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(ARC3 2006-2007)

[2007/12/29 H.K.]

 

今日湾沿いの2枚をアップした。ここはおなじみのQuarry Bay公園で、有名な中心部からは多少離れているが、湾にはいろいろの船が行きかい退屈しない風景である。

 

レンズは久々のEF200mmF2.8である。5Dになってからのレンズ構成は35mm、50mm、85mm、135mm、200mmであるが、風景撮影は35mm、50mm、200mmというところ、ポートレートは85mm、135mmとだいたい固定されてきた気がする。50mmは常用でスナップ撮影に有用であるが、ポートレートなどに使用することもでき、万能である。またマクロ用として135mmも結構使用する。

 

以前にはズームレンズも何度も買い換えたものであるが、やはり絞っても解像度がとれないとい根本的な問題があることから手放している。広角側および望遠側もうひとつの拡張をしたいものであるが、価格的な面からやはり手がでない。

 

香港は31日も仕事である。ただ年末・年始にかけて友人が香港にくるので一日ぐらい休暇をとってちょっと撮影範囲を広げてみたい。

[2007/12/27 H.K.]

 

今日からまた仕事。年末へかけて、かき入れ時である。ギャラリーには昨日撮影した2枚をアップした。

 

珍しく快晴の休日であったが出かけた時が遅かったため、ビルの谷間はもう日があたらない。こちらは高いビルばかり、谷間の道路に日があたるのはごくわずかな時間だけである。それでもビルの隙間から差し込んだ直射日光が被写体を浮き上がらせることもある。

 

しかし陽の当たった部分と影の部分を同時に一枚の絵に収めるという作業は難しい。色温度が違いすぎるためである。人間の目は非常に優秀なAWBが働く。目で見るかぎり不自然さを感じないのに、写真に撮ると影の部分は青くなる。

 

写真は光と影、かといって影の部分を持ち上げて広いダイナミックレンジを表現するのは得策ではない気がする。ただ通常のコントラストで表現しても、影の部分はかなり暗い黒がつぶれ気味になる。これが実際に人間のみている世界であり、どう切り抜くかが写真の表現であるとも思う。

[2007/12/25 H.K.]

 

今日から2日間、香港はクリスマス休日である。こちらはすべてクリスマスモードである。昨日は会社でクリスマスパーティ、午後からは食事とゲームなど、抽選会ではN82を含むNokia携帯などが数点・他多数。確率は決して悪くはないはずなのに今年もなにも当たらない。くじ運は昔からあまりよくない。

 

ギャラリーは前回の撮影から、クリスマスモードの屋内撮影から2枚アップした。今日も撮影に出かけたかったが、前回同様あまり明るい天候状態ではないので、久々の二連休なので、一日は教養することとした。

 

さて入院させていた5Dの調子であるが、AFに関しては以前より合わなくなった気がする。マニュアルピントが取れるので、AFに関してはあまり気にしていない。明るいレンズを使っているので、AFセンサーがあまり正確に働かないせいもあるのかもしれない。

 

目も老化しているが、ファインダーの判断でも、フレアや開放時のレンズピント甘さもよく見える。これらの要因から解像度の要求される撮影では絞ることにしているが、いかんせんシャッタースピードが短くなりすぎる。ISO感度も上げても感覚的にノイズが多くなる割にはスピードを稼ぐことができない。やはり原点にかえって三脚を使うべきとも思う。

[2007/12/17 JP]

 

今日は、日本からのアップである。3ヶ月入院させていた5Dを引き取ってきた。シャッターユニットの交換とローバスフィルターの交換を依頼してあった。それ以外にスーパーインポーズ板に傷があったということで、こちらは無料で交換してくれたようだ、センサーごみ取りキットをついでに購入して4万円弱であった。

 

久々に5Dにさわってみると、やはり20Dよりは格段にいい。やはりファインダーの広さ、マニュアルでのピントもずっととりやすい。その他調整も行ったということで、ノイズも気のせいかだいぶ少なくなった気がする。これで、後継機種が出ても迷わず使い続ける気がする。ギャラリーには早速の試し撮りということで、2枚アップした。色調についてはまだ再調整の段階ではあるが、解像度はまずまずというところか。

 

携帯電話については帰国時にN82を購入した。これにはXenon Flashがついているので、コンデジとしては万全である。こちらのほうの絵はWebLogの方で紹介している。

 

5DのマグニファイアとしてニコンのDK-17Mを使用しているが、ボロボロになってきたので、今回同じものを新調した。キヤノンのアイピースを削ってこれを接着してできあがり、だいぶ見かけも良くなった。絵はN82からWebLogに直接アップしておいた。

[2007/12/09 H.K.]

 

前回は仕事も一段落と書いたがなかなか完成せず、Webアップの周期を長くしている。もう12月2007年も終わりに近づいている。こちらでは12月に入ると同時にクリスマスである。オフィス内もクリスマスの飾りつけで、年末の雰囲気を盛り上げている。

 

今週木曜から日本への一週間の一時帰国が確定した。長かった5Dの修理預けも帰国時に受け取ることができる。もう今月には5D後継機発表のうわさを聞くので、また新規購入を考えなければならないがどうであろうか。

 

手元になかった3ヶ月を振り返って今回はフルサイズカメラの目的とか効用とかいうものをじっくり考えることができた気がする。前回のスタジオでの撮影会に関しては現像しなおすたびに失敗であったことを実感させられるが、ひとつにカメラをAPSからフルサイズへ変えたことによる原因があったと思う。

 

考えてみれば85mmにAPSというのは私にとって絶妙のポートレート画角であった気がする。そうであれば、135mmを使えばいいだけであるが、最小F値が1.2から2.0になってしまう。開けるだけが能ではないとは思うが、感度も不足してくる。ISO400も考える必要があるし、いろいろと研究のネタはつきない。香港にいるとスタジオ撮影会に参加する機会が減るためその辺が不自由である。

[2007/11/25 H.K.]

 

やっと仕事も一段落つきそうで、Webアップの余裕もできた。今回もN95による静止画と動画のセットをアップしている。もうすぐ12月ということで修理に出していた5Dもひきとれそうなので、次回の帰国後は再び5Dの絵に戻れると思う。

 

このところ円も戻しているということで、海外生活者にとっては少し余裕がでそうである。私は経済の専門家ではないので、あまり正確なことは言えないがそれでも海外にいるということで、日本経済を客観的にみることができる。実際円相場は近々では上がっているが、対ドルで2年前ほどの相場に戻っただけで、決して円高ではない。それに対ユーロに対して数年前から比べると大幅に円安である。簡単に言えばドルの価格が下がっているだけである。

 

円が上がれば株価が下がるのは当然の原理ではあるが、株価の変動はその割合より大きい。これは輸出関連企業の売り上げ・収益に対する不安材料が出るからである。逆の言い方をすれば、ここ数年円安を利用して、景気を押し上げてきただけとも言える。実質日本経済は縮小しているということである。実際の円の価値はどれだけかということを別にして、日本の物価は他の国に比べて安いと感じるし、世界的な順位からいっても日本はもはや豊かな国ではなくなっているし、その順位を年々下げていることも事実である。

 

科学技術のレベルという面からも日本製品の神話は崩れている。私が考えても日本製がいいといえるのはカメラぐらいのものである。過去はともかくとして将来の日本を考えると、そう明るい材料はない。段階の世代の定年と労働人口減少、そしていわゆる少子化の問題は国民総生産を引き下げる要因にしかならないし、今後どうすることによって日本は豊かになっていくのであろうか。いま私自身この問題に対する提言はできないが、まず多くの日本人が現状を認識する必要があると感じている。

[2007/11/11 H.K.]

 

このところ仕事・本業のほうが忙しく、更新できなかった。今回はいつも週末にいくレストランでの撮影である。テーブルの上において撮影したので、だいぶ視線が低い。動画が手振れしないためである。

 

5D入院中のため、もっぱらコンデジ以下と言われる携帯カメラで撮っているが、ボケを求めないパンフォーカスで撮影するなら、一眼レフを含めて、どのカメラでもそうたいした違いはない。もちろん画面の歪み、ノイズの出方、解像度などの違いはあるが、一般的なスナップではそれらはそう問題ではない。

 

スポーツ写真は別として、解像度を求める風景写真や、ボケを求めるポートレートなどでは、センサーサイズの大きなDSLRや高価なレンズが必要とされてくる。その意味でフルサイズカメラの意味が出てくるのであると考える。ノイズやダイナミックレンジといったところは撮影露出が適正に設定されれば、どのカメラでもそう問題はおきない。

 

最近感じているのは高解像度すなわち高画素化へのあこがれである。その意味で1DS3への期待もあるが、ボディが大きく、重いことに難点がある。ただここまで高解像度になるとピント合わせがきびしくなることで、カメラの性格上ピントはAFではなくMFで合わせるものである。まだ私の撮影技術がそこまで追いついていない。

[2007/10/31 H.K.]

 

今日のギャラリーは前回と同じ太古城プラザを外から撮ったものである。スケートリンクは正面ビルの1-2階に位置する。動画のmp4は私の場合、QuickTimeで再生されるが、Windows Media Playerもmp4の再生が可能なので、環境設定によるものと思われる。

 

日本への再帰国はまだ一月以上あるので、5Dはしばらく使えない。それまではN95の撮影でWebアップしていきたい。135サイズもニコンからも発売予定らしい。やはり一度フルサイズを使うとAPSにはもどれない。その使いごこちはミラーボックスの大きさにあり、写る面積が大きければそれだけいい写真が撮れるという気持ちにさせてくれる。

 

APSとフルサイズの違いは一口にいえば、メカの大きさの違いである。これはレンズにも適用され、APSとフルサイズでは使用すべきレンズが全く違うということである。つまり同じ写真を撮るためには必要とされる設備も異なる。さらにいえば、フルサイズでなければ撮れないという絵はないというのが私の考えである。つまりそれぞれのシステムに最適なレンズを選べばよい。

 

しかしながら現状ではそれぞれに最適な設備が用意されている訳ではない。例えば同じボケ量が必要であれば、より明るいレンズが必要であり、またAPSで解像度を求めるならば単焦点レンズになるが、APS専用の単焦点はないので、高価なフルサイズ用のレンズを使わなければならない。またファインダー倍率の違いからマニュアルのピントあわせ易さの違いなどの要因もあり、最終的に現状ではフルサイズに優位性があると考えている。

[2007/10/27 H.K.]

 

ギャラリーは香港・太古城プラザのスケートリンクから一枚アップした。動画はWMV(QVGA)とオリジナルのmp4を同時にアップしている。画質が高ければファイルサイズが大きくなり、ダウンロードに時間がかかるのは静止画と同じである。

 

日本における通信市場の閉鎖性はいつも述べているが、今日もそれを感じてしまった。香港の友人に日本ではプリペイドのSIMカードを買えるのかときかれたことである。これまで、自分の立場でしか考えていなかったが、外国人に対して、日本という国は冷たいということを改めて感じる。

 

実際外国人旅行者にとって日本から日本あるいは日本から外国へ電話をかけるには高い料金を払わざるをえない。結論としては外国人旅行者が日本で電話をかけるには自分の国の電話を持ち出して、ローミングするしかない。日本にWCDMAが導入されるまでは、この方法おつかえなかった訳であるから、すこしづつ改善はされているとは思うのではあるが。

 

電話機の購入が簡単に行えないのは犯罪防止の目的といわれるが、それは単に体制側保護の言い訳でしかない。

[2007/10/19 H.K.]

 

今日は重陽節ということで、香港はお休みである。どういう日かというと、聞いた話では中国暦(日本の旧暦)では9月9日ということで、9が重なる日ということで、よくわからないが、めでたいらしい。

 

今日のギャラリーは今の住居からの撮影を動画とともにアップした。どちらもN95の撮影である。動画に関しては電気的な手振れ補正がついてはいるが、範囲がせまく、手持ちではいくら気をつけても補正範囲を超えてしまう。今回は窓枠に押し付けて撮影したので、なんとか収まっている。

 

5Dに関しては横浜SCに預けてから一月になるが、連絡はない。三ヶ月はとりにいけないと言っておいたので、連絡してこないのだろう。もう修理も上がった頃である。やはり絞りとシャッタースピードの関係を適正に設定して撮影したいという気持ちが強まってきた。

 

1D3も11月末には発売らしい。5D後継はまだ先のようであるが、ポートレートのサンプルを見るとやはり、プロの撮影はピンずれも手ぶれもない。自分のはと見ればピンずれ手振れだらけである。写真は感性・等倍鑑賞などはもってのほかという意見を聞くが、等倍鑑賞をしてみれば写真の腕はすぐわかる。露出・ピント・手振れなど基本的なことがなっていなければ、いい写真だなどという評価以前の問題である。

[2007/10/13 H.K.]

 

いわきの写真も底をついたので、今日は香港から一枚アップした。N95で撮影したスチルと動画をアップしている。PCCW(旧香港テレコム)の電話ボックスにWiFiが設置してある。もちろん無料のアクセスポイントではない。こういう表示をみかけると昔の日本のPHS開業時を思い出す。NTTは当初電話ボックスに設置をしていた。

 

短い動画もアップしているが、あまり動画にする意味をなしていない。ただ音もついているせいで、その場の臨場感というのは静止画に比べてはるかに優れる。うるさいのは近くの工事中の音である。N95ではmp4で保存されているので、元のほうが解像度が高いがファイルサイズが大きくダウンロードに時間がかかるので、編集ソフトでWMVに落としている。

 

YouTubeの画質はあまり良くないので、サーバーも容量の大きいものをレンタルしたので、もう少し動画の質を上げたいのであるが、やはり転送速度にまだ問題がある。しかし、撮影の腕のほうがついていっていないほうが問題が大きいのかもしれない。

[2007/10/10 H.K.]

 

今日は勿来の関から一枚アップした。なにかつまらない写真になってしまった。

 

今回からGoLive9にウェブページ作成ソフトをアップした。GoLiveはAdobeのソフトであるが、アップの経歴は7->CS->CS2->9である。PhotoshopはPS9ではなく、CS3である。名前のつけかたも何か統一性がない。

 

9になったことで、多少みかけは変わったようであるが、完全にフォーマットを変えるのでなければあまり有用な新しい機能も使う気はおきない。Webのアップデートはほとんどソースコードの修正ですましているので、得にメリットは感じない。ただ通常のつかい方で安定性が悪くなった気がする。

 

GoLiveも発売ごとにアップグレードしているが、回を追うごとに悪化している感がぬぐえない。動作速度が遅くなったり、実際のウェブブラウザとのみかけの違い(誤差)、いじってもいないデータが消えてしまうなどの安定性などどれをとっても悪化している。

 

Webソフトに関してはこれしかつかったことがないので、わからないが、Adobeのソフトにしてはでは比較的安価ではあるが、十分な評価がされているのであろうか。Photoshopではこのような問題はない。アップデートごとに使える機能の追加も必ずあり、さすがAdobeと思わせる。同じ会社でどうしてこうも差があるのであろうか。

[2007/10/06 H.K.]

 

相変わらず、写真撮影をしていないので、帰省時の写真から2枚。今回は恐竜と炭鉱の博物館での撮影である。

 

今回は携帯電話について一言。総務省のモバイルビジネス研究会も一応収束の方向のようだ。携帯事業者からの抵抗もかなりあったようであるが、一応SIMロック解除の方向で動いているようだ。事業者も販売奨励金のありかたの見直しも進めているようで、電話機価格の引き上げと基本料金の引き下げに動かざるを得なくなってきているようだ。

 

日本における現状はやはり異常であると思う。海外居住者にとっては良い方向に動いている。わたしの場合ソフトバンクのホワイトプランにしているので、日本にいなければ毎月の料金をおさえることができているが、先月日本に帰ったときの料金はまだ結構な額である。まだまだ通話料金が高すぎる。

 

データー通信に関しては香港でも安いとはいえないが、日本も高い。香港ではWiFi付き携帯を使っているので、GPRSはほとんどの場合使う必要がない。日本においては自宅以外ではWiFiを使える環境がないので、データー料金も重荷である。WiMAXも開始のきざしであるが、どうであろうか。WiFiのインフラ拡張の方もお願いしたい。

[2007/10/02 H.K.]

 

もう10月、一頃よりはだいぶ涼しくなった香港であるが、まだ結構暑い。昨日は国慶節ということで休日。久しぶりの連休をゆっくりとすごした。撮りためたTV映画を日本からダウンロードしていたのもだいぶたまっていたので一気に消化した。

 

写真のほうはやはり撮影意欲がわかず、相変わらず田舎の夏の終わりから、今日は5枚アップした。まあ10月ということで一気に多くのことがリセットされた感があり、比較的安定した精神状態である。

[2007/09/26 H.K.]

 

今日の香港は中秋節翌日ということで、休日である。なぜ翌日が休みなのかはわからないが、中秋節で飲みすぎてその休養の日という説もあるらしい。日本は月曜日が秋分の日、本当の満月は明日らしいので、この辺の正確な日にちはあいまいである。来週月曜日はこちらでは国慶節ということで休みが多くうれしい季節ではある。

 

ギャラリーの方はいわき市ヤナ場から2枚を追加した。2枚目のコスモスの空の色を合わせるために少し青の色相をいじってある。一般的には空が緑がかてしまうのであるが、これはディスプレーの表示限界によるものかもしれないが、実際に昔D30のリニア現像を試みたときは空の色が緑がかってしまっていたので、デフォルトの現像ソフトも青の色に関しては色相をいじっていると思われる。

 

5Dは修理中なので、急遽こちらに持ってきた20Dを引っ張り出してみたが、どうもあまり使う気になれない。前から見るとミラーボックスが小さい。ファインダーの視野が狭い。確認用LCDが小さい(これは最新の機種では大きい)。など、すっかりフルサイズ派になっている自分に気づく。

[2007/09/23 H.K.]

 

今日もいわき市の田舎のヤナ場から2枚を追加した。ここには何十年も前にすごした景色というものがそのままあった。

 

写真の色というのはその場所で大きく変わるものだとつくづく感じる。午前中ということもあるが、香港ではどうがんばってもこの色にはならない。タイにはタイの色があるし、不思議なものである。これが空気の色というのであろうか。

 

5Dに関しては修理に出して現像パラメーターに関しては状況によって変えてはいるが、基本的には同じパラメーターを使っている。ポートレートと風景に関してはトーンカーブの部分を多少変えている。

 

最近のキヤノンの機器は14bitRAWになっているようであるが、この部分も多少興味があるところである。最終的に8bitsというのは得に問題はないのであるが、現像段階でトーンカーブを極端にした場合やはり諧調の不足というのを感じることがある。ただ風景撮影では滅多にないことではあるが。

[2007/09/21 H.K.]

 

今回もだいぶ更新があいてしまった。先週から今週にかけては出かけていた。先週前半はシンガポール、後半から今週は日本、そして昨日帰国いまはまた香港での生活が再開している。

 

シンガポールでの撮影とはりきっていたものの仕事が忙しく、撮影するような時間はとれなかった。日本では週末子供のころすごした、いわき市の山の中に旅行した。よい天気で久々のゆっくりとした気分に浸ってきた。ギャラリーにとりあえず2枚、ふるさとの夏の日である。写真は鮎のヤナ場である。最近の台風による増水のためヤナは破損していたが、目的の鮎の塩焼きいただいた。

 

今回の日本帰国ではEOS-5Dを横浜に修理のために預けてきた。次の帰国は3ヶ月後であるが、預かってくれるということでお願いした。シャッターユニット(部品代5-6千円)とローパスフィルター(部品代1万1千円)技術料込みで3万円チョットというところで、安くはないが思ったよりは安かった。

 

従ってあと3ヶ月は5Dで写真を撮ることができない。代わりに20Dを持ってきたが、やはりAPSではあまり意欲がわかない。この機会にN95動画でもと思っている。現在写真データーは香港の家サーバーにアップしているが、ダイナミックドメインで使用しているVALUEDOMAINのレンタルサーバーを契約した。家サーバーではアップ(ダウン)スピードがとれないので、今後動画もアップできるかもしれない。

[2007/09/05 H.K.]

 

だいぶ更新があいてしまった。ちょっと仕事のほうがつまって、昼も夜も仕事でいっぱいだった。一応仕事も完成まじかで、来週はこの関係でシンガポールである。少しは時間もとれそうなので、シンガポールの絵でも撮影してきたい。

 

ギャラリーの方は今日も撮影会の写真でつないでいる。今日は135mmの絵をアップしているが、135mmではピントよりも手振れで失敗しているケースが多い。135mmでは開放値F2.0まで開けて撮影すべきだったと思っている。スタジオ撮影はISO400を使いなさいと言われていたが、明るいレンズを持っているというおごりからISO100で撮影していた。それで実際に絞って使っているのであるから手ぶれは当然の結果であろう。このところポートレート撮影をしていなかったので、撮影の基本を忘れている。

 

またしばらくはスタジオ撮影はできないので、また次も歩留まりが下がってくるかもしれない。とにかく撮影技術というのは頻繁にいろいろの環境で、撮影を続けていかないと向上しないし、劣化してしまうのが常である。いい写真というのはプロでもなかなか撮れるものではないが、その機会にどれだけ最適な撮影ができるかにかかっているのであろう。その意味でプロや常に写真を撮っているセミプロにいい写真を撮れるチャンスが多くなるということができるのであろう。

[2007/08/25 H.K.]

 

今日もギャラリーは撮影会の写真でつないでいる。今回は黒バックの絵であるが、やはりピントに問題がある。絞りはこの程度でよいと思うが、絞ったからといってピントが合っていないことをごまかせるものではないということを痛感する。しばらくスタジオ撮影を行っていないので、この辺の感が狂っているらしい。

 

チョッと更新に間があいてしまったが、日本サーバーにSIPサーバー(Asterisk)を設定していた。これは一般のインターネット電話インフラが不満足なことを解消するための措置である。近年は電話回線といえど個人で構築可能である。もう一般のインフラを待っているときではないと感じる。

 

不満を述べるのであれば自分で作るほうがずっと改善がはやい。いまや日本サーバーにはSIPサーバー以外にTVサーバー、メールサーバーを設置している。いずれも一般に開放されているインフラ状況不満を理由に設置したものである。自分専用なので、どれもフル稼働したからといって、CPUパワーに不足はない。ネットスピードについてはもう少し早いほうが良いので、光回線を引き込みたいところであるが、日本にいないのでいまのところ難しい。

 

どんな不満も多少の工夫で解消できることが多いものである。ただ考えてみれば、日本サーバーの上記3つのサーバーも日本に住んでいれば全く必要のないものというところが悲しい。

[2007/08/18 H.K.]

 

ギャラリーは撮影会の写真でつないでいる。もう少しレタッチを調整している。白バックの絵をアップしているが、この程度で限界か。レンズは135mmの絵を上げているが、このレンズの解像度はすばらしい。APSカメラでもピントさえ合えば全く甘さをかんじさせない。ただこの絵はピントが合っていない。F3.5では合うと合いすぎの感があり、ポートレートでは面白みもなくなる。もう少し開いてピントをちゃんと合わせるべきであろう。

 

それにしてもモデル撮影は難しい。400枚ちかく撮影したが、なななか良いものがない。視線・表情・フレーミングが思い通りにいかないし、これらが良くてもピントを外してしまうケースが多い。撮影のタイミングやフレーミングからAFは使い物にならないのでMFしか方法がないが、やはりMFでピンを撮ると撮影タイミングを外してしまう。ピントに時間を食われるとタイミングを外してしまうし、なかなか難しい。

 

最近は香港での撮影意欲があまりわかないので、今度の帰国時にシャッターの修理に出すつもりであり、次の次の帰国まで、3ヶ月は20Dしかなくなるがしかたがない。BBS情報では次の機種は7Dになるらしいので、まだ5Dが私の理想カメラになるだろうからである。40DのRAW14bitといううわさもあるようなので、7Dもフルサイズ14bitなら買い足し候補である。

[2007/08/11 H.K.]

 

日本から帰ってきて今週の香港の天気は散々であった。この一週間は雨の日が続き昨日はついに台風シグナル8が出て仕事は午後3時ごろから引き上げた。シグナル8は私が香港に住みだしてからは初めてのことである。でも昨日の警報発令時は前日に比べて特にひどいわけではなく拍子抜けの感があった。日本での発表は台風はすでに熱帯性低気圧に変わっていたというのに、香港では台風の基準が違うのかもしれない。

 

さてギャラリーのほうは先週の撮影会からの絵のレタッチ検討として一枚アップした。今回はトーンカーブ的にはだいぶいじってある。色調もいじっているが、白バックの絵はトーンカーブの使い方で肌の色調はだいぶ変わってくる。撮影自体は相当のアンダーで撮って白飛びを押さえ、現像トーンカーブで白を圧縮している。やはりデジタルの場合はダイナミックレンジの狭さをどうカバーするかが撮影露出と現像方法のポイントである。

 

今回の補正では白圧縮の中央部伸張であるので、中央部の諧調に微妙であり、8bit現像やJPEGでは諧調の狭さが目立ってしまう。12bitRAWでの現像が必要であろう。またアンダー撮影では暗部ノイズが微妙になる。ISO100における暗部ノイズはセンサーノイズではなくアナログ回路ノイズであるので、この辺が5Dにおける改善要求点であろうか。

[2007/08/07 H.K.]

 

日本への短期間帰国から香港に帰ってきた。今回は木曜午後の香港出国、日曜朝のフライトでの日本出国となった。休暇帰国なので、自費となったが、キャセイのビジネスとJALのファーストをマイルで落として航空運賃はかからなかった。短期間の日本滞在であったが、一応撮影会参加の目的は果たすことができた。モデル手配の都合でヌードの予定が水着となった。

 

今回の撮影の中からとりあえず現像の2枚をギャラリーにアップしている。やはり、写真はポートレートである。スタジオでの照明の使い方、現像とレタッチどれもやりがいのある作業である。照明の設定等は写真家の先生が設定してくれたので、こちらはレンズを選らんでシャッターを押すだけ。それでもやはり、ピントの歩留まりはあまり良くない。ピントはじっくり合わせれば外すことはないのであるが、撮影中はそんなにじっくりと合わせている暇はない。枚数で稼ぐしかない。RAWでのバッファ枚数がや不足ぎみである。

 

あとは現像とレタッチであるが、照明の色温度は合わせられているので、あまり色合いをいじる必要もない。ただまだいじることにより、肌の色などを微調することができる。最終的に色のバランスを取るのに1-2週はかかりそうである。

[2007/07/31 H.K.]

 

今日もタイでの撮影から2枚アップしている。もう少し、トリミングとか角度調整とかすべきと思うが、フレーミングは撮りっ放しである。撮ったままで、作品となるようにしなければいけないと教わったが、撮影時にそれだけの余裕がないのか、もっと撮影を大切にしなければいけないとは思っている。

 

香港に来てから撮影会に参加していないので、今週末に日本でスタジオ撮影会があるということで2日ほど休みをとって日本に一時帰国することにした。考えてみれば5Dになってからスタジオ撮影をやっていない。85mmと50mmを使ってみようと思っている。ヌードということで、あまりギャラリーにはアップできないかもしれないが、いまから楽しみである。

[2007/07/22 H.K.]

 

今日もタイでの撮影から2枚アップした。一枚は前回の古いマーケットでの撮影、もう一枚はバンコク市内のある寺院での撮影である。20日には香港サーバーの接続不調を報告したが、ケーブルネットワークがダウンして、夜中から昼前まで、電話も含めてつながらなくなっていた。先週末はタイの携帯回線が不調のようで、月曜までつながらなかった。このように日本国外では通信の不具合というのは日常茶飯事でありニュースにもならない。

 

ところで、センサースコープというのを日本から通信販売で購入してみた。これはセンサーのゴミチェックのための照明つきの虫眼鏡である。倍率はそれほど高くはないが、一応ゴミを目視で見ることができる。これまでセンサーのゴミは清掃ごとに撮影して、何度も確認(数十回)していたのであるが、直接見ることができるということで、ゴミ掃除の手間が大幅に改善できる。

 

実際センサーのゴミ掃除というのは実にやっかいなもので、吹き飛ばしてもセンサーブラシでこすってもゴミが移動するだけで満足いくまでに相当の回数白壁撮影をくりかえさなければならない。目視でゴミを見ることができるといのは大幅な進歩である。見ながら隙間からスワブ(綿棒のようなもの)を差し込んで拭くとゴミの移動するのが良くわかる。上から覗いて作業していたのではゴミは移動するばかりなので三脚で固定してセンサー面が下を向くようにして作業すればもっと効率がよくなると思う。今は三脚が手元にないので、今度の帰国時にミニ三脚を持ち帰ろうと思っている。

[2007/07/20 H.K.]

 

現在香港サーバーへのネット接続が不調のためギャラリーの原寸大写真およびEOSページを見ることができません。-> 07/20 16:00JST 回復しました。

[2007/07/15 H.K.]

 

今日もタイでの撮影から2枚アップした。タイの古いマーケットでの撮影であるが、いわゆるタイの色というのを出せたと自分では思っている。絵はISO1600で撮影している。2段減光のND4を常につけているので、はずすよりはISO感度を上げるほうが簡単ということでNDをつけたまま感度を上げている。

 

ISO感度を1600では等倍表示では暗部ノイズが気になるが。通常表示ではそれほど大きくは感じない。感度変化によるノイズ量の変化がないということは、AD変換部の外来ノイズが主なノイズ原因といえる。5Dで望むところといえば、この辺のノイズの低減である。そうすればISO100時の暗部ノイズを低減できると思う。

 

前回も述べたグリーン・パープルフリンジについては、RAWデーターレベルで白飛びを発生させない事でこのためアンダーで撮影すると、暗部ノイズが気になってくる。これを一般的にダイナミックレンジというが、5Dに関しては明部の伸びは比較的に他のカメラより伸びているが、暗部ノイズに関しては他機種とあまりかわりない。

 

それでも他機種に比べればダイナミックレンジは広く、センサー素子の大きさを贅沢に使った設計といえる。グレーバランスもよく、今回のような絵がうまく表現できるということで満足している。

[2007/07/10 H.K.]

 

今日もタイでの撮影から2枚アップした。この手の撮影は携帯カメラでの撮影に対してあまり優位性はない。

 

前日アップした踊り子の絵の写真は開放の撮影であるが、ピクセル等倍でみると、ぼけた部分にグリーンフリンジが発生している。他のカメラではパープルフリンジになるのであるが、5Dではグリーンになる。このフリンジの原因は飽和諧調近くにおけるグレーバランスの崩れに起因している。10D、20Dではパープルフリンジが激しかったが5Dではこのようにグリーンフリンジがでることがある。これはカメラ内部におけるアナログゲインとデジタルゲインのとり方が5Dでは他のカメラと大きく違っているためである。

 

一般的にベイヤー配列のセンサーでは素子がRGBGであるので、Gセンサーの数がRBセンサーより2倍多い。このため最終的にはGセンサー情報のゲインを他の色と比べて1/2にしなければならない。このゲインをどこで調整するかであるが、アナログ部でゲインを1/2にする(10D、20D)デジタル部分でゲインを下げるか(5D)で写真の質が変わってくる。すなわち前者ではGのアナログゲインが低いので、暗部のノイズはGの部分が少なくなる。結果見かけ上暗部ノイズの少ない絵を作ることができる。また5Dでは全てのアナログゲインが同じであるので、暗部ノイズの成分はRGBともに同じである。この辺は5Dが素子サイズが大きい割にISO100でのノイズがそれほど低く感じない理由である。

 

しかし前者の方法には決定的な問題がある。それはセンサーやアナログアンプには非直線的な特性があるということであり、素子ごとのアナログゲインが異なるとデジタル処理ではこの非直線性を完全に補正しきれないところにある。結果的にレベルによるゲインの違いがグレーバランスを悪くする。10D時代にはRGBのトーンカーブを違わせてグレーバランスを取るということに現像法の苦労があったし、露出補正の違いによって一様にこの補正をかけることができないなど、多くの葛藤があったわけである。実際に5Dになってからこのグレーバランスは抜群によくなった。無彩色のものを撮影して、色温度を適当に調整すると完全にモノクロの絵になるというのは驚きである。そして現像法の検討という作業は5Dになってから実質終了してしまったのは周知のとおりである。

 

デジタルカメラの画質評価はノイズレベル・ダイナミックレンジなど数値で示される評価が横行しているが、このように簡単には評価できないことが最終的な質を決める。この特性も一例にすぎないが、写真の質は主観的な判断がいまでも大きい理由の一つである。

[2007/07/08 H.K.]

 

タイでの撮影から2枚追加した。ある寺院での撮影である。タイの寺院はどこも立派である。タイ人は熱心な仏教徒。寺院は人々の寄付で成り立っている。

 

家サーバーの話をしているが、一昨日も日本サーバーが接続不可となってあせったが、IP Addressが変化したためで、ダイナミックDNSの反映まで時間がかかったが、無事自動復旧した。サーバー接続不可はいつも一定した理由でなく、いつも原因が異なっている。

 

ここ一月ほどギャラリー用に以前使用していたレンタルサーバーがダウンしていたが、今後一定期間をおいてクローズすることになったらしい。個人経営のサーバーで理由はわからないが、色々要求を聞いてくれたところであるが、しがたがない。幸い現在はギャラリーは香港・家サーバーに移動してあたので、大きな作業は発生しなかったが、メールアドレスをつかっているVoIPプロバイダもあったので、日本・家サーバーのメールアドレスに移した。このサイトの連絡先も日本メールサーバーに移動した。

 

家サーバーの場合アップロード速度がレンタルサーバーに比べ低速なので、Webサーバーにはちょっと苦しいのであるが、大手サーバーが色々の機能を制限しているのに対し自由な構成ができるところが大きな利点である。

[2007/07/05 H.K.]

 

今日はタイでの撮影から、KOIの絵を2枚アップした。最近は携帯カメラでも結構良くなってきたので、5Dでは違った撮影を意識している。今回のようなポートレート系の撮影はやはり携帯カメラやコンデジでは撮れないものである。色温度が極端になっているのは、窓からの外光が偏ってしまうので、それを補正した結果である。補正値はこのホテルならいくつという値があり、いつも同じ値を適用している。

 

前回は家サーバー設置の勧めを書いたが、メインテナンスは遠くにあると、なかなか大変である。香港サーバは自宅アパートに戻れば不調でもなんとかできるが、日本サーバーの場合はひやひやものである。Windowsなので、アップデートやウィルススキャン後に自動シャットダウンしないように設定しなければならないし、DDNSであるので、IPアドレスが自動更新されるかどうかも気をつけなければならない。それでも停電があったりすると立ち上がらなくなってしまう。

 

色々検討を重ねた上の設定であるが、それでも2月に一度の割合で外部からのアクセスができなくなってしまう。様々な原因があるものであるが、この場合次の帰国まで待てないので、妹に電話連絡して、なんとか復旧させてもらっている。妹はソフトエンジニアなので、何とかこちらの指示でいまのところなんとか繋いでいる。まあそれだけの手間がかかっても日本サーバーの稼動は私の生活に大きく貢献していると思っている。

[2007/07/03 H.K.]

 

タイに行っていました。7月1日は香港の中国への返還記念日、二日はその振り替え休日だったので、三連休を利用してタイで休暇をすごした。ギャラリーは田舎(カンボジア国境近く)で撮影したものを3枚アップしています。F1.2になっているのはモード設定を誤って1.2のAVモードになっていたためで、シャッター不具合の影響のないものからアップしている。ただいつもとは違った絵になっているのは拾い物である。

 

今日はサーバー設置の勧めについて一言。現在日本と香港にサーバーを立てている。サーバーといってもPCの古い型のものを常時アップしておけば良いだけで、それほどコストがかかる訳ではない。ただリモートデスクトップを設置する関係でWindowsXPのHomeではなくProfessionalを実装しなければならない。

 

サーバーを常時立ち上げておくことにより、どこからでもアクセス可能であり、時間のかかる動画やサイズの大きいファイルのダウンロードはサーバーにまかせておけば良い。とは言っても通常は香港にいるので、メインPCも香港にあるので、LANでファイル移動のできる香港サーバーへのダウンロードが主になる。しかし香港ケーブルではうまくアクセスできないサイトもあり、その場合は日本サーバーへダウンロードする。その後香港サーバーへのサーバー間FTPで移動する。

 

ロケフリとTV録画は日本が主体であるが、ウェブブラウザは香港サーバーを設定している。最近は日本サーバーにメールサーバーを設定した。作業用のPCとサーバーを別にすることによって何台ものPCをひとりで自由に使うことができ、再起動のタイミングもフレキシブルに制御できるので、非常に便利である。いまどきネット環境は常時接続であろうと思われるので私のように海外生活者でなくともサーバーを一台立ち上げておくことによりだいぶネット環境が充実したと環境になると思う。

[2007/06/26 H.K.]

 

今日は花の絵を2枚ギャラリーにアップした。このカメラでこのレンズでということになるとポートレートとかマクロ撮影とかになってしまう。ポートレートに関しては日本帰国時の撮影会に参加の予定であったが、日程変更で参加できなかった。大学での撮影なので、はしか流行の影響があったのかもしれない。花の絵もあまりうまく撮れているとはいえない。もう少しシャッタースピードと絞りの関係を変えるべきであるが、例によってシャッタースピードを短くできないジレンマを感じている。

 

現像についてはCS3を導入したので、だいぶ楽になったが過去撮影(今回も含めて)はALRとCS2の組み合わせで仕上げている。ACRはALRと同じであるので、現像結果は同じだからである。ただ今後のものはCS3のみの処理で仕上げられる。ALRに関してはファイル・ライブラリ管理が私の慣習と違うので、あまり使う予定はないのであるが、携帯かめら等のJPEG出力を修正するので便利なので、使っていかなければならない。

 

総務省のモバイルビジネス研究会もSIMロック解除の方向へ動いているようで、私の立場からすれば良い方向に動いている。SIMロック解除そのものが影響を与えるわけではないが、その関連する事柄の変化を歓迎すべきである。月一万以上の料金を払いながら、電話機自体がただ同然であることに意味があるとは思えない。緊急連絡用だけに保持している日本番号が月980円で済むようになったのも助かっている。ただ10万円レベルの携帯を年一回程度買い換えているので、出費は大きい。

[2007/06/23 H.K.]

 

日本に帰っていました。一週間アルコールの抜けない日が続き、ページ更新はおろか日本での撮影もできず、怠惰な日をおくってしまいました。ギャラリーは3月の香港の風景をアップしています。携帯カメラ用の構図ですが、やはりJPEG圧縮率が低い分細部表現がずっといい。当然といえば当然です。

 

日本では写真生活は進展がなかったのですが、香港で注文していたJAF(携帯ファーム書き換えツール)が日本に配達されていたようで、色々と調整を行っていました。詳細はBBSの方に書く予定です。

 

香港に帰ってPhotoshop CS3がレリースされたことを知り早速CS3 Extendedアップグレード版をダウンロード購入してインストールしました。CS3についてはトライアル版を使っていた関係で特に変化した様子は感じませんでしたが、やはりCameraRAWが詳細設定できるようになったので、ALRを使用しなくてもよくなり、JPEGファイル変換が一括でできるようになったので、やはり使い易いです。Extendの新機能はまだ使っていませんが、写真処理にはあまり使わなそうです。

 

来週末はタイでの休暇予定なので、少しは写真が撮れそうです。

[2007/06/07 H.K.]

 

今日は「山下公園」から2枚、といっても「みなとみらい21」からの続きである。ごご桜木町から歩いていくと山下公園あたりではもうすっかり夕暮れである。

 

このところ50mmの作例ばかりであったが、次も香港からの50mm撮影在庫でもアップしたい。このところ広角よりの撮影ではN95での撮影が手軽で多く利用している。5Dによるこのレンズならではという絵はなかなか撮れないものである。パンフォーカスでの風景撮影には5Dでは絞る必要があるが、小さなセンサーでは難なく可能である。

 

解像度に関していえばあの小さなセンサーと米粒のようなレンズで5Mピクセル、ピクセル等倍で見ても甘くはない。驚くべきことである。APSサイズカメラと35mmカメラのEFSレンズの解像度という面でもイメージサークルの大きさや開放値の違いで設計が容易で安価にできることは証明済みである。APSカメラには高価なLズームよりも専用のEFSズームのほうが、よほど解像度が良い。

 

はたして5DとL単で撮る写真というのはどういうものでなければならないのか。これを考えることが写真への一つの追求ではないかと感じている。

[2007/05/31 H.K.]

 

今日も前回と同じ日に撮影した赤レンガ倉庫の絵を2枚アップした。周辺減光がでているが、現像時の補正で修正可能であるが、あえて補正なしで現像している。周辺減光も表現のひとつである。

 

このような周辺減光もこのレンズと5Dの組み合わせで表現できるもので、これを悪と考えては表現の幅も広がらない。これだけの周辺減光を許容でき、また補正も可能というのはこのカメラのグレーバランスの良さによるものと思う。減光部分の色調が変化しないことが重要でグレーバランスが悪いと補正したとき周辺の色調が変わってしまうものである。

 

このところ更新が少ないが得に理由があるわけではなく、サボっているだけである。たいした内容ではないにしろ一日おきの更新はやはり精神的に負担である。もっと気楽に書きたいときに書くという方針に変更した。

[2007/05/25 H.K.]

 

今日もMM21からの2枚であるが、今回は曇りの日の撮影である。夕方で結構暗いのに加え2段NDがかかっているので、比較的遅いシャッタースピードにかかわらず絞りも結構開きぎみである。開いて撮影すると結構ピントが甘くなりシャープな絵とはいえない。ただこの手の絵は解像度よりも雰囲気の表現を楽しむものであるからそれはそれで良しとしなければならない。

 

大口径単焦点Lレンズの特性については、論議が盛んであるが、これはその価格の高さと性能が価格にみあうかという疑問からきていると思う。この50mmでもへたなAPS一眼よりも高価であり、もう一本足せば十分5Dが買える。私が単焦点を好む一つの理由には絞れば解像度が上がるところにある。ズームレンズではLレンズといえども絞ってもそれほど解像度が上がらない点がLズームを全て手放した理由でもある。

 

この点は安価な単焦点レンズでも絞れば高解像度を得られるという点では同じである。50mm1.4と50mm1.2の違いというのは私の場合1.4のマニュアルフォーカスリングのガタに我慢がならず、ニコンの1.2を使っていたのは周知のとおりであるが、現在はこのEF50mmF1.2Lを好んで使っている。

 

開放時のフレアはニコンよりも抑えられているのであるが、このレンズを開放近くで使う場合は解像度以外のものを写真表現に求めていかなければならない。ポートレートにおける背景のボケなどもその一つであろうが、風景やスナップでこのレンズを生かした絵というのはどういうものであろうか。まだまだ写真は奥が深い。

[2007/05/20 H.K.]

