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(ARC4 2008-2009)

[2009/12/26 H.K.]

 

更新が遅れてしまったが、ギャラリーは日本帰国時の撮影会より一枚アップした。やはりヌードのWebアップはいろいろと問題も多いので一枚きりとした。

 

さて、今回からは新しいDELLのノートPCで作業している。このPCのディスプレーはRGBバックライトであるが、さすがに色再現性はいままでのものと比べれば段違いに良い。原色の表現がすばらしい。

 

色表現域が広がり、AdobeRGBの領域をカバーしているようで、すべての絵が色濃く表現される。ただディスプレー自体キャリブレーションなしでは、あまりにも極端で不自然な表現になってしまう。これまで、でスプレーのアサインはどんなディスプレーでもsRGBで調整すれば良いと言い続けてきたが、ここに来て考えをかえなければいけないようである。

 

ギャラリーの絵はsRGBでアップしているが、プロファイル管理なしの状態で見るとかなり色こく見える。ただキャリブレーションされていれば不自然さはない。WindowsのPhotoブラウザでみれは、意図した色合いになるが、IEやスライドショーでは色濃く表現される。

 

Photoshop上での取り扱いに問題はないので、どういう状態で表現されているか知っておけば、とくに支障はないと思える。PVDVDなどを素晴らしい色で楽しめるようになったことはうれしい。

[2009/12/06 H.K.]

 

今日のギャラリーは今や香港でも有数のオフィス街Taikoo Placeである。現在のアパートからすぐのところである。日曜日とあって閑散としているが、終日の朝はオフィスで働くサラリーマンであふれ、夕方はビールやワインを飲む人で溢れる。

 

やはり、香港はシンガポールよりも豊かさが感じられる。生活用品も買いそろえたが、外食したほうが、うまいものがたべられる。最近は自炊よりも外食が増えてしまった。一人の海外生活は外食はままならないものであるが、だいぶなれてきた。ここ香港があと2-3年の生活の地となるであろう。

 

年4回は日本に帰してもらう契約であるが、来週から一週間はまた日本である。年末とあってなかなか忙しい。日本での撮影会や忘年会が待っている。

[2009/11/21 H.K.]

 

香港に戻ってきてからもう二週間やっと引っ越し荷物も届いて落ち着いた生活にもどれそうである。ギャラリーは前回の夜景と同じ場所の昼の様子である。画質的にはやはり、ズームレンズのせいか解像度に難点が感じられる。

 

5D2の黒点問題についてはずいぶん前に改善され、最近はこのことを気にするする人はいないようであるが、前回の夜景では等倍以上に拡大するとその傾向が読み取れることは否めない。まあ気にしすぎかもしれない。

 

12月は日本への一時帰国月であるが、撮影会の日と日程を合わせてもらっている。そろそろノートPCもガタがきているので、今回の帰国時に合わせて新型を発注している。今度はバックライトがRGBLEDとのことなので、色再現性がいまから楽しみでもある。

[2009/11/07 H.K.]

 

長い間更新していなかったが、個人的にはいろいろの事があった。まずは一年半のシンガポールでのお勤めを終え、再び香港に戻ってきたことである。ギャラリーは香港の新居から見た、夜景である。昨日こちらについてからの一枚である。

 

新居は小さいながらも静かにすごせそうで、気に入っている。ビルの間からとはいえSea View付き(九龍側が見える)のはそうはない。この年で、たびたびの住居がえはつらいが、住居は会社が用意してくれる。生活用品を買いそろえて一安心というところである。

 

一年半のシンガポール生活で感じたことはやはり、香港の方が先進国だという感じがする。シンガポールでは都心はともかく郊外ではオープンスペースのフードコートが生活の主体で、レストランはそうはない。こちらに戻って近くのレストランで昼食をとると少しは優雅な気分になれる。

[2009/07/18 Singapore]

 

日本からシンガポールに帰ってきています。日本での撮影会はヌードでしたが、これまた撮影枚数が多すぎて整理に一カ月かかりそうです。前回はこのために更新がおろそかになり、ひと月あまりのブランクを作ってしまいましたが、反省して今回はとりあえずの一枚をアップしておきます。

 

ヌード撮影もなかなか難しく、これぞヌード写真という絵がを撮ることができませんでした。アップは中でもそれらしい絵を上げてあります。

 

ここ2回ほど撮影会に参加していますが、その結果について一言。スナップなどでの教訓から、人物撮影はISO感度を上げてでも3.5程度まで絞るべきだということで、絞った撮影を行っています。結果ピンボケ等の失敗は格段に減り失敗はすくなくなりました。しかし今回感じたことは、これぞという一枚もなくなったことで、やはり開放撮影のきわどさというものがなくなってしまった気がします。状況に合わせた絞り値の設定が必要であり、ピンボケの失敗を恐れずに撮影に挑戦することが重要だと感じた次第です。

 

また撮影レンズについては、室内撮影では85mmが一番使いやすいと感じました。今回はEF85mmF1.2Lの独壇場だった気がします。135mmもいいのですが、シャッター音がパッコンという音になります。これが世にいう5Dシャッター音の悪評というやつでしょう。Plannar 50mmやEF85mmF1.2Lでは全くそんな音にはなりません。

[2009/07/08 Singapore]

 

明日の夜からまた日本ということで、取り急ぎ前回の撮影会の絵を追加しておきました。

 

やはり思い通りの絵が撮れないということでもう一度今度は室内での撮影会に挑戦というところです。やはり、絞りをある程度絞らないとピントの合ったと思わせる絵がなかなかとれない。

 

これはピント合わせの問題も多々あるが、やはりデジタルでは合ったところと合わないところの差がスムーズに変化せず、階段状になるようだ。画素数が上がっても等倍で見れば同じことである。この問題をなくするにはレンズの性能をこえるより高画素な撮像素子が必要となってと思われる。

[2009/07/04 Singapore]

 

一か月以上も更新をさぼってしまった。というのも先月の撮影会で枚数を撮りすぎたためで、仕事の忙しさもあって整理に時間を食ってしまったためと言い訳しておく。600枚以上撮影したが、300枚ほど削除してやっと完了した。

 