 

今日もMM21から2枚をアップした。赤レンガ倉庫での撮影である。レンガの色は様々に変化する。みなとみらいの中でも好きな撮影場所である。ところで今回から(このページだけだが)文字コードをUTF-8にしてみた。うまく表示されているであろうか。最近はUTF-8のWebページも増えているし、ブログ関係はほとんどUTF-8の文字コードになっているようである。

 

このところは5Dでの撮影は減っている。風景やスナップを撮るのであれば携帯カメラ(N95)のほうが気楽に撮れるし、被写界深度も深くピントの心配もない。5Dのシャッター不具合のせいもあるが、風景撮影をするのであれば、N95のほうを選んでしまう。

 

N95の場合JPEGノイズの問題もあるが、ボカシをいれればある程度緩和できる。ただ諧調の少なさや本来の意味での解像度について問題もある。それを許容できるのであればこの携帯カメラも十分使える。ただマクロ撮影の場合白飛びしたり、適正なボケが得られない等の問題もある。

 

従ってマクロとポートレートは5Dでなければならない。風景もじっくりと腰を落ち着けて撮るのであれば、5Dである。ただタイ旅行などでこれまで、なにが何でも5Dであったが、今後は携帯カメラも目的に合わせて使ってみたいと思っている。

[2007/05/15 H.K.]

 

今日もMM21から2枚をアップしている。シャッター速度がどれも1/160と決まりきった速度になっているが、前述のようにシャッターの不具合から速度を上げられないので、シャッタースピード優先の設定になっている。セーフティモードによって絞り開放でシャッタースピードが遅くなることはあっても速くなることはないであろう。

 

この5Dも早く買い換えて自由な組み合わせで撮影したいものであるが、同じ機種を買い換えるには抵抗がある。新しい機種も色々発売されているようであるが、5D以外には興味がない。5D後継のスペックがきまっても気にいらなければ、再び5D購入もありかなと思う。5D購入からまもなく2年であるが、カメラも新製品が必ずしも性能が高いという時代ではなくなってきたかなとも思う。

 

レンズに関していえば、過去いろいろ無駄遣いをしながら、単焦点Lのラインナップに落ち着いた。次はどのレンズかといえば、328か24F1.4Lであろうが、あまり出番がなさそうなので、レンズ購入は控えている。現在の常用レンズは50mmF1.2Lポートレートなら85mmF1.2Lか135mmF2.0Lというところであろうか。35mmF1.4Lと200mmF2.8Lはこのところさっぱり出番がない。

 

マクロレンズがひとつほしいところであるが、接写リングを使えばよいという気持ちで購入をとどまっている。ズームレンズの手軽さも手放したいまでも惜しいという気持ちがあるが、今日はこのレンズでこういう絵をと考えて出かけるほうが、目的がはっきりしていい絵が撮れる気がする。ただポートレート撮影会の時は一応手持ちを全部持って出かける。

[2007/05/12 H.K.]

 

前回からEF50mmF1.2Lの購入時に日本で撮影した5Dの絵をアップしている。N95の絵はブログのほうにアップすることにした。N95の絵もうまく撮ればきれいであるが、写真を語るにはやはり5Dの絵であろう。

 

さて日本語版CS3の予約販売が始まったようである。LightRoomを購入してすぐであるから、Adobeの策略にはまった感はあるが、6月まで待てないし、LightRoomはJPEGのレタッチが楽であるので、これはこれでよしとしなければならない。動画レタッチも可能かどうかはよくわからないが、動画を扱うことも増えてきそうなので、Photoshop CS3 extendを購入しようと思っている。またいたい出費である。

 

N95画像(JPEG)の現像して、感じることは明部・暗部の諧調が不足していることである。明るい空の色などピクセル等倍でみるとまだらになっている。これは通常のサイズで見れば問題ないもののまぎれもなく諧調が足りない。JPEGのカメラ出力は8bitであり、得に白飛びを避けるために明部が圧縮されているからである。従って8bitのカメラ出力をトーンカーブで補正するとどうしても諧調飛びが目立ってしまう。これはN95だけではなく、5DでもJPEG出力でトーンカーブをいじれば同じことが言える。

 

つまり、JPEG出力はそのまま使うことが前提で、もしカーブをカメラ内現像に適用させたいなら、ピクチャースタイルなどの機能を使うべきといえる。私はDSLRの絵を最初からRAW出力しかしたことがないが、レタッチ前提であれば、RAWしかないというのを再認識している。

 

カメラ内現像をするかRAWで撮るかを選択するのはその人の撮影スタイルによると思うが、私には撮影時に常に適正な露出と色温度を設定する技量はない。

[2007/05/10 H.K.]

 

このところ携帯かめら(N95)の絵が多くなってしまったので、在庫から5Dに50mm F1.2Lをつけて撮影した絵を2枚アップした。

 

今回新しいブログのリンクを貼り付けた。もうこれ以上ページを増やしてもしょうがないと思ったが、N95用にOpera miniをインストールしたら無料で付いてきたので、試しに作成してみた。OPERAのページはよく落ちているので、(今日も昼間は落ちていた)あまり使いごこちは良くないが無料なのでしかたないという気もする。

 

Operaは携帯電話用のブラウザであるが、携帯電話の画面が小さいこともあって、勝手にレイアウトを変更して表示してくれる。N95の標準ブラウザはフルブラウザなので、PCと同じレイアウトで表示される(画面はポインタでスクロールさせられる)ので使い心地はこちらのほうが良い。ただUK版なので、Shift-JISの字がこけるので、しかたなくこのブラウザもインストールしている。

 

標準ブラウザでも日本語フォントを入れてあるので、ユニコードなら正常に表示される。日本のページでもShift-JISではなく、ユニコードで作成されているWebもだいぶ増えてきたので、今後の国際化の中ユニコードになっていくのではないかと思う。このページはShift-JISで作成されているが、折を見てユニコードに変更していきたいと思っている。

[2007/05/06 H.K.]

 

今日は散歩中にN95で撮影した、絵を一枚アップした。

 

実はPhotoshopCS3の試用期間が終了して、CameraRAW4.0が使えなくなってしまった。Adobeも通常は試用期間終了前に正式版がレリースされるのが常であるが、日本語版のCS3は発売される気配がない。これもLightRoomを売るための策略なのか。しかたなくLightRoomの正式版を購入PhotoshopCS2に繋いで現像処理を行っている。CS3だったら連続した処理ができるのにと思いながら環境設定をやりなおしている。

 

LightRoomを使うことの利点はJPEG出力でも現像処理を行えることである。これはPhotoshopのみでもレタッチ処理はできるのであるが、現像ソフトのほうが、直感的で使い易い。色温度調整などはその典型である。

 

そんな訳で今回はN95の撮影結果一枚のみのアップとなってしまった。N95の撮影結果はJPEG圧縮が大きく、コントラストの高い部分の変化にNoiseがのり、コントラストの変化がない部分はのっぺりとした感じになる。携帯カメラではファイルサイズを小さく抑える必要があり、高画素化によりその影響が顕著になっている。縮小すればよいのであるが、せっかくの解像度であるので、ここではボカシをかけてごまかしている。

 

このカメラはフルサイズでいう35mm程度の画角であるが、一応周辺までよく解像している。撮像素子の大きさがいかにレンズの大きさに影響を及ぼしているかということである。5Dでこの解像を得るには単焦点Lレンズを使って十分絞らなければ得られない。よくフルサイズの周辺解像度の悪さを言う人がいるが、周辺解像度をいうのであれば、単焦点Lを使って絞ることが必要である。

 

この使い方ができないのであれば、コンデジや携帯カメラを使えば良い。フルサイズカメラは使い方が異なると言える。最近は散歩カメラに好んでN95を使っているが、それはそれで意味があることだと思っている。

[2007/05/01 H.K.]

 

日本はゴールデンウィークの真っ只中らしい。香港は関係ない。しかし今日だけは休日である。カレンダーには労働節とあるので、いわばメーデーのことらしい。まあ今日一日はどこへもでかけず、ゆっくりと部屋ですごした。ギャラリーにはタイの田舎の風景と前回に気を良くしてMovieファイルをアップしてみた。

 

動画については、今回は30秒・10M強のファイルサイズとなっているので、’対象をファイルに保存'してから見たほうが良いと思う。ただあまり内容がないので、期待にはそえない。香港の町の雰囲気を味わうには静止画よりも動画のほうが、格段に表現力が上である。

 

タイの絵は前回のKOIの絵と同じ場所である。レタッチ具合で雰囲気はずいぶんと違う。

 

N95ファームアップが近いらしい。まだ私のN95のプロダクトコードに関してはまだであるが、現在のバグはだいぶ修正されたらしい。

[2007/04/26 H.K.]

 

今日は、タイで撮影したKOIと実験的に動画ファイルをアップしている。

 

KOIの絵は田舎に行ったときに撮影したものである。天気はみてのとおり良くないが、雰囲気的には良くとれている。このレンズはポートレートを撮るにもEF85mmF1.2Lのようなポートレートレンズ独特の雰囲気を表現してくれる。

 

2枚目は実験的に動画をアップしている。先週末日本からの客を案内してペニンシュラホテルの記念撮影をしようとN95で写真を撮ろうとしたが、何の拍子かモードがビデオモードになっていたためシャッターが切れなかった。あとで見てみるとmovie fileが残っていたので、ビデオモードになっていたことがわかったという、いわゆる撮れてしまった失敗策である。

 

ファイルフォーマットはmp4であったので、Quick Timeでmovファイルに変換している。2-3秒の短いファイルであるが、N95の5Mピクセルカメラで撮ったVGAサイズの動画で結構迫力があるものである。今後動画にはまるかもしれない。

[2007/04/23 H.K.]

 

今日もギャラリーにはタイでの撮影から3枚アップした。今回は仏像である。タイの仏像はどれも金ピカ、金の色をどう出すかというのが、現像のポイントである。

 

このレンズは5Dとの相性もぴったりである。EF50mmF1.4やニコンAiS50mmF1.2にはない独特の雰囲気を表現してくれる。例によってND4をつけているが、NDなしでの撮影もしてみたい。5Dの後継もでそうにないので、5Dを買いなおしてもいいかなとも考えてしまう。

 

今週は日本から友人が来ている。ちょっと香港を案内して日本人クラブで上海蟹ならぬ、タラバガニの食べ放題とかでちょっと食べすぎ。今日はこの辺で。

[2007/04/19 H.K.]

 

ギャラリーは5Dの写真に戻って再びタイでの撮影から3枚アップした。N95と比べてどうであろうか。やはり写真としてはこちらであろう。撮像素子のサイズの違いがきいている。

 

しかし、N95の絵ではピクセル等倍で見てもかなり解像度が高い。5Dの絵はピクセル等倍で見るとボケボケである。シャープネスのかけ方だけの問題ではない。撮像素子が小さいということはレンズが小さくとも解像度の高い絵を結像させることが可能なのであろう。

 

N95のレンズなど米粒のように小さい。CMOSサイズが大きくなることによってより大きな高価なレンズが必要になってくることが、実感させられる。APSとフルサイズの違いでも必要とされるレンズの大きさに大きな差がでることを実感させられる。

 

もう一つ、撮影時の醍醐味でいえば、携帯カメラでは写真を撮っていて楽しいことはない。ただシャッターを押すだけである。やはり、写真というのはファインダーを覗いて撮るものである。大きな光学ファインダーを覗いてその見え方を味わいながらシャッターを押すというのが写真の最も楽しい瞬間である。

[2007/04/15 H.K.]

 

今回は最近購入したNokia N95の絵を4枚ほどギャラリーにアップした。日本では携帯マニアでもなければN95について知る人は少ないであろうが、多くの機能を搭載した最新の携帯電話である。現在は非常に高価で、ノートPCの標準品より高い。

 

この携帯は5M PixelのCMOSとCarl Zeiss単焦点レンズを搭載している。画質についてはコンパクトデジカメには至らないものの、携帯電話としては良いレベルにあると思う。コンパクトデジカメについてはカメラメーカーの製品が多く出回っているので当然画質もそれなりのものとなっている。しかし携帯電話メーカーにカメラメーカーはいないので、携帯電話に付属のカメラというのは写ればよい程度のものが多いのが現状である。

 

この携帯のようにCarl Zeissの名前を冠したからといって手放しにいいカメラ携帯であるというのは賛成できないが、それなりのカメラ性能を持つことは認められる。カメラ画質に関しては電気的ハードソフトと機械的構造によるところがあると思うが電気的な事に関しては新規参入メーカーにも難しいことではないが、光学メカに関しては一朝一夕には習得できるものではない。

 

レンズにブランド名を冠することになれば実際にCarl Zeissの設計であるかどうかはともかくそれなりの機械的設計におもちゃカメラではない性能の利があることは事実である。

[2007/04/12 H.K.]

 

香港に帰ってきた。タイでの撮影をしばらくアップする。今回はラチャブリ付近の水上マーケットの様子を3枚アップしている。シャッタースピードを下げるため例によってND4をかけている。NDによる色の影響はないようである。EF50mmF1.2Lの色は他のレンズの傾向と似ているようである。色温度調整をすればそうレンズの色やNDによる影響はそう関係ない。

 

単焦点Lレンズとフルサイズの組み合わせはピントの合った部分に最高の解像度を得ることができる。過去の経験から言えばズームレンズは周辺での解像度が落ちる。これはLズームも例外ではない。単焦点では絞れば周辺解像度は改善されるが、ズームでは絞ってもあまり改善されない。

 

LズームをAPSに使った場合、近年の高画素化にともない、解像度が不足する。ズームを使うならAPS専用ズームのほうが良い結果を期待できる。単焦点LをAPSに使う分には問題ないが、もったいない。広角レンズをつかわなければならない分高くつく。

 

結論を言えばコスト重視ならAPSで専用ズームを使うのがよいと思う。解像度を求めるのであれば、フルサイズで単焦点Lを使うのがよい。中版や大版カメラのほうが解像度の点で有利であるが、値段がまた桁違いに高くなる。APSにLズームという組み合わせはコストほどの効果は期待できないし無駄使いである。

[2007/04/08 BANGKOK]

 

今週はタイに来ている。ギャラリーには一枚タイでの撮影をアップしている。

 

とにかく、ここは明るい。時折あるスコールもすぐに上がればまぶしい太陽がさす。今の時期の日本や香港とはだいぶ違う。

 

注文していたN95は4月4日に配送されたらしい。午後メールが届いたが、私は午後には空港に向かっていた。香港内なので4日中には会社に配送されたはずである。

 

香港は5日から9日まで休みである。また火曜日には仕事が始まる。

[2007/04/03 H.K.]

 

香港に帰ってきたばかりであるが、明日からタイである。ギャラリーは日本での撮影から3枚アップした。

 

それほど晴れていた訳ではないが前の撮影に比べてかなり明るいND4をつけての撮影であったが、もう少し開けたほうが雰囲気はでると思うがこれ以上のシャッタースピードは危険である。やはり機材に制限があると表現の幅も狭まってしまうということを痛感させられた。

 

しかし、EF50mmF1.2Lはやはりいいレンズである。しばらくは私の常用レンズとなるであろう。

[2007/03/31 H.K.]

 

香港に帰って来た。今日はEF50mmF1.2Lの晴れの日の作例として、2枚アップした。いずれも前日の曇りの日の撮影でアップした場所の撮影を上げている。

 

前回同様2段NDのフィルターをかましている。本来ならもう少しシャッタースピードを上げて開いた絵を撮りたかったのであるが、やはりシャッター不具合の影響が怖くてこれ以上シャッタースピードを上げられない。5Dの後継を待っているが、出そうにない。今年中にでなければまた5Dを買ってしまいそうである。

 

色温度を5000Kより低めに設定して現像しているが、レンズの色のせいなのか、NDによる影響なのかいまのところ良くわからない。NDであるので、色温度は変わらないはずであるが、2段だとファインダー内も結構暗くなるので、目視ではよくわからない。今後撮り比べをしていくうちにはっきりするであろう。

 

来週後半からは復活祭の休暇。またタイにいくのでこのレンズ常用で撮影することになる。

[2007/03/29 JP]

 

今回の日本での作業を終了し、明日はまた香港である。ギャラリーはEF50mmF1.2Lの絵を2枚追加した。今回も開放の絵であるが、開放付近は周辺減光が大きい一枚目は補正してあるが、周辺減光に関していえば、補正可能であるし、補正しなくともその表現はそれなりの効果をもたせることもできる。

 

今回はレンズ比較は特に行っていないが、EF50mmF1.4、AIS50mmF1.2等と比べてF1.4以上に関して過去の経験から色調はともかく解像度に関してはそれほど差があるとは思っていない。F1.2におけるフレアに関してはAiSに比べて少ない。ただAISのフレアは色分光せずにソフトフォーカスレンズのようになるのに対して、等倍でみると色収差のようにフレアが緑色に色づく傾向がある。これはEF85mmF1.2Lも同じ傾向がある。等倍にしなければわからない程度である。

 

使用感に関してはF1.4のようなガタもなく上々である。フォーカスリングはEF85mmのような電気式かと思っていたが、これはメカ式であるのには驚いたが電源が入っていなくても操作可能なので、悪くはない。AiSはメーカー違いなので、自動絞りがきかず、絞り情報も記録に残らなかったので、この点は解決されたので、もはやAiS50mmの出る幕はなくなってしまった。これは日本に置いておくことにする。

 

考えてみればDSLRを始めて数年、カメラはフルサイズ(5D)、レンズは完全に単焦点Lレンズとなった。(35mmF1.4L、 50mmF1.2L、 85mmF1.2L、135mmF2.0L、 200mmF2.8L)。これが私の機材に関する結論と言うことができる。

[2007/03/26 JP]

 

今週は日本にいる。一旦はあきらめたEF50mmF1.2L購入した。ギャラリーにはとりあえず2枚この絵を上げた。さすがにこのレンズはすばらしい。ボケも申し分ない。絵は美しい。

 

あいにく昨日は曇りの天気であったが、シャッタースピードを下げるためにND4(二段)をつけて撮影しているので、開放に近い写真ばかりを撮ってしまった。しかし考えてみれば、このレンズも高価である。APSタイプのDSLRはもう一台楽に買える。私がフルサイズにこだわるのは、この金額主義によるところもあると思うが、やはりこの絵はAPSでは得られないとつくづく思う。

 

現像に関してはこのところCS3のACRを使っている。色調に関してはだいぶディフォルトの現像とは違っているが、各色ごとの強さをいじって自分のものを作っている。昔とは違って理論的なものではなく感覚的なものとして作っているので、あまり発表できるものではない。

 

このレンズは、しばらく離れていた写真を撮ってみたい気にさせてくれた。明日にでもまた晴れたみなとみらいを撮影してみようと思う。

[2007/03/15 H.K.]

 

更新もボチボチである。少し時間があったので、更新した。といっても、ギャラリーは先月のタイでの撮影からである。

 

近況はといえば相変わらず仕事が忙しい。こちらは土曜半日なので、週末をゆっくりとはいかないのがつらい。来週後半から日本4月4日からはイースターホリデーということでバンコクで過ごすことになる。注文していたNokiaのN95は(エクスパンシス)入荷4月5日との情報、4月5日からは日本以外はホリデーで、実質配送は4月10日以降になる。

 

5Dの後継はなかなか出そうにないが、次に買うのはこれしかない。いまだにカメラ関係のBBSはAPSがいいだのという論争が繰り広げられているが、APSのいいところは小型軽量安価というメリットしかない。望遠に強いということを言う人がいるが、35mm用レンズを使用する限りいくら画素数を上げても解像度はとれない。APSに特化していくニコンはもうフルサイズのシステムは無用であろう。また撮像以外の部分がおおきい1DSも私の趣旨には合わない。値段はどうあれ、フルフレームで普通のカメラサイズの機種を待っている。

[2007/03/06 H.K.]

 

まだ二日おきに更新する元気は出ないが、ボチボチと更新していきたい。タイでの2枚をギャラリーにアップした。スナップの撮影はやはり気分が乗った状態でないとうまく撮れないらしい。やはり自分の気持ちというものが絵に表れてしまう。

 

写真の良し悪しは機材によって決まるものではないが、機材に対する信頼感がないと撮れる絵も気合のないものになってしまう。現像法も同様で、こういう現像をすればいい色が出るとか考えながら写真を撮ることによって、写真にも気合が入るものである。何も考えなければただ写っているだけの絵になる。

 

これは5Dのシャッター故障で今回つくづく感じたことである。5Dを信頼できなくなった訳ではない。いくら安くともAPSのカメラで撮りたいとは思わない。ただこの障害を越えるための撮影をしなければならないということになると、そこまでの精神力がこのところ残っていなかったというのが正直なところではないかと思う。

[2007/03/02 H.K.]

 

2月の書き込みはたった一度とページ開設以来最悪の更新状況になってしまった。いろいろ仕事とか個人的にとかで落ち込んでいた。精神的にはなんとか改善状況であるが、金銭面ではまだ苦しい状況である。前回の書き込み時にEF50mmF1.2Lを注文していたのであるが、最近入荷のお知らせ。あいにく今月は苦しいので、キャンセルせざるをえなかった。また買える日がくるであろう。

 

ギャラリーには先月旧正月を利用してタイに行ったときの写真から2枚アップしている。この程度の明るさではシャッターユニット不具合の影響もでていない。更新もぼちぼちやっていこうと思っている。

 

話は変わってNokia携帯のN95もそろそろ発売である。入荷は3月末とのこと。前述のレンズとほぼ同じ価格であるが、こちらのほうはなんとか購入しようと思っている。日本では携帯電話に13万円も払うとは考えられないことであろうが、レンズと比べてみれば、それなりの価値はあると考えてしまう。

 

日本での携帯電話のインセンティブ販売は収束の方向にあるようであるが、通話料でハードの価格を補うことは、使用者に不公平をもたらす。これに伴ってSIMロックなどの解除も行わなければならない状況になっていくことと思う。

[2007/02/11 H.K.]

 

一月一日以降写真を撮っていない。仕事が忙しいせいもあるが、ちょっとスランプである。更新もずいぶんと滞ってしまっている。

 

この原因は5Dのシャッターユニットの不具合にある。シャッタースピードを上げることができないため絞って撮影することになるが、明るいところではゴミが目立ってしまう。いずれにしてもこのままではいけない。打開策として、NDフィルターを使うことにしようと思うが、なにかにつけマニュアルレンズでは使いにくい。5Dの買い替えはもったいないので、次機種を待つことにしようと思うがあと半年以上はでそうにない。

 

3月にはまた日本に帰る予定なので、EF50mmF1.2Lを購入しようとおもっている。品薄なので、香港から予約を入れておいた。香港まで送ってくれるのはカメラ関係ではマップカメラ・コンピューター関係ではツクモが利用できる。香港の場合消費税がつかないので日本よりは安く買える。金額はともかく便利になった。

 

来週は旧正月ということで長い休みがある。二日ほどタイに行く予定である。写真在庫も多少は増えることであろう。

[2007/01/28 H.K.]

 

このところずいぶんと更新をサボっている。シャッターユニット不具合で、撮影意欲が減退していることもあるが、HKサーバーの調子が悪く落ちやすくなっていた。連日ファンがうなりをあげているのを見かねてサーバー用PCを新調した。10万ほどの買い物であったが、金欠の近々には厳しい買い物であった。しかし完全にダウンする前に代替を用意しなければならなかった。XP ProにCYGWINのapacheをインストールするのに一週間ほどかかってしまったが、なんとか新サーバーに入れ替えた。

 

ギャラリーアップのほうは年始の夜景を引っ張っているが、今回あたりで終了しなければならない。夜景バックのスナップと一夜あけた同じ場所の風景である。この日は曇っていたので、夜景のほうが見栄えがする。

 

このところは携帯電話であるNokia Phone用OS S60 3rdのソフト開発(仕事)しているが、なかなか順調には進まない。仕事であるから、進まないではすまされないことなのでもう少し気合をいれなければならない。苦労したところをS60開発法として、そのうちWebにアップしようと思っている。HomePageを解説するには少しでも世の中のためになることを願っているが、最近デジタルカメラの考察も停滞している。この機会にソフト開発法を書くのも悪くないと思う。

[2007/01/19 H.K.]

 

ずいぶんと更新をサボってしまい、久々の更新である。ギャラリーは夜景撮影から2枚追加した。一月一日からこの撮影でもうだいぶつないでいる。

 

今日は香港の近況から少し。香港では今年一月一日から禁煙法が施行された。世界的な流れでしかたないのかもしれないが、室内前面禁煙となった。バーなどでは適用されないようであるが、レストランやホテルロビーカラオケなどでは禁煙である。ついでに屋外でも禁煙のところが増えた。いつも撮影に出かけるQuarry Bay公園も良く見たら禁煙とのこと。あまり写真を撮りに行く気が起こらなくなってしまったのもこの原因が大きい。相変わらず町のあちこちにはゴミ箱兼灰皿がおいてあるので、歩行喫煙の人が多い。日本のように灰皿がないわけではないので、吸殻の投げ捨てというのはほとんどないようである。いつも日曜の午後を過ごすレストランも、もちろん禁煙である。今年になってからすっかりご無沙汰である。

 

5Dに関しては前面明るい場所での撮影もシャッター不具合から撮影意欲も減じているが、このところ金欠で買い替えもなかなかできない。少しは裕福であるとはいえ、香港サーバーもファンがうなってうるさいので買い替えなければならないだろうし、携帯電話はN95を予約したし、何かと金の掛かる季節である。そういえばEF50mmF1.2Lはそろそろ発売のはずであるが、カメラより先に購入するつもりである。まあ3月までは日本に帰る予定はないので、3月にということになると思うが。

[2007/01/10 H.K.]

 

ギャラリーは先週の夜景撮影から小出しにしているが、今日は前回の夜景スポットの反対側を一枚アップした。建物の撮影は傾きがあると台無しである。傾いた場合は微回転させてトリミングすればよいのであるが、撮影時に傾かないように注意を払うべきである。しかしどうしても若干傾いてしまう。

 

撮影画像をLCDで表示させたり、PCディスプレーで見れば一目両全であるが、ファインダー内ではこれが結構難しいものである。5Dで視野が広くなればもっと合わせやすくなるのではないかと思ったがそんなことはないようである。この難しさの原因に広角歪いわゆるバースがある。正面から撮影する場合は目標を定めやすいのであるが、少し斜めから撮影したり、あおって撮影したりするともう感覚が混乱して何が水平なのか何が垂直なのかわからなくなる。

 

前回アップの夜景も一応水平が保たれているもののカメラが少し上を向いているので、広角歪がでている。もっと高い場所から撮影したかったが、そうもいかないのが現実である。ティルトレンズを使うとかカメラを水平にかまえてトリミングするなどの工夫が必要である。まあ素人写真であることが容易く見分けられてしまう。いくら気合を入れても完璧な写真などそう容易に撮れるものではない。

[2007/01/07 H.K.]

 

今日は日曜日。日本からの客も帰国して久しぶりに睡眠不足解消のためにゆっくりとした。ギャラリーのほうはしばらく、元日に撮影した香港の夜景で凌ぐこととする。今日は赤い帆船をバックにした香港島の夜景をアップした。持って行ったレンズは50mm一本なので、ズームなら他の画角でも撮影できたのにということもあったが、50mmでも工夫して撮影すればいろいろの絵が撮れるものである。

 

夜景のレタッチというのは様々な方法をとることができると思うが、今回はほぼオーソドックスな方法でまとめている。しかし、トーンカーブの使いかたはやはり夜景専用に中間部を持ち上げている。明部点光源をもっと飽和させれば、違った感じの絵になったかもしれないが、明部飽和は他の弊害が怖くてかなりアンダーな撮影からの修正になってしまう。

 

暗部に関しては中間部持ち上げの結果からノイズが増えることはやむおえないが、今回のISO800の撮影では諧調がとれない結果となっている。5DレベルではISO800でもノイズ自体は少なく、それよりも12bitという諧調レベルの不足を感じさせる。さらに暗部を延ばすと諧調不足がさらに顕著になる。限られたダイナミックレンジでは明部をもう少し飽和させる必要があるかもしれない。次の機会に試してみたい。

[2007/01/05 H.K.]

 

今年はじめは日本から友人がきていて、更新するひまがなかった。やっと今日になって、今年初の絵をアップすることができた。一月一日の夜の香港の夜景である。香港にきてから2年以上というのに、怠け癖から夜景を撮影するとができなかったが、友人到着までの間に夜景スポットでの撮影。今年新年にふさわしい絵をアップできた。

 

シャッターユニット不具合も夜景撮影のような低速シャッターでは何の問題もない。最初はISO100で撮っていたが、三脚なしでは手振れのために撮影はほぼ不可能である。絞りはサジタルコマフレア抑制のためF4程度にしている。ISO800でも100に比べてそれほどノイズは増えない。

 

撮影露出は点光源が飛ばないように低めにおさえているので、通常現像では全体に暗くなる。CS3 ACRのRecoverとFillLightで全体の明るさを調整するが、その分暗部ノイズが浮き上がってくる。まあ撮影も現像も気合を入れて出力した一枚である。

[2006/12/31 H.K.]

 

今日は、2006年最後の日である。ギャラリーアップした絵は前回撮影の在庫からで、今年を締めくくるような絵をアップすることはできなかった。また来年への期待というところであろうか。シャッターユニット障害ということでしかたないことであるが、やはり必要以上に絞ることは様々な問題を引き起こす。私本来の撮り方ができないのはやはり、精神的な圧迫が大きい。早い機会に修理または新機種への買い替えがしたいところである。

 

さて先週始めから続いている日本−東アジア間の通信障害であるが、一応収まりをみせているようである。実際問題発生後の2−3日は日本への国際電話はほとんどつながらなかったようであるが、一昨日に電話した時はなんとか繋がった。これは代替回線が大陸経由(それしか考えられない)に切り替えが済んだためであろうか。ただ通話品質がだいぶ悪く小声の音声レベルが極端に低い状況である。手持ちのVodafoneSIM(今はSBMか)もNewWorldしか待ちうけしなかったが、2−3日前からその他の事業者へもローミング可能となったようである。

 

インターネット状況はというと、問題発生後一・二日は全く問題がなく、TVのロケフリーも普段より調子が良いぐらいであった。しかし2−3日前からあまり調子はよくない。正月シーズンのTVのリアルタイム視聴もとぎれぎみである。香港ではインターネットが繋がらないという報告が相次いでいるようであるが、私の使っているi-Cableの回線は元々台湾でなく大陸を見ていたためと思われる。多くの人のルートが大陸へと切り替わったのが、原因と思われる。

 

最後に今年は多くの人にお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

[2006/12/26 H.K.]

 

今日は、そのまま訳すとクリスマス後の最初の週日という休日である。一月一日は一日だけの休みなので、クリスマスのほうが休みは長い。今日はイブの日に撮影した中から3枚アップした。シャッターダメージのために海辺の明るい景色は1/200でもj若干影響が出る。おまけに絞ったせいでゴミが目立つ結果となってしまう。やはり新しいカメラがほしいところであるが、5D後継が出るまではなんとか使っていかなければならない。アップした写真のような条件では問題がない。

 

3枚目の写真はクリスマスキットである。よく海外のホテルのレストランでは年末大晦日のディナーではカウントダウンパーティがついていて、カウントダウンキットが渡される。年明けとともに鳴らすクラッカーも含まれているのであるが、クリスマスキットというのもあることを知った。行き着けのレストランで遅い昼食をとっているときにディナー用に配っていたので、思わず撮影してしまった。

 

さて香港にしては長いクリスマス休日も今日で最後である。私はというとSymbian開発環境の整備ということでずっとアパートで過ごしてしまったが、どうにか開発環境を整えることができた。Developer Certificateも手持ちのN73とN80を設定しサンプルプログラムを電話機にインストールし、動作できるようにもなった。

 

いろいろのツールをPCに設定しては消ししていたのであるが、Cドライブの残り容量がだんだん少なくなってしまった。これはWinXPのシステム復元ユーティリティーのせいであることに気が付きシステム復元を一度無効にすることにより、空き容量を増加することができた。WinXPのシステムの復元は過去何度か復元し、便利な機能と思っていたが、この機能は諸刃の剣である。その期間にダウンロードしていたファイルも消えてしまうのはしかたがないとしても、WinXPの本体部分のファイル破損に関しては復元できないことである。今回は半年前のフルバックアップからシステムを復旧したりして、結構時間を費やしてしまった。システム復元は今回の反省からCドライブだけの設定に変更した。

[2006/12/23 H.K.]

 

今日は、Photoshop CS3 ACRで現像した特徴的な絵を2枚アップした。夕方の撮影であるが、色温度の低い直射日光のあたった部分と色温度の高い影の部分が共存している。これからの季節はどうしてもこのような撮影条件になってしまう。これらの絵は通常現像では日向の部分が飛び、日陰の部分が黒くなって見せられる絵にはならない。CS3ACRのFill Lightを使って暗部を持ち上げている。色温度の違いによる色調の違いはどうすることもできないが、20Dなどはグレーバランスの悪さとミラーボックス内かぶりによってこれほど安定した色調の再現は不可能である。5DとCS3ACRならではの絵といえる。

 

昨日はクリスマス前の週末。どうやら日本では期待された705NK(N73)の出荷はなかったようである。N73も携帯電話としてNokiaのブレークスルーである。その質感・大きさ・性能は以前使っていたものを使用する気にさせない。香港は西洋文化との混合国なので、クリスマスは盛大に祝う。オフィスも午後からはクリスマスパーティとなった。ビュッフェ形式のランチなど日本の会社における打ち上げを思い出すが、アルコールはなしで、ゲームや抽選会。会社はデジカメ・Nokia等も扱っているが、賞品にはN73も含まれていた。私はくじ運がなかったのであるが、携帯電話を賞品にしたり、プレゼントで送るなどということは日本のようなSIMロック・インセンティブの社会では考えられない事である。

 

このシーズン香港にしては長い連休にはいる。会社は26日(火)まで休みである。家で過ごすには寒い季節であるが、電気ヒーターを購入したので、この休みは快適に過ごせそうである。休みの予定は家で仕事である。BBSにも書いたがS60用アプリケーションの開発環境のセットアップを行わなければならない。

[2006/12/20 H.K.]

 

昨夜はPhotoshopCS3のActivateをしようとして、どうもうまくいかず、ルーターの設定をいじっているうちに電源やリセットでも動作が復旧せず、結局ルーターを交換したが、設定に手間取り香港サーバーが外から見えない状態になってしまった。その後なんとか復旧させたが、だいぶ時間を無駄にしてしまった。

 

PhotoshopのActivationに関しては会社のLANですぐにできたので、CS3のレリースまではこのベーター版を使い続けることができそうである。気がついたことであるが右のサムネイル画像に使用する、200ピクセルへの画像フィットがCS2とは様子が違ってシャギーぽくなってしまう。仕方がないないのでリサイズの前にボカシを入れることで対応している。

 

5Dのシャッター不具合の絵はブログのほうにアップしているが、これを修正するには同じシャッタースピードで無地の絵を撮影して重ねて調整すれば補正できるはずであるが、いくつか試みたが、完全に修正することはできなかったので、1/200以上のシャッタースピードで撮影するほうが現実的である。(1/200程度では影響はほとんど見えない)。景色の撮影では相当絞らなければならないのはちょっとつらいかもしれない。

[2006/12/17 H.K.]

 

今日の香港の街角から2枚アップした。PhotoshopCS3ベーターがレリースされたので、早速CS3のACRで現像している。5Dの方は以前にシャッターにダメージを与えてしまったがその後回復と書いたが実は正常回復はしていなかったことがわかった。今回の絵ではほとんどわからないが高速シャッター(1/1000)以上では左側にゴーストのような明暗が出てとてもアップできない絵になってしまっている。シャッターが僅かに引っかかっているらしい。シャッターユニットの交換をしなければいけないが、日本にいない今シャッタースピードを低速で撮影する方法でしばらくは対処しなければならない。

 

それはともかくとして、今回はCS3の使いごこちについて少し述べておく。CS3のACRはAdobe LightRoomでサポートされているスライドバーをほぼ持っており、これでALRを使う必要がなくなった。以前に述べたようにALRの機能はRGBとCMYの各色ごとの微調整が可能なので、重宝してきたが、今回のACRでもサポートされている。ただCMYについてはオレンジ・イエロー・パープル・マゼンタ・アクアスという表現となって色数も増えている。これがどのような効果をもたらすのかは今後いじって見ないとわからない。

 

トーンカーブ用のいくつかのスライドバーはトーンカーブをポイントでいじるよりもより直感的な制御が可能で、LightRoomで重宝してきたが、CS3のACRではさらに多少バーが増えているようである。実際これらのバーはポイントでいじるより高機能で、トーンカーブの傾きで変わる彩度の変化をもそれぞれ制御できるようなので、今後トーンカーブをポイントでいじるようなことはなくなると思う。

 

ただALRにあってACRにないのは傾きとトリミングで、私のように現像時に個別調整を行い一括処理をPhotoshopのバッチ処理で行っている場合は傾いて撮ってしまった絵は修正が非常に面倒なことになってしまった。傾いて撮影するのは撮影時の不注意であるが、ALRで救えていたのであるが、今後は自戒のためにも捨てるという覚悟がいる。

[2006/12/11 H.K.]

 

昨日は遅い起き出し、いつものように散歩がてらの昼食。香港もだいぶ寒くなった。といっても20度は越えているが、室内に暖房がないと思うとこれからの2−3ヶ月は寒さを耐えてすごさなければならない。もうあたりはクリスマスの飾りつけである。オフィスビルの飾りつけと日の短くなった外の景色をアップした。

 

シャッターにダメージを与えてしまった5Dであるが、その後は何事もなかったように動作している。壊れたときは買い替えを考えたが、しばらくはその必要はないようである。買い替えを考えたときは何を買うか考えさせられたが、やはり、次に買うのも5Dしかないという気持ちであった。3月の帰国時までは後継がでそうにないし、でなかった場合は次に購入するのも5Dしかないと思った。

 

最近はいくつかの新製品も発表されているようであるが、いまさらAPS-Cはサブでも買う気がおきない。やはりマニュアルフォーカスの取り易さと抜群のグレーバランスの良さはフルサイズあっての効果である。

[2006/12/08 H.K.]

 

昨日のCXで香港に帰ってきた。今日はITU TELECOMの最終日ということで、空港近くのAsia Expoの会場見学であった。そのときの絵を2枚ギャラリーアップした。

 

ITU TELECOMは日本ではほとんど報道されていないようであるが、通信関連の世界最大の博覧会である。通常はスイス・ジュネーブで3・4年に一度開催されているが、今年はこの分野で台頭する中国をにらみ香港での開催となった。最終日とあって海外からの客よりも現地の客が多いとのことであったが、それほどの混雑はなかった。

 

今年はNGN(New generation Network)をメインテーマとしたところが多かった。出展者も欧米より、日本・中国の企業が多かった気がする。NGNは簡単にいえばIP通信のことで、モバイル(携帯)もワイヤレスLANによる通信に重きをおかれ、LANの実装とVoIPへと通信形態の変化は必然といえる。3.5GであるHSDPAの展示もあるが、やはりセルラー網の通信コストはそう下げることはできない現状もある。

 

見学には5Dも持っていったのであるが、イベント会場ともなる一眼レフ所持者はとコンパニオン狙いの香港現地カメコが多く、ネクタイをした身としてはあまりカメラを振り回すのは恥ずかしいので、撮影は外観だけになってしまった。

[2006/11/28 H.K.]

 

最近は更新もボチボチである。あまり写真を撮っていないせいもある。今日は先月撮影したものから、2枚アップした。最近は香港もだいぶ涼しくなってきた。11月も月末となれば当然のことかもしれない。今週後半は日本へ一週間の一時帰国である。今回は撮影会と合わせた帰国なので、久々のポートレート撮影を期待している。

 

このところの香港から日本へのファイル転送は順調で、もう少しで終了する。調子がよければ、130KB/sec土日の夜は20-30KB/secのスピードでアップロードが可能である。土日夜の転送率の低下は日本なのか香港なのか検証を正確にはできないが、香港サイドの問題であろうと思っている。

 

ところで昨日はWeb-pのメインテナンスのためWebアクセスが不可能であったが、今回はサーバーをクラブからIDCに移動したということで、今後は停電などによるメインテナンスクローズは発生しなくなるらしい。私は自宅サーバーを推進しているが、サーバーをより適切の場所に置くということのほうが、時代の流れに即しているのかもしれない。安定高速に運用できる利点はあるが、個人での大容量のサーバーのレンタル費用は高価であり、ローカルでの高速運用は難しくなる。そんなにアクセスがある訳でもないので、私の運用では自宅に置くのが最適だと思っている。

[2006/11/23 H.K.]

 

昨日は香港コンベンションセンターで開かれたICT受賞ディナーに招待されたので、久しぶりに手持ちの携帯N73で撮影した絵を2枚アップしてみた。ICTは毎年香港プロダクトを審査して、優秀プロダクトを表彰している。香港での会社の製品も受賞ということで、ディナーに招待ということになったのであるが、総勢1000人の大ディナーパーティである。

 

来月始めには香港でITU主催によるTELCOM 2006が開催される。このショーは4年に一度大体はスイスジュネーブで開催されるが、今回は香港となったらしい。今年のITUの調査ではインターネット環境の充実でも香港が一位に選ばれたらしい。北ヨーロッパの国が続きちなみに日本は20位とのことである。近年のこの分野における中国の台頭も顕著である。

 

自作FTPの動作もまずまずで、リンク速度の50%程度の速度で転送している。以前は期待速度の1/10とか1/100程度の速度しか出ていなかったので、大幅な改善である。なによりも転送が途中でとまってしまうことがないというのは大きな安心である。ネットパスがいくら長時間切れてもプログラムをとめないかぎり、パスが回復すれば継続して転送が行われる。

[2006/11/19 H.K.]

 

今日も135mm香港での撮影から2枚アップした。花の絵とスケートリンクの絵である。この日のスケートリンクは一般開放ではないようで、少数の少女たちの練習場となっていたようである。

 

このところFTPのソフト開発を行っていたが、やっとメドが立った。以前にも書いたが香港から日本へのファイル転送のスピードが上がらないことと、途中で切れてしまうことが問題であった。テストプログラムを作成してその原因究明をすることが目的である。とりあえず簡単なUDPによる転送プログラムを作成し、日本側と香港のサーバーにプログラムをロードして実行してみた。パケット転送の信頼性はUDPだからといってTCPに劣るわけではなく、パケットロスは同じように発生する。ただUDP転送の場合はエラー制御を上位レイヤーつまりユーザープログラムで行う必要がある。

 

作成プログラム一ブロックごとにACKを受けて次を進むという簡単な方法であるが、やはり香港のアップ転送があまり良くないようで、ネットが重いとき日曜日夜などではかなりのパケットロスが発生し、再送のために速度低下する。ブロックサイズはネットの重さによって、最適値にすれば速度は向上できそうである。今回は10KB程度で行っている。しかし、長いファイルを送っているうちにどうしても転送できないブロックがあり、この問題の解決に時間を費やしてしまった。パケットロスが発生したとき、同じパケットを再送するのであるが、送れないデーターは何度試しても送ることができず、転送がリトライを繰り返すだけで先へ進まない。

 

データーを変化させればすんなり送れるのであるが、ファイル転送の場合データーロスを無視する訳にはいかない。モデムの場合データー列によってはプリアンブルで使用される同期信号と見誤って転送エラーが生じることを思い出した。これを避けるには無線モデム等ではスクランブルをかけている。スクランブルによってデーターのパターンを同期信号のような繰り返しパターンになることを避ける必要がある。転送ヘッダーに毎回変化する一バイトを含ませこれによって全てのデーターにEXORをかける。受信時にこの一バイトで再びEXORをかければもとのデーターにもどる。

 

一バイトデーターによって、全ての場合の繰り返しパターンを避けることはできないが、エラー時でもこのバイトを更新するので、転送不可データーを回避することができるのである。どうしてもファイル転送ができず困っている人もいると思うし、もう少しUIを改善すれば売り物になると思うが、とりあえずは、自分の環境で使うために転送速度の向上を試みるのが先決である。

[2006/11/15 H.K.]

 

きょうも135mmで撮った花の絵を2枚。今日は比較的小さな花であるが、このレンズでは寄れるのはこれが限度である。マクロレンズがほしいところである。 EF180mmF3.5Lを手放したのが悔やまれる。

 

今月末から来月はじめにかけて日本帰国予定である。今回の購入かと考えていたEF50mmF1.2Lも発売延期となった様で、今回の出費はなさそうである。もう少しニコンのAiS50mmF1.2にがんばってもらうことにする。

 

香港サーバーの接続もだいぶ改善されてきたが、まだFTPの信頼性が乏しく、50Gほどのファイルを香港から日本にアップできないでいる。1G程度に分けてアップロードしているが、最後までいかない。送り側の転送信頼性が低いとTCP/IP接続が切断されてしまう。

 

現在UDPによるファイル転送プログラムを開発中である。作成過程のテストでどの部分に問題があるのかもわかってくる。現在のネット状況に最適化した転送プログラムを作っている。

[2006/11/13 H.K.]

 

きょうは135mmで撮った花の絵を2枚アップした。現像はかなり濃い目になっているので、実際の雰囲気というより、作った絵である。ただ作るにしても元(撮り方)が悪ければ作ることもできない。最終的に出来が悪いのは、撮り方が悪いせいで、撮影技術のまづさが、現像レタッチしてからわかるというのは皮肉である。

 

レタッチを強くかけるにつれ撮り方とかレンズの特性とかカメラの欠点とかいうのが、顕著になってくる。その一つとしてはノイズが目立ってくることである。いわゆるダイナミックレンジ特性である。以前にも述べたがダイナミックレンジとは生データの静的S/Nの事で明部飽和とノイズレベルの信号レベル差といえるが、低ISO値においてのノイズレベルというのは電気信号ノイズが主な要因となるので、カメラによってそう違いがあるわけではない。

 

ただここで、取り扱う信号に黒伸張・白圧縮の特性を持たせれば、最終的にダイナミックレンジの広いデーターを保持することができる。フジのDSLRがダイナミックレンジが広いと評価されるのはこの理由である。

 

ただ通常の現像において、現状の5Dのデーターが最終表現においてレンジが不足することはないので、特殊なことをしなければ、十分なS/Nを持っているといえる。私の場合はあくまでノイズの少ない絵による表現を望んでいるので、もうちょっと電気信号レベルを減らしてほしい気がする。

[2006/11/11 H.K.]

 

ずいぶんと更新をサボってしまった気がする。ここを見ると10日ぶりの更新である。今回は135mmの絵を撮影したのでその中から2枚アップしている。

 

更新が滞ってしまったのは、香港サーバーの不調とネット接続の不調のためである。サーバーに関しては以前使用のノートのFANがうなりを上げていたので、外したところCPUの加熱で立ち上がらなくなり、その復旧に時間を費やしてしまった。パソコンの寿命も2年がいいとろであるが、ここであまり使い心地があがる訳ではないところに金をかけるのは気が進まない。もう少しなでめすかしてがんばってもらわなければならない。ネット接続に関してはケーブルネットが夜間、速度低下してTV視聴も途切れ気味である。FTPもスピードがあがらず、Webも重かったのではないかと思う。ここはインフラ側の改善を待つしか手がない。

 

いろいろ散々な状況であったが、いいこともあった。Nokia N73の完全日本語化に成功したことで、(BBSに書いたが)やっと携帯電話も快適に使えるようになった。N73も日本ではソフトバンクから12月に発売予定らしいが、日本で使うにもお勧めの機種である。

 

写真のほうはアップデートされたAdobe LightRoomで濃い目の現像をいろいろ試している。今回はEF135mmの絵をアップしているが、ニコンレンズに比べてEFレンズは黄色いようである。色温度かぶり補正も結構+に振っている。以前5Dのファインダーは黄色いという話があったがこれはファインダーのせいではなく、EFレンズの色のせいではないかと思っている。

[2006/11/01 H.K.]

 

今日から11月。気分をかえて再び香港からの絵を2枚アップしている。いつもの場所であるが、別の場所でも絵はあまり変わらないので、最近は香港内で遠出はしていない。これではいい写真が撮れるわけはないが、同じ場所を撮るというのもまた振り返って勉強にもなると思う。

 

今日は日本サーバーを再起動するつもりでシャットダウンしてしまい、電源ONのために妹の帰宅待ちである。今月は映画編集も終わって香港にあるデーターを日本サーバーに送っている。リモートデスクトップで接続しているが、ファイル転送はFTPで送るのが一番安全で効率が良いが、どうも転送速度が出ず試行錯誤中である。通常HK->JP転送で実質700kbps出るはずであるが、調子が悪いと100kbpsもでない。

 

理由を模索中であるが、どうやら日本サーバーへのワーム攻撃・ウィルス攻撃のせいであるようだ。日本サーバーはTVサーバーのためにIISを開けてあるが、ポート80への攻撃が時間によってはすざましい。Windowsではデーターオーバーランによる、セキュリティホールが多数あるらしく、多くのデーターがポート80に送られる。いまのところは感染はないが、攻撃に関してもIISが返答を返すので、ますます不要なデーターが増える。ウィルス検出プログラムもまた、検索のためにリアルタイムデーターの転送速度を下げる。

 

IISを閉じて様子見をしているが、操作を間違えてサーバーを再起動ではなくシャットダウンしてしまった。この調子では香港にある50GB程度のデーターを日本に送るのにあと一ヶ月はかかりそうである。

[2006/10/30 H.K.]

 

今日もタイ・バンコクからの絵を2枚アップした。帰国の日の撮影、新しくなった新空港での撮影である。空港の周りは平地になっているので、望遠があれば飛行機の撮影はいいかもしれない。2枚目は空港内でのKOIのスナップである。

 

この新空港、開港を急いだらしく、まだ内部施設は未完成な部分が多く、工事中な部分も多い。結局喫煙所もラウンジも見つからず、ゲートで長い時間待つこととなってしまった。とにかく大きな空港である。

 

今日は香港は休日である。久しぶりにゆっくりとした休日を過ごした。サーバー計画のほうも映画ライブラリの整理として、mpgファイルからwmvファイルへの変換も済み、現在はソフトライブラリの整理をしている。香港から日本にサーバー同士接続で、FTP転送しているが、数多いファイル転送や巨大なファイルは通信エラーで落ちることが多い。分割しながら送っているので、また一月はファイル転送で時間を使いそうである。

[2006/10/28 H.K.]

 

今日もタイ・バンコク・チャイナタウンの夜を2枚追加した。前回も述べたが夜の撮影ではどうしてもシャッタースピードが長くなり手振れ、被写体ブレはしかたがないとして、撮影後の現像にはかなり神経を使う。昼間の絵とは違って極端な色調整をしなければならず、弊害としてダイナミックレンジの広さを要求され、暗部ノイズが目立ってくる。

 

カメラのダイナミックレンジは明部飽和レベルとノイズレベルの差であると(私は)定義している。デジタルカメラにおいては高ISO値におけるノイズ特性というのがあるが、ダイナミックレンジに対応するノイズレベルというのはこれとは違う。ISO値を固定したときの低レベルのノイズ特性が重要である。以前に述べたようにISO100においてはCMOSがCCDより有利であることは少ない。なぜならこの感度におけるノイズレベルは素子ばらつきの原因より、回路上で拾う電気ノイズが主な要因となっているからである。

 

低感度で夜景を撮影してもカメラのJPEG出力を見る限りこのノイズが問題になることはないが、反面ダイナミックレンジの狭さを感じさせる。RAWで撮影し、極端なレタッチをした場合このノイズが目立つ結果となってくる。フィルムでも増感時ノイズ(粒状感)は増えるので、表現にとってノイズが必ずしも悪者とはいえないが、デジタルの場合は粒状感と違って暗い部分にノイズが多くなるので、これはあまり好ましいとはいえない。

 

これを避けるには高感度撮影して、明部を犠牲にするのが良いと思うが、この辺のバランスのとりかた(撮影露出)はもっと検討の余地がある。こう考えればデジタルのダイナミックレンジはフィルムには及んでいないといえる。

[2006/10/26 H.K.]

 

今日はタイ・バンコク・チャイナタウンの夜を2枚アップした。この時期ジェーなんとかで仏教徒は精進料理料理しか食べられないらしいが、それに反して街はにぎわっていた。KOIは熱心な仏教徒なので、中華料理店で精進料理を食べていたが、私はおかまいなしに、フカヒレスープ蟹爪などバンコクの中華料理を満喫した。

 

街中の写真撮影は香港ではあまりしないが、旅先というか一人でないというのが理由かは良くわからないが、あまり抵抗なくできた気がする。撮影後の色温度設定は書き込んであるが、単純に色温度調整だけではなかなか色調がとりきれない。各色ごとの彩度調整やトーンカーブを複雑にいじっている。

 

単純な白熱灯のみの光源ではないので、希望の色調を得るのは結構調整が難しい。もっと調整すれば、より改善できると思う。ただPhotoshopだけでの調整は難しく、LightRoomの調整バーはこのあたりの調整に非常に強力である。

[2006/10/24 H.K.]

 

今日もタイの田舎での撮影から3枚アップした。少し濃い目に現像したつもりであるが、濃い目のレタッチはなかなか難しい。良いと思っても別のディスプレーでみるとひどい色あいに見えたりするものである。どのモニターでも適正に見えるレタッチというのを検討中である。

 

さて日本では今日からナンバーポータビリティが開始となったようである。携帯電話のナンバーポータビリティでは香港が本場であり、本来の意味でのこの利点をユーザーが享受することは日本ではまだまだである。日本と異なり、2Gも3GもナンバーはSIMカードが持っており、電話機自体もSIMロックがかかっているものはない。ユーザーの事業者選定は通話料金だけともいえる。通話料金も現在の私のプランでは50分の国際電話と300分の国内通話が無料であるので、香港を出なければ基本料金以外に支払いが発生することはないのが普通である。また日本のように国内通話に関しては同一事業者内ということはなく、全事業者に対して共通である。

 

このような状況では電話機が売れないのではないかというコメントがあったがそれは間違いである。携帯電話の機能は事業者が作るものではなく、新しい機種に搭載されるものである。インセンティブなしにかかわらず、新機種が飛ぶように売れ、人気機種は発売当初には入手が困難である。中古市場も事業者間の規制がないので、活発である。事業者コンテンツもないわけではないが、コンテンツは儲けるためのものではなく、契約数を増やすための手段である。

 

日本では番号移動によって機種を変更するためのコストが発生し、また一度契約してしまうと抜け出せないという日本の事業形態に対抗するのはそこを無理やり解除しようとする動きがあってもおかしくはないようなギスギスした世の中を作り出す。

[2006/10/22 H.K.]

 

今日午後タイでの休暇を終え香港に帰ってきた。今回のタイはこの時期にしては結構晴れていたので青空の絵も撮れた。Adobe LightRoomがベーター4から4.1になったようである。バグフィックスのようで、とくに処理上の大きな変更はないようである。

 

今回のタイは滞在ができたので、まるまる一日のみであった。今回感じたのはタイでのインターネット接続状況の改善である。前回3ヶ月前では接続状況がとぎれとぎれであったが、今回はホテルのインターネット接続で384Kの日本サーバーからのストリーミングが途切れることなく、TV視聴が可能であったことである。最近香港のほうの接続状況は夜になると悪化するが、バンコクでは香港以上に良い状態になったようである。インターネットは端末でのリンク速度よりもプロバイダからバックボーンへの接続点がボトルネックになることのほうが多い。日本の数年前の状況が香港ではここ一年で急激に改善され、タイでもここ数ヶ月で急激に改善された。

 

日本サーバーでのボトルネックはいまのところ私の環境ではADSLのリンク速度なので、待っていても1Mbpsアップリンク速度は改善されない。光に変えるほかないが、日本在住ではないので、そこまでは対応できない。それにしてもアジアのインフラはこのところ急激に改善されており、日本であるメリットはだんだんなくなりつつある。最近は円安も進行し、日本のアジア諸国に対する影響度も少なくなりつつあることを感じる。

 

そういえばタイに出国中香港サーバーが落ちていて失礼した。ケーブルモデムとルーターとの間の通信がハングしていたためでルーターのリセットをした。ここ2日連続で同じところが問題になったので、今度起きたらルーターを交換しなければならない。日本サーバーの問題ではなくて幸いである。

[2006/10/19 H.K.]

 

今日も先週末の撮影から2枚アップした。レタッチもちょっと濃い目である。今週末は明日から久しぶりのタイである。バンコクにはクーデター後初であり、新国際空港も先月末からオープンしている。世の中はどんどん変わっていく。

 

前回の写真を見ると周辺が若干フレアぎみである。F4まで絞ってあるのに、ということで、前玉を拭いてみた。しばらく拭いていなかったので、拭いたときに表面に抵抗を感じた。拭いているうちにスムースになった。この表面についた何かがフレアをひき起こす。自分でも信じられないし、気のせいかもしれない。レンズペーパーの抵抗感は確かにあると思うし、キヤノンレンズではそんなことは感じない。また写真を撮影して周辺フレア感を確かめてみたい。

 

まあ人間には思い込みと錯覚から変な考えに走ってしまうことがままあるが、もっと注意深くかんがえれば、新しい発見という可能性もある。何事にも疑問を持ち、調べていく態度が大事だと思う。

[2006/10/16 H.K.]

 

久々に香港の絵を2枚アップした。とはいってもいつもの風景と変わることはない。相変わらず週末の散歩コースである。ただこのところ少しレタッチを濃い目にしている。濃い目の絵は全ての絵に同じパラメーターというわけにはいかないので、個別レタッチとならざるを得ない。

 

最近数多くのPCを使う機会が多いので、現像した絵をいろいろのPCで見ているが、良いと思ったレタッチも他のPCで見るとまた違った色合いに見えることがわかる。もちろんモニターの調整とかキャリブレーションの差によるところも多いのであるが、同じsRGBに調整したとしてもそのハードウェア性能によって見え方も違ってくるものである。

 

どの環境で見ても同じ色調に見えるようにという論理プロファイルとキャリブレーションそのもの意義も最近あいまいになってきていると思う。そもそもハードキャリブレーションはガンマ・色温度を規定値にそろえることであり、どんなツールを使おうとまたそれ以上のことを行うことはできない。sRGB対応のハードをつかえばsRGBになり、AdobeRBG対応のハードを使えばAdobeRGBになるだけである。

 

もちろんAdobeRGB対応のハードを使ってsRGBに調整することは可能であるが、だれもそんなことをする人はいないし、キャリブレーションもハードの性能を最大限に引き出されるように行われるものである。多くのディスプレーハード性能が上がってくるとAdobeRGBがいつのまにか標準になり、sRGB性能のモニターしか持たない環境は切り捨てられ、しだいにだれもsRGBにこだわらなくなるであろう。技術の進歩というのはそういうものなのであろう。

[2006/10/14 H.K.]

 

箱根の絵は前回で終わりと書いたが今日も前回と同じ絵をアップしてしまった。ただ見てのとおり今回は少し濃い目のレタッチをしてある。少しは写真らしい絵をみせたいという気持ちになった。振り返るに前回の絵は撮りっぱなしで全くやる気のないアップであったことを反省する。

 

これまで、レタッチは悪ではないと何度も書きながらどうしてもレタッチの罪悪感からのがれることができなかったのであるが、LightRoomがアップデートして、トーンカーブ関連の設定がより多くのバーでできることになったので、少しは思い切ったレタッチをしてみた。トーンカーブを直接いじるよりは、バーをいじるほうが、罪悪感は少ないのである。

 

これまでの現像法検討とレタッチの違いは現像法検討が全ての絵に対するパラメータ設定が同じであることに対して、レタッチは絵によって個別にパラメーターを設定することである。現像法では風景であれポートレートであれ、同じパラメーターということで縛り、個別調整してよいのは露出補正と色温度だけということにしていた。(少し前までは色温度も5000K一定ということで縛っていた)。

 

レタッチということになると個人の感覚的表現が強まり、目に見えた感覚とはまた違った表現になる。写真をWebに出して見せるということであれば、撮って出しの絵をアップするのはむしろ失礼で、もっと個人の感情を含めた結果を出すことのほうが正しいと言えるかもしれない。現像法検討という主題からは少し離れてしまうかもしれないが、個別調整を繰り返すことにより現像法検討にも使えるパラメーターの設定の発見などあるかもしれない。

[2006/10/12 H.K.]

 

今日も箱根の絵から2枚アップしたが、箱根の絵もこれでひとまず終了である。このところサーバーの設定で、写真のほうはあまり熱が入らなかったが、やっとサーバーも落ち着き気配なので、再び現像検討に入りたいと思っているが、仕事も忙しくなりどうなることか。

 

日本のテレビが見えるようになってから、最近の日本の騒がしさがこちらまで、伝わってくる。香港にいて日本の騒がしさにひたるのもどういうものか。過去において、海外生活も多いが、過去の場合は日本の生活とは全く隔離されていた。一年・二年と離れると浦島太郎になっていたのに、もうどこにいても日本で生活するのとはかわらないことができる。良いか悪いかは別としても、インターネット以上にテレビを見ることのほうが、はるかに強力に私の精神に影響を与える。

 

海外に生活することが、日本生活の騒がしさから離れて精神的安らぎを得られていた面もある。反面日本人として日本の文化に接したいという矛盾した気持ちもある。最近情報過多により、精神も分裂気味になっている気がする。もう少し精神を安定させる必要がある。

[2006/10/09 H.K.]

 

今日も箱根旅行から2枚アップしているが、今日は午後の撮影分。色温度設定もさすがに5400Kでは少し高い設定になるが、それはそれで、雰囲気の表現になっていると思う。場所にもよるが、色温度というのは時間によってこうも変わるのかと思う。

 

今日は日本国内でも大きなニュースがあったようであるが、TV視聴は順調で、日本にいるのと変わらない情報収集ができる。ただTV表示は実際より10秒程度遅れている。これが日本と香港の距離というべきところか。

 

このところ日本技術批判を繰り返しているが、日本の開発現場を離れて久しいので、外観からだけ批判するのは誤りかもしれない。ただ具体的にはいわないが、日本の技術の進展を危惧する発言もネット上にも見られる事も増えてきた気がする。

[2006/10/07 H.K.]

 

今日も箱根旅行から2枚アップしている。晴れた日の絵を見ると色温度設定を上げているにかかわらず、結構青いこれが日本の色といえるのかもしれない。見た目は空の色もそう青くは感じられなかったが、写真に撮ると全体的に青い。香港やタイなどではちょっと色合いが違う気がする。

 

一昨日から日本サーバーが接続できなくなってあせったが日本居住の妹の手を借りて復旧することができた。結局は日本回線のIPアドレスが変化してしまっただけであったが、サーバー実装のDDNS設定プログラム・DiCEがうまく設定変更できなかったようである。ログを見ると設定変更の結果が得られなかったためらしいがその後は何も動作していない。何かバグを含んでいる気がする。設定更新のタスクを追加して様子を見ることにした。ADSLのIPアドレスは周期的に更新される気がする。そういえば設定後ちょうど10目である。香港のCATVではここ数ヶ月IPアドレスが変化したことはない。ただアップ用のIPアドレスは頻繁に変化しているため、DiCEでIPアドレスを更新することはできない。

 

日本サーバーではテレビ録画・ストリーミング配信など順調であるが、2011年には地デジに全面的に移行するらしい。この変更によって海外でのTV視聴やPC録画は大幅に制限されることであろう。CDやDVDのクラックソフトの流通が海外生活者ならずともPCによるデーターベース化に貢献しているが、日本のみの技術というのは今後もクラックソフトは出回る可能性がない。日本で開発することは違法であるからである。携帯電話もそうであるが、世界標準とかけ離れた日本のみで終結する技術の進展というのが、日本の技術の世界からの孤立をまねき、その弊害は海外生活者のみならず日本生活者にとってもマイナスになっているのではないかと最近感じる。

[2006/10/05 H.K.]

 

今日も箱根旅行から2枚アップした。旅行二日目は非常に良い天気、晴れた日の水辺は青が強く絵が青くなってしまう。色温度を若干高めに設定して現像している。一枚目は逆光ぎみ、二枚目は順光である。

 

WebLogの方は回復したのか今日になってアップできた。何がなんだかわからない。やはり自分のサーバーに構築するのをいそがなければいけない。日本・香港の二台のサーバーはフルで稼動している。Web用に開放しているのは香港サーバーだけであるが、日本サーバーはTV録画編集で忙しい。結局日本サーバーはWindowsのみで動作させているが、そのうちCYGWINによるLINUXアプリケーションを増やしていきたい。

 

N73の日本語化についてはBBSに書いているが、中途半端な状態である。ただ一応日本語メールを読めるので、とりあえずはこのままでいく。近いうちにより魅力的な機種も発売されそうである。携帯電話の進歩はこのところ急激である。PCでは最近Core2Duoによる性能改善があったが、カメラのほうはフルサイズ5D以来新機種は多数出たがそう大きな性能改善はないようだ。

 

日本だけにいるとわからないかもしれないが、通信の世界ではSIPによるNGN(New Generation Network)がブレークスルーしようとしている。IPによる通信である。SKYPEもセンセーションであったが、そんなケチなものではなく、全世界の通信事業者がNGN構想に向かって動き出している。Nokiaの携帯電話もEシリーズとN80はSIP標準実装である。モトローラ、エリクソンももうすぐSIP実装となるであろうし、WindowsMobile機も実装に動き出している。携帯電話ではWiFiによる通信からということで、日本の携帯事業者にとっては不利益と考えられているため、日本での動きは非常に遅い。日本での通信事業が閉鎖的であることから、もはや日本の技術レベルは多くの日本人が考えているほど高くはない。

[2006/10/03 H.K.]

 

今日も日本での箱根から2枚ほどアップしている。一夜明けた箱根湯本でのスナップである。朝の光がまぶしい。そういえば朝の絵というのは久しぶりである。リンクしているブログのほうはサーバーの調子がおもわしくなく、追加も削除もできない状態である。とにかく動作が重くとても繰り返し、作業を行いたくない状況である。

 

香港サーバーと日本サーバーのほうは順調である。日本サーバーは公開しておらず、ビデオ録画編集、ストリーミング配信と個人的に使用している状況である。このノートPCから2台のサーバーをアクセスして同時に作業させられるというのは、この上ない贅沢感を味わうことができる。日本サーバーは上りリンク速度が1Mbps程度で香港上りの半分のスピードもないが、まあとりあえず、TVをみたり編集するのに通信速度によるストレスは感じない。

 

何事も自分の力で動かせるというのはいい。ブログの不調にしても自分の家サーバーに組み込めばイライラすることもなくなると思うが、環境整備にはまだまだ時間がかかりそうである。

[2006/10/01 H.K.]

 

香港は明日・月曜日は祭日である。帰国の疲れをいやすにはいいタイミングである。ギャラリーは箱根旅行の写真から2枚追加した。友達との旅行だったので、写真も集団写真が多くなり、ここにアップするにはいかないものが多い。写真とはこういう撮り方が一般的であるというのをいまさら感じる。ギャラリーアップはとりあえず差し障りのないものとなってしまった。

 

Adobe lightroomのアップデートがあったと前回書いたが、人物撮影に便利な機能が備わっている。露出補正の部分にFill Lightというバーが加わったことである。逆光ぎみで人物の顔が暗くなった場合に便利で暗部から中間調のトーンカーブを押し上げる機能である。白飛びさせずに明るい写真を作ることができる。もちろんトーンカーブを直接いじってこれと同じ補正は可能であるが、再現性の問題からバーひとつで個別にレタッチすることができるので、便利である。この補正は人物の顔に露出を合わせる目的なので、これ以外の風景などにはあまりやくにたたないようである。

 

前回TVサーバーによるリアルタイム視聴を断念したと書いたが、Webを検索して、解決することができた。ソフトが落ちてしまうのはビデオドライバーのせいかと思っていたが、サウンドドライバーに問題があったようで、リモートデスクトップでソフトを立ち上げるときリモートコンピューターで音を鳴らすという設定にすると、リモートの立ち上げでもサウンドドライバーが常駐するようで、TV視聴が可能となった。ほんとうにインターネットは宝の小箱、多くの人の苦労と解決策を発見することができる。

 

これで日本のTV視聴が可能となったわけであるが、日本のADSLのアップロードスピードが香港のCATV回線より遅く350KbpsのWMV転送である。香港サーバーは700Kbpsのストリーム配信が可能であるが、日本サーバーでは700Kbpsは無理である。ただ350Kbpswmv配信は画質的に結構良好で、音声も途切れることなく良好である。これで日本にいるのとそう変わらない情報を得ることができるのはうれしい。

[2006/09/29 H.K.]

 

昨夜遅く香港に帰ってきた。一週間の日本滞在はWeb更新もできぬまま、あっという間に過ぎ、忙しい毎日であった。帰国時の目標も思ったように進まず、香港でできない分をやっと片付けた程度であった。ただ今回は仲間と箱根への一泊旅行で楽しく過ごせたのでその時撮影した絵をしばらく掲載したい。今日のアップは宿に到着したときの絵で実際はみかけよりだいぶ暗い。

 

日本帰国の日になってAdobe lightroomのβ4がレリースされたとの知らせで、早速今回の現像に適用している。トーンカーブ設定のパラメータが増え動作もだいぶ安定しているようである。まだ帰ったばかりなので、あれこれといじってはいないが、だいぶ調整が感覚的に行えるようになったと思う。まだ現像処理はLightRoomとPSCS2の二段がまえで、処理を二回とおして、最終JPEG出力にしている。

 

日本の家サーバー計画は時間がなく、サーバーの設置、ダイナミックDNSの割り当て、日本でのテレビ映画録画システムの構築までは何とか滞在中にできたのであるが、TVのリアルタイム視聴についてはあきらめざるを得なかった。現在市販されている、リアルタイム視聴のソフトはビデオドライバーが動作状態でないと機能せず、Access Viorationでソフトが落ちてしまう。ビデオメモリー上でエンコードするらしく、サーバーにローカルでログインしていないと正常に動作しない。

 

ログインした状態にしておけばよいのであるが、リモートディスクトップでリモートログインするとローカルログインは落ちてしまう。リモートログインで低速のリアルタイム視聴はできないこともないので、今回は録画設定やサーバー構築のリモート作業を優先してエンコード転送はあきらめることにした。香港と日本のサーバー2台設置によって、今後いろいろ面白いこともできるはずである。

[2006/09/20 H.K.]

 

やっと明日から一週間三ヶ月ぶりの日本である。今回も日本ではいそがしそうで、Webアップはあまりできないかもしれない。タイはクーデターの様子、心配ではあるが、電話も通じるようで、あまり問題はないようである。日本の総理についてはあまり関心ないというところが心境である。ギャラリーのほうはブログの後追いになってしまったが、香港の街角から2枚アップした。こちらのほうはフルサイズでアップしているので、見ごたえはあると思うが。

 

とりあえず今日は帰国準備で忙しいのであまり書けないが、香港サーバーの方は順調に稼動している。新たにドメインを取ったので、ここのところgooglebotsが張り付いている。丹念に全てのディレクトリを検索しているようで、ある時間間隔でアクセスしてくる。いままで知らなかったがホームにrobots.txtをおいておくと指示どおりに検索するようである。そういえばIISのときは執拗なワーム攻撃になやまされたが、Apacheにしてからここのところ見ないようである。Web公開もいいが、セキュリティ対策も重要である。

 

再び香港に帰ってサーバー計画もひと段落したら、しばらく貯めていたヒントをもとに現像法検討も再開したいと思っている。

[2006/09/18 H.K.]

 

昨日は、香港の街中を撮影してみた。どうも私には街中でカメラを振り回す度胸がない。少し勇気を出して撮影して撮影すれば、少しはましなスナップが撮れるものである。せっかくのフォトジェニックな街香港のスナップを撮影しなければ、香港にいる意味がない。一枚目はフィリピン人メードが老人を散歩に連れ出している絵である。2枚目はBlogのほうにもアップした絵であるが、香港名物2階建てトラムの絵である。広告が一面に塗られきれいである。

 

日本帰国をひかえてサーバー計画の準備を整えているが、今度はドメイン名を購入することにした。香港とは違った名前ということでmun2jp.netを購入した。同時に香港用にmun2hk.netも同時に購入し、美しく2つのサーバーを命名することができた。お気づきかもしれないが、ここのサブもhomeipからmun2hk.netに入れ替えをしてある。DNSの反映に時間がかかるかもしれないので、まだ見れないかもしれないが、そのうちアクセスできるようになる。

 

日本のmun2jp.netはいまのところ香港を指しているが、今週中には日本のサーバーを指すようになるであろう。もっとも日本サーバーは個人専用なので、一般公開はしない予定である。いまだにIISにするかApacheにするか悩んでいる。楽しい悩みである。

[2006/09/16 H.K.]

 

今日はこちらの会社の屋外研修で西貢(香港東)にある屋外訓練所なるところに行ってきた。昼休みにN73で撮影した絵を2枚ほどギャラリーにアップした。もちろん場所を選らんで撮っている余裕もないので、なぜこんなショットをというような撮影ばかりであるが、色調研究ということでアップしている。

 

ブログで比較アップしているようにコンデジの絵はやはり深みがない。撮影時露出補正が一枚ごとにしなければならないので実際はディフォルトで撮影しているが、白とびを起こしやすく、LightRoomで現像を行っても、諧調の割り振りが難しい。もっとつきつめて現像方法なり、撮影方法の設定等を行えば、解像度はとにかくとして、諧調感や色合いはかなりの点まで改善できるはずである。ただ5Dに魂を売ったいま、コンデジの現像法改善など熱意のわくテーマではない。

 

いよいよ来週後半の日本への一時帰国をひかえ、用意は着々と進んでいる。香港の家サーバーは一応の対応を終えた。WebサーバーのApache化はまずまずというところで、mod_encodingとmod_davは一応モジュール追加が完了した。ただ今度日本に設置するサーバーはWindowsそのままのIISを使おうと思っている。香港サーバーのようにWeb公開用のサーバーとして使うのではなく、自分専用の動画処理サーバーとして使うので、使用できるソフトもLinuxよりWindowsのほうがそろっている。

 

もっとも一度設置してしまえば、リモートデスクトップを使って遠隔操作によってプログラムのインストールは自由自在である。香港・日本の2台のサーバーの設置によって、私のインターネット環境はますます便利になっていく(予定)。

[2006/09/14 H.K.]

 

今日のギャラリーアップは在庫から、Quarry Bay公園のゴミ箱である。つまらない写真ばかりで申し訳ない。

 

このところの家サーバー計画はやっと一段落したところである。左のタイトルバーに直接ディレクトリ表示へのリンクを貼ってみた。これは別に特別なデーターを作成したわけではなく、EOSのページのディレクトリーを直接見れるようにしただけである。家サーバーの効能により、いままで容量制限から新しいデーターをアップする場合古いものは消さなければならなかったが、もう事実上無制限である。表面上のリンクからでは見れない5年間の全てのデータがそろっているので、興味があれば参照願いたい。

 

さてそんな訳で古い絵を見る機会を得てしまったが、ここでは私の現像法の推移をみることができる。なんとなく新鮮に感じるのはリニア現像から起こしたD30の絵である。D30は私にとって(いや多くの人にとって)最初のデジタル一眼であるが、わたしがこの5年間で一番長く使用したカメラである。悪くいうひともいるが、センサー一画素あたりの大きさが最も大きく、そのノイズ特性とダイナミックレンジが優れていると思っている。

 

D30の素直な性能を引き出すためにリニア現像で絵を作り出すことで、多くのことを学ばせてくれた。今見ると色が偏ったものもあるが、いい色を出している絵もいくつかある。現像法の検討も写真の撮り方の検討も多くの作品じっくりと見ることから得られることもたくさんある。

[2006/09/11 H.K.]

 

最近は草花のアップばかりで申し訳ない。とういのもサーバー計画のあおりで、時間がなく、写真を撮りに遠出るすることもひかえている。再来週は日本に帰るので追い上げどきである。

 

さてそれはさておき、ブログの方は一日一枚の割りでアップしている。こちらは何の説明もいらなく、過去の写真を適当にひっぱりだしてアップしているので、気楽なものである。ただ写真をWeb上にアップすることによって、異なった機械で見ることも可能となり、自分のPCで現像した絵が他の環境でも最適であるとはいえないことがわかってくる。またバックの色(台紙の色)などによっても絵の雰囲気というものはずいぶんと変わるし、絵の大きさによってもその評価は変わってくることに気づく。このあたりが現像法あるいは現像設定のこやしになればとも思っているところである。

 

サーバー計画のほうはWin32上のLinux、CYGWINへのLINUXプログラムの追加であるが、これまた一筋縄ではいかないものばかりである。Windowsであればどんなプログラムも買ってきてインストールすればインストールできないものや動作しないというものはほとんどない。しかしいざ不具合があればそれはどうしようもなく、開発もととの交渉しか道はない。Linuxソフトはインターネットに無料のものがあふれている。ただそれをインストールしたり、カスタマイズすることはシステムを理解した人間でなければ不可能である。インターネットにあふれる情報を鵜呑みにしてそのとおりやってみたところで、すんなりと動作することはない。ましてやベースがCYGWINならなおさらである。使うほうも多くのことを学ぶ必要がある。

 

しかし最近は試行錯誤をくりかえすうちに書いてあることもだんだん理解できるようになってきたし、書いてある以外の方法も試すことができるようになってきた。前回学ぶことさえも時間の無駄みたいなことを書いたが、学ぶことによって自分の知識が人並みになっても老い先短い人間にとってはあまり世の中のためにはたたないという意味である。ただ今のインターネットでの多くの人の悩みを見ると、まだ自分の成果をWebで公開する余地は残されている気もする。そのうちWebも拡張して、CYGWINの使い方でも書いてみるのもいいかなと思っている。

[2006/09/07 H.K.]

 

今日は過去の在庫からであるが、花の絵を2枚アップした。N73で撮影したものと5D/135mmF2.0Lで撮影したものである。同じ日にほぼ同じ位置で撮影したものであるが、どう違うかは見て一目瞭然である。なぜここでN73の絵をアップするかといえば、写真とはどう撮るべきなのかという自分の疑問に答えるためである。どちらもこのカメラで撮ったならこうなるであろうという是も非もあまりない絵であるが、絵を見比べれば、5Dで撮るならここをこうしたほうが良いというような提言を与えてくれる気がする。

 

最近は現像検討はサボりぎみであるが、家サーバー計画は着々と進行中である。サーバーもCYGWINにApacheを追加して、Webサーバーの方もLinux系へ変更中である。ただ、みよう見真似のLinux化はそう簡単ではない。基本ソフトは動いても色々のソフトを自分で追加していかなければならない。今引っかかっているのはブラウザからの日本語ファイル名のポストである。ブラウザからは日本語ファイル名がSJISで送られるがサーバー側でのファイル名はUTF-8である。エンコーダーを追加すれば良いのであるが、システムソフトをいじるにはそれなりの経験が必要である。短い時間で全て解決するというわけにはなかなかいかない。

 

N73の日本語化もそうである。これ以上の進展を望むならSDKを紐解きその動作を勉強しなければならない。Linux OSの仕組みやSymbian OSの使い方を研究するのは非常に興味深いことであり、決していやなことではない。ただこの年になると今自分は何に時間をかけるべきなのかということを常に考えてしまう。目的達成のために深入りするのが悪いことではないが、あまりにはまってしまっては自分の時間を無駄にしてしまうことにもなりかねない。

[2006/09/04 H.K.]

 

今日もギャラリーには花の絵を一枚アップした。苦しいときの花頼みとでもいうか、撮る題材がないときは草花の撮影になってしまう。メニューにブログへのリンクを追加したがこちらのほうは毎日一枚づつ脈略もなくアップしている。

 

始めはソフトがあったからということで、興味本位で始めたことであるがこのページのように長ながと文章を書く必要もないので、気楽に更新できる。しかし、なんというか、家サーバー計画で外のサーバーを取り込んでいるのにまたブログのために新しいプロバイダーと契約したりで、やっていることが矛盾している。

 

そこで、今度はブログサーバーも家サーバーに取り込むことを計画中である。家サーバーでブログを動かすためには、PerlやPHPといったソフトを稼動させるシステムががいる。Windowsでも可能と思うがLinuxであれば金をかけずにフリーのソフトだけで構築できそうである。幸いCYGWINを導入してあるので、とりあえず、WindowsのIISをやめてApacheを稼動させることにした。別のPCでは検証済みなので、このページのサブで使っているhomeipのほうを今夜中に入れ替える予定である。

 

ブログサーバーを入れるにはさらにソフトを追加インストールしなければいけないが、こちらのほうはおいおいというところであろうか。いまや使い古しのノートPCにリモートデスクトップとCYGWINをインストールすれば、立派なサーバーマシーンである。もとはと言えば日本のテレビを見たいがために始めた計画であるので、日本に帰ってサーバーを設置するまでは準備段階のはずであったが、この一月で準備以上の成果が上げられたし、色々のことを学ぶことができたと感じている。

[2006/09/02 H.K.]

 

もう9月である。月末は日本ということで、日本でやることの準備に余念がないが、写真・現像のほうはこれといった進展はない。今日もとりあえず、前回にひきつづき花の撮影を3枚アップした。もうちょっと寄った撮影がしたかったが、このレンズでもこれ以上は寄れない。180mmマクロを手放したのはいまさらながら惜しい。今度日本に帰ったら日本においてある接写リングでも持ち帰ろうと思っている。

 

さてカメラの話題では、各社新製品のラッシュのようであるが、私にとってはEF50mmF1.2L以外はあまり興味がわかない。APSであることもあるが、現在の5Dに満足しているからである。5Dの不満点も自分なりの使いかたで解消されているし、今後フルサイズカメラが出たとしても、5Dに不具合が発生しなければ買い換える意味もないと思う。

 

世の中ではまだ5Dに不満を感じる意見を見ないでもないが、それは枝葉末節のことであって、私にとって5Dを買い換えるほどのカメラは現在ないし、今後もしばらくは出てくることはないと思う。5DNも半年ぐらいの間にはでそうな予感はあるが、連写速度、フラシュ書き込み速度、画素数などに多少の改善がなされたとしても買い替えの意味などはあまり感じない。

 

PCの世界では速度と容量の向上は留まることを知らず、いまだに1年半に一度は買い替えの必要がある。そこへいくとカメラはもう買い替えというより、フィルムカメラのように自分の使用目的にあったものを長く使う時代に入ったと思える。

[2006/08/31 H.K.]

 

タイから帰ってまた香港での撮影分をギャラリーにアップした。といっても135mmの撮影なので先週末の撮影は草花の絵だけである。N73カメラと比べて質感の表現に大きな差があるので、ちょっと質感にこだわった撮影をしてみたかったからである。

 

久しぶりに現像法についてちょっと書く。花の場合、原色が強いため、色飽和をおこしやすい。これは5D撮影データーではまだ余裕があるが、コントラストを上げる段階、あるいはAdobeRGBからsRGBに変換する段階で色飽和を起こしてしまうことが多い。これは現像段階において、ヒストグラムを見ても良くわからないことが多いが最終的にsRGBのJPEGでのヒストグラムを見ると色飽和を起こしていることがある。これを修正するには現像からやりなおさなければならない。

 

AdobeRGBのワークスペースの中で作業していても実際にモニターに表示されるのはsRGBであるので、ヒストグラムではなく、実際の絵をみていると飽和しているかどうかがわかる。AdobeRGBで作業している場合はヒストグラムの表示はあてにならないということである。(最終的にsRGBで仕上げることを目的とするならば)。それではなんのためにAdbeRGBをワークスペースにするかといえば、色々な期待感があるからである。sRGBはWebアップの目的と割り切って、事実のほどはわからないが、自分のモニターがsRGBを超えていると思うなら、ワークスペースをAdbeRGBとして、sRGBでは味わえない色を現像作業段階で味わえると期待するからである。

 

プリントについてはどうであろうか。どんなプロファイルで作業しようが、プリンターの出せる色域はハード性能できまってしまっている。ただプリンター出力の見た目とsRGB以上の性能があるかもしれない自分のモニターの表示がより近くなるいえる。そんな幻想をいだいて現像作業をしている。

[2006/08/29 H.K.]