そのうちの3枚をギャラリーにアップしている。持参レンズはPlannar50と85mmと135mmであったがここには50mの絵は含まれていない。しばらく本格的なポートレート撮影をやっていなかったので、どうも感がもどらない。屋外撮影は難しい。ぴんぼけ続発で、アップでないときは絞らなければいけないことに気付くのがおそすぎた。

 

来週は室内でのヌードの撮影会があるので、余ったマイルで週末帰国しようと思っている。

[2009/05/29 Singapore]

 

先週は仕事の忙しさにかまけて更新をさぼってしまった。はやいものでもう5月もおわりである。2週間後は日本である。今回は帰国日程と撮影会の日程を合わせたので、久々にポートレートの撮影ができそうである。

 

ギャッラリーは前回同様タイでの撮影から引き続きアップしている。やはりこのレンズカブリも少なく逆光にも強く、キヤノンやニコンのレンズとは一線を画している。描写はカメラよりもレンズの性能に大きく影響されるということを実感する。

 

今回もカメラの話題とはあまり、関係ないが日本技術のガラパゴス化についてひとつ。日本の携帯電話のガラパゴス化について言われて久しいが、これは日本にいる評論化が口をそれて否定し、海外にいる日本人の評論化が口をそろえて同意する。つまり、日本に生活する限り、世界の技術動向は見えないし、海外製品を見ても、その使用方法が日本において実現されることが困難なために日本の携帯電話が、世界で一番すぐれていると感じるためである。

 

海外にいる日本人として、日本技術のガラパゴス化は常々感じているが、その原因は、日本における事業者の動向に責任があるといえる。固定電話について見てみれば、前回にも述べたように、国際電話料金の差は歴然であり。この原因は世界的なIP電話の波にNTTがその信頼性から受け入れを渋っているところにあるといえる。海外では固定料金はほぼただに等しく、携帯電話についても、異事業者間の接続料金に差はなく安価である。日本ではIP電話でさえ料金が発生するのはなぜなのか。これらは機器メーカーの問題ではなく、事業者の都合であるとしかいえない。

 

もうひとつガラパゴス化を引き起こす状況は地デジ放送にもある。確かに地デジの絵はすばらしく、他国では普及していない。ただ技術的に優れているかどうかを見れば単にビットレートが高いだけであり、国策によって推し進められるインフラあっての結果でしかない。問題はBCASやコピープロテクトの問題が国際化を妨げている。現在のところロケフリーや暗号化なしの録画は法律違反の対象にしかならない。ただ私もその現状2011年から日本の放送が見れなくなるということに手をこまねいている訳ではない。実際すでに地デジの録画と転送は正しい方法ではないにせよ、可能である。

 

ガラパゴス化は大きな勢力が推し進めるところに原因があり、どのような状況をひきおこすかといと、日本技術の衰退である。現にその信頼性とすばらしさで、海外市場を圧倒した製品群はその数を衰退させている。海外に生活して今日本製がほしいと思うのは、カメラと炊飯器と食料品である。

[2009/05/16 Singapore]

 

今週もギャラリーはタイの撮影から。今回は多めに5枚ほどアップしてある。タイ二日目の撮影からバンコク湾に浮かぶ島での撮影である。場所的にはパタヤまでいかないバンセンあたりから船で30分程度のところにある。

 

今回はシンガポールでの電話料金について。電話料金の私の支払い額はパケット50GBで月5,000円程度である。ローカル料金は100分のFreeがついているので気にしたことはないが、オーバーは10円/分程度である。

 

気にしなければいけないのは国際通話料金であるが、香港・タイへはローカル料金で通話ができる(100分のFreeに含まれる)。日本へは40円/分であるからそう気にするほどのことはない。回線はVoIP回線(いわゆるインターネット電話)であるが、聞いた感じで通常国際回線と区別することは難しい。

 

日本からの国際電話は優先接続で200円/分であり、シンガポールSIMを日本で使えば300円/分なので割高になるが、データー通信はM1とソフトバンクのローミング特典期間中なので、0.5円/1KBなので、ソフトバンクのSIMをそのまま使ったときの2円/KBよりははるかに安い。

 

先日セブンイレブンでNokiaの最下位モデルを見つけたので、何かの時のために1台購入しておいた。GSMのみであるが、新品で5,000円しなかった。

[2009/05/09 Singapore]

 

今週は先週の寝不足とタイ旅行の疲れから一日寝込んでしまったが、回復基調にある。新型インフルエンザもシンガポールでの発症例はなく、警戒レベルがまた引き下げられるようである。やはりシンガポールは北米からは遠い位置にあることをあらためて実感したところである。

 

ギャラリーのほうは引き続きタイ南部寺院からの絵を2枚アップしている。今回は質感というところがテーマであるが、花の絵は色現像的にも表示的にも色飽和をおこしているが、この程度の彩度がないと記憶色に一致しない。

 

今回から絞りとスピードの関係は、明るいところではF8の絞り優先、暗めのところでは1/100のTv優先としている。ものぐさな私でも設定切り替えが比較的楽で失敗も少ない。室内ではISO400のTvとしている。

 

レンズについては、このPlanarは文句のつけようのなく優秀で期待どおりの絵を出してくれる。ただレンズのせいかどうかはわからないが、時々シャッタースピードが極端に遅くなることがある。このときは絵は記録されていないようである。

 

他の問題は、100枚に2-3枚程度CFに記録された絵がおかしくなっていることである。初めは安い16GCFのせいかと思ったが日本で購入した4GのCFでもおきるので、カメラのほうの問題かもしれない。CFの記録データーなのでレンズとの相性とも考えにくいのであるが、以前はおきていなかったので、このレンズとの相性もあるのかもしれない。

[2009/05/04 Singapore]

 

先週末の3連休を利用してのタイ旅行から帰ってきました。その中から2枚アップしています。Planarのタイでの撮影は初になりますが、タイの色というのを表現していると思います。タイの色は補色関係にある赤と緑が特徴のため色合いとしてはどぎつくなります。ただEFレンズのような午後のけだるさはなく、このレンズの被りの少なさが良いと感じられます。常用レンズとしては手放せません。

 

写真は付き合いで行ったタイ南部の中華寺院のものです。ここはマレーシア国境とも近く、いわゆる危険地帯です。人々もイスラムが多く、仏教寺院は結構ひっそりとした感じです。旅行的には日帰りで数時間の滞在でバンコクにもどりました。