 

今日は今回のタイから最後の2枚をアップした。色温度調整はグレー点指定で取っているので、多少特徴的になっているが、そうかけ離れてはいない。ただWBの取りかたで絵の雰囲気もだいぶ違ったものになる。絵はKOIのポートレートとバンコクの新しい(前回も紹介したが)高級ショッピングセンターである。

 

写真以外のところでいろいろ試しているが、昨日はブログなるものを試してみた。携帯のN73の機能にノキアブログなるものがあるので、なにができるのか試してみた。結局写真のアップとなれば携帯からではパケット量が結構あるので、PCからの接続で作成した。ウェブ更新が簡単なことは簡単であるが、そうレイアウトを自由にというわけにもいかず、おまけに海外のプロバイダなので、時間が時差のためずれている。香港と日本は一時間の時差なので、そう違和感はないが、12時間も違うと日にちの管理がしにくい。一応URLを貼っておくとhttp://mun2.typepad.comである。試しであるので内容はない。

 

さて日本への帰国も一月たらずということで、家サーバー計画の一環として、日本サーバー用のPCを注文しておいた。始めは安いものをということで考えていたが、どうせ買うなら最新型をということで結局Core2Duoの2.4Gとほぼ現在の最高品(よりちょっと下)なってしまった。これでもディスプレーはいらないので、現在のノートPCよりはだいぶ安い。

 

日本のテレビを香港でというのが最初のきっかけであったが、日本・香港に2台の家サーバーをおくことにより、VPN接続すれば結構いろんなことができる。SKYPEを使わないでも日本と香港の携帯電話同士を国内接続料金だけで接続するようなことも可能になる。今回すぐには難しいが、日本につかっていないPHSがあるので、香港の固定回線とつないで、インターネット電話交換をやってみたいと思っている。

[2006/08/26 H.K.]

 

今日もタイでの撮影からバンコク観覧車での絵を2枚アップした。夜景における現像色温度はまさに撮影者の意思である。ミックス光における白という色は存在しない。たいていの場合大きな面積を占める白に合わせるものであるが、何が正しいのか誰も断定することはできない。こうなれば写真は真実を写すものではなく、撮影者の創造物となる。

 

このところN73の日本語化に取り組んでいるが、なかなか進展はない。携帯電話のカスタマイズやファームウェアの書き換えなど、日本で生活するにはあまり縁のないことであるが、海外に生活すると日本人であるがゆえに日本のテレビを見たくなったり、携帯でのメールを日本語表示させたり、日本に住んでいればなんでもないことに、苦労させられるものである。インターネットの普及がそれらの問題を序所に克服してくれてはいる。

 

なにやら日本ではL&Kの社長がSIMロック解除の罪で逮捕されたとか。いやなニュースである。法律にしても解釈はいろいろあるし、日本の法律は日本でしか通用しないが、海外にいる日本人にはそのためゆえの不利益みたいなものが発生してくることもしばしばである。ただここで愚痴っても日本生活者には全く理解できないことであろう。

 

それに比べて写真の世界は海外で生活することのデメリットはあまりなく、メリットのほうが大きい。もっと多くの写真を撮らなければと思うのであるが、忙しいことを理由になかなか出かけられない。

[2006/08/24 H.K.]

 

今日もタイでの撮影から50mmの絵をアップした。いなかのレストランの様子とバンコクに最近できた観覧車の夜景撮影である。そういえばEF50mmF1.2Lが発売になるらしい。大きさは85mmと同じ位なのかしら?そうだとしたら結構大きい。スナップ用に常用というわけにはいかないかもしれないが、これは私的には当然買いであろうが、そうすぐには手に入らないであろう。当面はニコンの50mmを使うことになるであろう。

 

昨日はN73用にminiSDを購入した。2G(Kingston)がHK$350(5200yen)であるので、確かに香港は安い。税金がないにしても日本で買うよりははるかに安い。メモリは最近アメリカから通信販売していたが、こちらのほうがさらに安い。前に勤めていた会社は部品購入のためだけに香港に会社を作っていたが、それだけの理由があるらしい。最近の電子部品は(製品でさえも)中国製となっており、その輸出基地として香港がある。世界に輸出されるに当たっては相当の関税やら手数料が発生してそれなりの値段になってしまうのであろう。いまや中国は大量の外貨を獲得している。

 

それはさておき最近は家サーバー計画やらLinux化やらN73のカスタマイズやら色々忙しくて、写真の現像検討は置き去りになっている。ただ現在の現像処理そのものについては概ね満足しており、あとは撮影との兼ね合いで色表現というものを考えていかなければいけないところにきていると思う。香港の色、タイの色というものを場所の違いでそれぞれの特徴のある色合いの絵が撮れればと試行錯誤しているところである。

[2006/08/22 H.K.]

 

日曜日の深夜香港に帰ってきた。飛行機の遅れでバスも途中までということで、結構歩いた。昨日はさすがに疲れてWeb更新はできなかった。今回のタイは写真を撮るつもりで行ったが、往復6時間かけて行ったNationalParkは雨で歩くことができず、結局撮影は数枚しかできなかった。ギャラリーはホテルでの一枚とNationalParkの見晴らし台でのKOIの撮影である。久しぶりのニコン50mmの絵である。絞り値は例によって、あいまいな記憶から記してある。

 

N73でも数枚撮影したが、見せられる絵はなかった。N73にはストロボがわりの白色LEDライトがついているので、近くのものなら結構ノイズ少なく撮影できる。ただ撮影前に赤目防止だか、AF調整だかはわからないが、結構長く点くので、撮られるほうにしてみれば、いつがシャッターだかわらないようで、人物撮影には苦労する。5Dの方は夜は別購入の小型ストロボを持参しての撮影であるが、ストレスなく撮影できる。ただカメラと別に持ち運ばなければならないので、面倒ではあった。最近は50mmつけっぱなしの裸で持ち歩きなので、特にそう感じる。

 

このところの現像ソフトはAdobe Light Room(ALR)でだいぶ慣れてきたせいか、使い心地はよい。現像パラメーターは自分用を一つ作っておき、個別に調整したものを一時パラメーターとして保存しながら現像していく。結構効率よく作業できるものである。一日分の撮影を調整しおわったら、バッチ処理でPSDにEXportして、またPhotoshopのバッチ処理で最終調整を適用して、JPEG Fileを出力する。

 

現像パラメーターの保存ファイルXMPが明示的でないと以前書いたが実際はACRと同じ場所にできている。同じXMPファイルなのでわからなかったが、互換性はないようで、ACRとALR両方を使うべきではないようだ。。

[2006/08/17 H.K.]

 

今日もN73と5Dの絵を一枚づつギャラリーアップした。N73のベンチの絵は5Dの絵を以前にも上げたが、質感の差は歴然である。さて明日から週末は久しぶりのタイである。あまり写真を撮る時間はないかもしれないがやはり5Dに50mmをつけて持っていく。(N73は携帯なので当然持っていくが)

 

ところで、昨日はパソコン受難の日であった。手持ちのパソコンが3台とも調子が悪かった。原因は人為的なミスによるものであるが、一台操作を誤っておかしくしてしまうとあせって次々と操作を誤っておかしくしてしまう。このページと関係のあるところでは、家サーバーにしているノートがスタンバイモードになってしまい昨日の昼はWebページのギャラリー部分が閲覧不可になってしまっていた。リモートデスクトップはシャットダウン再起動もリモートでできるのであるが、シャットダウン状態やスタンバイ状態の時は外部から制御不可能である。前の夜サーバーから直接ログインしたのが原因で、直接ログインすると電源管理パラメータが書き換わるバグがあるようである。サーバーには直接手を触れないに限る。

 

ダイナミックDNSはある理由で自動更新はできない状態であるが、大きく構成換えしない限りはIPが変わることはないようである。だいぶ動作も安定してきたので、EOSのページも家サーバーのほうに移してみた。Homeのほうはweb-pに残すほうが安心できるので、いじらないが、大容量部分を全て家サーバーに移動した。これで僅かではあるがレンタルサーバの支払いを気にすることなく、ファイル容量も気にすることなく運用できるというものである。

[2006/08/14 H.K.]

 

今日も懲りずに、Nokia N73の絵と5D135mmの絵を一枚づつアップした。N73の絵は今日昼休み食後公園を散歩して撮影したものである。やはり携帯カメラは、いつでも持っているという強みがある。一眼レフはさあ撮るぞという意気込みで出かけるのと大きな違いである。サムネールでは差はそんなにわからないが画面いっぱいにすればその差は歴然である。

 

携帯カメラなんて写真を撮るものではないと前回言ったばかりであるが、なぜそんなに比較にこだわるかといえば、この数年にわたる私のカメラ趣味を振り返るようで、非常に興味深い意味合いをもっている。

 

このカメラはもちろん光学ファインダーはないが、LCDが半反射型なので、日中の強い光の中でも絵が見えないということはない。しかし撮影の構図はみえても撮影時の被写体の質感などは見るすべもなく、いわゆる一眼レフカメラの撮影の楽しみ方とは異なるものである。撮影したデータの影の部分のマゼンタかぶりはどうしておきるのであろうか。グレーバランスが崩れているだけとは思えないし、やはり光学的なカブリなのであろうか。圧縮が高すぎるのでJPEGノイズを取るためにボカシをいれてある。それでも解像度が悪くなるので、強すぎたシャープネスを取るまではぼかせない。高圧縮のせいか、同じ色が続くと塗り絵になる。

 

どれも私が過去取り組んできた問題を復習していることを思い出させてくれる。一眼レフを使うようになってからも同じような問題があった。N73と5Dの画質はすごく違う。でもいままで使ってきたカメラはどちらの画質により近いかは別として、その間にあるということを今思うのである。

[2006/08/13 H.K.]

 

Nokia N73用に1GのminSDを購入した。HK$200(¥3,000)ということでやはり香港は安い。N73に音楽やらビデオやらをダウンロードしてみたが、すばらしい。N73の良さはまた別の機会で紹介したいが、今日は久しぶりに良く晴れた週末なので、5Dに135mmをつけて近所を少し撮影してきた。N73でも同時に撮影してきたので、それぞれ2枚づつギャラリーにアップした。

 

最近つまらない写真が続いたので、携帯カメラのほうがよっぽどきれいに写るじゃないかと思われる向きもあると思うが、私もそんな気持ちを隠せず並行撮影してみた。(5Dは135mmがついていたので画角はだいぶ違うが)最近導入のAdobe LightroomではJPEG画像も現像(調整)できるので、いろいろと設定を変えて絵をいじってみた。N73撮影の黄色い花の絵は色温度が極端に高くなっているが、これはN73のAWBが黄色に引っ張られているのを補正したたためで、実際の色温度は5000K程度である。

 

さてこうやって比較してみると、携帯カメラ(いわゆるコンデジ)の画像が劣るのは解像度だけではない。周辺画像の解像度の悪さ、なによりもダイナミックレンジが狭く、グレーバランスが悪いということである。これらはパット見ではわからない。カメラ自体の現像特性がそれらを隠蔽するような特性になっているからである。前回の赤い花のように白飛びが激しいので、撮影露出を-1EVとしてみた。(このカメラにも撮影露出設定やISO設定がついている)すると中間から暗部のグレーバランスがたちまち悪くなるのである。ダイナミックレンジとは明部レベルとノイズの差と定義してきたが、暗部グレーバランスの崩れと考えなおさなければならない。

 

また周辺解像度はともかく、周辺色温度(グレーバランス)が悪い。これらはこの種のカメラほど極端ではないが、過去DSLRでもグレーバランスそのものについてはだいぶ悩まされてきたことを改めて思い出すのである。そして、5Dの絵を現像してみるとそのあたりの不安というものが全くない。自然でやわらかな色調を見る安心感がある。やはり携帯カメラでいわゆる写真というものは撮影できないのではないかとまで、思えてきた。ただスナップや思い出、記録などを考えれば、この種のカメラでも大きな存在意義を持っている。

[2006/08/11 H.K.]

 

家TVサーバー計画も順調に進み、一通りの予行演習には十分なレベルに達したので一段落である。ちょうどよく、予約していた、Nokia N73が入手できたので、カメラ機能の評価ということで、3枚ほどギャラリーに上げて見た。一枚目のコーラ缶のゆがみ具合も愛嬌であるが、携帯のカメラとしてはだいぶできが良くなってきた。カールツワイスレンズ・Autofocus搭載の3.2Mピクセルカメラである。

 

3.2MといえばD30の画素数であるが、出力がJpegのみということでJPEGノイズが結構載っていたので、だいぶガウスボカシをいれてある。JPEGでも現像できるLightroomで私の通常のトーンカーブと色調補正を加えて仕上げている。拡大しなければ、取ってだしとそう違わない。このN73の購入顛末やその他の機能のインプレッションに関してはBBSのほうにあげてあるが、携帯電話鎖国の日本では考えられないほど海外の携帯は進歩している。3G・GSMDualModeの端末もここまで、小さくなったかと感慨深い。

 

さて私の趣味カメラ(写真)と携帯電話とコンピューターであるが、Web掲示板などでは、カメラ趣味であまり写真を撮らないとばかにされる傾向にあるが、カメラ趣味だけでも悪くはないのではと思ってきた。電話に関しては高性能の電話を手に入れることにやっきになるが、電話をすること自体はきらいである。こう考えるといい写真が撮れなくても現像方法などを考えることも趣味としては十分なりたっている。

[2006/08/09 H.K.]

 

今日も、同じ日の撮影から2枚アップした。中華風色の飾り花(室内)と85mm画角のいつものスケートリンクである。つまらない絵ばかりで申し訳ない。台風警報がでていたので、何号かと思ってWebを見たら、日本は台風7号が去ったところらしい。こちらの台風は何号なのか結局わからなかったが、実際の天気はそんなに悪くはない。今度こそはと思いながらなかなか撮影に出かけるひまもない。

 

このところは家サーバーの立ち上げに時間を費やしているが、やっと順調に動きだした。Windowsのファイアウォールがほとんどのパケットを遮断していたようで、ターミナルとサーバーのWindows Fire Wallを無効にして、ウィルス防止ソフトのFireWall機能のみを使用することにした。Internet接続間には何の規制もなく繋がっているようである。ダイヤルアップ回線からも会社のパソコンからも全てのポートが規制なく通っている。会社のPCからのリモートデスクトップさえも障害なくつながる。今度は保護するほうを考えなければならない。

 

TVサーバーのほうは、チューナーがないので、エラーでて実験できないと書いたが、ファイル再生はできるようなので、WMFファイルを置いて実験してみた。サーバーの/tv/で外部からつながるのであるが、さすがにこちらはパスワード保護して、他の人からは見れないように設定した。性能状況は良好で、SKYPETVのようにカクカクとした動きではなく30fpsでなめらかな動きである。解像度も高くLAN内ならはDVD画質であるが、WANではそうもいかない。しかし、ADSL(上り1M)とこちらのCATVではVCD画質程度は期待できそうである。それにしてもWMFフォーマットのエンコードはだいぶ進歩していると思う。

 

それにしてもリモートデスクトップの機能はすばらしい。サーバーの電源が入っていなかったり、スタンバイモードになってしまったりするとサーバに直接触れないとだめであるが、再起動などはリモートで制御できるし、プログラムのインストールやOS設定なども全てリモートからできる。もうサーバーに触れる必要はないし、サーバーにディスプレー・キーボードは不要である。サーバーに長いファイルのダウンロードやビデオ編集をさせておいても自分のPCでの動作が遅くなることもないし、時々接続して状況を見に行くか自分のPCの窓ひとつをリモートに割りあてておけば、CPU性能が加算される。日本での設置が楽しみである。

[2006/08/07 H.K.]

 

今日も、同じ日の撮影から2枚ギャラリーアップした。週末は買い物に出かけ結局135mmの絵は撮影できずじまいであった。さてお気づきかもしれないが、ギャラリーのフルサイズの絵をホームサーバーのほうに移動してみた。実験的なものであるが、アクセスも少ないので、速度的にはそう問題ではないと思う。これが安定すればEOSのページも香港のホームサーバーに移動することも考えている。といっている矢先に明日は停電らしい。そうあることではないと思うが、出鼻をくじかれた感である。

 

週末は1,000HKドル(¥15,000)ほど現金化して、ワンチャイのコンピューターショップらしきところにいってきた。Webカメラとルーター電源延長ケーブルなどを購入し、残りで2GのUSBフラシュを買ってちょうどであった。こちらは買い物が安くつく、中国製の製品のせいもあるが、日本メーカー品の2GUSBフラッシュでもヨドバシ価格と比べれば6割から7割で購入できる。ただ日本で一般的に売られているものでもこちらではそう簡単にみつからず、品揃えが少ないのが難点である。

 

HK$200のWebカメラはTVサーバーのエンコーダーの実験用に買ったのであるが、SKYPEには問題なくつながったが、TVサーバーソフトの方とはうまく接続できず、失敗であった。ルーターに関しては本当は単純なLANハブを買いたかったのであるが、探しても見つからず、やむなくルーターを購入してしまった。前回述べたようにルーターの設定が難しくつながらないポートがあったりするので、ただのハブで実験したかったのであるが、みつからないのでしかたなく購入した。現在使用のワイヤレスルーターも結構設定項目のないところで悪さしている気がするので、ルーターを換えて実験してみたい。

 

それにしても家サーバーをインターネットに接続するということは非常に危険なことでもある。ポートを一つ開けるごとに増加する執拗なワーム攻撃はまさに恐怖である。それも一箇所からくるわけでなく、ワームによってウィルスを植え付けられた、PCがさらにワームを発信するという人の手に負えない状況も現実になってきている気がする。

[2006/08/05 H.K.]

 

更新も滞りぎみであるが、今日も前回同様85mmの絵を3枚アップした。花の絵なのであまりコメントすることもないが、この日の撮影はあまり気合が入っていなかった気がする、今週末は135mmでもつけて同じところを散歩してみたい。

 

さて更新滞り主原因の家サーバー計画はなんとかリモートデスクトップの外部接続までこぎつけることができた。ここまで、こぎつけることができたのはひとえにインターネット情報のおかげである。一台のパソコンから世界中の情報にアクセスできるインターネットはまさにPCを宝の箱にしてくれる。しかし反面正しい情報により効率的にアクセスするには、それ相応の基礎がいる。今回のような計画には中途半端な知識ではなしえない難しさがあるといえる。私の場合、コンピューターやインターネットに詳しいほうであるが、その完成には相当の苦労を強いられた。ウェブに書いてあるとおりやってみてもつながらない。どおして繋がらないのか原因を特定することができないのである。

 

よりシステムを理解するにはLINUXの知識が必要ということで、Windows上で動作可能のLinuxシェルのCygwinをフルで手持ちのPC全てにフルで導入した。これまでLinuxとのDual bootは仕事上使うこともあったが、OSを変えるごとに立ち上げが必要で、結局どちらかのOSしか使わない。やむおえない場合は2台で作業することになるが、ファイル転送が面倒である。その点Cygwinは非常に便利である。一台のPCで両方動作し、ファイルシステムが共用であるので、Windowsでエディトしてgccでコンパイルなどと相互に作業できる。LINUXはterminal window、GUIが便利なのはWindowsで作業すればよい。

 

それはともかくLinuxの機能であるSSH(安全なトンネル)の動作というものも理解できWindows機能のリモートデスクトップを接続することが可能になったわけである。今考えればそう難しいことではないが、繋がらない主な理由はSSH設定にも問題はあったが、おもな理由はルーター(ファイアウオール)にあったようだ。ウィルスが騒がれる時代にあってしかたがないがとにかく壁が何重にもある。PC自体にもウィルス防止ソフトとWindowsのFirewallがあり、LANのルーターにもパケットブロックが設定されている。インターネットにアクセスしたり、プロバイダのメールにアクセスしたり普通に使う分にはこれらを意識する必要がないようにできているが、この壁にはポートごと、方向ごとにそのパケットを制御しており、知識なしに特殊なことをやろうとするとたちまち障壁となる。

 

とにかく個人でどうにもならないモデムより先がどのポートを両方向で通すかを探す必要がある。今の家のCATVではSSH port(22)は通らなかったが、Telnet port(23)は使えることを探ってなんとか接続できた。外部からのアクセスはダイヤルアップモデムで接続したので、また今月のnity海外ローミング料金は跳ね上がる。しかし、最終目的の香港で日本のTVをみるのにはまだ学ばなければならないことがたくさんある。さらにNokiaN73ももうすぐ入荷しそうで、こちも日本語化のために色々学ばなければならない。人生後半に来てやらなければならないことがだんだんと増えてきたのは憂うべきか喜ぶべきか。

[2006/08/01 H.K.]

 

気が付けばもう8月である。このところ下記に述べる理由で更新もすっかり滞ってしまった。ギャラリーには相変わらず85mmの撮影から3枚アップしている。3枚目のベンチは多少思いいれがある。いまはもうほとんどないが、昼休みにビッグマックを買ってきて携帯で音楽を聴きながら昼食を取るという時期があった。よく晴れた日など、本当にリラックスしたものであるが、いまではいつもあくせくして、忙しい毎日である。

 

今は家サーバー計画の進行中である。サーバー導入のきっかけはやはり、香港でも日本のテレビを見たいという要求からである。SkypeによるどこでもTVなるものが発売されたらしく、これを機会に導入してみようと思い立ったわけである。日本におくPCを選定して、購入計画を立てた。今現在はメール制御で日本で映画などを録画し、帰国時に持ち帰り見ていたが、SkypeではPCを常にスタンバイモードではなく常に立ち上げておかなければならない。そんなこんないろいろ考えると日本にサーバを立ち上げて香港からリモートデスクトップで制御するのが、使用上もっとも便利であるという結論に達した。

 

しかしこのサーバー立ち上げ日本に帰国する僅かな期間だけでは、完成できそうにない。ということでこちら(香港)でもサーバーを立ち上げて練習しておく必要がある。ということで、PC購入で不要になった以前のノートPCをサーバーとすることにした。まず、WindowsXP profesionalのインストール、そしてローカルでのWebサーバ立ち上げ、FTPサーバーの立ち上げ、Telnetサーバーの立ち上げなど、どれをとっても一筋縄ではいかない。先週末は時間をフルに割り当てやっとローカルで接続できる状態にすることができた。

 

しかしこれだけでは全く不足である。外からのアクセスを可能にするには固定IPということであったが、最近はダイナミックDNSなるものが登場し、ドメイン名を変動するIPに割り当てることができる。DDNSサービスは概ね無料登録できるので、早速ドメイン名を登録してルーターの設定とかこれまた一筋縄ではいかないところをなんとか設定できた。これで何とかWebを外からアクセスできる状態までこぎつけた。Webの管理は現在でもいっぱいいっぱいなので、そうすぐに移行は考えていないが、写真データーだけでも香港サーバーにリンクすれば僅かではあるが、外部プロバイダーに依存している300Mほどの料金も節約できるというものである。

 

さてWeb公開は今回の目的ではなく、リモートデスクトップでTVを見ようと言うわけであるからもっと先に進まなければならない。現在こちらのモデムはケーブルで、外からのアクセスはポート80に限られている。これではリモートデスクトップはおろかFTPもTelnetもできない。そこで現在進行中はSSHによるトンネルプロトコル接続である。これが成功すれば、どこからでも日本と香港のサーバーにデスクトップ画面でアクセスできることになる。

 

本当に最近は便利になったものである。数年前までは家サーバーなど思いもつかなかった訳であるが、今は大量データの集中管理も可能であり、特にリモートデスクトップは非常に便利なツールである。これでスカイプに頼らずともどこでも日本のテレビを見れるようにできるし、設定やプログラムのインストールをリモートで行えるというのはまさに時代の進歩を感じる。

[2006/07/27 H.K.]

 

今日も先週末の撮影から3枚追加した。いつもの場所と花の絵である。何かこちららは一年中同じ花が咲いている気がする。植物の名前に疎いので、なんという花なのかはわからない。本来ならこういうサイトは名前を示して読者の知識を高めるのも価値であろうが、何せ勉強不足でこういうことは教えられるほうが多い。現像パラメーターでギャラリーに表示しているのは現像色温度のみであるが、前回も書いたがライブラリ形式の欠点というか、操作を間違えたのか、ベーター判のバグなのか、現像時のパラメータを全て失ってしまった。従ってみんな5000Kと書いている。

 

現像結果に関しては現像ソフトを変えたからといって前と異なる色調になることはないのであるが、やはり環境が変わるとそれなりに現像傾向に違いが出てくるものである。その中の一つにトーンカーブの設定というのがあるが、このソフトではトーンカーブのポイントをピックするのではなく、明部・中間部・暗部に分けてそれぞれ二つのスライドバーで調整するようになっている。トーンカーブは曲者で、私のように慣れてくれば操ることは可能であるが、それでも期待に反した結果になることもしばしばである。この設定のしかたもより直感的な調整が可能になったといえる。

 

もう一つこのソフトの優れているのはJPEGファイルも現像できることである。これまで、JPEGはPhotoshopの機能でしか調整できなかったが、色温度とかレンズ収差とか現像ソフト特有の設定がJPEGでも可能であることである。どのファイルでもRGBのデーターに分かれているので、ソフト自体はそう難しい処理をしているとは思えないが結構使い道がありそうである。これまで、RAWでしか撮影してこなかった訳であるあるが、これはひとえに現像ソフト特有の制御がJPEGからでは難しいかったからで、今後JPEGで撮ることも考えにいれることができる。

[2006/07/25 H.K.]

 

今日は引き続き先週末の撮影から3枚追加した。85mmならたくさん撮れるという当初の目的は達成したが、つまらない写真が多いと我ながら思う。85mmの撮り方というのももっと勉強しないといけない。現像法のサイトなので、その辺は大目に見てもらいたい。

 

Adobe Lightroomについて今日も一言。私のノートPCでは結構快調に動いているが、CPU性能が低かったり、メモリーが足りないとちょっと動作速度に問題があるかもしれない。今デスクトップをもう一台ということで物色中であるが、比較してみるとこのノートほどの性能は出せないようである。改めてCoreDuo 2GHz、2GBRAMの性能の高さに気づいた。

 

PC自慢はさておき、ファイルの管理に若干の問題がある。CS2のACR最新版ではファイルごとに現像パラメーターファイル(.XMP)ができるので、バックアップをするときにこのファイルを一緒にSaveしておけば、JPEGファイルを残すことなく、いつでも同じ現像結果が得られる。Lightroomの場合はライブラリ管理形式になっているので、どこに現像パラメーターがしまわれているのかわからず、わかったとしても以前のように手軽に他のPCでも同じ現像結果とはいかない問題がある。ライブラリ形式というのはiTuneの楽曲管理がそうであるようにファイルそのものは移動できても同じ環境を他のPCでという分けにはいかない。

 

データーベースの理念からすれば、当然の流れであると思うが、私の場合が特殊だとは思うが、ライブラリ方式を多くのPCで使うにはまだ広域ネットワークの整備が不十分である。

[2006/07/23 H.K.]

 

今日は日曜日。久しぶりに5Dに85mmをつけて撮影外出した。とはいっても近所いつもの場所である。久しぶりの85mmF1.2Lであるが、50mmレンズになれていたせいかかなり重くて大きく存在感をアピールしてしまう。スナップには適さないのかもしれないが、でも写りは良好、85mm画角のスナップまた別の雰囲気である。今回はその中から得に近く(近所)での撮影から3枚アップした。現像は今回からAdobe Lightroomを使っている。

 

さてAdobe Lightroomであるが、非常に使いやすく気に入っている。別なソフトであるだけに、Photoshopとの連携性についてはACRより薄れるが、そこは同じAdobe製、連携自体にそう問題はない。一括処理も可能で、これを使った現像ワークフローも確立しつつある。

 

前回もちょっと触れたが、プリセットについてちょっと。プリセットは現像パラメータをセットしたファイルで、ACRにもあるが、この記録したパラメータを現在の写真現像に適用させるものである。Lightroom(ALR)での優れた点は適用させるパラメーターを選択できることで、一つのパラメータを作っておいてこれを適用させるとACRでは全てのパラメーターが変更されてしまったが、ALRではあらかじめ設定されたパラメーターだけを入れ替える。レンズ収差などのパラメータのプリセットを作っておけばこの部分だけワンクリックで入れ替えられるので便利である。

 

このプリセットに記憶できないのはクロップ値と傾き補正で、これは必ず一枚ごとに違うので、当然といえば当然であろう。視野率クロップの目論見は外れたが、傾き補正はかなり楽になった。傾きは一枚ごとに現像パラメータに記録されるので、元のファイルを汚すことなく一括処理できるので、便利である。写真を撮るのに傾いて撮るのは視野率を語る資格なしとして、捨てていたが、救いたいショットも存在することは事実である。自分の撮影に寛容になるのがいいことかどうかはわからないが、先の短い人間にはこういう許容も必要であろう。

[2006/07/21 H.K.]

 

AdobeからWindows判Lightroomのベーターがレリースされたということで早速ダウンロードして使ってみた。ギャラリーはプリセットにあるDirect Positiveという現像パラメータを使って現像してみた絵である。見てわかるとおり彩度・コントラストもも強く明部暗部ともに飽和している。

 

さてLightroomとは現像ソフトである。現像ソフトの評価はソフトに設定されたディフォルトパラメータを使って現像したときに仕上がりの絵がいいとか悪いとかで決める人がいるが、現像処理そのものはどこのソフトであれそう違いはないのである。問題はどこまで、細かな設定ができるか、ということでありできない設定はPhotoshopに読み込んで修正すればどんな色調の絵でも作ることが可能である。私の場合はPhotoshopとの連携の良さからACRを使っていただけである。

 

Lightroomの機能を説明すると、ACRに備わっていた設定はすべて含んでいるし、何よりも現像後にしかできなかったCMY制御も含まれており、これまで問題にしていたCMYカットによるRGB階調飛びも現像段階でこの処理が行えるので、劣化なく仕上げることが可能になる。視野率100%にするための96%クロップさえも現像段階で処理する機能が含まれている。したがって今まで現像後に行っていた処理をすべて現像時に行うことができるのである。

 

またこのソフトにはキヤノンでいうピクチャースタイルにあたるプリセットがいくつか付いている。ギャラリーに上げたDirect Positiveなどは一例であるが、ベルビアの色はこんなんだったかなとも思うが、ここまで現像パラメータをいじってもよいのかという罪悪感を払拭してくれる。また同時に銀塩のトーンカーブとはこのようなものかという参考にもなる。まだ使いこなしてはいないが、今後の現像法検討に多くのヒントを与えてくれるものと思っている。

[2006/07/19 H.K.]

 

今日は最近撮影の絵がなくなってしまったので、以前の在庫から花の絵をアップした。レンズは解像度評価から手放したズームであるが、花の絵には解像度は十分であろう。前回も書いたように50mmを使っているとあまり他の画角レンズに交換するのも面倒になってしまう。やはり撮影に出かける時の目的をはっきりとさせないせいかもしれない。

 

最近はいくつかDSLR新製品発売のうわさを聞くが、5Dを手に入れてからほとんど興味がなくなった。パソコンと同じで、新製品が数多く発売されても保有のものから大幅に性能が向上しないと買い替えはしない時代となったのであろう。新規に始める人は最新型の少しでもスペックの高い中級品を求めるが、買い替えは手の届く範囲の高級品をおお幅なスペックアップがあったときに行うものである。私の場合パソコンの場合はおおよそ2年の周期であるので、これと同じと考えれば5Dはまだ一年もたっていないので、買い替え意欲がないのは当然かもしれない。

 

最近の製品はセンサーの自動ごみ取りが目玉らしいが、もう自己責任のクリーニングと決めているので、あまりよけいなものをつけてほしくはない。そういえばセンサー大掃除後の経過であるが、レンズ交換をしなくとも、ゴミは付くようである。時々センサーブラシで軽く掃除している。自分で掃除できると思えばゴミに関してそう神経質であることもなくなる。

[2006/07/16 H.K.]

 

今日は日曜日、今日こそは撮影にでかけようと思っていたが、結局台風4号くずれの雨模様で一日アパートで休養となってしまった。ギャラリーは申し訳に今日のアパートの窓からの撮影を2枚アップした。

 

一枚は久々に85mmを引っ張り出しての撮影である。最近は50mmばかりで、広角・標準のレンズでは同じ場所ばかり撮っているといつも同じカットばかり量産してしまう。それでも天候によって違った色合いが得られるので練習にはこれもいいかと思うが、今度は違った画角のレンズでスナップしてみたいと思っていた。同じような場所をスナップしても画角が狭ければもっとたくさんのカットを撮れるの理屈である。

 

APS時代には時折このレンズをスナップに持ち出して画角の新鮮さに感動したものである。このレンズの使い道はポートレートの開放撮影だけではない。しかし、フルサイズにおける85mm画角というのはどうであろうか。意外と標準感覚でスナップできるかもしれない。以前と同じ感覚を味わうなら135mmかなという気もする。いずれにしても来週末こそは撮影に出かけたいと思っている。

[2006/07/14 H.K.]

 

ギャラリーに花の絵を一枚追加した。前回と同じ日の撮影である。被写体が大きいので今度は被写界深度をかせぐために絞らなければならない。50mmでのマクロ撮影はなかなか難しい。以前に180mmLのマクロを持っていたが、さすがにマクロとしては使いやすい気がした。暗いので手放してしまったが、やはりこのぐらい長いほうが、使いやすいのかもしれない。

 

最近は他のことに走っていて、撮影も現像法の検討もあまり身が入っていない。このページは写真の話題のみを取り上げているので、普段の行動が離れると話題もなくなりがちである。一方熱中していると書きたいことが次々とでてくるものであるが。かといって他の話題を書くことはWebとしての一貫性がなくなり読者の興味をひかないものになってしまうものである。最近はブログが一般的であるが、話題が散乱したものは長期にわたって読むことはない。このWebも形式的にはブログ方式みたいなもので、作り方としてはブログのない昔から先駆的な構成をとってきたと自負している。

 

Webの更新もこの機会にやりたいとも思うであるが、やはり集中した作業を行う時間がとれないでいる。

[2006/07/12 H.K.]

 

このところ仕事的にも個人的にもちょっとまいっているところがあって、あまり撮影していない。先々週であったが、カメラを下げて散歩に出かけたのであるが、天候のせいかあまり気分が乗らず、20枚程度で引き上げてしまった。今日はその中からの一枚をアップした。

 

もうちよっと寄って撮影すべきであったが、このレンズで寄れるのはここまでである。F1.2の描写特有のぼけ方とフレアがあって、幻想的な雰囲気で撮れている。こういう絵もなかなかいいものである。このボケかたを実際のファインダーで見ることができたかというと、NOである。ボケやフレアはファインダーでも見えるものであるが、ここまでは現在の5Dのファインダー(Ee-S)でも見ることができなかった。現像までのお楽しみである。ファインダーでフレアや絞り形状によるボケが見えたらもっと撮影も楽しくなるであろうが、実際に写るものとファインダーの確認ではだいぶ違うのが現実である。同じにするにはもっと透過率の低いスクリーンを使用しなければならないのであろう。

 

もっともプロにいわせれば、ファインダーでみえなくても、レンズの種類や撮影時の設定でどう写るかはわかっていることなのであろう。私もこの線で経験をつまなければならないのであろう。AFで撮っていたのでは、結果のいいものが、あったとしても、マグレであり、意図して撮影することとは違いがある。写真の世界はどれだけ多くシャッターを押したかで腕が上がるのであろう。ただ撮影だけして、自分で現像して評価しなければ、それほど簡単に上達はしないと思う。

[2006/07/10 H.K.]

 

今日は今はなき、EF24-70mmF2.8Lで撮影した(今年の3月)レストランの様子を一枚アップしてみた。いつも日曜日散歩撮影のあと遅い昼食をとるために立ち寄るレストランである。会社のオフィスビルの一階にあるレストランであるが、日曜日の午後3-4時ごろは客が入っておらず、タバコも吸えるし、ビールを飲みながら遅い週末の昼食というのもリラックスできる。

 

よく香港での生活は楽しいかと聞かれるが、生活自体は特にやりたいことがあれば何でもできるし、日本での生活とそんなに違うものでもない。私の場合まわりに日本人はいないので、いつも生活は自分ひとりであるが、海外生活はアメリカ・オーストラリアなどで経験しているので、そう難しいことはない。ただビザや銀行など、個人での長期滞在というのは人にはいえない難しさもある。

 

さて食事はいつもレストランという訳にはいかないので、自炊が大半である。私はグルメでも料理人でもないが、生活のために調味料もそろえて料理するが、なかなか自己流ではうまいものを作れないでいる。冷凍食品のほうがまだましである。海外のひとりの生活では見よう見真似もできず、レストランの食事などから味のヒントを得て作ってみたりの試行錯誤も多い。料理は、うまい料理を食べてみないと自分で作る料理もうまいものができない。

 

これは現像法の検討とまったく一緒である。写真もいい写真を多くみないと、自分の写真に進歩がない。現像法に関してはいろいろのカメラで撮った色表現を見て、このような色を出してたいと思うところからヒントが生まれる。デジタル写真はWebでたくさん見てきたが、いかにレタッチされていても、ほしい色を持った絵を見かけることが、少なくなった気がする。これは私の現像法がよくなってきたせいか、私の目が腐ってきたかのどちらかである。多分後者であろう。銀塩写真のサイトを探してみるようにしているが、最近はいい銀塩のサイトも少なくなってきたのも悩みである。

[2006/07/08 H.K.]

 

香港の最近の天候は雨も結構多いが、晴れると強い日差しである。それに対してオフィス内はクールビズとは程遠く、いつも冷房が効いて凍えそうである。どうして香港人は冷房が好きなのか理解に苦しむ。今日も先々週末の撮影から2枚アップした。一枚はいつもの公園での強い日差しの中での撮影であるが、二枚目はショッピングセンター内のアイススケートリンクの様子である。絵は開放撮影なので、フレアが多少ある。

 

今回はPCの速度について少し述べる。ノートPCを新調したことは前にも述べたが、現在のPCは快調である。PCのスピードはPhotoshopの現像処理に影響する。特にPhotoshopはメモリー食いで、以前のPCは1Gを積んでいたが、枚数をこなすととたんにページングが多発して、極端にスピードが落ちる。今回は2G積んだので、他のプログラムを並行して走らせても、スピードが落ちることはなくなったし、CPU自体も高速である。本当は4Gぐらい積みたかったが、ノートPCなので、一枚2Gのカードが必要で、2Gから4Gにするには5Dがもう一台買えるほどの追加投資をしなければならない。もう一年ぐらいしないとメモリーの値段も下がらないのであろう。

 

このPCのカメラに関連した話題にExpressCardスロットの採用というのがある。これはPCMCIAの後継スロットである。コンパクトフラシュの読み書きには現在一種類しか発売されていないアダプタを使う、以前のカードバスPCMCAに比べて(3倍)高速に読み書きできる。フラシュの読み書き速度が表示速度どおりにアクセスできるので、PCへのデーター取り込みがだいぶ楽になった。日本のPCは54mmのカードに対応しておらず、ExpressCardスロットを持っていてもコンパクトフラッシュのアダプタを使えず。PCMCIAを別に備えているようである。このPCはPCMCIAがないので、選択の余地がない。

 

これまで、PCは約一年半で更新してきたが、更新のたびに思うのは、その速度の向上から以前のものはもう使えない、使いたくないと感じる。DSLRに関しても何回かの買い替えをしているが、同じことがいえる。特に5Dはへの更新はそれを強く感じている。5Dの後何機種か新製品も出ているが、どれも買い換える価値はないと考えるし、そういう面でいうと、DSLRの進歩はPCの進歩ほど早くはないのかと思えてしまう。

[2006/07/05 H.K.]

 

今日も先々週末の撮影から夏日の香港を3枚アップしている。今回は海岸沿いでの撮影である。強い日差しの中では同じ場所を撮っても色合いはだいぶ違う。WBは2枚目は空の雲でとってあるが、他は晴れデフォルトの5000Kである。二枚目は色温度を多少上げたぐらいでは空の青のミラーボックス内のかぶりは取れない。現像色温度をもう少し上げればよいのであろうが、雲が黄色味を帯びてくる。

 

5Dを使い始めてからAPSサイズカメラとは出てくる絵がだいぶ違うようになったと思う。その違いの主なところは解像度とカブリである。解像度に関しては単純にいえば画素数が多くなったことであるが、APSで同じ画素数があっても同じ解像度は得られないであろう。レンズの解像度の影響が大きいからである。5Dの使い始めではフルサイズにおいてはズームレンズでも高い解像度が得られると書いた。確かにそのとおりであるが、ズームでは絞っても解像度が向上せず、結果的に絞れば解像度が上がる単焦点レンズにもどってしまったことは過去半年の日記に記してある。

 

カブリに関してはイメージサークルによるカブリとローパスフィルターの反射によるカブリを指摘している。APSカメラについては専用のイメージサークルの小さいレンズを使えば条件は同じになると思う。ローパスフィルターの反射によるカブリは銀塩を超えられない一つの要因といえる。しかしこれはWBの設定値を変えることにより、ある程度のカブリ補正が可能であるが、今回の2枚目のような絵では、部分的な調整を行わないと難しい。やはり撮影時のフレーミングをよく考えないといけないと思う。

 

1Dsは使ったことがないが、あの重さと大きさでは、あまり興味がない。しばらくは新製品情報もあまり興味がなくなった。5Dから買い替えたくなるカメラはここ一二年は出ない気がする。

[2006/07/03 H.K.]