 

関係はありませんが、電話の話題をひとつ。現在国際回線はVoIP(IP電話化)され、シンガポール・香港・タイなどのアジア向け(日本・韓国を除く)やUSAやUKに対して、国際電話料は無料(ローカルコールと同じ料金)になっています。多少の音声の遅れはあるようですが、音質的には通常回線とかわりません。日本の電話料金は高すぎると思います。

 

これまた関係のない話題ですが、MGMapとGoogle Mapをローカルにダウンロードして使っています(BBSに詳細掲載)。タイ・香港・シンガポール・日本のマップをいれてSDに1G弱をいれていますが、これまたパケット料金を気にせずGPSが使える便利さがあります。行動範囲を全て入れることになるとメモリー量も増加傾向にありますが、快適に使えています。

[2009/04/25 Singapore]

 

今日も先週の撮影から2枚追加した。やはり、絞りすぎの気がする。スナップでは一々露出を気にするのが面倒なので、シャッター優先にしている。F8程度で絞り優先もよいが、暗い場所でシャッターを押したときに手ぶれになるのがいやなのでしていない。やはり写真撮影にものぐさは良くない。一枚一枚露出をマニュアルで設定しながら撮影するくせをつけたいものである。

 

最近は撮影会などに参加する機会もなく、撮影が雑になりがちである。やはり撮影会などで、回りの撮影方法などを気にしながら撮影するほうが、勉強になる。次回の帰国時は日程をあわせて参加したいと思っている。

 

来週は3連休を利用してタイの予定なので、もう少し気をつかって撮影したいと思っている。またタイでのPlanarの色も見てみたいと思っている。

[2009/04/19 Singapore]

 

今日は午前中に撮影スポットに向かった。一応Planarでの晴天撮影の絵を収めることができたので、そのうち2枚をギャラリーにアップした。シャッタースピード優先としてしまったので、明るいところではやはり絞りすぎの影響が絵に出てしまっている。しかし、全体的には期待どおりの解像度と色がでている。

 

携帯電話の話題であるが、現在所有のN85のOLEDの色はやはり通常のLCD画面と比べてかけはなれていい。N96, N97, 5800XPSと機能的に上の機種もあるが、いまさらLCDの画面にはもどれない。OLEDはAMOLEDへと進化し、現状のLCD市場を置き換えるのは時間の問題であろう。日本メーカーも研究はされているが、製品化という面では、韓国メーカーが先をいっているようである。現在は価格や寿命の問題から携帯電話への使用が主であるが、大型ディスプレーへの適用ももうすぐであろう。いいモニターがほしいと思っているが、もうしばらくは動向を見守ったほうが良いと思っている。

 

仕事上であるが、SymbianのPublisher IDを得たので、Nokia電話機のすべてのファイルにアクセスすることやすべてのプログラムにサインしてインストールすることができるようになった。Nokiaマニアの間ではAllFiles化ということが話題になっているが、電話機のHackingと分類されているが、私個人的はひとつも悪いことでも、法律に触れることではないと思っている。携帯電話キャリアの思いのままにはさせるべきではないと思っている。

 

これと同じことが地デジのコピーワンスなどの制限にみられるが、これはあくまで、ユーザーのためを考えたものではなく、自分たちの利益をまもるためにのみに組織が働いていることは嘆かわしい。これらの制限がさらなるHackingを生むことは世の中の自然の流れてであるが、Hackingそのものが悪いことで法律にひっかかるかどうかは制限対象と方法やその後のデーターの利用にかかっており、その行為がすべて悪であるとされることはない。

[2009/04/10 Singapore]

 

今日はGood FridayということでSingaporeは祝日です。ギャラリーは相変わらず前回同様マーライオン公園からの絵を2枚アップしています。5D2のノイズ特性は5Dより良くなってはいません。やはりISO400では等倍で見るとノイズにより画質が悪くなっています。On chip Noise ReductionもDynamic Noiseにはあまり効果がないように思います。ただ暗い場所ではシャッター速度を遅くして手ぶれさせるよりははるかに良い絵が得られます。

 

ここ2週間タイとの電話接続が片通話になって連絡がとれなかったのですが、やっと昨夜回復しました。シンガポールとタイの携帯電話回線だけのようでしたが、はじめDTACだけで、一日後にはAISもだめになっていました。Webを検索していたのですが、ずっとそのような情報はみつからず、シンガポールとタイで電話を変えたりSIMカードを変えたりとだいぶ無駄な出費をしてしまいましたが、復旧してやれやれです。

 

この事と直接は関係ないのですが、新しい回線(SIMカード)を契約しました。今度のはSingTelではなくM1ですが、Samsungの電話機をただでもらうため24か月契約としました。(ほんとは電話機は不要でしたが、上記障害の理由で多くの電話機がほしかった)。こちらの料金体系は100分無料通話付きでS$35ほどと50GBパケット(ひと月)S$25あと日本・韓国を除くアジアと北米への国際電話がただS$5をセットで契約しました。(ちなみにS$は65円程度)

 

50GBのパケットといのは事実上無制限で、ましてや1Mbpsの契約でも実際は200Kbps程度しかでないので、とても使いきることはできません。またS$5.-でタイへの国際電話がただ(実際はローカル料金)といのも結構お買い得といえます。

 

通常このSIMをSingaporeで使うにはたいした金額は発生しないのですが、これを他の国に持ち込むと法外な金額が発生します。例えば日本とアジアとの国際電話は10分300円程度ですが、日本や香港で使うと10分3,000円と10倍になります。パケット料金はその国の標準料金が課金されるので、Singaporeのつもりで使うと泣きをみることになるのですが、今回の回線はタイのDTACや日本のソフトバンクへのローミングで1kB/0.5C(約1/8)とキャンペーン期間中(今年いっぱい)のみですが得になるようです。

[2009/04/03 Singapore]

 

先週末は天気も崩れぎみであったが、SingaporeでのPlanarの色がみたくてマーライオン公園に出かけた。天気はよくなかったが、EF50mmF1.2Lとはちょっと違ったそれなりの色が撮れたと思う。日本への帰国前にはビニールシートがかかっていたマーライオンも修理も順調のようで、足元に囲いを残す程度である。実はなぜビニールシートがかぶっていたか帰国前は知らなかったが落雷で一部破損したことを始めて日本で知った。

 

最近は撮影もものぐさになって、設定失敗のない、シャッター速度優先で撮影することが多いが、前日ISO感度を400にしたことを忘れ前半は絞りすぎの絵になってしまった。あまり絞ると回折の影響か解像度が悪くなるようで、若干シャープさに欠ける。それともISO感度を上げたためのノイズの影響なのかもしれない。

 

ノイズもISO400程度でもノイズの増加を感じるので、昼間屋外はISO100を常用にすべきと思う。それでも屋内ポートレートでは、シャッタースピードの関係でISO400を使ったほうが、歩留りは高い。ISO1600とか6400とかはあっても良いが、あまり実用的ではないと思う。そのような状況下では三脚とかストロボとかを使用すべきあろうと思う。

 

シンガポールは撮影スポットが少ないと思うが、日本にいても「みなとみらい」にしか出かけないので、私にとっては同じことのようである。今週末も天気次第であるが、同じ場所に出かけてみたい。

[2009/03/28 Singapore]

 

帰国して一週間ですが、ギャラリーは相変わらず日本での撮影から、明日晴れたらこちらでのスナップを撮ってPlanarの色の出具合など比較してみたいと思っています。

 

画素数も20Mを超えるとカメラとしての表現という要素は段々と比率が減ってくるものです。レンズの癖とか表現とかがそのまま最終的な絵の表現に現れるようになり銀塩の世界にちかづいてくるものだと考えています。

 

等倍観賞の是非が良く問われるのですが、私としては、レタッチの具合等を見るのにこの等倍による判断を常用しています。シャープネスやUSMのかけすぎが見掛け上の解像感を上げるのですが、この画素数のカメラにおいてピクセル単位のシャープネスやUSMは害あっても有益なことはありません。風景だけならまだしも遠景に人の顔が写り込むと解像度の差がはっきりとついてしまいます。針葉樹のもやもやもこれと同じです。

 

本来の解像度はやはりシャープネスやUSMをかけないあるいは逆にぼかしをいれてカメラの生成する不自然な部分を消す必要があります。また画素数が増えることによって、被写界深度が狭くなるとよくいいますが、これはピクセル単位のシャープネスと同期がとれたことをピントが合っている見た結果にすぎません。レンズも開放に近くなれば、いくらピントがあってもピクセル単位のシャープネスにひっかかることもなくなり、一部のユーザーには悪いカメラだとか悪いレンズだとか評価されてしまうこともあるようです。

 

昔の私がそうであったように、これ以上の解像度は必要ないという意見も多いのですが、まだこの解像度では、レンズの性能とか表現力とかを完全に活かしきれているとはいえません。ここ数年の技術の進歩からみれば、メモリーの価格とか、スピードとかが、画素数との比例関係にあります。画素数が上がっていくことは自然の流れであり、健全な進歩であると考えています。

[2009/03/21 Singapore]

 

Singaporeに帰ってきました。ギャラリーは日本でZeissレンズ撮影から3枚ほと追加しています。

 

前回はこのレンズの使い心地について書きましたが、今回は写り具合について書きます。このレンズ使い心地もさることながら、その描写もEFレンズに比べてかなり良いと感じています。解像度に関してはいまのところ絞った撮影しかしていませんが、かなりのところまで解像しているようです。

 

特記すべきは、そのコントラストの強さと色のりの良さです。色についてはレタッチさえすればどんな色でも出せると何度も述べてきましたが、写真の場合は単品の色を論ずるわけではないので、色調の補正によって一部の色が出せたとしても他の色が外れてしまっては意味がありません。彩度を上げなくとも色濃い絵が得られるレンズを色のりが良いと言っています。

 

写真の表現として、レタッチの及ばない表現力がレンズにはあることをここでは認めざるを得ません。センサー特性やレタッチには関係なく、レンズやカメラによって絵に差がでるということをずっと考えてきたのですが、現実的に差をみれば、その解析も理由も明らかになっていくといえます。

 

差としてわかることは同じ場所を撮影してもその色温度が違うことです。APS時代に絞りによって色温度が異なってくることを指摘していますが、絞ると周辺減光がなくなり、絵が周辺との混色によって、暖色にかたよることです。ZeissレンズではEFレンズに比べて、順光の絵が青いということです。これはカブリによる混色が少ないということを意味します。

 

フルサイズを使うようになってから絞りによる色調の変化はぼとんどなくなりましたが、レンズによる違いを見せられるとまだまだカブリによる色調の劣化はあるのだと感じさせられます。ここではカメラは同じものなので、違いはレンズしかなく、違いは鏡胴ないの反射とかコーティングの違いによる物理的な光のまわり込みなどに原因があるのでしょう。

 

いずれにしても、このレンズは使い心地においても写りにおいてもEF50/1.2Lを圧倒しているようです。

[2009/03/18]

 

日本での予定もなんとかこなし、明日はまたSingaporeです。週末に5D2に今回購入した、ZEISS PLANAR T* 1.4/50 ZEをつけて、「みなとみらい」をスナップしてきました。その中から2枚ほどギャラリーにアップしています。

 

まず、使いごこちですが、このレンズMFであるという以外は全くEFレンズと同じように使えます。私の場合AFを使うことはないので、全く違和感を感じることはありません。以前ニコンのAiS50mmを使っていたのですが、こちらは電動絞りもなく、絞り値が記録に残らないという不便さがありましたが、このレンズは完璧です。

 

もともとEFレンズは電磁ピントリングである、EF85mmF1.2Lを除いてMFを使うことが困難です。ガタがあるためピントリングを前後したときのラグがあり、ピントを合わせるのに苦労します。やはりMFレンズはピントリングのスムーズさが撮影意欲を増します。

 

得られる絵についも、一日しか使っていないので、断言はできませんが、やはりその素直な解像度は感じることができます。一言では言えないですが、コントラストと色のつき方も良くこのレンズが常用となりそうです。

[2009/03/10 Singapore]

 

2日後は日本ということで、今週は早めの更新となりました。このところこちらは雨が多いのですが、先週日曜日は久々の良い天気で、買い物がてらに散歩撮影をしてきました。ギャラリーに2枚ほどアップしましたが、久し振りにすっきりした絵が撮れた気がします。