 

今日も先々週末の撮影から夏日の香港・Quarry Bay公園の入り口付近の絵を2枚アップした。強い光の中での色彩は美しい。コントラストも強めであるが、CMYフィルターなしではこう強い色彩では仕上げられない。WBに関しては5000Kかぶり補正なしであるが、日中順光での撮影ではこの定番値で何も問題は感じない。

 

最近の撮影はこの50mmばかりである。もちろんマニュアルフォーカスであるが、F5.6程度ではファインダーの暗さは感じない。日本での撮影会ではEF135mmを使ったが、こちらは開放で撮ることが多かった。マニュアレンズになれてしまうと、絞り値がファインダーの見えに直結するので、被写界深度がどうなっているか、絞込みボタンを押す必要もない。絞りリングを回すだけで、ファインダーには実際に撮影されるボケが見えるからである。

 

最近では逆にAEレンズの方が面倒である。絞りを合わせるのにダイヤルを回す必要があるし、ボケ量を見るのに絞込みボタンを押さなければならない。この50mmレンズで、絞り値が自動的に記録されるようになれば最高である。中国製のニコンEFアダプタにフォーカスエイド可能なものが売られていたが、絞り値の伝達までは不可能でなので、予約したがキャンセルしてしまった。

 

ニコンのレンズはEFレンズに比べ色が青めであり、EFで5000Kに調整したものと、このレンズで5200Kで調整したものが似た色合いになる。本来は5200K程度で現像すべきところであるが、ちょっと青めが好きである。

[2006/07/01 H.K.]

 

今日は香港の英国から中国への返還記念日である。休日になっているが、土曜日。でもこちらでは土曜日は半日仕事なので、久々の土日休日である。こちらに着てから(今週は台風2号の影響もあったが、)夏の日差しである。今日のギャラリーアップは先週末の撮影から香港の夏の街角をアップしてみた。さすがに暑さのせいで日中は出歩く人はかなり少ない。

 

さてブロードバンド環境も元にもどり、インターネット環境は快適となった。引っ越した場所も近いとあって、プロバイダ契約も引越し手続きで、モデムも以前使っていたものを移動しただけである。なにやらプロキシの違いがあるらしく、電話は移動したが、インターネット接続は手違いで移動していなかったとのこと。つながったのは木曜夜である。ニフティの一ヶ月定額は一日しか使わなかったが、もちろんこのケーブルモデムのほうが快適である。

 

DELLのノートPCは相変わらず快適であるが、家で使うようの予備のAC/DCアダプタをこちらで注文して、一週間足らずで手に入れることができました。DC入力もできるものですが、8千円程度で入手、通常のものなら2千円程度らしく、電気製品の安さにはおどかされます。消費税もないのですが、こちらでは品揃えが少なく、希望の品種が手に入らないのが難点ですが、何でもいいなら買い物天国です。有線電話機の調子がよくないので買い替えたのですが、コーラーID付きスピーカーフォンが1500円程度でした。

[2006/06/28 H.K.]

 

今週から、インターネット環境は整備のはずであったが、いまだに繋がらない。たしかにモデムの設置工事は月曜日に終了したのであるが、ブロードバンド接続はまだ時間がかかりそうである。電話は使えるようになったので、ニフティのローミング定額で細々と接続している状態である。

 

香港のブロードバンド状態は今週になってから不調のようである。以前に何度も経験したことであるが、ひとつが不調だと、例えばケーブルモデムが不調だと、ADSLやダイヤルアップも同時に不調で、バックボーンとの接続の細さがネックになっているようである。同時にフリースポットなどもみんな接続できなくなってしまうので、始末に悪い。携帯のGPRSのみ順調であるが、こちらは高くて使えない。

 

それに比べて新調したDELLのPCだけはすばらしく調子がいい。ビデオ編集、PSでの現像処理、ウェブの更新作業など同時にいくつもプログラムを立ち上げても問題なく快調に動いている。

 

さて本題からはずれてしまっているが、日本での水元公園の花菖蒲撮影から、3枚アップしている。今回の撮影会はあまりいい絵は撮れなかったので、次回からはまた香港での撮影をアップしていきたい。

[2006/06/25 H.K.]

 

22日(夕)のフライトでまた香港に戻ってきた。香港は梅雨も明け、このところ夏の日差しである。それはさておきページの更新も滞ってしまったが、フリースポットの接続が不安定でアップロードができなかった。GPRSは可能であるが、写真のアップロードなどしようものならすぐに破産してしまう。調子のいいときにとりあえず、写真だけはアップしておいた。こちらは有線電話もブロードバンドと一緒の設置なので、まだ使えない。工事が明日らしいので、来週からは通常の運用ができそうである。

 

さてギャラリーの方は引き続き日本での撮影から紫陽花の撮影をアップしてある。ノートPCを買い替えたと前回書いたがDELLのXPS-M1210である。買い換えた理由はPhotoshopのメモリ不足の解消が主な理由であるが、速度も良好で現像作業は順調である。今回液晶ディスプレーのキャリブレーションを再度行った。前回のアップは調整不足でアップした絵が暗くなってしまっていたので、一応アップしなおしている。このPCの液晶は明るくコントラストも取れるので、調整することにより、かなりの色域を表示できるようである。

 

以前の絵やWEBの絵はかなり色濃く表示される。モニタ自体がAdobeRGBに近くなっているようようである。期せずしてAdobeRGBモニタを手にいれたら、実際にどう運用すればいいかという贅沢な悩みに打ちあたってしまったようである。取りあえずPC周りの環境整備もまだ完全に更新できていないので、落ち着いたらこの辺も考えてみたい。

[2006/06/21]

 

15日に帰国してから、何もできないまま、もう明日には香港にもどらなければならない。今日は17日に出かけた水元公園の菖蒲(あやめ)の絵の撮影から2枚アップした。今回の帰国ではノートPCを新調した。

 

日本にはデスクトップがあるのであるが、メインは香港であるので、香港でメインで使っているノートPCに性能不足を感じて買い替えとなった。Intel CoreDuoの2GHz、メモリも2GB積んでいるので、一応現時点では最高性能ということで、日本のデスクトップの性能を超えた。ディスプレーはもちろん液晶であるが、キャリブレーションも前回のような苦労も少なく、スムーズに済んでだいぶ現像処理もスムーズになった。

 

アップの絵に関しては曇りであまり派手な色彩もなく、なんとなくつまらない絵の連続になってしまうが、2−3回はこの撮影からのアップにしたいと思う。日本の天気に関しては思っていたよりも崩れがすくなく、本当は「みなとみらい」の撮影にもいきたかったのであるが、忙しくしているうちに時間切れとなってしまった。

[2006/06/14 H.K.]

 

やっと明日から久しぶりの日本である。一週間の予定ではあるが、やはり日本に帰るのは少しうれしい。日本の色というのを少しは思い出したいと期待している。ギャラリーは依然在庫からであるが、2枚ほど今回は薄めの色調の絵をアップした。一枚目の絵を見るとわかるが、この日の見通しは非常に悪く遠景は霞んでほとんどみえない。これも写真にとってはひとつの題材ではある。WBに関しては霞んだ部分をグレー点としてして指定している。

 

今日はWBに関して一言。カメラからのとって出しといえば、AWBが普通であるが、カメラによる差も大きいし、常に最適とはかぎらない。RAWも現像ソフトのAWBも同じことがいえる。機械まかせは適当なレベルまでは合わせてくれるが、それでは私の目標とするところは達成できない。簡単に言えばWBは色温度の設定である。色温度は赤と青の強さの比で表現され、緑はその中心にある。しかし、実際にはWBは緑の位置まで調整しないと合わない場合が多く、Photoshopではカブリ補正と題して緑のレベルを調整することができる。カブリ補正を-にすると緑が強まり、+にすると緑が弱まる。

 

今はどうかわからないが、以前のキヤノンの現像ソフトでは明部の色温度を固定して、中間部の比率だけを変えていたため、グレーバランスが悪くなっていたのであるが、Photoshopでは明部も中間部も同じ比率でこの補正が働くので、グレーバランスは悪くならない。色温度は晴天の日は5000K、曇りの日は5700K程度とするこにより大体あうのであるが、実際はレンズ内やミラーボックス内のカブリによって、色温度もカブリ値も結構狂う。特に室内はガラス窓の色によって外光のカブリ値が変わってくるので、その場その場でWBの設定は重要である。グレーカードを使うというのも一案であるが、そこまでの必要性はない気がする。

 

私の場合はというと、グレー点を探してそれをピックアップすることが多い。白点やグレー点がなくともその前後の写真にあれば、同じ場面であれば、同じWB調整が使える。しかし、グレー点はそれ自体カブルことも多いので、最終的には主観で設定しなければならない。ただ同じ場面での撮影であれば何枚かの絵のグレー点から平均的な値を求めることが可能で、長くやっていると見ただけで色温度とカブリ値はほとんど言い当てることが可能である。

 

さてレンズにはそれぞれに独特の色があるようである。キャノンとニコン(といっても50mmしかないが)の色表現ではでは若干ではあるが、色温度とカブリ値の傾向が違うようである。キャノンのLレンズはニコンに比べて、多くの場合色温度を高くカブリ値を+方向に補正しないとニコンのレンズとあわない。一般的に言う色ノリが良いというやつであろうが、実際はこのWB調整でほとんどの場合吸収される。

 

最終的になにが言いたいかというと、写真の色調は与えられた道具によってきまるものではなく、処理の方法によって、どうにでもなるということである。機械まかせの出力を見て道具の性能を云々言うのは誤りである。

[2006/06/10 H.K.]

 

どうも最近は天気が悪い。香港の梅雨は過ぎたと思っていたが、衛星画像を見ると梅雨前線が香港から日本へつながっている。どうも梅雨時は日本と同じらしい。そんなわけで撮影もままならず、今日は在庫から今年始めの日本での撮影会からポートレートを二枚アップした。

 

ライティングに関しては5000Kのアイランプを使っているので、さすがに色温度は5000Kカブリ補正なしでピタリとあっている。一枚目の絵などは、CMY補正などしてもしなくとも色調は全く変化していない。二枚目は周りの壁の色や衣服の色に関してCMY補正は効果があるようである。いずれにしても人の肌にはCMY成分がほとんど含まれていないということには驚きである。

 

今日は人の肌の諧調表現について述べる。現在の私の現像法はACRの現像後はCMYカットとコントラスト+80の増加の一律処理にしている。そうしないとRAWから出力への再現性がなくなるからである。したがって、諧調表現に関しては現像時に全て調整しておかなければならない。ACRの場合このパラメータは別ファイルに保存されて、次の現像でも同じ絵が得られる。諧調表現は現像トーンカーブを直接操作しても良いが、これも絵ごとの調整にバラツキを生じやすいので、極端な場合を除き明度・露出補正のスライドバーでカーブを制御している。明度を上げて露出補正下げれば白がつまったトーンとなる(ガンマ値が上がる)。

 

話がそれたが、明度をディフォルト値50にすると、5Dの場合(5Dに限らずキヤノンの場合)に白飛びさせずに明るい絵が得られるのであるが、やや白詰まりとなり、諧調表現に直線性を欠く。ポートレートの場合は特に直線性が重要で、明度バーを0にして、露出補正だけで、調整すると自然な表現となるようである。ただこれは、色温度管理された、適切なライティングの場合で、ミックス光や周辺の光がうまく設定されていない場合、この調整が最善でないことも多々ある。

 

カメラやディフォルトの現像特性が白づまりになっているにのは、デジタルカメラの明部ダイナミックレンジの狭さをカバーするに相違ないが、明度の極端に大きな部分がないポートレートなどではそのメイン部分を非飽和部分とすることが可能である。2枚目の絵を見るとわかるが、窓の外の飽和は白飛びしているだけでさほどの問題ではないが、金属のネックレスの周辺にグリーンフリンジがでている。これは他のカメラではパープルフリンジとなるが、5Dの場合アナログアンプの飽和特性からグリーンになるようである。

 

この問題の解決には明部により広いダイナミックレンジを持たせ(最終的には白詰めするのであるが)飽和点付近でのRGBゲインをそろえることである。FujiのセンサーはCMYレベルといい、この飽和特性といいさすがにフィルムメーカーとしての優位性を持っている。ただ私は5Dを使っているし、この欠点は現像法や撮影露出の設定によってある程度解消できると思っている。逆に欠点を探すことにより、現像法自体の改善もできるといえる。

[2006/06/07 H.K.]

 

今日はギャラリーの比較アップはやめにして、香港島の絵を2枚アップした。当然前述の処理は行っているが、処理効果の差はあるものの見比べなければ、それほどの違いはわからない。色彩的にすっきりしていることは確かである。

 

CMYを下げるということはRGB成分のみで構成されるカラー画像にどのような影響を与えるのであろうか。この辺りをちょっと説明しておく。処理前後のヒストグラムを見ると、例えば黄色い色の表現はどうなるかというと、RとGのレベルは下がるが、Bのレベルが上がる。つまり、Yと補色関係にあるBのレベルが上がることによって黄色の表現が弱まるのである。RとGのレベルも下がっているのであるが、赤い色に関してはRのレベルに変化はないようである。

 

ここで、色飽和について考えるとRGBの色飽和はヒストグラムが明度最大レベル255を超えなければ起こらない。それに対してCMYの色飽和は補色関係にあるRGBの色彩が0以下になって起きる。過去に何度も述べてきた暗部色飽和である。明部色飽和は露出補正で明るさを下げれば解決できるのであるが、暗部色飽和については彩度やコントラストを下げない限り解決できなかった。彩度やコントラストを下げることは絵の表現を弱くする。暗部色飽和に取り組んだ長年の苦労がここにきてやっと解決できたのである。

 

キヤノンのデジタルは(キヤノンに限ったことではないが)やはり色フィルターが薄いといえる。CMYのレベルが高くCMYが色飽和しやすいのである。この処理によって実際の絵が変わるレベルはそれほど大きくはないかもしれないが、この処理によって(例えば黄色が)RとGが下がってBのレベルが上がるということは何を意味するかといえば、暗部・明部ともに色飽和しにくいということであり、飽和なしに彩度とコントラストをもっと上げられるということである。よりレタッチ耐性の高いデーターとなるということである。

[2006/06/04 H.K.]

 

ギャラリーにはCMYカットが人のいる風景でどのような影響があるのかを説明するため、一枚のRAWを処理無と処理有のもの2枚アップした。処理有は前回の処理弱の設定値である。木々の緑は目的どおり鮮やかになっているが、人の肌の色にはほとんど影響を与えていないことがわかる。この絵の比較の特徴的なのはベンチの仕切りに使われている人の形に切り抜いた板の色である。黄色とオレンジがあるが、処理無のものではY成分を多く含むので、両者の色あいの違いはわずかであるが、処理後のものはオレンジがより赤く黄色がより黄色に近くなっている。

 

前回DPPのピクチャースタイルに触れたが、使ってもみないで、批評は良くないということで、同じ絵をピクチャースタイルを変えて現像してみた。各スタイルにより、トーンカーブの違いと全体の色の濃さに違いがあるようであるが、どのスタイルを選んでもトーンカーブと彩度・コントラスなどを調整すると、最終的には処理無の絵の色調に等しくなる。(処理有の色にはならない)。つまり各色ごとの色相彩度の調整はピクチャースタイルにおいては行っていないようである。

 

このCMY処理については本来EOSのページを5D用に更新して掲載しなければならないが、なかなか時間が取れないということで、今日は簡単に処理法を言葉で述べておく。まずCMYカットの方法であるが、ACRにはCMYの個別設定がないので、現像後にPhotoshopの色相・彩度の項目を使ってCMYの彩度と明度をそれぞれ-4とか-5に設定する。RGBはそのままにして、全体の彩度をちょっと上げる。それぞれの色相については多くの絵をみて、最適値を好みで設定する。それを現像後の絵に適用すれば良い。実際にやってみるとわかるが、コントラスト最適に設定された絵ではRGBデータが飽和領域にかかるため、諧調にジャンプを生じる。

 

したがって私の場合、諧調を調整後コントラストを下げて現像し、それにこのフィルターをかけ、その後トーンカーブでコントラスを上げる方法をとっている。値を決めないでこの方法を適用すると再現性が悪くなるので、コントラストの下げる量はPSのバーで-80とし、最終コントラスト上げも同じ程度の量となるように設定している。もっと単純に言えば、現像時のコントラストを+30(デフォルトは+25)にして、露出補正と明度を調整してほどよい諧調表現にしたあとコントラストを最低(-50)として現像する。その後CMYフィルターと前述のトーンカーブを適用すれば絵は完成する。

 

いずれにしてもこの処理は全ての絵に対して適用するもので、全ての絵に対して悪化することがあってはならない処理であるし、少しでも悪化する絵があるのであれば、適用量を少なくしなければならない。この処理は私の言葉でいうならレタッチではなく、現像法の一部である。

[2006/06/03 H.K.]

 

最近は現像法の色調処理におけるCMYカットについて述べているが、言葉だけではわかりにくいと思うので、ギャラリー汚しになるが、同じ絵をCMYカットの度合いを変えたものを3枚サンプルとしてアップした。いずれもトーンカーブや色温度については同じ設定をしているが、CMY処理のみを変化させている。一枚目はこの処理をしていないもの、二枚目はCMYを若干抜き(CMYの彩度・明度を-4程度とし)、全体の彩度を少し上げてある。三枚目はCMYをほとんど抜いてRGBの彩度を若干上げてある。

 

この三枚を比較してみると、一枚目は何も処理していないので、一番現実に近いかというとそうは思えない。空の青さも木々の緑もあきらかに鮮やかさがない。三枚目ではCMY成分をほとんど落としているため木々の緑は温かみを失っている。空の青については一番好みではあるが、Bの彩度を上げているためで、若干作られた色という感じがしない訳ではない。やはり、センサーの色フィルターが薄いという仮説は正しいという気がするし、それを補正するにはCMYのレベルを適正にする必要があると感じている。

 

この処理はここで上げたサンプルのような絵に対して効果が大きく、曇りの日の撮影やスタジオポートレートなどにはほとんどその影響はない。原型をRGBのみの色相・彩度をのみいじって二枚目の絵に近づけることは可能であるが、色相変更量が大きくなり、同じ処理を他の種類の絵に当てはめると不自然になってしまう。つまり絵の種類によって調整を変えなければならない。ピクチャスタイルなるものが考え出されたのもこの辺の理由かと想像したりもしてみる。

 

私の現像法も二枚目の処理弱を全ての絵に適用する方向で調整している。現像法の改善も色が合わないなんらかの理由を追求して、それを解明していかないと思考錯誤の繰り返しになってしまう。今回のセンサー色フィルターの補正をしてしまうと次のアイディアは探すのは難しいが、さらなる改善を見つけていかなければならない。

[2006/06/02 H.K.]

 

忙しさにかまけて、更新をサボっているうちにもう6月である。6月は日本では梅雨の季節であるが、こちらもこのところ雨の日が多い。去年はそんなことはなかった気がするが、そのうちいい天気の日も増えるであろう。今日はギャラリーには引き続き在庫からの絵を3枚アップした。CMYを抜いた色調ははそれなりにすっきりするが、最近は少しこってり感が恋しくなり、CMYカットを少なめに、ただしCMYの色相を若干調整して、もう少し絵に温かみを加えて見た。

 

現像法に関しては本当に長い間の思考錯誤の繰り返しであるが、カメラを変えるたびにその繰り返しはつづいている。色彩そのものはRGBの組み合わせということで何とでもなると考えればいいのであるが、全体を通してあるいは全ての絵に対して良い結果を出す現像法というのはこれまた難しい。銀塩の絵や他のカメラの絵を見ると色々と刺激になってこういう色は出せないものかとか色々のアイディアを生む要素となるが、現像法自体苦しくもあり、楽しくもある作業である。また検討には多くの違った場面でのRAWサンプルも必要であり、撮影にも出かけなければならない。

 

さてやっと引越しも済み、一応落ち着いたのであるが、電話とブロードバンド(香港ではこう呼ぶ)がまだで、ネット接続が自由でない。新しいアパートで電波環境を見ると電波は弱いがフリースポットがつかめるようで、これと携帯のGPRSで何とかしのいでいる。香港のような、住宅密集地では、電波が20以上も見えるが、セキュリティなしも何個か見える。このフリースポットも素性はよくわからず、は始めはセキュリティの掛け忘れかと思ったがSMTPポートは制限されているようで、公共使用を目的としたものであるようだ。ただパスワードを見られるリスクもあるので、使用には注意が必要である。

 

日本への一時帰国も一週間延期したので、あと2週間弱はまだ香港である。

[2006/05/29 H.K.]

 

引越しのため更新もままならなくなるだろうということで、連続更新となった。ギャラリーには引き続き一月前の撮影から2枚アップした。F1.4とF5.6での撮影である。絵としては広角歪を出さないように水平線を中心にもってきているが、絵が間が抜けたようにならないために、前景を入れてみた。これも撮影の試行錯誤ということで、絵の出来具合は大目にみてほしい。F1.4とF5.6の絞りの差はあまりうまく表現できていないが、開放に近いほうが、構図にもよるが絵が立体感を増す。

 

さてモニター調整の続きを書いておく。モニターを調整する一般的な方法はキャリブレーションツールを購入することである。2-3市販されているようであるが、最近は安いものもあるらしいので、研究材料として購入するのも悪くはない。実際キャリブレーション作業の出来不出来はこのツールの精密さによるものではないことがわかるし、キャリブレーションとは何をするものなのかが良くわかる。

 

CRTの場合、キャリブレーションの前段階でまず、モニターのRGBの発色値を調整させる。これは目的の色温度にするためにキャリブレーションがRGBの輝度値を読み出して目的温度になるようにモニター自体を調整させるのである。ここでキャリブレータのすることはRGBの輝度読み出しだけで、設定はユーザーがモニタを調整するだけである。次にすることはガンマの設定であり、入力レベルに対する、輝度出力を測定し、ターゲットガンマと違いがあれば、ディスプレーのドライバーに対する補正を行い、同時にモニタープロファイルを作成する。ここで、気がつかなければいけないことは、目標ガンマが2.2であった場合、ガンマの2.2がCRT自体のガンマをシュミレートしているということなので、ディスプレーの修正値もモニタープロファイルもほとんど補正なしの状態となる。

 

つまりCRTの場合、色温度さえ自分の主観で調整できれば、キャリブレーションツールなど無用のものである。キャリブレーションとは何かといえば、単に色温度とガンマを合わせることだけなのである。キャリブレーション後にモニターがsRGBになったかAdobeRGBになったかはキャリブレータの知ったところではない。モニターがAdobeRGBの色域まで表現できるのであれば、AdobeRGBであろうし、sRGBまでしか表現できなければsRGBになったということである。ちなみに色域はモニターのコントラスト比により決定され、色の濃さは設定されたガンマ値によるものである。(ガンマが大きくなると表現が暗くなり色が濃くなる。)

 

さて問題は液晶ディスプレーの場合である。ご存知のように、ノートPC等には色温度調整つまみもないし、ガンマはさていくつなのか、設定はおろか実際の値もわからない。それでもキャリブレーターはディスプレーを調整し、モニタープロファイルを作ってくれる。ここで注意しなければいけないのはディスプレーの調整に結果を適用するか、モニタープロファイルを使って色管理されたソフト上だけで正しい色を表示するか選択しなければならない。CRTの場合両方適用しても補正値はごくわずかであるためOS上の色とPhotoshop上の色はほとんど同じに見えるが、LCDの場合は補正が大きくOS上とPhotoshop上の色の差が大きくなる。

 

私の場合OS上でもsRGB表示が正しくなるように前者の方法をとり、作られたプロファイルは廃棄している。さてここまでは一般論であるが、いざ調整されたディスプレーにモノクロの絵を表示してみると、ちゃんとモノクロに見えるかというと否である。CRTやバックライトの色温度の調整できるものでは問題ないが、ノートPCでは通常色がまだらに出てくるものである。私のキャリブレーターはSpyderProであるが、付属ソフトのツールを使ってRGB各9点のレベルを調整できるので、これを使って主観だけで、モノクロがモノクロになるように調整する必要がある。これは忍耐強く何度も調整する必要があるが、グレーバランスの合ったモノクロの絵は格別の美しさを持つことを実感できる。

[2006/05/28 H.K.]

 

日本は梅雨の時期らしいが、香港もこのところ天気がよくない。毎日雨模様である。そんな訳で、ギャラリーには2枚今月はじめの撮影から2枚アップした。一枚目はペニンシュラホテルの単焦点でのリベンジ撮影である。車がたくさん停まっていて良い状況ではなかったが、どうしても一枚だけは撮っておかなければならなかった。もうズームレンズの甘さはない。ただそれだけの絵である。二枚目は九龍側から見た香港。これも観光写真の定番であるが、この日も天気が悪く、どうもいい色彩には仕上げられなかった。見たとおりといえば見たとおりの絵である。もう少し上を向けて撮るべきだったと思うが、広角ひずみが気になって、ついつい水平線を中央にしてしまう。

 

さて今週は引越しである。現在のアパートに移ってから早くも一年、契約切れということもあって、こじんまりとしたところに移ることになった。こんどの場所は一階(日本流に言えば二階)なので、これまでのように窓からテスト撮影というわけにもいかない。インターネット環境も準備に時間がかかるというこで、更新もそう頻繁にはできなくなりそうである。次の週は日本への一時帰国もひかえているし、なにかと忙しい。

 

この二三日ノートパソコンの再調整に時間をかけてしまった。液晶モニターはグレーバランスを取るのが難しい。最近はみんながCMSとかモニタープロファイルとかいろいろ騒がしい。CMSについて書かれたものはWebにも出版物もあふれているが、Windows上の色管理について、的確な説明をしているものはなく、多くの人が誤った考えかたをもってしまっているような気がする。いったんモニター調整をやりだしはまったあげくにキャリブレーションツールなるものを購入しようものなら、このCMSのわなにはまるのである。

 

一般的に説明されるのは「モニターにはそれぞれ特性の違いがあり、その特性の違いを管理するためにモニタープロファイルが使用される」という説明である。たしかにその通りであるが、モニターがsRGBとは違った特性をもっていたとき、作成あるいは提供されたモニタープロファイルを適用すればPhotoshopなどの色管理されたソフト上で正しい色を表現する。これも色管理の基本である。ただそれを単純に信じて(間違ってはいないが)そう設定すると、Windows上の色管理されていないソフト(IE等)で見たときとPhotoshop上で見たときと色が異なって見えてしまうのである。BBSで泣き言を言う人が後を絶たない。

 

この解決策は私もここで何ヶ月かおきにしつこく述べているが、モニター自体をsRGBに調整して、モニタープロファイルを使わないことである。 - 長くなったので、実際の調整法は次回に。

[2006/05/26 H.K.]

 

今回は先週末のタイ旅行の最終ということで2枚アップした。すっかりスコールの上がった風景とKOIのミックス光でのポートレートである。一枚目の風景はまだ曇り空ということで、下の緑と空の雲を同時に表現するのは難しい。部分レタッチのシャドウ・ハイライトを使えば上下ともにコントラストが取れるが、ここでは全体のトーンカーブだけで調整している。KOIの絵はミックス光であるので、何に合わせてWBをとるかが難しいが通常は自然光に合わせるのが常道である。この場合電灯光は黄色くなってしまうが、CMYフィルターのおかげで、黄色が少し抜けて見た目に近くなる。

 

さて今日はマニュアルレンズとマニュアルフォーカスについて書いておく。前述のように、私の5DはEe-SスクリーンとDK-17マグにファイアであるが、そうでなく標準スクリーンとマグにファイアーなしでもピントの山は20Dよりも格段につかみやすい。私の場合結構な老眼であるが、視度補正さえ合わせれば、ピントははっきり見える。老眼のほうが自分のピント合わせが機能しない分ピントの山ははっきり見える。

 

どのくらい見えるかといえば、フレアはもちろんレンズの解像度の良し悪しまでファインダーで見分けることができる。以前24-70ズームで24mm端でピント合わせをしても、そのまま70mm端にもっていくとピントがずれている。これは24mm端でのピント合わせが困難なのではなく、24mm端では実際に撮影した場合その程度のピント誤差では解像度に影響を与えない(解像度が悪い)からであると気がついた。

 

どうしてこんなにもはっきり見えるのかは前にも想像したように、スクリーンのマット目の相対的細かさからフルサイズが有利という説であるが、実際はそれよりの度合いが良い気がする。5DはAFもだいぶ良いので、フルサイズになることによる別の要因もあるのかもしれない。やはりカメラはファインダー命であるが、AFレンズではファインダーは開放での見えになってしまうので、絞ると実際に見た絵と撮れる絵は違ってくる。この点は逆にMFレンズのほうが使いやすい。明るいところで使えばF5.6程度程度まで絞ってもそう暗くはなく、ピント合わせも問題ない。F値が記録に残らないのが難点ではあるが。

 

まあ望遠系は開放撮影でいいのかもしれないが、35mmと85mmは絞りたい場合も出てくる。他のレンズを使う場合には撮り方を考えなければならないであろう。そうは言っても最近はほとんど50mmばかりである。

[2006/05/24 H.K.]

 

前回はスコール前の絵であったが、今日はスコール中と後の絵をアップした。反省点はシャッタースピードが遅すぎて激しい雨が表現できなかったことである。絞りを開けてシャッタースピードをもっと早くすればよかったかと思っているが、もう後処理だけではどうすることもできない。開放と絞った絵の差というのはボケの表現だけではないということにも気がついた。雨上がりの絵は状況説明の絵にしかなっていないが、これといって撮影すべき近景もあまりなかった。シャッターチャンスというのもそうあるものではない。一日千枚以上も撮影するという話を聞くがそんなに撮影するものがあるのか不思議である。

 

今日はレタッチに関して考えをまとめておく。以前に書いたがレタッチの罪悪感というのは後付けという感覚から生じる。レタッチも先付けであれば、罪悪感を感じることはない。何も考えずにシャッターを押して後から調整によっていい絵が得られるようにレタッチするのは後付けである。最初にこういう絵が撮りたいと思ってそうなるようにレタッチするのは、先づけである。シャッターを押しただけで目標の絵が得られればレタッチなど必要はないが、現状カメラの特性やレンズの特性から撮影時の露出だけで、その制御をすることは困難である。

 

私の場合レタッチという言葉よりも現像法という言葉を使うが、その現像を二つの段階に分けている。一つはカメラ性能を補正するために全ての絵に適用するものと個別に調整する項目である。前者はカメラ色調補正のためのCMYフィルターと視野率100%のための無条件4%トリミングがこれにあたる。後者はWBの調整(色温度とカブリ補正)とトーンカーブ(明度・露出補正・コントラスによる)補正である。20Dの時代までは個別補正というのは邪道という考えで色温度も5000K一定に固定しトーンカーブもいつも同じものを使うことを前提に現像法というものを検討してきた。

 

しかし、5Dを手にしてからその考えは全く変わった。グレーバランスの良いミラーボックスかぶりの少ない5Dの絵はコントラストも強く、諧調範囲の広い絵を出力してくれる。レンズによる色調の違いや色温度設定の重要さと被写体とフレーミングによるカブリがどれほどあるかということがだいぶはっきりとわかってきたからである。見た自分の感覚(記憶色)を表現するのにこのWBやトーンカーブの個別設定は欠かせない作業である。ただ現像は撮影後記憶のあるうちにやることであるが、その設定値を一枚ごとに保存しておかないと同じ出力は2度とできないので、CS2のCameraRAWの最近バージョンは明示的に設定ファイルを作るので、非常に有用である。

 

写真というのは撮影から出力までのトータルな作業である。AWBで撮影し、メーカーお仕着せJPEG撮って出しでなければ写真ではないという考えはは本当におろかだと思う。

[2006/05/22 H.K.]

 

昨夜タイから香港に帰ってきた。短い休みなので、今回は撮影も30-40枚程度。土曜日には訳あって、バンコクから車で東へ3−4時間の田舎へ出かけた。もうカンボジアも近いあたりであるが、サバンナの雨季なのか激しいスコールが時折訪れる。ギャラリーアップは数少ない撮影の中からの2枚であるが、今回の撮影はいままでの積み重ねが実ったのか自分としては満足な絵が得られたと思っている。

 

一年ぐらい前に同じところを20Dでの撮影してアップしたが、あまり感動のない絵であったと思う。この土地、この時間、このレンズ、このカメラ、このレタッチでしか得られない絵だと思っている。スコールが近づいてくる寸前の田園風景はファインダーで覗いた感覚と同じ感覚で描写できたと思っている。雲の色はレンズの色もあるが、CMYフィルターの補正も大きくきいている。コントラストはやや高めに設定しているが、このレンズの解像感もすばらしい。やはり風景は大きなフォーマットである。フルサイズカメラはもう手放せない。

 

視野率100%のための周辺トリミングは少し前から、ギャラリーアップに適用しているので、フレーミングについては言い訳できないが、ズームレンズを使いたいとも思わない。今回のタイは50mm一本を5Dにつけっぱなしの旅行であったが、レンズを交換したいという気持ちもあまりなかった。50mmの描写は難しいが面白い。

 

そういえばWebを見直すとレンズ比較テストに誤りがあったので、修正しておいた。また視野率とペンタ部の大きさの関係も計算が違っていたので修正した。最近は歳のせいか、単純なミスが多い。他人のウェブの記事など信用できないという見本になってしまった。反省している。

 

視野率については銀塩とデジタルでは考え方が違うようである。EOS7の視野率は90%と結構悪いが、プリントやスライドマウントを考えればこのほうがよいのかもしれない。逆に視野率100%に苦労している人も多いようであるが、銀塩フラグシップは100%である。デジタルでは現像後そのままWebなどに掲載することが多いので、100%が絶対にいい。いずれにしてもファインダーを覗いた感動を表現するのが写真であるということに違いない。

[2006/05/18 H.K.]

 

今日は先々週の撮影から曇りの香港を2枚アップした。2枚とも色温度に関しては後から白・グレー点測定で合わせてあるが、色調は結構違う。レンズの色とでもいったところであろうか。またどちらも手前の船にフォーカスをあわせバックをぼかした絵にしたかったのであるが、200mmの絵はともかく50mmの絵ではこの程度の距離差では被写界深度の中に入ってしまっている。50mmでは距離感を出そうとして絞りを開放まで開けてしまったが、逆にそのフレアのためにピントを合わせたほうもボケボケになって背景と同化している。

 

レンズの表現として、この2枚の絵を見たときコントラスト調整やCMYフィルターの適用とかをやるレタッチ過程で、感覚的でしなないが、特徴的なものを感じ取ることができる。解像度の高い絵はコントラストを上げると一層その特徴が出てくるが、フレアでボケた絵はあまりコントラストを上げずに全体が霞んだように仕上げるのもまたひとつの表現であることも感じた。以前にお世話になった先生がデジタルカメラとソフトフォーカスレンズで撮る風景というのをWebでやっていたが、確かにつまらない風景を解像度を上げて撮るより、フレアでぼかしたほうが、雰囲気のある絵を撮れると感じたものであるが、その一端を味わえたのかもしれない。この手法は難しくただボケていればいいというわけではない。

 

色調に関しては最初にレンズの色と言ったが、確かにキヤノンとニコンの色調には違いがあって、キヤノンのほうが緑から黄色が強いがニコンのほうが青っぽい。色温度にして200Kぐらい違うのか、またカブリ値もキヤノンでは+5ほど緑を弱める方向に調整しないと全体の色が同じにならないようである。ただ不思議に感じるのはEF85mmF1.2Lでも感じるが、F1.2の色調というのはある種独特の色表現があるということ感じる。今回CMYフィルターというのを作って適用しているが、この利き方がだいぶ違うようなもする。

 

最近はあまり聞かないが当初5Dのファインダーが黄色いという話があって、私も肉眼で見ると少し黄色さを感じたが、今よくよくレンズをかえ肉眼との比較をすると見るものによって黄色に行くものもあるが、青に行くものもある。レンズによっても違うし、レンズの偏光性にあるのかとも思うがあまり明確に説明はできない。色々試したり検討することによってより良い現像法というのも開発していけるものと思う。さて明日から今週末はまたタイということで、更新は少しお休みである。

[2006/05/16 H.K.]

 

今日は50mm撮影のスナップ風を3枚ギャラリーアップしてみた。スナップは私の特に不得意分野である。いいと思う瞬間は一瞬であり、カメラを構えたときにはもう遅い。露出も光の加減も理想的ではなく、ちょうどいい画角のレンズがついているわけでもない。あせってピントあわせをしてみても水平がでていなかったりする。まあ撮影時の失敗が許されないのがスナップである。私の撮影の悪いところは手持ちで水平を出せないことである。水平のでていない絵はどんなに良くても捨てることにしてから、だいぶこの辺は撮影時の心構えもかわってきたが、とっさの時に出せないのはやはりまだ修行が足りない。

 

昨日はホームの更新を休んでこの50mmレンズのサジタルコマフレアに関する試写をレンズ評価記事に追加した。昔から夜景撮影に何度も挑戦し、常にボケた絵しか撮れなかった。このフレアが夜景の解像度に影響を与えると知ったのは恥ずかしながらごく最近である。明るいレンズを持っているとつい暗いところでは絞りを開けてしまう。明るいレンズを持っている優越感がそうさせてしまうのであるが、最近フレアについて学んだおかげで、夜景の撮影術というのも若干進歩した気がする。このレンズはニコンのホームページによれば、このフレアの悪い例として掲載されており、ノクトニッコールというのが良いそうである。しかしもうノクトレンズなどどこを探しても売っていないようである。

 

今回は他のレンズでのテストは行っていないが、以前EF50mmF1.4で「みなとみらい」の夜景を撮ったときはF3.5でもこのフレアが収まっていない記憶があるので、どのレンズでもほぼ同等と考えられる。「みなとみらい」の夜景も今度の帰国時に撮影したいと思っているが、F4.0で撮影することに決めている。ただこのF値で、夜景ということになると手持ち撮影では高ISOでの撮影になってしまいそうである。三脚持参は荷が重いので、なんとか工夫して撮影したい。

[2006/05/14 H.K.]

 

今日はEF200mmの絵を2枚アップしている。現像レタッチ法もワークフローの作成として、だいぶ大詰めを向かえてきた感がある。CMYフィルターについては期待以上の付随効果があった。今日アップの一枚目の絵のようにこのように強い赤を表現しても色飽和を起こす気配すらない。レタッチ自体広角の絵とはさぼど変わってはいないが、前二枚におけるような空の青さはない。色カブリのせいなのかレンズのせいなのかはわからない。撮影時の記憶も今はない。

 

さて今日は5Dの視野率について述べたい。視野率が100%でないことは、5Dの数少ない欠点の中で最も重要な問題である。ファインダーを覗いたときの感動をそのままにという写真表現の中で、ファインダーの中にはなかったものが、最終出力に現れてくるのはファインダーがすばらしくなった分最近だんだんと気になりだした。フレーミングは写真の中で重要な要素であるし、わずか4%であっても人に与える感じは大きく異なってくる。

 

Web上のまことしやかな嘘を今まで信じていた。ファインダーの視野率を100%にするにはその調整機構が必要でその調整に膨大な工数がかかるのでカメラが高価になるというやつである。それならばということで、スクリーンの掃除時にその辺を眺めてみたが、視野率を制限するような枠のようなものはみつからない。ただペンタ部の大きさそのものが視野率を制限しているようである。つまり96%の視野率を100%にするには、一次元的に4%、面積上8%、体積的には12%ペンタ部の大きさを大きくしなければならないということである。これではAPSカメラをフルサイズにするには内蔵ストロボもつけられないだろうし、そのコストがCMOSの値段の差だけではないこともうなづける。

 

このことはフラグシップ機を購入しないことに対するペナルティーと言えるであろうが、この問題はなんとしても解決したい。そこで考えだしたのが、最終出力までの間に4%の部分をカットすることである。ワークフローの中にPSのカンバスサイズというやつで強制的に96%の中心部分を抜き出すことである。私の価値観からすれば実にもったいない話である。8%ものデジタルデータを捨ててしまうことはかなりの勇気ある決断が必要であった。視野率が90%でなく、96%であったことがせめてもの救いである。90%であったならば、約20%もの部分を捨てなければならない。これではAPS-Hのセンサーとあまり変わらない。だれかが、0.?mmセンサーが実フルサイズより小さいからインチキフルサイズであると言っていたが、視野率の問題はそれどころではない。

 

いずれにしても結果的に私の5Dは視野率100%になった。もうこれで、自分の写真に言い訳はできない。道具をチューンナップすることは自分に言い訳を作らせないことであり、そうすることによって自分の腕を磨くことにつながる。

[2006/05/13 H.K.]

 

今日もギャラリーには先週末撮影の絵を2枚アップした。一枚目の絵はこの日の撮影分の最初に紹介した絵(まだ下のほうにある)と同じRAWデータであるが、現像法を変えてある(色温度も少し違うが)。たいぶ絵の冷たさは解消されていると思う。2枚目の絵は同じ現像法で出力したものであるが、レンズはニコンの50mmを使っている。色調の違いはレンズのせいも多少あるが、それよりも光の強さと露出補正値とコントラスト設定の違いによるものである。

 

さて世の中はJPEG撮って出しでなければ写真じゃないとか色調は自然でなければならないと主張している向きもあるようであるが、ここで私のレタッチに対する私の考え方を書いておきたい。写真とはファインダーで覗いた感激を出力するものだと思っている。しかるにファインダーを覗いた感情というのは人によって異なって当然であり、その表現も人によって異なることは当然だと思っている。ただあるカメラを使って、ある現像ソフトを使って絵を出力したとき、その出力が自分の期待したものとは異なるならばどう解決したら良いのであろうか。

 

現在でも多くのプロやハイアマが、モノクロ現像の世界にはまっている。これは自分表現のためにトーンカーブをいじっているのであって一種のレタッチ作業である。カラーの世界はフィルムメーカーの自動調整によって現像されるのみで素人が自分で現像はできない。従って自分の表現は諧調の狭い肩特性を持つリバーサルフィルム(ポジ)を使って露出のとり方でその表現を創出しているといえる。フィルムには長年の積み重ねにより、それぞれの品目による諧調特性の地位が確立しており、その使いかたで自分の表現が可能であるといえる。

 

しかしデジタルカメラはどうであろうか。もちろんカメラメーカーによって、RAWであっても、その諧調特性(トーンカーブ)が異なっている。しかし、これは歴史が浅くフィルムのような地位は確立されておらず、ユーザーにどこのカメラがいいとか悪いとか言わせているだけである。そのカメラに合った撮り方を考えたところで、時代が変わればまた考えなおさなければならない。それよりもデジタルデーターのレタッチの容易さを生かして自分のフィルムを作ることのほうがてっとり早いのである。

 

もちろんたとえば5DのJPEG撮って出しでもすばらしい写真を撮影することはできる。でもそれは撮影条件とカメラの特性が一致したからで常に自分の思い通りの絵を出すことはできない。レタッチには常に罪悪感がつきまとうものであるが、写真を自己表現と考えればレタッチもひとつの表現過程であり、写真を撮るための道具であると考えることができる。ただ本当にいい写真はどんなカメラやレタッチの道具を使ったものであったとしてもいい写真である。道具はやはり道具でしかない。

[2006/05/12 H.K.]