 

さて帰国時の機器購入ということで、いろいろ物色し、こちらで買えるものはこちらで購入し、日本での購入のほうが都合が良いものは日本でということで、Webを歩き回り、やっと注文完了と配達日の調整など都合をつけたところです。

 

機器の購入に関してはつい2-3週間前まで、在庫があったものが、間際になってどれもこれも在庫なし状態、メーカー在庫もないようで、代替え品の検討などずいぶんと苦労を強いられました。この不景気、在庫の山かと思えば、なんとメーカーの対応の早いこと。不景気時には在庫をもたないのいうのが、経営の鉄則らしい。これではいくら消費意欲を向上させても、ほしいものが手に入らないということになり、スパイラルに陥ることになるのでは。

 

さて前回EF24-105/4Lでも買ってみようかと書いたのですが、案の定これも在庫がほとんどないようです。メーカー在庫もなしということで、あきらめたのですが、過程でツアイスのZEが発売開始になっていることを知り、50mm/F1.4を衝動的にポチってしまいました。横浜ヨドにとり置き発注したので、帰国時に購入できそうです。これも例にもれず、ポチると同時に店舗在庫がなくなったようで、危ないところでした。

 

このレンズ出たら是非ともほしいと思っていただけにEFズームよりはいい買い物をしたと思っています。ただ予定外の出費で他を切り詰めないといけません。

[2009/03/07 Singapore]

 

今週もギャラリーはJapanese Gardenからアップしています。花の絵などはもう少し構図がどうにかならないかというところですが、50mmではどうしてもこれ以上寄れないところが難点です。このところギャラリーがなんとなくパッとしない。撮りたい景色が手元にないことが理由なのか。しばらくやっていないポートレートのスタジオ撮影がなつかしいところです。

 

このところほとんど50mmレンズをつけっぱなしにしている。ほしいレンズリストにはマクロレンズ(180mmMacroの買い戻し)とかTSE24mmなどがありますが、このところの出費と稼働率を考えると手を出しきれていない。やはり常用レンズとして24-105mmなどのズームをと考えている。

 

ズームレンズについては過去何度も買っては売りを繰り返している。やはり、多少絞ったところで、単焦点ほど周辺解像度が上がらないということで試行錯誤の無駄を繰り返している。スタジオポートレートは単焦点しかないのが現実であるが、最近の傾向としては絞って使うことが多いので、散歩カメラの常用としてもう一度ズームレンズにトライしてみようかという気になっている。

 

さて、来週はまた日本である。帰国を機にいつも機器の更新をしているが、今回はFile Serverの容量アップを予定している。前回は地デジの設定と5D2の購入、その前はノートPCの買い替えなどあった。多少金銭に余裕はあるとはいえ趣味が写真関係だけではないので、色々計画を立てて購入していかなければならない。ただ色々購入計画を立てていると物欲は限りなく、来月あたりはズームレンズを手に入れているかもしれない。

[2009/02/28 Singapore]

 

今週もギャラリーはChinese Gardenでの撮影からアップしています。ただ今回は併設されたJapanese Gardenの絵です。

 

前回まで、現像方法について述べてきたが、色ごとの設定を変えるようになると現像時に表示されるヒストグラムが全くあてにならないということである。ヒストグラムは調整後のヒストグラムを表示するのであり、RAWデータそのもののヒストグラムを表示する訳ではないからである。したがって、色の飽和や明度の飛びなどは表示される絵をたよりに行わなければならない。

 

あくまで主観的な調整を要求されるわけであるが、こうなってくるとNote PCのLCDパネルでなく、もっといい表示装置がほしくなってくる。N85のOLD画面で、Promotion Videoなどをみると、小さいながらもやはりその色に感動する。Singaporeは一時的な住処なので、あまり大きな高価なものは購入したくないのであるが、やはり物欲がわく。

 

物欲といえば、そろそろこちらでのサーバー用のディスク容量が一杯になってきたので、2TBのLAN接続DISKを購入した。1TBのデーターを整理してコピーするのに一週間を費やしてしまったが、これで精神上も余裕ができた。RAID0であるが、データーの安全性は問題ないと思う。多少人よりも長いコンピューター使いとしていうならハードディスクのデーターのロスは人為的なミス以外は経験がない。CDやDVDよりはよっぽど信頼性がある。

 

シンガポールのコンピューター製品の価格は香港よりも高いという感じがするが、日本よりもマシである。日本帰国時に16GB UDMA対応CFを買おうと思ったが、ヨドなどの標準価格の高いことには驚かされる。一部輸入品などは適正価格のようであるが、これは国内メーカー保護のための価格設定なのであろうか。日本経済のアンバランスは外から見ると良くわかるし、今後の日本が不安でもある。

[2009/02/21 Singapore]

 

香港から帰って撮影のひまもなく、ギャラリーは先月撮影のChinese Gardenでの撮影からお茶を濁しています。

 

さて5D2現像の続きですが、黄色が強いため緑の表現が気に入らないとか、この辺のことは5Dの以前から気づいていました。現像時の各色(RGBCMY)それぞれの色について、彩度・明度などが個別に調整できるようになったのはAdobeのLRとPS-CS3からですが、これを使ってCMYを抜く作業は工程の中に組み入れてはいたのですが、どうしても諧調(12bit)の不足のため目的の色を出すことが難しくなっていました。

 

5D2ではRAWのbit数が14bitに拡張されているので、この辺の調整はだいぶ良くなっています。ただフィルターの色はさらに薄くなっているようで、彩度増加はさらに必要のようです。色の再現性という面ではこの14bit化のおかげでよくなっています。ただ色の再現性という表現は、あくまで、現像パラメーターを最適に設定することによって得られるもので、どの現像ソフトでもデフォルトの設定で現像して、どのカメラが良いとか悪いとか言うのは私の場合「笑ってしまう」表現です。

 

ここまでの説明ではフィルターを薄くすることの弊害はないと言えますが、問題は光源の撮影時に現れます。ギャラリーの下のほうにタイの夕日を撮影した絵がありますが、ファインダーで見た太陽は赤かったのに、どうしてもレタッチによって赤い太陽を表現することはできませんでした。これはRの成分とGの成分が飽和しているためで、太陽が途中から黄色になっています。かなり絞り込んだ撮影なのに、5D2ではこのような絵を撮ることは不可能です。