 

今日もギャラリーには先週末撮影の絵を3枚アップした。この日は晴れであったが、快晴ではないので、日が出たり隠れたり。日が出た時の撮影をアップしてある。今回アップはは35mmの撮影である。CMYフィルターの調整もだいぶ良くなってきた気がする。フィルターはだいぶ強めであるが、ポートレートの人の肌の色調には全く影響を与えていないから不思議である。レタッチ後の絵のヒストグラムを見てみるとこれだけ色こく調整してもヒストグラム上、明部・暗部とも(あれほど私を苦しめていた)色飽和がないというのはこれも驚きである。センサー色フィルターの波長クロスオーバーが理想値よりも大きいという仮説は正しいという感を強めている。

 

さてお気づきと思いますが、やっと10DのページをEOSのページに更新した。5Dをしばらくは使っていこうと思っているので、5Dのページにしようと思ったが20Dのページをスキップした経緯もあるので、EOSのページでしばらく持たせるのが得策かなというところである。内容は得に変わったところはないが、レンズ評価の記事をEOSのページにリンクした。この作業も全てのページ矛盾なく設定するのもたいへんで昨日はこれだけで数時間を費やしてしまった。

 

そういえばレンズ評価記事に85mmF1.2Lとの比較も追加しておいた。これは比べるまでもなく、単焦点の圧勝である。このEF85mmF1.2レンズは私の一番好きなレンズでもある。最近はIIも出たらしいが、AF速度など私には関係ない。実際AFは遅いがそれは最遠から最短までの移動であって、多少の距離調整に遅いということはない。

[2006/05/10 H.K.]

 

今日もギャラリーには先週末の撮影から3枚ほどアップした。一枚目は周辺が緑なので、画面全体に緑カブリがひどいので、色温度のカブリ補正がだいぶ極端になっている。2枚目の絵は日差しのあるときの公園の様子であるが、こういう絵にはCMYフィルターが効果的である。画面の冷たさも色温度をやや高めに設定することで、多少温かみが出てくる。三枚目の黄色い花の絵はYをカットしたときに黄色の花をどうみせるかの実験的な意味で掲載している。

 

CMYのカットレベルを色々変えて多くの場面においてどれだけレタッチのワークを共通化させられるかを検討しているのであるが、この作業もなななか楽しいもので夜の更けるのを忘れる。現状を報告しておくと、黄色い花の絵に見られるようにYのカット度合いが大きいと赤の諧調にジャンプがおこり、黄色と赤の間に黒い線が入る。黄色と赤の混合で作っていたグラデーションが黄色だけ抜けることによって諧調にアンバランスを生じるためであろうか。そう考えると黄色の抜きすぎではないかという気もするが、現像時にコントラストを弱く現像し、Yを抜いてからトーンカーブをかけてコントラストを調整すると程度は良くなるので、現像までの直線性の問題かとも思われる。

 

実際レンズ評価とか、カメラ評価とか現像法・レタッチなどに時間をかけているが、これはあくまで、道具としてのカメラの完成度を上げることが目的であって、より良い写真を撮りたいと思うことが最終目標である。写真を撮るときどのように撮影すれば、目的の表現ができるにどうかを学ぶためにやっている作業だと考えている。あせることなく自分のフローを確立していきたいと思っている。

[2006/05/08 H.K.]

 

今日は昨日撮影の中から3枚ほどアップした。前述のCMYフィルターは今回撮影分には同じようにかけていきたいが、どうもCMY成分というのは機のようなもので、抜くと色のいやらしさはなくなるのであるが、色合いが無機質の感じとなり、色温度設定によっては冷たい絵になりがちである。これぞというときには個別の適用量を調整することも可能であるが、スナップ等の撮影において、一枚ごとに調整というのも現像の再現性がなくていやである。もう少し適用量を検討して、どの絵にも適応できる値を見つけていきたいと思っている。

 

さて、前回予告のセンサー(ローパスフィルター)のゴミ掃除の件を述べておきたい。先月はレンズだけでなく、Arctic Butterflyというのを通信販売で購入した。もう少し、さかのぼると実は5Dの購入後香港に持ち帰ってからすぐ、油性の少し大きめゴミがついてしまい、サービスへも出せず思案のあげくレンズペーパーでローパスフィルターを拭いてみた。するとゴミが小さなゴミとなり散らばってしまったので、結局はゴシゴシと拭く始末。手で直接さわってしまったり、ヒヤヒヤものであったが、何度か拭いているうちに支障のないレベルに落ち着いた。

 

しかしながら、自分で掃除したことのある人ならわかるようにゴミとりはモグラタタキである。こちらを拭いても移動するだけで、レンズペーパーで残ったゴミは決してブロアーで吹いても取れることはない。今回の購入はペーパーとブロアーの中間的なものがほしくての購入であった。アイディア的に静電気で、ゴミを吸着するのは良く考えられており、さすがにひととおりのゴミはだいぶ落ちる。ただ長期放置された小さなゴミは結構ゴシゴシやっても移動しないし、室内湿度のせいか静電気の吸着力もそう大きなものではなく、拭いているうちに静電気がローパスのほうが強くなったりして、逆によけいゴミがついたりする。

 

ゴミは掃除してなくなったとしてもすぐに新たなゴミがつくことはわかっているが、とりあえず、完璧な状態にすればそれ以後はブロアーかこのブラシで軽くひと拭きすればまた完全になるはずである。そういう考えのもとペーパーとこのブラシとブロアーでまる一日格闘してなんとか完璧な状態になった。後で見てみると300回以上も撮影とフラッシュのPCスロットへの差込現像を繰り返したことになっている。何度も方法を試行錯誤しての格闘であったが、やっとのことでゴミはほぼ完全に取れた。

 

昨日の撮影はその後であるが、帰ってチェックするとやはり2−3箇所にゴミがついている。ただこれはこのブラシでかるくなでるだけで、また完璧にもどった。ファインダーのほうもそうであるが、ゴミはつくものである。やってみて感じたことは内部の作りは隙間が多く、ゴミ掃除にはあまり内部にブロアーを当てないほうがよいようである。このファインダーとローパスのゴミ掃除は永遠に続くのか収束していくのかこれからの様子を見ないとまだわからない。

[2006/05/07 H.K.]

 

このところギャラリーも説明写真がつづいてちょっと殺風景になってきたので、一枚作品風をアップした。今日は香港も久しぶりに晴れていたので、ちょっと近所に撮影に出かけた。キャノンのカメラらしく、相変わらず空の青と木々の緑がさえないということで、以前にちょっと紹介した、CMYカットフィルターを強めにかけてとりあえず一枚アップしている。色が真実に近いかどうかは別にして、フィルムの色には近くなっている。

 

さて5Dチューンナップネタとして、今日はもうひとつ紹介しておいく。前回述べたようにファインダーはだいぶ良くなったのであるが、これに伴ってゴミが目立つようになってきた。ゴミはスクリーンではなく、その後ろのAFポイントの刻んであるアクリル板についているらしく、スクリーンを何度拭いてもとれない。どこぞの情報ではこのゴミを取るにはペンタ部の分解が必要とかで、あきらめていたが、大幅な分解を覚悟で挑戦してみると、なんとスクリーン押さえ金具を止めているネジを2本はずすだけで、アクリル板は簡単に取り外すことが出来た。アクリル板を拭いてスクリーンを入れなおすとファインダーのゴミは全くなくなった。ますますファインダーの感動値が高まった。

 

なんでもやってみるものである。私の5Dはすでに自己責任の範囲を超えて保証もきかない状態であろうが、日本にいない以上保証も意味がない。自分の道具として、改善できるところはしていきたいと思っている。次回はセンサーのゴミ掃除について書いてみたい。

[2006/05/06 H.K.]

 

レンズ評価も無事終了し、これで私のレンズラインナップも決定した。結局単焦点になってしまったが、EF-35mmF1.4L、Ai-S50mmF1.2、EF-85mmF1.2L、EF-135mmF2.0L、EF-200mmF2.8Lという世間評判どおりの組み合わせである。50mmはニコンというわけでちょっと世間とは違ってきたが、50mm画角ということで最も使用頻度が高い。常用レンズとして、5Dにつけっぱなしである。評価記事のほうは自分だけのためであり、ほとんど他人の参考にはならないと思うがそのうち10Dのページ(いまだに10Dであるが、時間がなくてなかなか更新できない)にでもリンクしたい。

 

さて今日は5Dのアイピース部分の改造した部分をアップしている。5Dは私にとって理想のカメラであることは以前に述べたとおりであるが、カメラやレンズは写真を撮るための道具であり、安心して写真を撮るためには常に道具が信頼できる状態でなければならないと思っている。5Dのファインダーの見易さは標準でもAPSカメラとは比べ物にならないが、現在はニコンのDK-17Mを使って倍率1倍程度に上げてある。D200用のファインダーもあったのであるが、見難くかった。その後サードベンダーのアダプタとDK-17Mを使用していたが、アイピースとの距離が遠くケラレとまではいかなくとも周辺が暗くなるので、改造して、キャノンのアイピース(レンズなし)を削ってDK17Mを接着して取り付けている。みかけは悪いがファインダーの見え具合は最高である。

 

スクリーンはEe-Sを使っているが、マニュアルのピントあわせは標準でも十分であるが、MFレンズと組み合わせた場合ファインダーで見たボケと実際のボケが一致するので、このスクリーンを使っている。写真撮影を楽しくするのは、カメラのデザインとかシャッター音とかいう人がいるが、やはりなんといってもファインダーの見え方であろう。視野の広いファインダーでマニュアルピントあわせをしているとついついシャッターを押してしまいたくなる。写真を撮るということがこんなにすばらしいことかと実感させてくれるのである。

[2006/05/04 H.K.]

 

今日は同じキヤノンであるが、EF200mmF2.8LとEF70-300mmF4.5-5.6DOのL単とDOズームの比較である。DOレンズは小型ゆえ持ち運びに便利でなんと言っても300mmの画角の魅力にひかれて購入したレンズである。サンニッパがいいのはわかっているが、とても気軽に持ち運べるレンズではない。タイで使ったみた印象では70mmで周辺劣化が見られるが望遠域ではまあまあという感覚を持っていた。今回の比較は現在手持ちのL単135mmと200mmをこのレンズで完全に置き換えるかどうかという判断をしたかったためである。とにかく同じ画角のレンズを持っていてもどちらかしか使うことはない。

 

さて結果は評価撮影サンプルを見てもらえばわかるが、やはり単焦点のほうが解像度は高い。今回はF8.0のみの評価であるが、これで差がでれば、開放時の差はもっと大きくなる。単焦点のほうが良いことは撮影前からわかっていたことである。問題はこのDO・ISズームの便利さ300mmの画角を捨ててまでこのレンズを捨てられるかということである。ということで300mmで撮影したサンプルも上げてある。これも見ればわかるが、たしかに絵は大きくなっているが同じ部分を見たときの解像度は200mmをリサイズして大きくした絵よりも悪い。

 

これでは300mmの意味がない。200mmをトリミングしてリサイズしたほうが解像度が高いのであるから。ただ背景のボケの量は少なくなるが、L単のほうが明るいので絞りを開ければボケ量も補正可能と思える。総合的に考えてもやはりこのズームレンズも捨てということであろうか。

 

今年に入ってから2本のズームとニコンの35mmを購入している。高い授業料であったが、やはり道具には信頼感が大事である。このレンズはどれだけ写るということを理解せずに写真を撮る時期ではないと思っている。

[2006/05/03 H.K.]

 

今日はニコン50mmとキヤノン50mmの比較であるが、ギャラリーアップの絵のように、EF24-70mmF2.8Lとの50mm域での比較も掲載した。前回からの撮影でショックを受けたペニンシュラホテルの撮影の件から単焦点レンズに逆もどりしたのであるが、実際に比較してみるとこのレンズも悪くはない。どうやら私の撮影時の手ぶれが問題であったようだ。たった一度の失敗から物への先入観を変えてしまい、その後の選択に大きな影響を与えてしまうというのは怖いものである。人の人生も似たようなところがあるとつくづく思った。やはり方向を決めるにはちゃんとした評価が必要である。

 

さてまず、Ai50mmとEF50mmの比較であるが、色合いや露出のくせに若干の違いがあるが、解像度特性に関しては中央から周辺にいたるまで、F8からF1.4まで全くといってよいほど違いはない。形状的にそう大きな差がないことから写りも感じられる差はない。ただ使いやすさという面で見るとEF50mmに関してはMFでのピントあわせのし難さはがまんの限度を超える。ガタが大きく中で滑っているようで、手の感覚でもピントリングのもどしが元の位置と違っている。それに比べAi50mmのピントリングの滑らかさは非常に使いやすく、なによりもF1.2のエクストラの描写がある。やはり、もうこれはわたしの常用レンズである。

 

さて問題のEF24-70mmF2.8Lとの比較であるが、AiとEFは同じ写りであるので、今回はAi50mmと比較している。まずF5.6での比較であるが、解像度はさすがに単焦点レンズのほうが良い。しかしF2.8となると単焦点では周辺解像度が落ちてズームのほうが若干良い気がする。ズームレンズは特徴的には、絞っても解像度があまり上がらないという私の過去の感覚と一致する。つまり絞り値に対する解像度の変化があまりない。中央解像度は単焦点のほうが良く、絞って使えは周辺も良くなってくる。結果的にこのEF24-70mmF2.8Lもそう悪くはなく、きびしい解像度を要求しなければ、ズームである分便利である。しかしF2.8以下の描写は当然ながら望めない。

 

次回は望遠系EF200mmF2.8LとEF70-300mmF4.5-5.6DOの比較を追加したい。

[2006/05/01 H.K.]

 

この休日を利用しての連日の更新である。さて日本からNikonの35mmF1.4が届いたのでの先週はこの評価をしていた。中古といっても程度良品なので、新品とあまり値段がかわらなかった。現在使用のEF-35mmF1.4Lと入れ替えられないかというもくろみがあったため良いものの購入となってしまった。撮影したサンプル写真はレンズの絵をクリックすればリンクするはずである。50mmの絵も同時に撮影してあるが、50mmのサンプルと評価結果は次までに準備することとする。

 

さてこの手の比較は世の比較記事を見ても当てにならないし、他人の言葉などはあまり信用できるものではない。レンズにしてもカメラにしても場面が違えば全く違った性能を表すものである。カメラの場合は色合いとか諧調どかレタッチでどうにでもなる項目もあり、レンズも色のりとか周辺色収差とか色々の要因が評価の目的をうやむやにしてしまう。評価をするには何を評価するのかを明確にし、その特性を明確にする方法で評価しなければならない。

 

今回の評価は解像度ということに焦点を当てている。色合い・周辺色収差・周辺減光などに関してはそれぞれ若干の違いがあるが、それらは現像段階でそれぞれ修正して、同じように見えるようにしている。同じ条件で撮影することは以外と難しく、ピントがあっていなかったり、環境の明るさが変化したり、何度も何度も撮影しなおしている。窓から撮影ができるので、時間は節約できたが、それでも結構の時間をとられてしまった。

 

さて結果であるが、F8の撮影では双方に違いはみつからない。周辺まで解像度が落ちないどちらも優れたレンズである。F2.8の比較ではNikkonレンズに周辺の劣化が見られる。周辺といってもほんの四隅のわずかな部分である。価格が半分以下であり前玉の大きさがキヤノンLレンズとは比べ物にならないのでいたしかたないところである。私の入れ替えの目論見はみごとに外れてしまったわけであるが、同時にL単のすばらしさというのも実感できた。ただニコンレンズはMFレンズでありフォーカスリングの滑らかさはこのレンズを捨てるにはもったいない。MFフォーカスに関しては5Dと私の目でAF以上のピントあわせに自信があるので、ニコンレンズに勝ってほしかったのであるが、しかたがない。

[2006/04/30 H.K.]

 

月末ということで、この日記も一応まとめをしておきたい。ギャラリーのほうもタイの絵を長いことひっぱったが今回分はこれが最後である。4日目は帰国日ということで遠出はせず、バンコク市内で買い物につきあった。アップはタイ人一番人気のデパートMBKセンターである。デパートといっても小さな店がたくさん集まったショッピングセンターで、何でも安く買えるのが人気の原因のようだ。歩道橋でつながった隣のビルからの撮影である。

 

今月の連載はカメラ特性にあわせたレタッチであるが、これも一応今回でくぎりをつけておこう。最後になったが、キヤノンのカメラの特徴はCMYが強いということである。特に通常の絵では黄色が強くRとGの飽和をまねきやすい。このため緑がパッとしない。ニコンも同じ傾向があるようであるが、フィルムメーカーのカメラはこの点はすばらしい。だれかが、センサーに使われている色フィルターが感度を低下させないために色が薄いといっていたのをWebで見た記憶があるが、まんざら嘘でもない気がする。

 

CMYのみの感度を低下させるには、カメラや現像ソフトではできないが、Photoshop上の色相彩度の調整項目にRGBCMYを個別に色相・彩度・明度を調整できるようになっているので、これを使用してCMYカットフィルターなるものを作って適用している。アップした絵はCMYの明度・彩度を-12マスターの彩度を+12として適用してある。CMYの明度を下げることによりRGBの飽和値に余裕がでるので、RGBの彩度を上げても絵としてはすっきりとしている。このフィルターを入れても肌の色には影響はないのであるが、CMYの強い絵ではRGBも飽和傾向にあり、非直線部にかかるので、現像後にこの処理を行ったのではRGBの諧調飛びをおこす。CMYの面積が小さければそれほどわからないが面積が大きいとちょっと不自然になる。現像時の処理で行えればよいのであるが、現像ソフトではCMYの調整までないので、しかたない。

 

この手のフィルターに関しては個別調整ではなく、全ての絵が良くならなければいけず、一枚でも劣化するものがあれば適用すべきではないというのが私の心情なので、多少ききは良くないがいまは、CMYの明度を-10、RGBの彩度を+10、マスターはいじらない設定にすることにした。若干ではあるが、絵にしまりがでて、緑や青空は多少良くなる。

[2006/04/29 H.K.]

 

日本はゴーデンウィーク突入なそうな。うらやましがっていたら、こちらも来週は月曜日と金曜日が休みの模様である。ギャラリーはバンセン桟橋の絵を一枚とサル山での絵を2枚追加した。最後の絵は水掛祭りの最中、水掛け隊も観光地の駐車場で一休みのところである。さて今週はニコンのAi−S35mmF1.4の中古を日本から通信販売で購入してみた。評価はまた後日したいと思う。

 

さてトーンカーブの調整法について。最明部での特性は寝ていると書いたが、現像時にこの特性を元に戻す必要は多くの場合ない。ただキヤノンの場合は全体にガンマ値が高いので、曇りの日などの撮影結果では白伸び傾向に調整したほうがよい。特に日陰の花などは、白伸びさせることによって、花の明るさと諧調がひきだされ、バックは暗くなるので、絵としてはしまった感じになる。日向での撮影では明るい部分が飛び気味となるので、ディフォルト程度が良い。一番困るのは曇り空が入った場合で、雲の諧調なども残したいと考えるとトーンカーブが複雑になる。この場合は空は飛んでも目標物だけを考えて、調整すべきであろう。

 

実際の調整はトーンカーブを直接いじるのではなく、露出補正、明るさ、コントラストの三つのバーをいじって調整する。白伸びさせるには「明るさ」を下げ露出補正を上げる。逆に黒伸びさせるには明るさを上げ露出補正を下げる。明るさを上げた場合眠くなるので、ヒストグラムを見ながらコントラストを上げて調整する。トーンカーブをいじった場合彩度も変化するが、S字にふると彩度が上がってしまうが、このバー調整による方法では彩度が変化しないようにできている。私の場合彩度バーはデフォルト値からいじったことはない。

 

また前述のカブリのために黒が浮き上がってくるが、私の場合「黒レベル」をいじると黒つぶれするので、諧調を残すためこれをいじらず、トーンカーブで最暗部を下げている。これらは現像時に全て設定してしまう。CS2のACRでは一枚ごとの設定値が明示的にファイルに残るようになったので、設定値ファイルもRAWファイルと一緒にしておけば、何度でも同じJPEGの絵とすることができる。これにより以前のように現像後ファイル(JPEG)を保存しなくてよくなったので、ファイルスペースの節約になるし、後がら見直したり現像パラメーターを変えて現像しなおせるので便利である。

 

私の場合撮影は、はなからRAWでレタッチを前提にしているので、露出の調整は常に最明部が飛ばないことだけを考えている。明るさと露出補正の調整はかなりヒストグラムを移動させるので、目標物の最適露出に合わせると白飛びの絵ができてしまう。ただ撮影会のポートレートなど、コントラストが激しく白バックが飛ばないようにして合わせると目標が暗くなりレタッチするにしてもノイズが多くなってしまうので、白バックを飛ばしても目標に露出を合わせるべきである。この場合露出計による測定で露出を固定して撮影している。

[2006/04/27 H.K.]

 

今日もタイの3日目のバンセン桟橋での撮影から、KOIの絵を中心に4枚アップした。前述のとおり表示されている絞り値は記憶であるので、あてにならない。ただ開放での撮影の絵は特徴がある。このレンズの開放は独特のボケをしている。まあ悪くはない。肌の描写も柔らかくなる。

 

今月もそろそろ終わりである。今月連載の現像法レタッチもピッチをあげないと。さて今回はトーンカーブの設定について簡単に述べたい。キヤノンの明部トーンカーブは寝ているので、明部つぶれ、いわゆる白飛びはしにくいのであるが、露出補正なしに撮影すると白けた色のしまらない絵になってしまう。かといってマイナス補正で撮影するとなんとなくぼやけた眠い絵になってしまう。ここにもレタッチの必要性がある。ここでいうトーンカーブの調整というのは、いわば自然の広い諧調を、実際にたいしたコントラスト比のとれないモニター上にどう表現するかということであり、広い諧調の中から表現したい部分の諧調を切り取る作業であるといえる。

 

撮影時の露出は白飛びしないようにできるだけ明るく撮影することである。目標物の明るさが暗い場合は白飛び覚悟で撮影することもやむ終えない。ただデジタルの場合飛んだ部分と諧調が残っている部分の境目が不自然になるので、このカメラの特性も助けになる。

 

現像時にトーンカーブで、諧調の必要な部分を拡大したり、カメラの白が寝た特性を補正したりすることができるのであるが、これまた絵によってどの諧調特性がいいのかあるいはカブリの影響の補正の値も異なってくる。これも決まった補正トーンカーブがあるわけではなく、一枚一枚それぞれ考えながら絵を仕上げていかなければならない。またトーンカーブについてはそのカーブをいじることによってどうにでも調整できるのであるが、あまりのフレキシブルさのために再現性の乏しいレタッチになってしまう。この辺の方法に関しては次回述べたい。

[2006/04/26 H.K.]

 

今日もタイの3日目から海岸での絵を3枚アップした。あまりコメントのつけようがない絵であるが、5Dとこのレンズの組み合わせに関する感想を言うとやはり「カメラはフルサイズ」である。50mmとなると、一枚の絵に多くの情報を含んでいる。画素数が多くレンズの解像度が高くなると、それを写しこむことが可能となるが、APSの小さなファインダーでは撮影時にその様子をつかむことはできない。ファインダーで見た感情をそのまま写しこむにはフルサイズが必要であるし、フルサイズでなければ写真を撮れないという気持ちにさせてくれる。

 

カメラの特性についてはおおまかではあるが、語り尽くした感があるので、今後はカメラそのものの特性から、自分の表現に直していくかという手順に説明を移したい。まず、色温度の設定である。20Dに関しては飽和近くの非直線性のRGBごとの違いによってグレーバランスの悪さがあると指摘しているが、5Dではグレーバランスに関してはかなり良いので、今回は色温度(WB)についてのみ話をしたい。色温度というのはRとBの比率によって表現されるパラメータであるが、実際にはRとBに対してGがどの位置にあるかも含めてホワイトバランス(WB)という言葉のほうがディジタルカメラでは良く使われる。

 

また、ディジタルカメラではAWBというのが実装されるのが常であるが、私の基本思想から言えば決してAWBを使うことはない。通常日中の撮影であれば、日向で5000Kから日陰で7000Kあたりまで、現像時に状況に応じて振れば特に問題のない色調に収めることができる。しかし、カメラで撮影した絵には以前から述べるようにカブリという現象があり、これがWBに影響を与える。ローパスフィルターの反射によるカブリではWBが写った絵の平均色温度でカブリを発生させるが、イメージサークル過大によるミラーボックスカブリに関しては写っていない周辺にどういう色があったかということに影響される。

 

いずれにしろ色温度自体が様々な要因によって影響を受けているのであるから、WB調整に法則はなく、その場の状況から適当に色温度を設定し、カブリ調整値を全体に緑カブリがあるようならプラスに持っていって、記憶に合わせるのが良い。白点指定は私も良く使うが、これは自分の目をリセットするためで、白点指定による調整をそのまま使うことはない。実際は色温度5000Kカブリ0に対して白点指定ででた色温度とカブリ値を半分ぐらい適用するのが、おおかたの場合記憶と一致する。

[2006/04/24 H.K.]

 

今日はタイの3日目からBanSeanでの絵を3枚ほどアップした。今日の絵はこのビーチ近くにある中華寺院での撮影である。数年前にも一度訪れた記憶があるが、今はだいぶ立派で豪華になっている。タイという国はお寺にはお金が集まってくる。内部は撮影禁止なので、外の撮影のみである。

 

さてカメラの特性について話を進める。DSLRに関しては、キヤノンしか使ったことがないので、他との比較はあまり言えないが評価記事やサンプル画像から、その特性の違いというのは良くわかる。違いの大半はCCDとCMOSの特にキヤノンのCMOSの特徴的な違いは多くの面で見られる。前回はガンマ特性について述べたが、これとは別にキヤノンの場合明部の特性を寝せてあるようである。これは白飛びしないようにダイナミックレンジを拡大するためである。

 

しかしながら、明部ダイナミックレンジに関しては人により評価が違うようで、直線的な部分のみをダイナミックレンジとして認めるのか、完全に飽和するまでをダイナミックレンジとして認めるのかである。この基準をどこにおくかでCCDとキヤノンCMOSのダイナミックレンジの数値は逆転する。私の場合はといえば、白のびが甘かろうと諧調が残っていれば、後で補正がきくのであるから、キヤノンの特性のほうが有利に扱える。

 

またしかしながら、レタッチをしないユーザーにとって見ると露出の与え方が前者と後者ではずいぶんと違ってくることを認識しなければならない。白がつまっている場合飽和しにくいので、白レベルに合わせると全体が明るくなる、逆にこれを白飛びしていると感じている人も出てくる。直線的な場合、白レベルに合わせると中間調が暗くなりすぎるので、白飛びしても目標物に露出を合わせないと見られた絵にならない。露出を合わせる基準はあくまで目標物であるが、風景などはみんな目標物であり、絵のフレーミングによっても露出の最適値というのも変わってくる。また白が寝ているとコントラストのない絵ではさえない眠い絵になってしまうこともある。

 

これらの特性の違いから、レタッチしない撮影のためにキヤノンはピクチャースタイルなるものを添付させてきていると思われる。このピクチャースタイルはRAW現像にも応用できるので、手軽にレタッチというのにはいいかもしれない。ただ今回私が言いたいのは、カメラの特性はどうあれば理想的であるかなどということは存在せず、撮る絵それぞれをきれいに見せるためにはその絵にあった特性を適用しなければならないということである。銀塩ユーザーはというと目的にあったフィルムを選び、それで適用できない場合はフレーミングや角度そして最適なライティングというものを探っているということになる。もちろんデジタルであってもフレーミングや照明は重要な要素であり、レタッチをするよりはるかに効果的に絵を作ることができる。

[2006/04/22 H.K.]

 

今日もタイの2日目から雨のアユタヤの絵を4枚アップした。この日の雨はタイにしては珍しくずいぶん長い時間降っていたが、夕方になってやっと小降りになったところでの撮影である。遺跡の撮影は雨や曇りの日はパッとしない色調になってしまう。それをどううまく雰囲気を生かせるかが腕であろうが、なかなか難しい。明るさもかなり暗く開放ぐらいがちょうど良かったが風景やスナップには開放もなかなか難しい。

 

さてカメラの諧調特性の続きを書いておこう。よく画質を非難するのに塗り絵だという表現がある。これは諧調が取れておらず、ノイズがない時に塗り絵という感じの絵になる。ノイズはともかく、通常DSLRはRAWで各色12bitあるので、白飛びしないかぎり、明るい部分で諧調が取れないということはありえない。通常のディスプレーは各色8ビットが最大であるので、明るい部分で諧調が取れていないように見えるなら、自分のモニターを疑ったほうが良い。

 

前述のようにDSLRは諧調12ビットであるが、RAWデーターに関してはガンマ補正をかけなければいけないので、アンダー撮影で現像後に暗部を持ち上げる処理をすると暗部表現は8ビットの最終表現に対して諧調が不足する。ノイズがあると諧調表現が増加すると感じるのは、素子感度のバラツキが諧調表現にディザ効果を与えるためである。30D時代にアンダー撮影から暗部持ち上げをするとノイズが少ないためどうしても諧調不足となり、苦労したものである。

 

実はキヤノンのCMOSによる絵づくりは当初のD30時代からだいぶ変化してきている。D30やD60の頃にはリニア現像というのをサポートしていたが、10D以降はサポートしていない。これはアナログ回路のゲイン特性とデジタル回路の特性配分を変化させてきているとためと思っている。これはCCDではできない芸当であるが、アナログアンプ自体にガンマ特性に似た非直線性を与え、A/D変換後のデジタルゲインで最終ガンマに調整しているというのが私の推測である。こうすることによって、暗部諧調を増し外来ノイズに対する影響もまた最小に抑えることができる。つまり、RAWにおけるダイナミックレンジの拡大である。

 

しかしながら、構想的に優れたこの考えもアナログアンプの特性の不完全性から新たな問題も引き起こしており、絵にCMOSカメラのいやらしさが残るのである。以前から言うように十分な光量で撮影されたCCDカメラのすっきりとした色調の絵はすばらしい。CMOSカメラの色調の歪みをどう補正していくかが私の現像法検討の課題である。

[2006/04/20 H.K.]

 

今日もタイでの撮影から、3枚ほどアップした。前述のとおり、レンズはニコンの50mmだけである。絞り値は記憶値なので、大きくは違わないであろうが多少違っているかもしれない。アダプタ使用でレンズを使うと、Avモードであれ、絞りとスピードの関係に常に気をつかわなければならない。できるだけ絞って撮ろうとするが、暗い場面では開放に近くなるし、それでもスピードを稼げない場合はISO感度を上げなければならない。過去それほどこのことに気をつかうことはなかったが、これも内蔵ストロボのないせいなのかもしれない。ボケを生かした撮影とよく言うが、実際には暗い場所での撮影が絞りを開けさせる結果になっているだけで、撮影時に考える余裕もなく、結果的にそうなっていただけのケースが多かったのではなかろうか。

 

さて連載の続きであるが、画質を決める要因はレンズによる諸収差、カメラによる画素数とノイズ特性によるところが非常に大きな要因であることを以前に述べてきた。しかし諧調表現とか色の出方とかは、デジタルカメラ特有の要因がある。これは銀塩におけるフィルムの特性である。デジタルではフィルムを換えることはできないので、カメラによってその良し悪しが左右されるという考えが横行するのはある程度やむ終えないが、銀塩であってもモノクロの紙焼きなどで、そのトーンカーブを作りだしてきた努力を考えればデジタルカメラのトーンカーブ変更などというのはレタッチソフトや現像ソフトを使いなれればはるかに容易である。銀塩におけるカラー現像が個人ではできないことを考えればプロやハイアマがデジタルへの移行を考えるのも当然の流れといえる。

 

しかしデジタルにはメーカーによって異なる絵づくりの方向があって、RAWでさえ、その特性はメーカーごとに異なっている。過去銀塩ユーザーがこの場合はこのフィルムでこの露出で撮るという経験をつんできたことが、デジタルの世界にはそのまま適用することは難しく、デジタルの撮影とレタッチは彼らにとっては1からの再スタートになってしまう。ただデジタルにはデジタルの便利さがあって、その色調を出すことがPC上だけでできてしまうのであるから、メーカーや現像ソフトお仕着せの絵作りをつかって、この可能性を棚に上げてはしまうのはもったいない。

 

しかしながら、好みの諧調や色調にレタッチするにはそれぞれメーカーによって異なるRAWデーターの特性というものがあり、常にこうすれば良いというような結論を導き出すことは難しく、カメラのRAWデーターの特性を理解し、どう補正していくかということも十分に検討していかなければならない。

[2006/04/18 H.K.]

 

昨夜タイでの休暇を終えて香港に帰ってきた。今回のタイはタイの正月に重なり、どこも水掛祭りの真っ最中、ぼやぼやしていたら観光客であろうと水を頭からかけられてしまう。街中は車の窓も開けていられないほどであった。そんな中少し町外れで撮った一日目の風景を4枚ほどギャラリーにアップした。今回の旅行ではニコン50mmを5Dにつけっぱなしの撮影だったので、カメラバックも持ち歩くこともなく、フラッシュも電池も予備は持ち歩かなかった。4Gフラッシュはホテルに帰ってからPCにデーターを移動するので、一日の撮影は200枚を越えることはなかったので問題はなかった。電池は一個で4日間充電なしで、十分いけたようだ。

 

とにかくこのレンズは比較的小型で、ラバーフードも使いやすく、レンズキャップを持ち歩く必要もなかった。50mmの画角は難しいと書いたが、絞りもマニュアル(実際はAvモード)、ピントもマニュアルということで、少しは前より、時間をかけて一枚一枚撮影することとなった。撮影の醍醐味というのを十分味わえた気がした。スナップにはこれ一本で十分いけそうな手ごたえを感じた。やはりどんなところを撮ってもレンズへの信頼感がないと、撮影にも力が入らないし、仕上がりを予想できるという面でこのレンズは信頼に値する。絞り値が記録に残らないので、後からの反省がしにくい点が欠点ではある。

 

さてカメラの特性に関する連載であるが、色々あって話が進まない状態であったので、簡単に話しを進めることにする。前回までは光学的要因による画質の優劣であったが、今回はセンサーから入った電気信号がどのような経路で、画質を決定するかである。電気回路上の設計においては、以前ノイズ特性の件で述べたように各社まちまちの特性を持っているようであり、各部のゲイン配分は各社まちまちのところがある。もちろんこれはノイズ特性との関連も深くCMOSかCCDかによって、各部のゲイン配分は異ならざる得ない理由もある。アンプ回路の直線性によるグレーバランスの乱れとか、飽和レベルの違いによるパープルフリンジの発生とか現象の原因と理由は色々あるが、それをひとつづつ説明することはここではしない。

 

最終的には以前に述べられた原因により、メーカーによって異なった画質の絵が作られているわけで、これがメーカーの絵作りとして評価されているようである。しかし、私はカメラメーカーの絵つくりなどというものは信用していない。私に言わせれば、デジタルカメラは単に忠実な光信号を再生するスキャナーであってほしいし、ピクチャースタイルなどという絵作りもなんだかなという気がする。もっともJPEG撮って出しをする人には簡単に好みの絵が得られるという面では評価するが、そういう人が撮影場面ごとにピクチャースタイルを変えるのかは疑問で、自分にあったひとつに固定しているケースが多いのではないかと思う。

 

自分の絵は自分で作らなければならないというのが私のモットーであるが、RAWデーターに関してさえ、キャノンの絵は嫌いだとか、ニコンの絵のほうが素材として優れているとか、どこの現像ソフトはいい色が出るとかいろんな意見があるらしい。私の現像とレタッチに関する経験から言えば、どんな絵であろうが、メーカーを超えて同じ色調にレタッチすることは可能であると考えているし、光学的要因による色の劣化さえもレタッチにより回復することも可能であると考えている。ただ回復しやすいがとか修正が容易であるかという点についてはそれぞれ異なっており、やはりこのレタッチの容易さが、道具としてのカメラや、道具としての現像ソフトやレタッチソフトを選ぶ大きな要因となっているのである。

[2006/04/12 H.K.]

 

今日もギャラリーに先週末ニコン50mmで撮影した近所の公園の絵を2枚アップした。前回から試験的に作成した新型のレタッチフィルターを通してある。色をすっきりさせることを狙ったものであるが、緑がだいぶ鮮やかに表現されるようになった。詳細はいずれ連載の中で明らかにしていきたい。

 

ところでこの50mmレンズ開放時のフレアがひどいのでなんとかならないかとクリーニングペーパーでレンズを拭いて見たらフレアが全くなくなったという嘘のような本当の話を経験した。レンズなどクリーニングペーパーであれ、触れてはならないものだとWeb情報から信じていたのであるが、何でもやってみるものである。確かに拭きはじめはペーパーがレンズ面に引っかかって動かなかったが拭くにつれスムーズに動くようになり、最終的には何の抵抗もなく、滑らかに拭けるようになった。購入して間もないので、レンズを拭くなど考えもしなかったが、量販店で眠っているうちに目にみえないカビでも生えていたのかもしれない。

 

とにかく今の状態では開放で若干のフレアが残るがF1.4では全くでない。これはEF85mmF1.2Lと同程度かそれ以上である。2以下では少しピンが甘くなるので、描写がやわらかいがF2.8以上では他のレンズを寄せ付けないほどの解像度であり、周辺まで妥協がない。これでこのレンズも常用の位置をしとめた。ポートレートの撮影でも使えるレンズとなるであろう。さて明後日から香港はイースターホリデーに入る。私も例によってタイでの休暇ということで明日午後には出かける。Web更新も4-5日おあずけである。

 

今回も近々の話題が長くなったので、連載は休み明けからがんばって続けたい。

[2006/04/10 H.K.]

 

再び単焦点レンズに逆戻りということで、昨日はAi50mmF1.2Sをつけて付近の試し撮りをしてきた。50mmレンズというのは本当に難しいものである。シャッターは進んだが主題のないつまらない絵を量産してしまった。試し撮りというこで、自分に言い訳しておく。花の絵なら主題はとりやすく、ギャラリーにはこのレンズと200mmで撮った絵をアップしてある。ニコンのレンズはAvモードでの撮影になるが、絞り値が記録に残らないので記憶で表示している。記憶なので、あてにならないことを了承願いたい。今回から撮影露出-1/3EV(以前は-1EV撮影)での撮影としており、現像トーンカーブも白伸びぎみにしている。従ってノイズレベルは以前の私の絵と比べて格段に低くなっているはずである。

 

私のライフワークである、現像法の検討とレタッチに関しては5Dの色表現に圧倒されて、しばらくなすすべをしらなかったが、ここ数ヶ月の試し撮りの中から色々のヒントも蓄積されつつある。また再開して更なる色表現というものを追及していきたいが、ここの連載を書きながらこの方策なども練り直していきたい。さて前回どこまで書いたとかというと、光学的な要因による色再現上の考察であった。ここからセンサー部分の電気的特性に移れるが、実はまだ電気的変換にいたるまでの間にはもうひとつセンサーの前にベイヤー配列されたRGBの色フィルターの特性という光学的かつ大きな要因が存在する。

 

センサーに実装される色フィルターというのはどういう特性を持ったものなのであろうか。使用目的ははっきりしている。色フィルターによって、3色の色成分に分解してセンサーで電気信号に変換するものであることはだれもが知っている。光フィルターというのは特定の波長を持った光だけを通すようにできているが、連続スペクトラムの中でRGBそれぞれの波長だけ通すようなフィルターがあったとしたら、CMYの純色はどうなるのであろうか、これは表現用の光の三原色とはまた違ってどう合成しても失われた例えば黄色は表現されないのであろうか。しかしこれは実際には考えすぎで、むしろシャープな特性を得るのは難しく、赤のフィルターでも緑の成分を通してしまうことの問題のほうが大きいような気もする。

 

この透過波長の幅が狭いほど鮮やかな色表現が可能であろうし、黄色の透過率が赤と緑を足した量であるならば正確な色表現が可能であろうなどと考えてしまうが、いずれにしても素人考えであることは確かでこの辺の理論については専門家に聞いてみたいところである。ただ私のD30時代のリニア現像の経験から言わせれば、RGBの電気信号をガンマ補正しただけではカラー写真には程遠く、彩度増加が必要であった。これは色フィルターの透過特性が十分シャープではないということを裏づけている。

[2006/04/08 H.K.]

 

ギャラリーには先週末の撮影をアップしてきたが、やはりペニンシュラホテルの絵はショックであった。とかくズームレンズでは端っこしか使わないのは素人であるが、それではフレーミングも何もあったものではない。それではいけないということで心して撮った絵が周辺、それもかなり中央部からの流れがあるとは、大事な場面での撮影を思うとやはり使いたくない。それも35mm-50mmというもっとも重要な画角で発生するのはまずい。MTFを見て購入したレンズであるが、端でのMTFしか公表されていないというのを私の言い訳にしておく。

 

しかたがないのでこのレンズも捨てる(2度目である)ことにして、50mmの単焦点を用意しなければいけない。最近EF50mmとニコンの50mmを購入しているが、この反省のもとで、流れの少ない、つまりファインダーを覗いてパンさせたとき、大きさが変化しないという観点から選択すると、ニコンの50mmが完璧である。以前は開放時のフレアがひどくて捨てかけたレンズであるが、2.8まで絞ればこれも解消されるようである。ある程度絞ればこれも驚きで、周辺まで解像度は劣化せず、周辺減光も少ない。考えてみれば周辺でものが大きくみえるというのは周辺減光も発生するし、画質も劣化するということである。フルサイズにするためにニコンはマウントを変えなければならないなどと言う人もいたが、これは全くの間違いであろう。

 

このレンズを5Dにつけると、シンプルなボディとメカニックなレンズでバランスが悪いが、レンズのフォーカスリングの滑らかさ、バックラッシュ(ガタ)のなさなど、EF50mmとは段違いである。同じ程度の値段なのに、やはりメカのニコンというところである。光学性能も周辺の画質低下もニコン優位である。まあこれに気を良くして35mmも今度の帰国時入手しようと思うが、MFレンズも生産終了なのか6月には入手できるかどうかも危うい。案の定この50mmも現在は入手困難なようである。

 

今回はレンズの話で長くなったので、連載のカメラ画質の話は次回にということにする。

[2006/04/06 H.K.]

 

先週末撮影の中から、引き続き2枚をギャラリーに追加した。船の絵は近景であるが、遠景のトーンカーブと色温度を適用してみあた。いわば極端なレタッチであるが、これも雰囲気・撮影者の主張であり、見る人が気に入らなくとも表現の自由である。写真というものは真実を写すと書くが、人間の目にAWB効果がある時点で真実の色は存在しなくなり、その人がどう感じるかどう表現するかという芸術の領域に入る。今回の連載とも関連するが、どこのメーカーのカメラの表現が好きだとかいう人がいるが、銀塩写真における色調というのはフィルムメーカーが作ったフィルムの表現にすぎないし、デジタルカメラについてもカメラメーカーが作った表現にすぎない。自分の表現をしたければ、もっとRAWからのレタッチを研究すべきであると思う。

 

ということで、カメラの画質、特に色調の表現について科学的な観点から考えていこうというのが今回の連載の趣旨である。カメラの画質・色調を作り出す要因は大きく分類すれば2つあり、ひとつは光学的要因ともうひとつはセンサーに入ってからの電気的要因である。まず、今日は光学的要因について考察してみたい。光学的要因において大きな問題は以前から主張しているようにカブリにあると思っている。レンズの色のりについて言う人は多いが、その根本的理由について述べたものを見たことはない。実際レンズの色のりについてはものによって大きな差がある。ここでいう色のりの定義は彩度が高いことであるが、撮影した絵の彩度を上げたのとは異なる。色のないものは色なく、色のあるものが純粋な色で表現されるということで、いわばCMSでいう色空間が広いということである。

 

実際の経験例としては85mmF1.2Lを開放で撮影したときの色調である。これは他の2.8のレンズでは得られなかった色調であり、緑の美しさが印象的であった。ただ同じレンズでも絞ってくると緑の純粋さは消え色がにごってくる。もうひとつの例は5Dではじめて撮影したときの印象である。APSで得られなかった色とコントラストがあった。これらの原因についてずいぶんと考え試行錯誤を繰り返したが、現在はカメラ内の光の乱反射によっておこるカブリの影響であると考えている。

 

つまりミラーボックスが大きければイメージサークルの余った部分の乱反射量が少なくなり、カブリの量は少なくなる。また大口径レンズを開放で使うことによって乱反射した光が外に出て行くと考えられるからである。プロテクトフィルターがコントラストを低下させるという実験結果もあり、この考えかたは間違っていたとしてもそう遠くはない。

[2006/04/04 H.K.]

 

先週末撮影の中から、2枚ギャラリーに追加した。天気が悪く相当に霞んでいたので、前回の遠景の一枚と今回の遠景の一枚にはかなりのレタッチをかけてある。デフォルトではほとんど青一色で色も形もはっきりしない絵であるが、調整バーの範囲以上にトーンカーブをいじってコントラストを上げている。ここまでもってこれるのはやはり5Dのグレーバランスの良さゆえであろう。

 

さて前回のペニンシュラホテルの絵を等倍で見るとかなり周辺が流れている。これまで気がつかなかったことであるが、今ファインダーを覗いてパンさせてみると、ズーム位置35mm-50mm付近で周辺にいくほど見ているものが大きくなる。70mmでは問題なく、24mmではその傾向はあるものの、大きく見えるのは本当の周辺のごく僅かの範囲である。手持ちの35mm、50mmの単焦点レンズをつけてみると、問題ない。これは最適のレンズを見つけたとよろこんでいたが、やはりじっくり撮影するには単焦点レンズを手放すことはできないようだ。しかし、スナップの場合ほ気にならないレベルなので、スナップはやはりこのレンズなのかとも思う。

 

画質に関する連載を始めたばかりであるが、今日は140x4Gのコンパクトフラッシュを衝動買いしてしまったので、その報告を書いておく。私は現在ExtreamIII1G2枚、レキサー80x1G2枚、無印45x1G一枚と5GMD一枚を持っていて、通常いくら撮影してもMDまで使うことはないのであるが、USAの通信販売で$258だったので購入してみた。結局送料込みで33,000円ほどになったが、4日ほどで香港に配達された。

 

とりあえずカメラでフォーマットして撮影した印象は遅いである。1GではRAW連続16枚撮れるが、これでは13枚、10枚程度からもたつく。4GはFAT32でフォーマットされるので、書き込みのオーバーヘッドが大きくなる。標準ではないが、4GまでFAT16まで使えるのでPCでFAT16にフォーマットして、ほぼExtreemIIIの速度までもってこれた。ただ容量が大きいせいかまだ多少追いつかない。

 

私の場合3FPSの5Dの連射速度に何の不満も持っていないが、RAW撮影なので、フラッシュ書き込み速度に関しては不満をもっている。通常は問題ないが、撮影会などでの撮影ではストレスがたまる。10Dの場合は撮影時間よりも待ち時間のほうが長かった。20Dになってこの問題は解消した。バッファは4枚であるが、バッファフルになってもその後1.5秒間隔で撮影できる。5Dでは16枚撮影後25秒間は全く撮影できない。その後3秒間隔で撮影できるが、3秒間隔も遅いし、バッファ全開放まで、また30−40秒必要である。従って撮影している時間よりも待っている時間のほうが多い。とにかくバッファフルから次のシャッターが切れるまでの25秒はなんとかしてほしい。

 

フラッシュ購入時には無理をしても最速のものを買うが、現在のDigicIIでは40倍速以上は改善量がごくわずかである。10Dから20DになってDigicIからDigicIIで速度は改善された。5DもDigicIIである。Digicの性能は色調ではなく、速度だけである。もし5Dを買い換えるとするなら、DigicIIIになって書き込み速度の向上があった場合である。

[2006/04/02 H.K.]

 

もう4月である。こちらは4月1日から急に気温が上がり暑いくらい。これで寒い香港の冬から開放されそうである。ただ天気は相変わらず悪く、今日も小雨模様である。今日は日本から知人がきていたので、昼食をいっしょにということでチムチャーツイで中華を食べた。帰りにフェリーでワンチャイへということで、帰り途中で写真を撮った。その中から二枚をギャラリーにアップしている。

 

4月ということで、3月連載のCMSについては、ひとまず終了して、今月はカメラの画質とレタッチについて、書いていきたい。まず、デジタルカメラの性能を表現するのに画質という言葉があるが、これを分解すると、ノイズ特性、解像度、色表現の3つに分けられると思う。ノイズ特性、解像度に関しては2月の連載でだいぶ述べてきたので、今回は特に色表現とレタッチについて述べていきたいと思っている。

 

ただ今日は色表現に述べる前に前項二つについてまとめを書いておきたい。ノイズ特性についてはその発生原因について書いてきたが、その原理から、CMOSは高感度ノイズに強いということであるが、低感度のS/Nに関してはCCDのほうがはるかに良いということである。

 

また解像度に関しては当然画素数が多い方が解像度の高い絵を撮ることができるが、センサーピッチとの兼ね合いからAPSサイズセンサーとフルサイズセンサーでは最適なレンズが異なるということである。つまり、APSカメラでは解像度の高いレンズを使う必要があり、フルサイズでは周辺描写の良いレンズを使う必要がある。フルサイズ用レンズは一般にAPSでは解像度が不足するが、センサーピッチの広いフルサイズでは十分な解像度であることが多い。選択基準に関してMTFチャートの見方を学んだ。以前全くの単焦点派だった私が、現在ではほとんど24-70mmF2.8Lでこなしているのはこの理由である。

[2006/03/31 H.K.]

 

ギャラリーアップは前回同様アパートの窓から今日の昼休みに撮影したものである。前回と同じ場所を同じ場所から撮ったものであるが、カメラの傾きによってずいぶんと雰囲気が変わる。実は解像度テストと称して本屋の店先に並べられたエロ本の表紙に興味があったりする。いずれにしてもこのレンズではこの辺が限界というところであろう。

 

CMSについて前回はプロファイルと表示の関係について述べた。Photoshop上でプロファイルの変換を行っても表示されるワークスペースプロファイルも同時に変換されるため、表示される色調になんら変化はないはずである。もし色調が変化するようであれば、以前に述べた前提条件が正しく機能していないといえる。これは原理的にデーターが飽和していてもしていなくてもであるが、実際プロファイル変換によってデーターが飽和する場合飽和色で若干の色調変化がある。

 

実はもう少し深く述べるとPhotoshopのプロファイルの変換にはいくつかのオプションがある。Photoshopが持つプロファイル変換機能はACE(Adobe Color Engin)と呼ばれるが、このプログラムが変換の過程において変換後プロファイルで扱えない色域をどう処理するかというオプションを指定することができる。オプションは3つあり、絶対的色域を保持、相対的に色域を変換、および視覚的な色調を保持するかである。絶対的な色域を保持した場合飽和に至らない色は変化ないが、はみ出す色は遠慮なく飽和させられる。相対的な変換でははみ出す色ベクトルでははみ出さない色も徐々にに圧縮されて飽和の色を極力おさえる。視覚的変換は相対的変換に近いがもっとも主観的に変化が感じられないように変換する方法と理解している。

 

実際AdobeRGBのワークスペースにおいて、AdobeRGBでは飽和しないが、sRGBで飽和する色を持つ絵をsRGBモニターで見ているとき、PhotoshopはAdobeRGBのデーターをsRGBに変換してディスプレードライバーに送っているのであるからここにもACEが使われている。ここで使われるオプションが視覚的変換とすれば、変換オプションで他のものを選択していれば、変換時に多少の色調の違いがでてくる結果となる。

 

しかし人間の目とは寛容なもので、多少の飽和はあまり不快感を与えない。それよりも飽和していなくとも全体の色調が変わることには敏感である。色域の表現ということより、環境が変わっても同じ色調でみせることにCMS本来の意義がある。

[2006/03/29 H.K.]

 

タイでの写真をとりあえず終了にしたので、ギャラリーアップ用の最新のものがなくなった。さっき帰宅してすぐ夕暮れの街角を例によってアパートの窓を開けて撮影、一枚をアップした。レンズが暗いので、ISO100ではつらかったようだ。ISの助けで何とか止まったように見えるが、ボケているのはピントのせいか、手振れのせいか。また夕暮れとあってWBを何に合わせるか迷ったが、やはり、主題に露出もWBも合わせると思えば迷いも吹っ切れる。

 

さて連載のCMSの続き。私のPhotoshopの設定はワークスペースをAdobeRGBに合わせAdobe Camera RAW(ACR)からの出力をAdobeRGB16bitで読み込んでいる。従ってPhotoshop上での作業はAdobeRGBで行っているといえるし、Photoshopで見た色調もAdobeRGBモニターで見た色調である。この意味をもっと考えて見るとモニターはsRGBであるにもかかわらず、AdobeRGB空間を再現していることである。sRGB空間では再現できない色はどうなっているのであろうか。実際にsRGB空間で再現できない色が絵の中に存在するのであろうか。

 

その答えは簡単である。sRGBにプロファイルの変換を行ってヒストグラムを見てみれば良い。明部・暗部ともに飽和していない、つまり成分が0か255に張り付いていなければ、その絵はsRGBで表現できる色しか含んでいないということである。一般的な絵において、彩度を増加させると色域がどうであれ、色飽和をおこす。ただAdobeRGBのほうがsRGBよりも色域が広いので、色飽和を起こしにくい。明部色飽和については明るさを下げれば起こさないようになるが、暗部色飽和に関しては彩度を下げないと解消できない。いずれにしてもCMSの中で論じられるのは現在調整された絵の中の色がAdobeRGB空間の中にあるかとかsRGB空間の中にあるかということで、現実の色がどの領域にあるかではないということを認識すべきである。

 

またこのデーターを他のsRGBより広い色域の装置に送りたい場合(例えばAdobeRGBの色域を持つプリンター)AdobeRGBからプリンタプロファイルに変換して送ったほうが、正確な色調が得られることになる。ただこれはsRGBからプリンタープロファイル変換して送ってもそうたいした変わりはないのである。いったんsRGBになって色飽和をおこしてもPhotoshopの中では飽和部分のデーターが残されているようで、AdobeRGBに再変換しても失われるものはそれほど大きくはないようである(実際はヒストグラムを見ると多少乱れている部分もあるので、失われている部分もあることはある)。

[2006/03/27 H.K.]

 

ギャラリーは今回のタイでの撮影の最後の3枚をアップした。水族館見学も終わり、タバコをいっぷくということで、外に出てきたところでの撮影である。順を追ってみてくると、人工の光の暗い洞窟から太陽光のもとに出てきた開放感が写真にもある。外はうす曇りであったが、やはり自然光に勝る光はない。写真もISO100撮影にもどって本来の5Dの解像感をとりもどした。

 

今回もPhotoshopにおける色管理である。私の環境ではモニター調整はsRGB、モニタープロファイルの設定はsRGBとして、PhotoshopのワークスペースはAdobeRGBにしていると書いた、ワークスペースの設定はあくまで、デフォルト値であって、設定にもよるが、sRGBのファイルを読み込めばその写真用のワークスペースはsRGBになるし、AdbobeRGBのファイルを読み込めば警告なしでAdobeRGBになる。従ってどのファイルを読み込んでもも元ファイルの埋め込みプロファイルを使うように設定しておけば、ワークスペースのデフォルトプロファイルをそう気にする必要はない。ただ作業をする上では現在の絵がどのプロファイルで動作しておくかを常に覚えておくべきである。

 

さてこの状態でPhotoshopはいつも正しい色を表示してくれるわけである。Photoshopではプロファイルの変換とプロファイルの指定という項目を選ぶことができる。まず、プロファイルの指定というのは、ファイルに書き込まれるプロファイルを変更することで、プロファイルの変換というのはあるプロファイルで表示されるデーターを別のプロファイルに再構築することである。sRGBモニターで見てちょうど良い色調の絵をAdobeRGBモニターで見ても同じ色調になるように変換することである。当然このときファイルの属性やワークスペースの属性も自動的に変更される。指定と変換の違いは、指定ではヒストグラムは変化しないが、変換ではヒストグラムが変化するということである。

 

良くプロファイルを埋め込むということばを使う人がいるが、これは何をさしているのかはっきりしない。埋め込まれたプロファイルを保持するというのはわかるが、プロファイルの埋め込みとは指定をさすのか変換をさすのかである。指定しただけで、その絵がそのプロファイルでちょうど良い色調だと思えはプロファイルは埋め込まれたことになる。昔よくやったことであるが、カメラからsRGBでAdobeRGBスペースに読み込みその後sRGBにプロファイル指定することで、彩度の高い絵が得られる。過程はどうであれ、ファイルのTagに書き込まれたプロファイルが埋め込まれたプロファイルである。

[2006/03/25 H.K.]

 

香港の今日は雨である。ここは曇っていてもそう雨が降ることはあまりないのであるが、春先3月ごろはどうも天気が悪い。日本でいう梅雨のような感じであろうか。さてギャラリーアップはタイでの絵をアップしていいるが、ISO1600は縮小すればノイズは見えないが、ピクセル等倍でみるとやはり暗部ノイズは目立つ。今日アップしたKOIの絵では2ピクセルガウスぼかしを合成してノイズを消している。解像度はそれほど下がっていないが、手振れはどうしようもない。撮影時は手振れとピンボケには細心の注意をはらってこれを除外しなければならない。

 

さてCMSの続きであるが、今回はPhotoshopにおける色管理の実際に触れてみたい。近年デジタル写真現像ソフトは数多く出回っているが、CMS色管理に関してはPhotoshopがその処理を完璧にこなせるし、他のソフトの追随を許さない。まずPhotoshopを立ち上げるとワークスペースのデフォルトプロファイルを設定しなければならない。私の場合AdobeRGBを設定しているが、動作の理解のためにまずsRGBを設定することにする。このワークスペースにsRGBプロファイルを持った絵を読み込むとソフトは何の警告もなく、開いてsRGBの色で絵を開く。ごく当然のことである。

 

しかしながらここには大きな前提条件がある。それはモニターがsRGBに調整されていて、システムのモニタープロファイルがsRGBに設定されているということである。どちらかが違っていれば、Photoshopで表示されるsRGBプロファイルの絵は正しい色調を表現しない。PhotoshopCSでは校正という機能が追加されている。校正するという項目には3つの表現を選択できる。Mac, Windowsおよびモニターである。ここでMacについては私も使ったことはないので混乱をさけるため除外して話を進める。Windowsについては実際にsRGBモニターで見た場合どう見えるかを表示するもので、モニターについては実際のモニターではどう見えるか表示するものである。

 

今の前提条件はモニターをsRGBに調整して、sRGBのプロファイルをつけてあるので、校正なしの絵、Windows校正の絵、モニター校正の絵どれも同じに見えるはずである。ここで心しておくべきことは、photoshopというソフトは実際に表示された色が正しいかどうかを知るすべもなく、モニターに設定されたプロファイルを基準にワークスペースの色表現や校正された色を相対的に計算して表現している訳で、モニターの実際の調整がsRGBでないのにモニターにsRGBと設定すれば、全てがモニターの調整の色調になるということである。

 

モニターをsRGBに調整しておいて、モニタープロファイルをAdobeRGBに設定、ワークスペースをsRGBに設定するとどうなるであろうか、Photoshopデフォルトの色は薄くなり、Windows校正の色は薄くなり、モニター校正の色は正しい色を表現するであろう。色々と試して見るとその動作原理が理解できると思うが、モニタープロファイルの設定をいじるのはやめたほうが良い。もとにもどすには、PhotoshopやWindowsの再起動が必要になったり、最悪の場合レジストリの書き換えを手動で行わなければならなくなる。

[2006/03/23 H.K.]

 

今日もタイでの撮影から3枚ほどアップした。今回はバンコク市内に水族館つきの新しいショッピングセンターができたというので、見物にでかけたときの撮影である。暗いということで最初からISO1600と決め込んで撮影した。ノイズは割りと少ない。ただ相手はガラスを通した水のなか、解像度はとれないし、水族館での撮影などは写真の価値的には低いものと思っているが、見ているときれいなので、ついついシャッターを押してしまう。

 

モニターの色管理について、続きを。sRGB対応でないモニターをいくら調整してもsRGBにならないことは何度も述べてきたが、これはモニターのハードウェア性能であるので、どうしようもない。ではモニターの何によってsRGB対応とかadobeRGB対応がきまるのであろうか。当然各プロファイルにはRGBのベクトルが規定されているので、CRTであれば蛍光体の発色波長、液晶であれば色フィルターの透過波長などが違わなければならないであろう。しかしながら実際にその性能を決めるのはコントラスト比が大きな要因を占めている。つまり、単色で発光させた場合他の発色してはいけない部分の光がどれだけ漏れてくるかということで、この漏れが単色の純度を悪くする。従ってSTN液晶などではとうていsRGBの色域を再現することはできない。

 

最近は液晶はだいぶ良くなってはいるが、私のノートPCのTFT液晶をキャリブレーションツールで測定してみると、せいぜい30:1程度である。色温度を6500Kにすると10:1そこそこでこれではとてもみられたものではないので、バックライトネイティブの色温度を使用している。日本においてきたsRGB対応のCRTモニターRDF19は測定したことはないが、100:1程度ではないかと思う。実際にそれぞれを最善値に調整後同じ絵を見てみると色調に関してはそう違いはない。ただCRTの方が色濃く感じる。つまり、コントラスト比が高いほど広い色域を再現できるわけで、色温度やRGBベクトルの多少の違いはそれほど感覚的には違いをもたらさないということであろう。

 

実際にAdobeRGB対応のモニターに触ったことはないので、これからは想像であるが、sRGBの絵は色管理なしで見るともっと色濃く表現されるのかなと思う。AdobeRGB対応のモニターをsRGBに調整することは可能であろうか。コントラスト比が視覚的に主な要因であると考えれば、それは可能であろう。輝度を下げて調整すれば良いのである。

[2006/03/21 H.K.]

 

今日もタイでの撮影から、日の暮れたパタヤビーチと翌日のKOIである。前回の検討からCMOSではISO感度を上げても明部S/Nは劣化しないことがわかったので、シャッタースピードが取れない場合は素直にISO感度を上げるべきということに方針変換した。5DのISO感度についてつけ加えておくと、ISO50とISO3200に関してはデジタルゲインを変化させているだけなので、現像時に-1EVまたは+1EVしたのと同じ結果である。

 

またCMSの続きを。前回Windows上でどのモニタープロファイルを設定しても色調は変わらないと書いた。これは事実で、Windowsのデスクトップの壁紙の色調アイコンの色や、タスクバーの色調など一切かわらない。ただこれはCMS管理されない状態でのことである。Internet exprolerもまたプロファイル管理しないソフトなので、Webの絵をみたとき、写真自体にどんなプロファイルが設定されていても、表示される色調は絵のデーターどおりである。

 

いまJPEGファイルをデスクトップにおいてダブルクリックして立ち上げるとディフォルトではIEではなく、プロファイル対応のビューアーが立ち上がる。このときモニターの設定がsRGBでJPEGもsRGBプロファイルを持っているならば、同じ絵をIEでみたのとビューアーで見たものは同じ色調になる。JPEGファイルがAdobeRGBの属性を持っていた場合IEでは色が薄くなってしまうが、ビューアーでは正しく表現される。

 

この私の方法ではメーカーから供給されるモニタープロファイルやキャリブレーターが作ったプロファイルというものを一切使用しない。ここで、モニタープロファイルとは何かをもう一度復習してみる。モニタープロファイルというのはデバイス(モニター)の特性を書き込んだデーターである。しかるにモニターにこのデバイスプロファイルを適用するにはまずディスプレーを何も調整しない状態にしておき、プロファイル対応のソフトでsRGB設定の絵を読み込んで表示させると、正しい表示をする。しかし、IEで表示させる絵は調整されていないモニターでそのまま表示されるので、sRGBの絵であってもsRGBで表現できない。従っていったんモニターを調整したのに、モニタープロファイルをこのデバイスプロファイルに設定すると、プロファイル管理されたソフトでは2重に補正がかかってとんでもない色調になる。

 

モニターをガンマとグレーバランスのみで調整するということは何もモニターがsRGBになることを保障するわけではないが、これはsRGBにするための最大限の努力である。通常のモニターではどんなにがんばってもsRGBに至らないのであるから。しかし、モニターが高価なAdobeRGBであった場合はどうであろうか。モニタープロファイルはAdobeRGBに設定されるべきであろう。ただこのシステムでは色管理されていないソフトでの表示は正しい色調ではない(色が濃すぎる)。もちろんこのようなモニターを導入するのは色管理前提のシステム構築であり、このシステムでWebなど見ようと考えないことである。

[2006/03/20 H.K.]

 

タイでの休暇を終えて昨日香港に帰ってきた。とりあえず3枚ほどギャラリーにアップした。室内でのKOIの撮影と夕暮れのパタヤビーチの2枚である。どれもWBの調整が微妙である。AWBは使わない。WBを完全にあわせずに雰囲気を残した仕上がりにするが、なかなか難しい。

 

さて、モニターの調整方法が時間があいてしまったが、続きを。液晶で色温度をあわせるのは難しいと書いたが、これは液晶バックライトの色温度が目的値とかけ離れているためである。キャリブレーションツールで無理やり合わせてもコントラスト比がとれず、暗い調整にしかできないので、ネイティブの色温度を使わざるを得ない。

 

従って色温度の厳密性はこの際無視して、ガンマ2.2でモノクロが白黒の絵となるようにアドビガンマ等で各色ごとのガンマを調整して、色のない絵を得られることに集中する。レベルにより色が違わないようにいわゆるグレーバランスを調整することがモニタ調整である。アドビガンマでは各レベルでのバランスが細かく設定することが難しい場合はドライバーの調整などでも良い。私の場合はキャリブレーター付属のもので調整したが、いずれにしても最終的には主観調整である。

 

さてCRTにしろ、液晶にしろモノクロがモノクロで表現できるようになったら、モニターの色管理つまり、モニタープロファイルにsRGBを割り当てる。これはデスクトップから右クリック、プロファイルの設定、詳細設定、モニターの色管理で設定するものである。このとき間違ってもキャリブレータが作ったプロファイルやドライバが生成するプロファイルを割り当ててはいけない。これは後にも述べるが、モニター自体がsRGBに調整したということであるから、この値はsRGBでなければならない。注意すべきはこの設定の意味を理解することで、この設定を何に設定したとしても、Windows上の表現は何も変わらない。この設定値は他のプロファイル管理された表示ソフトに現在のモニターがsRGBであること伝えプロファイル管理する表示ソフトがこれを基準に表示できるために設定するのである。

 

このモニタープロファイルは通常表示プログラムに読み込まれ別の場所やレジストリに書き込まれることがあるので、もし他のプロファイルを設定して、表示プログラムを立ち上げるととりかえしのつかないことにもなってしまう。レジストリに書き込まれた場合インストールしなおしても変更されない場合もあるので、その場合はレジストリエディタで検索してレジストリを消して回らなければならない。Windowsの場合このモニタープロファイルの設定がない場合はsRGBとして扱われることが常なので、変なものを設定するぐらいなら設定しないほうが良い。

[2006/03/16 H.K.]

 

明日から週末はバンコクである。寒い香港を抜け出しての暑いタイでの休暇である。ギャラリーは今日も先週末の撮影から3枚アップした。

 

さて5Dのカメラ性能に関しては言い尽くした感があるので、今度はカラーマネージメント(CMS)について書いておこうと思う。世の掲示板などをみると、CMSに関して誤った理解や理解の困難さが多々見られる。これは、私が過去そうであったように、カラーマネージメントを行えば自分の写真がもっとすばらしい色彩を持つのではないかという甘い幻想がその理解の困難さに拍車をかけているのではないかと思う。CMSは環境が異なってもプロファイルを指定すれば、環境によらずに同じ色調を表現することのみを目的としている。CMSのわなにはまった多くの人が自分の同じモニターでさえプログラムによって色調がかわってしまうという不幸な結果にさえ見舞われる。プロファイルとはなにか、プロファイルの埋め込みとはなにかを正確に理解する必要がある。

 

まず今回はWindowsとモニターにおけるプロファイルについて述べてみる。CMSのオプションのひとつにカラーマネージメントを行わないというのがある。通常写真などをやらなければ、カラーマネージメントなどWindowsのデフォルトでなんら問題は発生しないし、これを変にいじくりまわさなければ不都合はない。ここでまず、言っておきたいのはWindowsのデフォルトはsRGBであるということである。これはどこに書いてあるわけではないが、過去の経緯からデファクトのように収束している。Webに上がる写真はsRGBのプロファイルがついていようがいまいが、色管理されていないInternet Expでみてほぼ作者の意図が伝わるようにできている。

 

しかるにCMSの第一歩は自分のモニターをsRGB表現にすることである。sRGB表現にするにはキャリブレーションツールを使って、sRGBターゲットで校正すれば良いのであるが、キャリブレーションツールなどなくても同じ結果を得ることはできる。間違えてはいけないのはsRGB対応でないモニターをいくらキャリブレーションツールをつかってもsRGBにはならないということである。校正とはなるべくターゲットに近づけるということである。校正ツールなしでsRGBに近づけるにはまず色温度を6500Kにすることとガンマ値を2.2とすることである。色温度に関しては6500Kの照明で、白が白になるようにすればよいが、そう厳密なものではなく、昼光色でも照明なしでも主観にたよれば難しくはない。

 

ガンマ2.2についてもAdobeガンマなどでこの程度の暗さが2.2かという感覚をつかめば、だいたいそれでよい。重要なことはグレーバランスをとることである。モニターでモノクロ写真を見たときにモノクロになりますかということである。調整を始めるとほとんどの場合モノクロになっていない。それでもCRTの場合は色温度設定を多少やりなおせば、なんとか見られるようになるのであるが、液晶の場合非常に困難である。

 

長くなったので、続きは次回。

[2006/03/13 H.K.]

 

今日は昨日散歩がてらの近所撮影から、2枚アップした。天気は相変わらず良くなく見通しの悪い状況なので、海辺まではいかず、早々に切り上げた、それでも数十枚というところであろうか。数枚捨てたがほとんどの絵をハードディスクに保存している。RAWの保存によって、後々色々と反省やら画質の検証なんども可能である。

 

さてこれまで、フルサイズカメラ5Dについて色々講釈を加えてきたが、頭の中ではフルサイズでなければ実現できないこと、あるいは5Dのどの部分が優れれいるかなど、だいぶまとまってきたので、今日はこのことについて総括しておきたい。世間的にはフルサイズの利点として、銀塩のレンズ画角が使えるとか、ボケを生かせるとかが上がっているようであるが、ここでは私が直感的に感じたこと、主に技術的な面での優位性を述べてみたい。

 

まず第一に言えることは、高解像度の実現である。解像度はレンズ性能にもよるが、最適なレンズを使用すれば、やはりセンサーの画素数によるところが主な要因となる。30Dも8M画素のようで、ここにやはり、画素ピッチの問題が限界に来ている気がする。これは以前に述べたように、画素サイズの縮小がS/Nの低下に及ぼす原因を回避することが困難になっている気がする。半導体技術の進歩によって、精度が向上すれば、まだ高密度化が進むと思うがこの辺の進歩速度はそれほど速くはない。CCDに関しては一画素のセンサーサイズ面積が多少広くとれるので、もう少し画素数が上げられると思うが、D200の10M程度が現状の限界と思われる。20Dのピッチであればフルサイズでは16Mになるが、これは1DSの画素数であり、5Dはそれほど狭めずS/Nに余裕を持たせているところに画質の優位性がある。

 

次にフルサイズによって実現できているのが、ピントの合わせ安さである。私もこの点についてはファインダー倍率さえ高ければピント合わせは楽になると思っていたが、これは誤りであることに気がついた。実際ファインダー倍率の大きな20Dよりも5Dのほうがはるかにピントが合わせやすいのである。この理由は前回書いたが、マットスクリーンの山のピッチにあることは間違いない。D30、10Dの時代にはミノルタのスクリーンを削って使用していたが、20Dでは純正のものとさほどかわらなくなったので、スクリーンの分光特性は向上しているのであろう。現在はEe-Sを使っているが、合わせやすさというより、ボケ具合が実際に近くなる理由である。ピントの合わせやすさは標準でも20Dとは段ちである。ただ理由を限定するなら、APS用にはもっと細かな山を持つスクリーンを作ればよいのであろうが、メーカーにそこまで期待はできないと思う。

 

そして3番目にグレーバランスの良さである。以前にも述べたが20Dのアナログアンプの性能というかゲイン配分はS/N向上に重きをおいて設計されているため、最終的なRGBの特性が不ぞろいになっていると考えている。5Dの場合S/Nに余裕があるので、使いかたが素直でグレーバランスが良くホワイトバランス調整だけ行えば、RGBごとのカーブをいじる必要はない。もっともこれは5Dと20Dの差であり、フルサイズとAPSの違いとはいえないかもしれない。CCDの絵は他メーカーでもグレーバランスが良くサンプル写真や投稿写真をみても撮影したカメラがわかってしまうほどの差がある。

 

総じて5Dは私の理想に一致し、現在はカメラの新製品情報もほとんど気にはならない。欠点といえば、レンズシステムが高価で大型になってしまうことであろうか。

[2006/03/11 H.K.]

 

今日も「窓から撮影」の絵を2枚追加した。土曜日も午前中は仕事なので、今日午後3時ごろの撮影である。今日も結構天気は悪い、ビルの向こう側は山であるが、霧のため緑は見えない。明日の天気も希望薄であるが、明日は曇っても雨でない限り、このレンズで草花の撮影でもしてこようかと思っている。

 

24mmの絵はこのレンズの広角性能を良く表している。樽型歪も許容範囲である。周辺減光、周辺色収差はあるが、現像時補正により問題はない。周辺解像度もこの絞り位置では問題ないようである。さてこのレンズでの24mm端でのピントあわせは難しいと感じていたが、これはカメラのせいではないようだ。24mmでピントあわせをしても70mm端では合っていない。70mm端でピントを合わせて24mmで撮影したが、24mmの絵は結果的に同じであった。これは何を意味するかというと24mmの被写界深度が深いということもあるが、実は絞り開放状態での解像度が実際にとれていないということに気がついた。実際の撮影時に絞られるので被写界深度がさらに深くなるので、問題はない。

 

このことを言及すると、5Dのファインダーではレンズの限界解像度よりも見えるということである。解像度のとれないレンズ、フレアのあるレンズはファインダーを覗いても良くわかる。ピントの山がつかみにくいのはスクリーンのせいではなく、レンズそのものが解像していないためであるということが発見できた。

 

前回も述べたがフルサイズがAPSよりもピントがつかみやすい理由も良くわかる。これはファインダー倍率のせいではなく、ひとえにスクリーンサイズにある。プレシジョンマットの凹凸のピッチがセンサー画素ピッチより相対的に大きいせいである。MFのしやすさという意味で、フルサイズがAPSより優れているということは私の中では大きな発見である。

[2006/03/10 H.K.]

 

今日は香港に帰ってからの絵を2枚アップした。まだ「窓から撮影」しかしていないので、目新しい絵ではない。ただ24-70mmでのここでの撮影は始めてである。やはり解像度だけ自慢の絵になってしまったが、大きな絵を撮れるのはフルサイズあってである。

 

フルサイズになってから使用するレンズが全て変わってきた。画角が違うので当然のことではあるが、以前に述べたように十分な解像度を取るためにはAPSとフルでは要求されるレンズのMTFが異なる。実際はセンサーサイズではなく、画素ピッチの問題であるが、画素ピッチの狭い20Dなどではより厳しい解像度が要求される。D30を購入したときは何もわからず大三元レンズを購入したのであるが、10D・20Dと画素ピッチが狭くなるにつれ解像度に不満がでて単焦点に走り、3本のズームレンズは全て手放してしまった。

 

24-70に関してはいわば買い戻しであるが、やはりAPSに使うには解像度が不足すると思う。70-300DOに関しても同じことがいえる。使った経験からMTF図のみかたは習得したが、APSについては現在EFSでも良いものが出ているので、こちらのほうが安く高性能のシステムを作れる。ただ長いほうは135F2とか200F2.8とかが必要であろう。今5Dでは標準はこの24-70F2.8でほとんどのものを撮影できるが解像度を上げるには絞る必要がある。24-105F4という選択肢もあるが、レンズはやはり明るいものが良い。ピント調整はマニュアルなので、暗いレンズはピントあわせがつらくなる。

 

5DにおけるAFは優秀であるが、マニュアルの見易さもすごいものがある。85mmF1.2Lの電子フォーカスリングで20Dでは2-3ステップあわせ切れなかったが5Dでは最後の1ステップまでピントがわかる。標準のスクリーンでもそうであったが、スクリーンの大きさの違いによるものだと思われる(細かいところはマットの凹凸につぶされてしまう)。AFの性能は人の目より悪く、マニュアルで合わせきれないものはAFでもあわせられない。

[2006/03/07 H.K.]

 

写真・カメラの話題ではないが、フォームメールが機能していないことがわかり、CGIの変更で修復した。セキュリティの強化のためかサーバーの環境がときおり変更されるので、時々チェックしないといけなかった様だ。自作CGIはなにかとメインテナンスが大変である。スパンメールやウィルスメールが飛び交う昨今これもしかたがない。

 

さて今日のギャラリーアップも夜景となってしまったが、このところ夜景に凝っている。夜景の出来はカメラ・レンズの性能を如実に表すし、撮影方法や現像方法にとっても格好のに研究材料である。これまで、夜景は食わず嫌いというか、何度撮影してもたいした絵がとれなかったのであるが、最近はなんとか見られる絵を作れるようになったと感じている。

 

これも5Dの性能あってと思っているが、やはり大きな絵が撮れるというのはフルサイズでならではある。明部ダイナミックレンジに関してはやはり夜景を撮るには狭く、全てを飽和させない露出に設定すると、その他の暗部のレベルが下がり、現像時に持ち上げるとノイズが多くなる。フィルムにしてもそんなに広い訳ではないが、飽和点での不連続特性をどう処理するかが、カメラの性能になると言える。これは飽和がデジタル部分ではなくアナログ部分で起こるため、アナログ回路の設計が重要で、現像時には調整しきれないところである。

 

しかしながら白飛びをおこしたら写真として見られなくなるわけではないので、全体の雰囲気からどう白飛びさせるかというところにテクニックがあると思う。夜景などはこの加減が難しいのであるが、それでもうまく設定すれば、飽和部分のみにくさを出さずにノイズの少ない絵を作ることも可能と思っているし、今後の検討課題でもある。

[2006/03/05 H.K.]

 

香港は今日も寒い。来週は暖かくなるらしいが、今日・日曜日も撮影には出かけられなかった。ギャラリーアップは前回同様夕暮れの「みなとみらい」ということで、今日は赤レンガ倉庫での撮影を2枚アップした。

 

前回高ISO値での明部レンジの不足ということで、ヒストグラムが最大値に届く前に飽和すると書いたがこれは言いすぎであった気がする。しかし、明部の飽和がISO100に比べて狭くなる気がするのは確かである。夕暮れという事情がレンジの広さを要求しているからだけかもしれない。いずれにしても夕暮れ夜景の点光源の飽和は光源の色のフリンジを発生させるので、好ましくない。20Dではフリンジがパープルになったのはアナログアンプのゲインの違いのせいと思っているが、5Dではバランスがとれているので、光源の色となる。

 

いずれにしてもピクセル等倍以上で見なければわからない現象ではあるが、デジタルカメラの欠点であることは確かである。これを避けるには点光源であっても飽和させない露出選定が必要で、アンダー撮影とすることであろう。しかし現像時に暗部を持ち上げる必要がありこれが暗部ノイズの増加につながる。この意味でRAWであっても露出の選定は重要であり、最適露出の少なくとも+/-1EVに抑えなければならないであろう。本当は+/-0.5EVと言いたいところであるが、私にその技量はなく、そうするためには何度も取り直しが必要である。

[2006/03/04 H.K.]

 

香港に帰ってきた。香港の気温は日本よりもちろん暖かいが、住居には暖房がないため、結構寒い。住居が寒いのはなんとなく心を鬱にする。今日は土曜日であるが、天気はすっきりせず、新たな撮影作業はできなかったので、ギャラリーには前回と同じ日に撮った「みなとみらい」をアップした。時間が前後しているが、今日アップ分は前回アップ分より少し早い時間に撮影したものである。

 

夜景にはなっていないが、かなり暗い状況である。ISO400での露出あるいは色温度の設定値を見てもらえばかなり暗いことがわかるであろう。夕暮れの色温度は高い。この程度の明るさならば、AWBも使い物になるかもしれない。いつもRAWで撮影しているので、色温度設定は現像時に決めている。露出値はISO400での評価測光Pモード配分であるが、ISO100ではシャッタースピードがきつくなるであろう。

 

少し前ならISO100絞り開放で難なく撮影というところであったが、最近は常識的な露出・スピード割合ということで、Pモードを良く使う。やはり風景での常識値は結構絞ったシャッタースピードの遅い撮影ということらしい。やはりこのほうが、解像度が上がる。

 

さて高ISO感度による5D撮影評価であるが、高ISO感度では明部のレンジがかなり狭くなっている気がする。今回の絵でもピクセル等倍以上で見なければわからないが、点光源が飽和している。ヒストグラムでみるとEV補正0で明部が最大の255までいっていないのに飽和している。これはA/D変換前のアナログ部分での飽和と考えるのが妥当であろう。ISO感度の設定に合わせてアナログゲイン比率を上げているのであればこのようなことはないと思うが、必要以上にアナログゲインを上げているのであろうか。これでは撮影時に相当なアンダーで撮影しなければならず、暗部ノイズが増える結果となってしまう。

 

そういえばいままで、5年もの長きにわたって、ISO100以外を使用したことはなかったので、高感度ノイズ特性など気にしたこともなく、外部雑音による暗部ノイズとの戦いであった。明るいレンズを開放で使うことが多かったからかもしれない。5Dの購入によって本来の写真の撮り方というものをいまさら知った気もする。多くの銀塩ユーザーがそうであるように風景撮影には三脚を使うのが常道なのかもしれない。デジタルがISO感度を上げられるからといって多用すると画質を下げてしまうことも考慮しなければならない。

[2006/03/01]

 

もう明日は香港である。今回は色々と事務手続きが多く忙しい日々であったが、今後は完全に香港居住となり日本に帰る理由もあまりなくなる。それはさておき、写真撮影に関しては天気がよくなく、晴れた日も忙しく、夜景撮影しかできなかった。せっかくの24-70の試し撮りも夜景という難しい撮影しかできなかった。みなとみらいでの夜景撮影の一部からギャラリーに3枚アップした。

 

夜景撮影に関しては過去何度も失敗している。経験からいえばコマフレアを抑えるためと被写界深度を稼ぐために暗くても絞る必要がある。露出に関してはオートは全く使えないと考えたほうがよく、マニュアル設定で何回か撮影して、ヒストグラムの分散から露出を決める。このため何度も撮影して、液晶モニターで確認する必要があった。また絞るとシャッター速度を長く取らなければならないので、通常三脚がいる。今回5DのCMOS高感度ノイズに関する検討から、ISO感度100-800程度ではS/Nの劣化はそれほどないという結論がでているので、ISO100でアンダーに撮影するならISO感度を上げたほうが暗部ノイズは低いという理論で、ISO感度を上げて手持ち撮影とする実験的な意味もある。

 

CMOSの高感度設定はオンチップのアンプゲインを上げれば良いのであるが、実際はISO値によってアンプゲインの上げ方とデジタルゲインの増減をしているようである。これは高感度ノイズの更なる低減のための策と思えるが、ISO400-800では予定よりアンプゲインを上げ、デジタルゲインを下げている気がする。このため明部でのダイナミックレンジがだいぶ縮小している。明るい部分を撮影するとヒストグラムが最大値になる前に半ばで初段アンプが飽和する場合が見られる。これがあると色温度の設定に自由度がなくなってしまう。

 

その意味でISO感度を上げるのは考えものである。夕暮れの暗くなった絵などでは空にこの現象が見える。ただ全くの夜景になればその現象はあまり気にならなくなる。また夜景の場合はこれもAWBもほとんど使いものにならないので、現像時に調整しなければならない。全体として、夜景のいい絵を得るのは結構面倒な作業が要求されることがわかった。

[2006/02/26]

 

日本に一時帰国中である。今回はいろいろの手続きのためであるが、一応順調に進んでいるので、3月2日にはまた香港に帰れそうである。さてお約束のEF24-70mmF2.8Lを早速購入した。いわば買い戻し的購入であるが、MTF図での見立てどおり5Dで使うには十分な解像度が得られる。ギャラリーにそれぞれのズーム位置で撮影した近所の絵を3枚アップした。

 

日本帰国後天気が良くないので、曇りの日のサンプルしかアップできなかったが、明日か明後日あたりに「みなとみらい」に出かけたい。レンズに関してはD30購入以来様々なレンズを試してきたが、5Dの持ち歩きレンズを固定できそうである。APS時代には解像度確保のために単焦点Lレンズに走ってきたが、数が増えてしまい、持ち歩くのもレンズ交換も大変な作業になっていた。

 

今後はスナップ用持ち歩きはこの24-70と前回購入した70-300DOレンズに絞れそうである。しかしポートレート用に35mm1.4Lと85mmF1.2Lは手放さないつもりである。ニコン50mmF1.2とEF50mmF1.4、135mmF2と200mmF2.8はもうしばらくは置いておくが時期をみて手放したいと思っている。やはりAPSとフルサイズでは使いたいレンズというのは変わってくるものである。

[2006/02/21 H.K.]