 

通常赤系統のものを撮影するのに、赤成分が飽和したとしても、レタッチによって、微妙な色を再現することは可能です。それはGとBの成分がその色を変化させるために残っているからです。しかし、RとGが共に飽和してしまってはどうしようもありません。つまりフィルターの色が薄くなることによって他の成分も飽和しやすくなるためで、これが弊害と言えます。

 

成分の飽和というのは、センサー(PD)の飽和と考える人が多いのですが、CMOSの場合はほとんど、そうではありません。センサーの後におかれた、ノイズリダクション兼用のアンプ回路(CDS)が飽和するためです。このアンプについては2段というのが定説で、ISO感度切り替えでどちらのアンプのゲインが切り替わるかは明らかにされていませんが、黒点問題の経緯などから察するに前段のアンプが飽和していることは確かなようです。前段と後段のアンプのゲイン比率はノイズとダイナミックレンジとのトレードオフですが、前段アンプのゲインが(低ノイズ化のために)高くなったためか、色フィルターの色が薄くなったのか、それともその両方かは不明ですが、5D2では色に対するダイナミックレンジが下がっていることは確かです。

 

5Dはレタッチ耐性が高く余裕を感じましたが、5D2ではその余裕のなさを感じます。ポートレートでさえ、Y成分を抜いた現像を行うと白飛び防止を50%以上かけないと黄色かぶりをおこします。現像法はますます難しくなったといえますが、うまく行えば、2色飽和を行ない限り、色の再現には問題ありません。画素数と14bitRAWという意味で5D2は現状このクラス最高の性能を有しています。

[2009/02/14 Singapore]

 

香港から帰ってきています。香港にカメラを持っていかなかったので、今週もタイでの撮影からアップしています。水族館での絵と最後にKOIのポートレートの絵です。タイでの撮影は良くも悪くも5D2の性能を認識させられた撮影だといえます。

 

私のホームページの歴史はDSLRの現像法に関するものにつきますが、8年前に開設以来、現像というのは実際の色彩を忠実に表示装置に再現する現像法を目指してきた訳で、途中様々なブレがあったことは事実ですが、基本的な考えの中心にあるのはこのことに変化はありません。

 

忠実な再現として、最初にやったことはリニア現像からガンマ補正により、センサーがとらえた絵をそのまま出力することでした。これで、見たままの絵をディスプレー上に再現できるはずでしたが、実際に出力された絵は色の薄い実際の世界とはかけ離れたものでした。しかたなく、彩度増加の手順を踏まなければならなかったのですが、彩度増加による結果として、暗部色飽和をおこすことがあるということです。これはヒストグラム表示させた場合色データーがレベル0に張り付いてしまう現象です。絵そのものに違和感はありませんが、忠実な表現という意味では問題がないとは言えないことがわかります。

 

この疑問は長年の私の現像法検討を苦しめてきたのですが、やっと最近になって、その謎がわかってきたといえます。この原因は、センサー前部におかれたRGBの色フィルターの特製にあるといえます。銀塩フィルムではR感知粒子はGやBに対して少しも感度を持たないため、電気的な助けを借りずして鮮やかな色を再現することができるのに、デジカメセンサーはだいぶ違うようです。RセンサーはGやBの波長にも反応してしまっているようです。ただこの効果は彩度増加の理論で取り除くことは可能になっており、デジカメでも鮮やかな色を再現することができます。

 

ただこの考え方の中には最低限のルールがあります。これはRGB中間の色CMYに対してはフィルター特性が半減値をもたなければならないということです。つまり、例えばY(黄色)はR(赤)とG(緑)のセンサーに感度があっても良いのですが、フィルターの特性が十分でないつまり薄いと、黄色は実際より明るく表現されてしまうからです。以前まで、これら最低限のルールは守られていると思って来ましたが、5D2をACRで現像して、以前のカメラより、黄色が異常に明るく表現されることに気づき5D2の色フィルターはだいぶ薄くなっているなっていると感じた訳です。

 

そしてさらに私の考えていた最低限のルールなるものもずっと以前からひとつも守られていなかったのではないかという疑問も浮上してくることになります。彩度増加のアルゴリズムは強い色に対して反対の色成分を押し下げることにより行います。つまり、赤の彩度を増加するには緑と青の成分を押し下げることであり、黄の彩度を上げるためには青の成分を押し下げることによって行います。このために暗部色飽和は起きる分けですが、このルールが守られないと最適な彩度を得られる前に中間色による、暗部色飽和が起きてしまうという結果になります。

 

しかし、この問題を解決することは不可能ではありませんし、DPPではその補正がなされているようですし、ACRでもパラメーターの設定によって補正することが可能です。長くなってしまったので、続きは次回ということにします。

[2009/02/07 H.K.]

 

今週は香港出張中ということで、香港からの更新です。8ヶ月ぶりの香港であるが、感じることは、シンガポールに比べて山あり谷ありということで、写真に収めるにはずっとスポットが多いということです。住んでいたときは気がつかなかったことですが、今回の出張は2週間ということで、荷物が多くなりカメラを持ってくるのを断念したことが、悔やまれます。ギャラリーはタイでの撮影から引き続きアップしています。

 

さて今回は予告どおり、5D2の色再現性についてですが、諧調表現が12bitから14bitになったということで、良くなっています。しかし、デジタルにおける色再現性については、諧調のみで語ることはできず。フィルムに比べたときにその再現プロセスに大きな違いがあり、これらを理解しなければ、その表現結果の良し悪しを語ることはできません。

 

フィルムの場合RGBのセンシングは粒子の色感度特性によっており、化学的プロセスのみで色を表現しています。つまり銀粒子の感光波長の特性によってのみによって、あざやかな色調を再現していることは驚くべきことです。それに比較して、センサー素子(フォトダイオードPD)の感光波長をシリコンウェハー上で作り出すことができないため、PDの全面に色フィルターによって、感光波長を分離せざるを得ません。一般的にはフィルターをベイヤー配列にして、4素子で一つのピクセルを構成します。

 

しかしながら、色フィルターはフィルム粒子のように鋭い感光波長を持たせることが難しく、フィルターの色を濃くすれは、波長を狭くすることができるが、センサーに入る光が減るため、感度を上げるためにフィルターを薄くする傾向があります。定量的に言うことはできませんが、5Dに比べて、5D2はさらにフィルターの色が薄くなっているようです。ディスプレーの色再現につてはRGBの僅かなもれが色純度を下げ、AdobeRGBの色が表現できるとかできないとかを論じてきたのですが、カメラについては、RAWからの現像時の彩度増加のソフトウェア処理によって、いかなる色でも表現できるのです。これはいかなる色も表示装置に入る以前はRGBの各値で示すことでしかないからです。

 

色フィルターを薄くしても現像ソフトの彩度増加アルゴリズムによってもとの色を再現することは可能となります。しかしながらこの方法には、いくつかの弊害があることを認識する必要があり、このことが、実際の現像処理では解決できない場合があります。長くなってしまったので今回はここまでとし、次回この点について弊害について書きたいと思います。

[2009/01/31 Singapore]

 

SingaporeのChinese New Yearは今日もつづいている。朝から獅子舞のドラと太鼓の音が騒がしい。会社のほうは木曜から始まっているが、新年ムードであった。香港よりも盛大に祝う習慣らしい。ギャラリーのほうは先週のタイ旅行から、KOIのスナップと洋蘭の絵を3枚ほど上げてある。

 

5D2検証、今回は高画素化と解像度について。前回は、ポートレート目のアップをギャラリーに上げたが、撮影した時期や光の加減も違うので正式な比較にはならない。ただ5Dの絞り開きぎめのポートレート撮影において、目にピントのきた撮影は難しく、ほとんどの撮影において、ピントを外していたことは事実である。5D2においてはどうかというと合っているものも若干外れているものもあるが、その差はあまり顕著ではなく、Displayのフル画面にや通常のプリントサイズにおいては判別不可能である。

 

この差の原因については、ベイヤー配列と現像ソフトによるシャープネス効果であることは以前から力説している。この効果は3M、6Mクラスのカメラにおいては、鑑賞レベルでの解像感を増し、良い方向に働いていたのであるが、10M、20Mクラスのカメラにおいては等倍鑑賞の解像感を上げるのみで、逆に線を太くして、通常鑑賞レベルにおいてはシャギーにする等の弊害にしかならない。さらに問題なのはピントの合った部分と合わない部分の差を大きくすることである。合った部分と合わない部分が存在すると滑らかにボケていくわけではなく、突然ボケるといった不自然な絵となってしまう。レンズの持つ描写というものを素直に表現できていない。

 

銀塩135と比べて現行レベルのDSLRはその解像度をはるかに超えていると言われてはいるが、銀塩の場合粒子の大きさや配列がランダムであるので、実質的な解像度はそれほど差はないと思うし、DSLRのような変な効果はなく、絵が素直である。画素数においては、レンズの解像度を超えるものでなければ、レンズの表現など楽しむことができないと考えている。DSLRにおいて絞りすぎによる回折ボケなど実質的に現れなかったのであるが、20Mクラスになるとそれも検知するようになる。ただこれもピント同様画素ピッチとの干渉により、悪い方向に表現されてしまうようである。解像度が低いとされる銀塩135であっても回折ボケはあり、滑らかに変化するというのであるから、20Mピクセルでもまだまだ銀塩の解像度に追いついていないとみるのが、正解であろう。

 

しかるにDSLRの高画素化はまだまだ続くと考えている。次回は諧調表現と色再現性について書いてみたい。ただ来週から香港出張なので、更新はすぐにできないかもしれない。

[2009/01/28 Singapore]

 

Chinese New YearのHolidayを利用して、タイに行ってきました。今回は5D2の性能検証ということもあり、高解像度化と14bit化の効用についてということで、KOIをモデルにポートレートを中心に撮影してきました。ギャラリーには比較写真と水上マーケットのスナップを上げてあります。

 

5Dと5D2の違いに関しては風景やスナップを撮っているにはあまりわからなかったのですが、人物の撮影に関しては大きな違いがあることが、確認できました。以前から言っているように解像度のアップが肌の傷や汚れを誇張することなく、やわらかなより現実に近い表現をしてくれます。ポートレートこそ高解像度を要求するということがはっきりと証明することができました。今回の撮影で自信をなくしていた、ポートレート撮影の自信をとりもどすことができた気がします。

 

一枚目に比較写真を上げています。左が5D、右が5D2、撮影した日もだいぶ違いますが、モデルと場所は同一です。5Dに関してはピントのあったものが少なく比較対象を選ぶのに手間がかかってしまいましたが、5D2の撮影ではほとんどピントを外すこともなく撮影できています。5D2はピントを合わせ易くなったのか、今回ピントに注意を払ったからなのかは断定はできません(私はいつもMFです)。

 

結果は等倍の絵を見てもらえば一目瞭然ですが、5D2のほうがはるかに良いことがわかります。色調に関してもだいぶ違いますが、光のとりかた、現像パラメーターなどに関してはその時点で、最も良くなるように調整していますが、だいぶ違いがあります。比較しながら現像した訳ではないので、私の調整が進歩したのか、5D2がよくなったのかはこれも断定できませんが、これも5D2がはるかに良くなっています。

 

このようにポートレート撮影について、だいぶ違いが出てきた訳ですが、さらなる解析と検討は次回以降にやっていきたいと思います。

[2009/01/18 Singapore]

 

ファームアップ後の撮影をアップしていなかったので、Chinese Gardenに出かけて撮影してみました。今日はそのうちから2枚をアップしています。ここはシンガポールの観光案内には載っていないようですが、20年以上も前にだれかに案内してもらったのを思い出して出かけてみました。入場料をとることもなく、係員もほとんどおらず、日曜日だというのに訪れる人も少なく静かに景色を楽しむことができます。

 

撮影結果もまずまず期待どおりだったと言えます。よく等倍画面の解像感を云々する人がいますが、カメラの解像度というのは画素数に比例するもので、それ以外のなにものではありません。JPEG撮って出しの絵を等倍で見て、どちらが解像感があるか論議しても全く意味がありません。これはカメラ内のJPEG圧縮方法による結果であり、Digic4が優秀であるにせよないにせよ、少ない時間内に高精度の絵を出力するには困難さが伴います。現像ソフトの処理時間を見ても、良質な絵を出力するには時間がかかるということは明白な事実です。