 

そろそろ帰国準備もあり、更新も少し間があくだろうということで、ノイズ評価に関してある程度のまとめをしなければならない。ギャラリーの方も先週の撮影分のアップは最後である。

 

まとめといえばフルサイズ5DのダイナミックレンジあるいはS/Nが実質的にいくつであって、はたして20Dより、あるいは他のカメラに対してよくなっているのかということに尽きる。ノイズ特性を論議するとき、一般的にはラチチュードとの関係であり、その表現範囲の広さいうことが多いが、これは現像後のデータやJPEG出しのデータでは判別できないが、RAW撮影データで明暗の撮影をすれば、最大レベルとノイズレベルを知ることができるので、結果は単純に導きだされる。5DISO100における値は約8-10EVデシベル値にして、50-60dBのところにある。この値は多少ISO感度設定により変化するが、20Dや他のDSLRとさほど違った値ではないと思っている。

 

しかしこの評価はカメラのノイズ性能を表しているとはいえない。なぜなら、この値はセンサー画素の大きさというファクターを表していないし、ましてや、ISO100付近に関しては高感度ノイズ補正回路の効果も表現できていないし、素子からA/Dコンバーターまでのノイズ特性を測定しているにすぎないからである。ダイナミックレンジという言葉の響きからはこの評価で良いといえるかもしれないが、S/Nの本質的な意味とは異なっている。S/Nの測定についてはもっと学術的な意味がある。オーディオの世界においてはS/Nを歪率と呼ぶことがあるが、S/Nはスタテックなノイズ比ではなくダイナミックなノイズ量の変化を意味しなければ主観的な評価と一致しないのである。

 

いまセンサー画素サイズのバラツキによるノイズを考えてみると、これは暗部ノイズのオフセットではなく、感度のバラツキということになるので、レベルが低い場合はノイズレベルが低いがレベルの高いすなわち明るい部分ほうがノイズレベルが高いのである。そして、その信号対ノイズの比率というのはどのレベルをとっても等しい。(実際デジタルの場合ガンマ補正もあり、明るい部分は目立たない傾向はあるが)この測定値が画面における主観的なノイズ感に一致するのであるが、残念ながらこれを測定する道具をもたないため具体的な数値は示せない。ただ20Dよりは良くなっていると考えでいる。数値的には4EV(24dB)程度の値であると思っている。

 

厳密な測定方法は歪率の測定法を参考にすれば思いつく。単純な繰り返しパターンを撮影し、これを周波数軸上に並べる。繰り返しパターンは狭いスペクトラムを持つので、その成分とそれ以外の成分を比較すれば良い。周波数変換にはフーリエ変換を用いて計算すればそう難しいことではないので、暇があればやってみたいが、手持ちのカメラしか測定できない。カメラ評価記事などで測定結果を公表してくれれば、カメラ選定の要素になると思う。

 

結論として、5Dが他のカメラに比べて抜群によくなったということではないが、やはり諧調表現のリニアさによる、グレーバランスの改善で、CMOSがCCDに肩を並べられるようになったということがうれしい。5DのRAWデータはレタッチ耐性を確実に向上させている。

[2006/02/20 H.K.]

 

もうすぐ帰国ということで、日本での更新はそうできないだろうとの予測で、連日の更新となってしまった。最近はすっかり香港人で、日本にいることのほうが落ち着かなくなってしまっているのは悲しい。ギャラリーのほうは70-300mmの比較的広角よりの絵を2枚アップした。MTF図からいえばDOなしのほうが、広角端は良いようであるが、望遠端はこちらのほうが5Dには良いようで選択に後悔はしていない。

 

いままで、ノイズについて述べてきたが、大きく分けてノイズにはセンサー画素サイズのバラツキによるものと後段で拾う外部ノイズである。高感度ノイズ特性についてはCCDが不利であるが、画素サイズのバラツキによるものはCCDのほうが有利である。これはCMOSの場合ノイズ補正とISO感度補正アンプが一画素ごとに必要なためである。画素間ピッチが同じ場合、CMOSではこの回路のためのスペースが必要となり、本来のセンサー部分の面積がとれなくなるためで、同じ画素数ならISO100におけるノイズ特性はCCDのほうが勝り、高感度ノイズにこだわらないなら、CCDのほうが高画素化しやすい。(最近はCMOSでも回路を立体的に配置し、画素センサー面積を広くとる方法も研究されているようであるが、コスト的に到底見合わないであろう。)

 

しかし時代は高感度特性を求めている傾向があり、キヤノンではCMOSへの移行を推し進めている。ここで20Dに限らないと思うが最近のAPSカメラにおけるCMOSの使いかたを振り返ってみる。前に書いたが外部ノイズを抑えるためには伝送信号のレベルを高くすれば良いということで、RGBのそれぞれの素子アンプのゲインを変えてある。すなわち最適露光状態で想定されるRGBのレベルが同じとなるようにしていることである。つまり緑のゲインを下げ赤を上げさらに青をそれ以上に設定している。これらのゲインの違いはA/D変換後にデジタル演算により最終目的ゲインに合わせれば良いことになる。

 

20Dは画して高感度ノイズの低減を図っているといのは私の考えであるが、前述の暗闇撮影の検証をみれば、後段ノイズの出方から十分推測可能なことである。しかしながらこの方法は多くの問題を含んでいる。アナログアンプの特性のバラツキ(直線性・飽和レベル)は常に一定ではなく、デジタル演算では補正しきれないのである。このための弊害はパープルフリンジの発生やグレーバランスの悪化を伴う。このことが私の20D時代の現像法テーマになっていたことはいまさら言うまでもない。

 

5Dにおいてはこの問題が解消されている。画素面積の増加により、ノイズ特性に余裕が出たための方針変更であろう。ただISO100時の暗部ノイズは20Dに比べれば良くはない気がする。後段ノイズの低減というのはひとえにアナログ回路設計技術であるので、へたな小細工よりもメーカーはこのことに精進してほしいと願っている。

[2006/02/19 H.K.]

 

2月は短い、もう今週末は日本への一時帰国(一週間)である。ギャラリーは3枚ほど公園海側の景色を3枚アップした。この日は視界も悪く、かすんでいたので、コントラストをかなり上げてある。さて、連載も書いていると書きたいことが次から次と出てきてなかなか結論にいたらない。というわけで週末の連続更新となった。

 

ノイズの発生原因について書いているが、前回はセンサーからISO増感アンプまでの間で拾うノイズであったが、今回はアンプからA/D変換までの間で拾うノイズの話である。CMOSにしろCCDにしろ検出された信号の数のA/D変換機が用意できるわけがないので、現実的なA/D変換機の数まで信号は束ねられる訳であるが、方法としてはアナログ信号を時間で並べるシリアル伝送が使われる。CMOSとCCDによらず増感アンプとシリアル変換機との挿入順番には色々なものが存在するが、束ね方によってはD200の縞ノイズ発生の様な現象の原因にもなりかねない。

 

それはともかくシリアル変換機はノイズ発生原因の一因でもあるし、ここからA/D変換機までの距離もノイズを拾いやすい伝送路である。この部分によるノイズの発生程度はISO100においてレンズキャップをしてシャッタースピード固定でシャッターを切り現像すればどれほどのノイズが乗っているかわかる。もちろん通常現像では真っ黒であるが、露出補正をCS2最大の+4EVにするとある程度のパターン性を持ったノイズが浮き上がってくる。これはISO感度設定値とは関係ないものであるが、ISO1600で試すとバラツキ補正の不完全部分が追加されるので、ノイズレベルが高く見える。

 

このノイズ成分をヒストグラム解析すると赤と青の成分が強く緑の成分はその1EV下に位置する。これはデジタル変換された後の信号を見ているので、実際デジタルゲインは緑のゲインを半分としている(ベイヤー配列において緑が倍の数あるため)ので、アナログノイズも緑チャンネルが半分となる。この原因によるノイズがマゼンタになるのは当然のことで少なくとも5Dではそうなる。(しかし、20Dではこのノイズ成分は異なっていた。この論議は後々することにする)。

 

ノイズの発生原理は色々あり、長時間露光などではまた違った要因も加わるがあまり深入りしても混乱するばかりなので、次回はこれらの与える影響と回避努力について述べていきたい。

[2006/02/18 H.K.]

 

今日も先週末の撮影、香港Quarry Bay Parkでの70-400DOの絵から2枚アップした。2枚目は公園片隅にある小児用遊び場であるが、Taikoo shin-Quarry Bayあたりは特に日本人の居住者が多く、こういう場所で遊ばせるのは日本人ばかりではないかと思われる。

 

前回の続き。ノイズ発生原因の次に上げられるのは外部ノイズの影響でいわゆる通常言われる信号読み出し時に影響されるノイズの概念である。外部ノイズといっても遠く離れた場所からのノイズではなく、センサーを駆動するための制御信号などが電流変化をもたらし、信号に影響を与えるものである。拾う場所はセンサーチップ上にもあるし、信号引き出し線にもあるし、A/Dに入るまでのアンプ周辺でもある。これらのノイズをいかに抑えるかということは、アナログ設計技術者の真髄でもあり、回路設計上最も難しい部分でもある。

 

このノイズは多くの場合信号線に乗るよりもそのグランド側電流によるグランド電位の変動により発生されるもので、チップ上の電流変化はチップ全体のノイズ源となり、チップ上の信号伝達距離が長いほどその影響が大きくなる。また制御電流のタイミングと読み出しタイミングとかの関係によって影響も異なるために一般にパターン的ノイズの発生を生じる。ここで言う、ノイズの影響とは信号とのレベル差によって大きく異なるものであるから、扱う信号レベルが高ければ、ノイズの影響も少なくなる。

 

ここで、再びCCDとCMOSの読み出し方法に話を戻してみると、CMOSの場合画素信号を近い距離で補正する回路がついているので、この回路をアンプ構成とし、DCオフセットでノイズ補正、増幅度でISO感度調整を行えばA/D変換回路までの信号レベルを常に最大の信号レベルで扱うことができる。一方CCDにおいてはバケツリレーされた信号がセンサー端まで届くまでは増幅のしようがないので、センサー端からISO感度補正アンプまでの間の信号レベルは高感度撮影時に微少であり、ノイズの影響を受けやすい。

 

このことは高感度撮影時のノイズにおいては、CMOSセンサーが圧倒的に有利である結果となっている。続きはまた次回。

[2006/02/16 H.K.]

 

昨日は、悪いものを食べてしまったのか、胃腸の調子が悪く寝込んでしまった。このところ不幸も重なりどうも調子がわるい。Web更新もちょっと遅れたがなんとか早くたちなおらなければならない。今日は先週末の続きから2枚ギャラリーに追加した。あまりコメントのない写真で申し訳ない。

 

さて前回の続きであるが、今日はセンサーの画素サイズとダイナミックレンジについて書いておきたい。何度も書いているが、ダイナミックレンジとはS/N比のことで、これは最終の出力を見てダイナミックレンジを判断することはなかなか難しい。諧調感というのは広いダイナミックレンジの中でどう最終出力に割り当てるかであり、銀塩でいえば、ネガが広いレンジをもっていることに対しプリント出力はどのレベルをどのカーブで紙に表現するかということに等しい。RAWデーターは銀塩におけるネガに対応するものである。デジタルにあってもJPEG一発出ししか写真として認めないなどという人がいるが、いまどきリバーサルであってもある程度の自動露出補正がかかるのであるから、この考えはおかしい。

 

露出補正はさておき、ダイナミックレンジはS/Nであるので、今回はノイズの発生理由を考察したい。一口にノイズといっても様々な原因があるが、まずセンサー画素の特性のバラつきによるノイズ発生を取り上げてみたい。まず、CCDとCMOSではセンサーからの信号読み出しに基本的な差がある。CCDはバケツリレー式に画素にたまった電荷を読み出すが、CMOSは素子の出力をそのまま読み出す。(CMOSのCCDはないのかといわれると私もこまるが一般的にはこの違いがある)CMOSの場合素子の出力をそのまま読み出すためその素子のもともと持っている特性(暗電流)に影響を受け補正しなければCCDに比べてノイズ特性はひどいものになる。CCDの場合はたまった電荷のみを読み出すのでこの点は優位である。

 

CMOSセンサーにおける各素子ごとの特性の補正というのはだれでも考えつくことで特許ではないだろうが、その方法をいかに正確に簡単な回路構成で実現するかというところが特許部分であろう。ここまでのところではCMOSでは完全な補正がなされればノイズはなく、CCDではノイズは発生しないことになるが、これはあくまで光が当たらない真黒の状態での話しである。光がある場合のノイズはセンサー素子の大きさのバラつきが影響してくる。これはチップ生成時の露光の差とかエッチングの差によるもで、ステッパー精度とかIC生産技術にかかわってくるものであろうが、単純に考えても受光部面積が大きければ感度は高くなり、そのサイズが大きいほどその面積の変化比率は小さなものになることは理解できるであろう。

 

従ってCCDであれ、CMOSであれ、そのノイズレベルは受光面積の2乗に反比例して大きくなる。実際は画素ピッチを全て受光部に割り当てられずにマイクロレンズを使うのが一般的であるので、同じセンサーサイズにおける高画素化は極端にノイズレベルを押し上げる結果となる。続きは次回。

[2006/02/13 H.K.]

 

昨日は、久々に近くのQuarry Bay公園を70-300DOズームをつけて、お散歩撮影した。そういえば、今回香港に持ち込んだレンズではここでははじめての撮影である。そのうち2枚をギャラリーにアップした。70mm端はどうしても周辺画質がおちるとの心理からか、テレ端での撮影が多くなってしまったけれどもやはりズームは便利である。これはどうしても標準域ズームがほしくなってきたところであるが、24-70F2.8Lは高価。以前に手放してしまったのが悔やまれるがあのときは結構貧しかった。いまでも金持ちではないが、少しは余裕がある、ケチって安物を買うと結局は無駄使いになることは、ことレンズに関しては何度も経験している。

 

安物ではないが、135mmF2.0Lと200mmF2.8のレンズはAPSカメラではずいぶんとお世話になったが、今後の出番はほとんどない気がする。85mmF1.2Lは手放すつもりはないが、24-70Lを購入すれば50mmレンズは使わないと思う。しかし、広角域の不安から35mmF1.4Lは当然キープであろう。

 

さて前回まで、フルサイズが良いといいながら高価なレンズの必要性ばかり強調してしまったが、私がいっている解像度はあくまで、等倍鑑賞時の解像度の比較であり、これがAPSとフルサイズで同じ解像度であれば、総画素数が同じ場合に全体の解像感が等しいことになる。実際は5Dと20Dには12.6Mと8Mの画素数の違いがあるわけで、それぞれ適正なレンズを使えば5Dのほうがより大きな絵が得られる訳である。もちろんAPSにおいても高画素化すればよいが、ダイナミックレンジがレンジが減少することはいまやだれもが知っている理論である。

 

D30時代に比べて技術の進歩からCMOSセンサーのノイズ特性は良くなったと多くの人は感じているかもしれないが、私は面積あたりの素子のノイズ特性は少しも良くなっているとは思っていない。素子の特性などというものは材料であり、よほどのブレークスルーがないかぎり、一朝一夕に改善されるものではない。低感度ノイズ特性が良くなったように見えるのは使い方いわゆる回路技術の進歩が貢献していると考えている。素子の特性バラツキによるCMOSセンサー特有のノイズをオンチップで補正する技術も材料技術ではなく、優れた回路技術である。

 

各社様々な回路的工夫が高画素化とダイナミックの確保に貢献してきているが、そのことによる弊害もまた発生していることも事実である。これらはD20におけるグレーバランス、パープルフリンジ、D200における睫問題などである。長くなったので続きは次回。

[2006/02/11 H.K.]

 

今日もチェンマイの山からの撮影で、2枚アップしている。タイ旅行の絵も今回分はこれが最後となる。タイ旅行最後はいつも人物の撮影であるが、今回のモデルはKoiの姪のBeerである。レンズは締めくくりとして、EF35mmF1.4Lとした。やはりこのレンズは5Dに合っている。ボケは中ボケであるが、他のレンズと比べれば悪くない。

 

前回もレンズについて書いたが今回は前回までの書き込みを検証するために各レンズのMTF特性をみなおしてみた。いくつかのレンズをフルサイズとAPSサイズに使用して私が得た感想はキヤノンの公表するMTF特性と一致する結果になっている。MTF図は開放時とF8.0の解像度10本/mmと30本/mmの特性が示されている。5Dと20Dの比較では10/mmと30/mmの特性の違いをみると傾向が良くわかる。これは5Dと20Dの画素ピッチの違いであり、5Dのほうが広いので、30/mmの特性より10/mmの特性が影響があり、20Dではその逆である。実際画素ピッチは3倍の差もないので、あくまで傾向であるが、ますますAPSの高解像度化が進めば顕著となろう。

 

さて例えば35mmF1.4Lであるが、絞り込んだ時の中央部(周辺以外)の30/mmはそれほど良くないが、10/mmは周辺までかなり良い。つまりこのレンズはフルサイズで使うのに都合よくAPSではあまり評価されない理由である。50mmF1.4は絞りこめば中央部解像度は良いが周辺はあまり良くない。85mmF1.2Lは絞った特性は全てに対してよく、フルサイズで使ってもAPSで使っても良いレンズである。ついでに言えばEFSはどのレンズも絞りさえすれば、30本/mmの特性は良い。周辺はセンサーサイズが小さい分有利ではあるが、それでも中央に比べて悪くなる。

 

同じ見方でズームレンズを評価してみると、16-35F2.8Lは絞っても30/mmは悪くフルサイズでは周辺がわるく、APSにつけても中央部解像度がとれない。このレンジのEFズームは同じ傾向があり、フルサイズで広角を撮るのであれば単焦点Lしかないといえる。標準域レンズEF24-70F2.8Lに関しては広角端に関して難点はあるものの10/mmの解像度は絞れば良くなっているようで、フルサイズで使う分には中央部解像度・周辺解像度ともなんとか確保できるのではないかと考えている。

 

絞った場合を言うのであれば、F4ズームのほうが良いと言われるかもしれないが、やはりボケを生かした人物撮影もしたいし、これは周辺はあまり重要ではない。なによりもファインダーが明るくMFを正確に取れるというのは写真撮影を楽しくする。

[2006/02/09 H.K.]

 

今日は旅行の三日目の絵から、チェンライからチェンマイに戻ってチェンマイへの観光客ならだれもがいく山(遠いほう)での撮影から4枚アップした。この日のレンズは70-300mmDOをつけっぱなしであった。

 

前回はフルサイズとレンズの関係を書いたが、センサーまわりの話に行く前に今日もレンズの関係について、追加しておきたい。まず広角側ではフルサイズ用レンズを使っても周辺画質の低下はおき、絞れば改善される訳であるが、この広角というのは35mm以下のいわゆる広角でなくても80-100mm程度のレンズでも結構問題になる。今日ギャラリーに上げた絵でも70-80mmのズーム位置では周辺部の解像度が低下している。

 

単純に考えてもAPSとフルではイメージサークルの直径は1.4倍違うわけで同じ性能を出すにはレンズの最前玉の直径は1.4倍・面積2倍・体積4倍のレンズが必要になるわけであるが、EFとEFSの差はそんなにはない。実際フルサイズ用は非球面レンズを採用(Lレンズ)して周辺を改善するが、それでもある程度しぼらなければ解決しない。レンズのMTFを見ると広角系レンズは周辺だけ悪い訳ではなく、中央部の解像度もそんなに良くはない。周辺の解像度と中央の解像度の妥協点をとるように設計されているのが理由と思われ、広角レンズをAPSカメラにつけても中央の解像度はさほど良くならない理由がここにあると思う。

 

しかるにフルサイズにおいて周辺を気にするのであれば、Lレンズを絞って使わなければならないし、APSではEFSレンズを使うのが中央部解像度の点からも良いと思われる。EFSのLレンズは存在しないが、APSサイズではイメージサークルの関係から(単焦点では)非球面は必要とされないからだと思われる。

 

100mm以上の望遠系に関してはイメージサークルの大きさはあまり関係はなく収差を抑えるために高屈折レンズとか蛍石レンズとかの話になってしまうので、これはAPSでもLレンズは効果があるはずである。

 

私が思ってきたのは、フルサイズにおいて、50mmとか85mmとかで明るいレンズがほしいとき、やはり50mmのLレンズがないというのはつらいということであるが、これも考え方とであると結論づけられるかもしれない。標準域で周辺解像度を気にするのであれば、絞らざるを得ないし、開放撮影は周辺の解像度を必要としない使い方が通常である。やはり屋外持ち歩きには24-70F2.8Lが最善の選択なのかもしれない。そしてポートレートには85mmF1.2Lと35mmF1.4Lを使うことで、撮影域をカバーできると考えなおしている。

[2006/02/07 H.K.]

 

今日もチェンライから70-300mmDOレンズでのサンプルを3枚アップしている。レンズ交換が間に合わなくなって、この旅の後半はこのレンズのつけっぱなしである。レンズ自体の評価としては、中央部の解像度は思いのほか良く、70mmでの周辺は絞っても若干四隅があまくなるという感じである。昼間使用する分には十分な明るさではあるが、ファインダーからの画像はやはり暗い。ファインダーの見えは明るいほうが気分が良い。

 

今回レンズの種類を増やして、色々な絵を撮ってきたのであるが、ここへきてフルサイズとレンズの関係というのが、だいぶわかってきた。私はデジタル写真を始めたD30時代からのフルサイズ派であることは何度も書いているが、フルサイズセンサーと画質の関係はともかくとして、今回はレンズとの関係について書いておきたい。まずフルサイズにおける周辺画質についてはよく言われることであるが、周辺減光や周辺色収差が発生する。しかしこの点に関してはは現像ソフトでどうにでもなることである。

 

問題は今日アップの一枚目に見られる四隅の解像度低下である。これはひとえにカメラ側の問題ではなく、レンズの問題である。一口にいってしまえば、フルサイズはレンズの周辺特性にきびしいということである。一方中央部の解像度に関していえばどうであろうか。中央部の解像度に関して言えば同じレンズを使った場合5Dは20Dよりもはるかに解像感が良い。画素数が違うので当然なのではなく、あくまでピクセル等倍での評価を言っている。つまりレンズの性能がAPSカメラの高画素化に追いついていないといえる。EF35mmF1.4Lがその顕著な例として実感している。

 

しかしながら20DにEFSレンズを使えば中央部解像度は結構良くなる。イメージサークルが小さいということは中央部の解像度特性を容易に改善することができるためであろう。フルサイズ用レンズでもF値の大きなものはその解像度特性を重点的に暗いレンズにあわせて設計できるので、全体としてシャープな絵が得られる利点がある。つまりレンズの特性はイメージサークルが小さければ解像度は高く設計できるし、開放F値が暗ければこれも設計を容易にする。当然ズームより単焦点のほうが設計が楽なわけであるが、明るいレンズでフルサイズ周辺まで劣化しない画像を作るのは難しく中央部の解像度を犠牲にする。といったところであろうか。

 

つまりこの考えからすれば、APSカメラでフルサイズ用レンズの中央のうまい部分だけを使うという考えは誤りであり、APSにはAPS専用のレンズを使ったほうが全体として解像度の高い絵が得られるのである。またEFS10-22の解像度はすばらしいがAPSカメラ使った場合のみであり、またフルサイズカメラにつくことはない。システムをフルサイズにすることによってレンズは高価になり、大型にならざるを得ないのある。実際はAPSカメラがシステムの小型化を推進したともいえる。

 

しかし、ここまでしてなぜフルサイズを選択するかというのは私の場合、やはりセンサー特性の優位性に他ならない。長くなってしまったので、この点については次の機会に述べたい。

[2006/02/05 H.K.]

 

今日はタイ旅行からチェンマイから約200Km北にあるチェンライでの撮影から4枚ほどアップした。実際はさらに北にあるミャンマー・ラオスの国境付近のいわゆるゴールデントライアングルという地での撮影である。この地は数年前にも一度訪れたことがあるが、現在はだいぶ変わってずいぶんと立派になったようである。川を隔てた国境の町であるが、ラオス側への船など70-300DOレンズを多用して撮影してみた。ISO感度は100にもどしてある。

 

さて70-300DOレンズであるが、きちんとピントがあった部分にはかなりシャープな絵を提供してくれる。開放70mmでは周辺が甘い傾向はあるが、少し絞ればかなりシャープである。少し絞ればといってももともと暗いレンズなので、MFのピントあわせは難しくAFにアサインしたボタンを押しながらの撮影となってしまう。スクリーンはEe-Sのままであるが、ピント合わせの難しさは視界の暗いからというよりは、F4.5-5.6の被写界深度の深さからくるものと思われる。AF自体は問題なく働いているようである。

 

今回は欲張ってずいぶん多くのレンズを持ち歩きすぎた気がする。やはり観光旅行ではレンズ交換はずいぶんと面倒な作業である。これはというときはついているレンズで撮影せざるを得ない。5Dではズームレンズも絞れば結構シャープな絵が撮れるようである。今度日本に帰ったら24-70F2.8の買戻し(以前は28-70F2.8であったが)も考えてみたい。

[2006/02/02 H.K.]

 

今週はタイでの撮影からアップしているが、2日目のアップ分は撮影設定の失敗で申し訳ない。前日の夜撮影時にISO感度を800に設定したまま次の日もそのまま撮り続けていたというお粗末である。とりあえず4枚ほどアップしたが、85mmの絵などはセーフティシフトが働いて意図した絞り値になっていない。気がついたのは暗くなってからで、レンズがどうのこうのいう資格がないほど恥ずかしい。

 

しかし、さすがに5D高感度ノイズもかなり抑えられて、言わなければわからない程度によく写っている。ただ人物のアップはさすがに肌があれてしまっている。やはり光量が十分とれるならISO感度は下げて、十分露光するのが原則である。

 

しかしながら、今回の失敗でも学ぶべき点は見出せるものである。たとえば85mmの絵は開放にしようと思って撮影したのであるが、セーフティシフトで絞られている。後ボケを狙ったのであるが、ボケ具合はちょうどいい具合になっている。何でもボカスには開放という訳ではないという点である。

 

前にも書いたことがあるが、ボケに関してはどのレンズでも小ボケと大ボケの中間で複線ボケが発生してバックが騒がしくなる。安いズームレンズのほうが中ボケはきれいな気がするが、とにかく私の手持ちのレンズでは中ボケの具合は良くなく小ボケにするか大ボケにするが撮影時に絞り値を選択する必要があるようだ。しかし観光地撮影ではISO感度設定さえ間違うくらいであるから、そんな精神的余裕があるはずもなく、今後どうすべきかはゆっくり考えて結論を出していかなければならない。

 

また、今回はちょっと欲張りすぎて多くのレンズを持ち歩きすぎた気がする。EF50mmF1.4も持ち歩いたがどうも取り付ける気がせず、一枚もこのレンズで撮影することがなかった。観光地撮影ではレンズ交換もまた大変な作業であるので、ズームレンズの再導入も必要かと考えなおしてきている。

[2006/01/31 H.K.]

 

今日午前タイから香港に帰ってきた。旧正月の休みを利用しての訪タイ、久しぶりに長めのタイ滞在ということで今回はKOIの家族とチェンマイまでの観光旅行となった。ギャラリーアップはいきなりチェンマイでの観劇シーン2枚である。

 

今回の撮影は70-300mmDOの試し撮りであるが、このレンズは暗いので観劇には向いていないと思われたがISO1600まで上げれば結構使えるレンズである。このレンズの購入目的はフルサイズ化にともない長いレンズがほしかったためであるが、長く明るいレンズはどうしても大きくなるサンニッパは買えたとしても巨大さゆえに持ち歩けない。200mmF2.8に1.4xを買い足すのも選択肢であったが、一本で用が足りるズームということでこのレンズになってしまった。しかし暗いのが難点で、MFのピントあわせは難しくAFに頼らなければならない。ISの効果も抜群でファインダーを覗いた絵はしっかりと固定されている。ただISが働くにはやや時間がかかり、構えてすぐシャッターを押すとブレブレになってしまうので、使いずらい面も多い。

 

さて明るいレンズの効用とは何かということになるとMFが可能なこと、そしてIS使わなくてすぐシャッターを押せることなのかとも思う。明るいから開放で撮影できるということではなくて、絞ってもそれだけの効果があるということを言いたい。この点アダプタ経由では開放の撮影を生かさなければ絞って使うとメリットは薄くなる気がする。

 

高感度に設定しても絞ったほうがよい場合があるということを今回は学んだ。

[2006/01/25 H.K.]

 

昨日、一月ぶりに香港に帰ってきた。今週末から今月いっぱいは香港のお正月である。私もこの機会にタイで暖かい(暑い)日をゆっくりと過ごすことにしている。今回は今月最後の書き込みになる。さてギャラリーのほうには引き続き日本での撮影会の絵を3枚ほど追加した。

 

今回は一枚ニコンレンズの絵である。開放での撮影であるが、風景撮影のときのようなフレアはそれほど感じず、EF85mmとはまた違った味わいとなっている。今回から現像ソフトをCameraRAW3.3(以前は3.3Beta)にしている。細かなところで若干の変更があるようで、少し色が濃くなった気がする。色合いといえば、日本ではCRTを使っているが、同じデーターでも表示色が液晶より彩度高く表示される。ということはCRTのほうが表示色域が広いということであろうか。

 

ところで、撮影会メンバーはデジタルも持っているがほとんど銀塩メインで撮っている。撮影会の標準は、銀塩ポジ、プロビア400のプロラボ出しとのこと。大して明るいレンズも持っていないようで、F3以上では400ないと手ぶれにきびしくなる。わたしの場合も3以上に絞って(400設定で)もう少し深度の深い絵を撮りたい気もするが、どうしても明るいレンズが勿体ない気がしてなかなか絞った絵を撮れずにいる。

 

撮影会参加の機会もますます少なくなってしまったので、あまり冒険ができなくなってしまっている。来週はタイなのでまたKOIを実験台に撮影したいが、照明設備がないので、ストロボ使用か屋外の絵になってしまうのはしかたがない。

[2006/01/22]

 

昨日は半年ぶりのコミティ撮影会。雪の六本木に出かけてきた。5Dに換えてからの初めてのポートレート撮影会であった。撮影は1GCF5枚ほどで400枚以上であった。その中から4枚ほどギャラリーにアップした。

 

モデル撮影のできは、第一にモデルさんの質、撮影場所、ライティングの設定、が重要な要素である。その次に腕ということで、撮影機材の良し悪しは最後の要因であることは認識している。しかし、ここでも5Dのカメラとしての良さも現像してみて、20Dに比べてかなりの違いを感じる。どこがどう違うかは過去多く述べてきたことの再確認になるので多くは述べないが、特に諧調表現の素直さにあると思う。

 

レンズに関しては35mmF1.4L、Ai50mmF1.2S、85mmF1.2L、135mmF2.0Lを持参し、それぞれ撮影したが、ここに何枚かアップするために選択してみると4枚とも85mmF1.2Lの絵になってしまった。レンズごとにそれぞれの絵の特徴はあるが、やはりポートレートにはこのレンズの使いやすさと写りは他を引き離している。

 

とりあえず今回は個別のコメントは控えてサンプルアップだけにしておく。

[2006/01/20]

 

50mmの評価が続いたので以前から使用のレンズとどれだけ差があるのかということを検証するため、昨日は35mmと85mmで「みなとみらい」を撮影にでかけた。ギャラリーには先日の50mmの絵一枚と35mmと85mmの絵それぞれ一枚の計3枚アップした。

 

写真の良し悪しはもちろん解像度とか色調ではないことがわかっているが、高い解像度とか諸収差の少なさなどハード性能が高ければ高いほど良いにこしたことはないと思っている。その意味で最近はレンズの性能というものに言及している。撮り比べといっても全く同じ場面を同じ条件で撮影して、評価するほどサービス精神がなくて申し訳ないが、ギャラリーアップの絵を見ればやはりそれぞれの絵の違いというものはわかると思う。

 

撮り比べの感想としてはやはりLレンズの性能の高さである。もちろんズームレンズの性能は単焦点にかなわないということは以前から結論づけていたことであるが、単焦点レンズであってもLレンズとLなしレンズではその性能には大きな差がある。もちろんその価格には大きな差があるが、その価格差分の性能があると実感する。

 

5Dはレンズを選ばないという説もあるが、私の感想では5Dこそレンズを選ぶ。やはりセンサーサイズの大きさは細部の描写においてレンズの性能をそのまま現してしまう。ただ多くのレンズを使うとそのレンズの特徴を生かした表現が可能となるという意味でレンズの選択肢が増加するということではないかと思う。フルサイズの解像度が中版カメラの表現を超えるという表現も見受けられるがやはりこれもうそで35mmは35mmの表現でしかないと思う。そしてAPSと35mmの差というのもかなりの差があるものであると感じている。

[2006/01/18]

 

今日は前回と同様50mmでのだいぶ暗くなってきた「みなとみらい」の撮影から2枚追加した。ほぼ夜景であるが、夜景の色温度設定は難しいというかその選択によって全く違う雰囲気を出すことができる。

 

EF50mmはAi50mmに比べて開放時のフレア(サジタルコマフレア)は少ないのであるが、やはり夜景の点光源となるとフレアがでやすくなる。本来はもっと絞って三脚撮影で長時間露光とすべきなのであろう。私の場合三脚使用という撮影スタイルではないので、夜景はどうしても苦手な分野になってしまうが、それでももう少し絞ってISO感度を上げて手持ち撮影にしたほうが良かったかもしれない。

 

夜景の場合私がフレア以外に気にしているのは点光源の飽和である。通常夜景の撮影には広いダイナミックレンジが要求され、点光源が飽和すると、光源の色が白になってしまいフレア部分だけに色がつくようになる。光源が飽和しないように露出を設定するとその他の部分があまりにも暗くなってしまう。トーンカーブを設定して白詰め黒伸張すればよいが、そうすると暗部ノイズが浮き上がってくるところが問題である。

 

今回はさほど極端なトーンカーブ設定は行っていないのでノイズもそれほど浮き上がってはいないが、点光源もさほど飽和を起こしていないのは5Dのダイナミックレンジの広さからか。いずれにしても夜景の撮影にはまだいろいろと設定を試して工夫する必要があると思っている。

[2006/01/16]

 

今日は再びEF50mmの絵にもどって引き続き先々週の絵から2枚(赤レンガ倉庫)をアップした。だいぶ暗くなってきたので、開放での撮影である。

 

夕刻の色温度はかなり高い。ディフォルトの5000K付近では真っ青になってしまうが、色温度調整によってそう昼間とかわりない色調を得ることはできるが正直どちらが真実(目でみたとおり)なのかはよくわからない。まあ最近は色温度調整にあまり抵抗を感じなくなってきたし、自動にすればどうにでも転ぶことなので、現像時に好みの色温度を設定することにしている。色温度選定により絵自体が不自然にならなければ良いということにしているし、5Dの場合不自然にならない色温度範囲というのも広くなった気がしている。

 

50mmレンズについては不満も多いがとりあえずEF50mmF1.4を使っていこうと思っている。「みなとみらい」の撮影では35mmレンズも標準として使える気がするし、スナップではなにがなんでも50mmでなければならないということもないような気がする。MFで使うのであれば他の海外製レンズも使えるとは思うが、常用レンズにはなりにくいし、あまり数だけそろえても結局使わないことになりそうなので、いろいろ購入するのはとりあえずやめにした。

 

このところレンズ評価のための撮影ばかりみたいになってしまっているので、もっと色々の場面を撮影してみたいと思っている。APS-Cからフルサイズへということで撮影感覚もだいぶ違ってきていると思う。5Dでの自分の撮影感覚を身に着けるためにももっといろいろの場面での撮影を試みたいとは思っているが、どうも冬の間は外にでるのがおっくうになってしまっている。

[2006/01/14]

 

今日は新しいレンズの紹介をしておきたい。EF70-300mmF4.5-5.6DOである。実はこのレンズ日本帰国時にAi50mmF1.2Sと同時に購入していたものであるが、今回初めて作例を3枚ほどギャラリーにアップしてみた。

 

このレンズはLレンズではないがDOレンズ、単焦点ではなくズームである。他にはIS/USM/マクロである。なぜこのレンズを購入したかというとやはりフルサイズ化によって望遠側をもっておきたかったからに他ならないが、明るいレンズは重く過去の経験から持っていても過去の経験から持ち出すためにはある程度小型のものがほしかったからである。ズームレンズの性能不足は懲りたはずであったが、汎用性を高めて持ち出し頻度を上げたかったからである。

 

従ってこのレンズの描写にそれほど期待していたわけではなく紹介が遅れてしまった次第である。他に所有のEF135mmF2LやEF200mmF2.8Lに比べればその解像度は良いとはいえないし、70mm端ではこのクラスの単焦点と比べるよしもない。描写はやわらかいが、この言葉は解像度の低さを隠すことばでしかない。何よりもかなり暗いことが、ちょっと使用をためらわせる。ただ300mmの画角は手持ちレンズではこのレンズでしか撮ることができないし、そのレンズの味というのも今後見つけていくことができるのではないかと思う。

 

このレンズは私の手持ちの中では唯一のIS付である。たしかに300mmでもこれまでのようにファインダーの中で像が震えるということはなくなったが、被写体の動きに関してはあまり効果がない。2段分の効果ならば2段明るいレンズのほうがもちろんいいと思っているが、重さ持ち運びとのトレードオフでこれもしかたない。ただ外形と内部レンズの大きさを比較してみるともう少しレンズを大きく明るく設計できなかったのかと思うのは私だけであろうか。

[2006/01/12]

 

多忙のため更新が滞っている。香港へはまだしばらくはかえれそうにない。今日は前回同様EF50mmF1.4の絵を3枚ほどアップした。50mmの画角はスナップには魅力的でありシャッターは進むのであるが、なかなかいい絵が撮れない。解像度の高い絵がいい絵というわけではないが、解像度を取りたいときに取れないというレンズの力不足を感じる。

 

いまさらながら、EF35mmF1.4Lの良さに関心する。このレンズは5Dで使ってその良さがわかったが、EF50mmについては5Dで使ってその欠点もわかる。やはりLレンズはその値段の価値はある。ニコンレンズも使ってみたが、開放のフレアがひどすきる。絞ればEF50mmよりは良いようであるが、絞りをいじりながらの撮影はスナップには向かない。

 

香港への帰りが遅れたせいで、撮影会に参加できそうである。ポートレート撮影で85mmF1.2Lを使用する機会がありそうである。ピントを合わせやすくなった5Dでポートレートを撮影できるのはいまから楽しみである。以前に書いたようにニコンのアイピースを使ってファインダーを覗くとピントの精度は瞬時に判断できる。レンズの解像度が高いか低いかも冗談ではなくファインダーで見分けることが可能である。

 

モデル撮影時のAFの精度とか速さをいう人がいるが、モデル撮影でAFはどんなに良くとも使いものにならないし、連写速度も瞬間FPSではなく、どれだけ長い時間撮影が可能であるがが、重要である。5Dがモデル撮影でどれだけ使いものにあるかも見極めることができると思う。

[2006/01/08]

 

今年は正月から寝込んでしまった。香港へはまだ2週間ほどありそうで、精神力が途切れた感もあるが、やっと今日今年初めての撮影にみなとみらいに出かけることができ、その中からとりあえず2枚ほどアップした。50mmレンズ選択という作業は昨年末から続いているが、写りそのものに関してはEF50F1.4ということで落ち着きそうである。どうしてもピントリングの感触とかバックラッシュとかこのレンズをつけた時の5Dのシヤッター音の劣化など色々の問題もあるが、常に使える50mmというと、このレンズしか選択肢がない気がする。

 

休み中を利用してタイでの撮影結果などを2Lサイズでプリントしたりしてみたが、20Dで撮影したものと5Dで撮影したものを比較してみると2Lサイズでみても大きな差がある。2LサイズプリントではCRTの等倍鑑賞よりもはるかにそのピント精度がわかりやすい一目で見渡せる分どこにピントがあっているかが一目瞭然である。カメラの解像度の影響かピントがあっていないのか理由はいまだにはっきりはいえないが5D撮影の絵の解像度は非常に良い。

 

撮影時のピントのあわせ安さも明るさ2以下のレンズでは全く問題なく即座にMFすることができる。どのレンズでも部分的色かぶりはAPS機種に比べて少なく色温度をどこに合わせても自然な色を得ることができる。以前の機種を持ち出そうという気は全く起こらないし、他のAPS-Cサイズ機種にも全く興味はなくなった。

 

5Dの長所は全てフルサイズ化によってもたらされたものであるという感を強くしているので、今後20Dの後継がでたとしてもAPSサイズであれば5D以上の画質は期待できないと思っているし、いかに時間をかけてもこのセンサーサイズによる画質差を覆すことはできないであろう。このことはD30購入した5年前からの私の主張でもある。

 

いま私の一番ほしいのは明るい大口径の50mmレンズである。

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