 

私の場合は最初から、RAWを扱うことを前提としているのはこのためですが、現像ソフトも自動でパラメーターを決めるような方法ではあまりRAW現像の意味をなさないといえます。私のDSLRのテーマーはここでもわかるように、いい写真を撮るということよりも、むしろデジタルで写真をどう表現できるかということにあり、これは当然銀塩フィルムを意識してのことです。私は銀塩カメラ出身ではなく、コンデジ出身者ですが、デジタルの表現力はまだ銀塩フィルムの表現にまだ負けていると感じることが多々あります。それらは一口に表現できるものではないのですが、色々の解析からあきらかにしていこうといのが狙いです。

 

デジカメ自体の進化も正しい方向に進んでいると感じています。高画素化、14bit化、高感度化などです。個別にそれらを見たときすでにそれらは銀塩を越えているではないかという考えが大勢をしめていると思いますが、実はデジタルであるがゆえにその程度では乗り越えられない理由がひそんでいるのです。それは真空管アンプとかアナログレコードに似た世界があるのですが、それらはノスタルジアとともに滅んでいったのではなく、それを超えるデジタル処理の技術があったからだと確信しています。

[2009/01/10 Singapore]

 

ギャラリーは引き続き去年の撮影から、ファームアップ前の撮影であるが、晴れの日の撮影で黒点が出ることはない。ちょっと絵の仕上げとしては強すぎることは承知である。

 

さて黒点問題に関しては一応の結論がでたので、私なりにまとめておきたい。まず、黒点は飽和したピクセルデーターの次の読み出し部分に出る。これはPDの飽和ではなく、センサー上の後段のアンプの飽和によって発生するオーバーシュートが原因とみられる。アンプの飽和は適正露出でも点光源では飽和することがあり、私の検証では青の成分のみが飽和していることが確認されている。個体によるバラツキは多少あるにしろ、どの個体でも確実に再現させることができる。ただし、現像時に暗部持ち上げの処理を行い、ピクセル拡大表示を行わないと見つけることができないかもしれない。

 

色フィルターは感度低下をさけるため、薄い(色分離の悪い)ものを使用しているので、赤い光でも青の飽和もおきる。ただ光源の中央部が明るい場合光点ないで青の飽和は収まるため、黒点は光点の内側に発生する場合もある。

 

解決方法は読み出し速度を低下させて、トランジェント特性安定後にサンプリングするのが、完全解決には良いが、実際これだけの画素数を4fpsで読み出すには現在のクロックスピードが必要で、この方法はとれなかったらしい。改善のための次の方法は各アンプ(On chip)のゲイン配分を変えることで、これはDigic4から初期設定することが可能のようである。つまり飽和する前段のアンプのゲインを下げることで、後段のアンプあるいはA/D変換のゲインを上げることにより、補正する。

 

実際はこの方法がとられたようで、特に飽和の激しい青成分部分について、変更が適用されたものと思われる。この方法による弊害はアンプ自体のSNが悪くなることであるが、実際ISO400程度では暗部ノイズはセンサーのばらつきによるファクターが大きくノイズの増加は確認できなかった。現像ソフトに対する影響はPhotoshop CS4に対しては変化はみられない。キヤノンではDPPもアップグレードするように勧めているが、アンプ直線性の補正もDPPも行っているのかもしれない。青のゲインを下げているので、暗部で補色である、マゼンタが強くなっているのかもしれない。

 

この方法はあくまで、改善という位置づけであり、強い光源では飽和は完全に抑制できるものではなく、やはり右側に若干の不自然さが見られる場合もある。ただ通常の露出状態では認知できる程度のものではないので、許容できる程度と思われる。

[2009/01/08 Singapore]

 

今日はギャラリーは更新していませんが、5D2のファームアップがあったので、その結果を報告しておきます。

 

朝の発表から、早くも海外のサイトではファームアップ後の絵がアップされ、形がいびつになり、黒が白になっただけだと、2chあたりでは評価されていたようですが、自分でテストしなければ、実際のところ真実はわからないといえます。私の評価では完璧に近いほど直っています。

 

実は私も何枚か撮影し、最初に見たものが、右側が出っ張って世の評価どおり黒が白になっただけではないかとあせってしまったのですが、他の絵を見て、原因は手ぶれだったことが判明しています。1/15のスピードだったので、手持ちでは無理があったようです。壁に固定したり、ISO感度を上げたりして様子をみましたが、結果まずかったのは、最初の一枚だけでした。

 

手ぶれ写真を公開するのは罪つくりですが、他人の評価にたよってあれこれ言うのもどうかと思います。まずは一安心ということでの報告です。

[2008/12/31 Singapore]

 

Singaporeは日本と比べればもちろん、香港と比べても祭日が少なく、あまりゆっくり過ごせるという日が少ないのであるが、それでもこの季節クリスマスと元旦は休みなので、土日をいれるとだいぶ休めるという気分になる。そんな訳で、更新も少し頻度が上がっている。

 

今日は先週末の撮影の中から、4枚ほどアップしている。比較的天気は良かったのであるが、目まぐるしく太陽が出たり入ったりで、現像のほうも個別に色温度を合わせるのに手間取ってしまった。太陽が出たときの色温度設定は5000°Kに設定して、間違いはない。雲に隠れた場合は少し上げてある。色かぶり値は色温度を上げた場合は多少+に振った方が良い場合もある。

 

色かぶりといえば、フルサイズにしてからミラーボックス内の被りはほとんどないようで、絞り値による色調の変化はほとんどない。APS-Cでは周辺減光するほど絞りを開けないとかぶりによって色がにごってしまっていた。今回は解放での撮影を一枚上げてある。赤の色調の違いは太陽が出ていたかどうかによる色温度の違いで、かぶり云々の問題ではないようだ。

 

解像度の増加も良いほうに影響し、シャープネスをかけない絵も素直な解像感があり、好ましい。昼の撮影では露出を上げすぎない限り、黒点の問題は発生しない。

 

黒点の原因については、色々な想像がなされているようであるが、決してセンサー(PD)が飽和している訳ではない。これは同じ光量でもISO感度をあげなければ発生しないことから明白である。飽和は後段のアンプで発生しており、飽和によるトランジェント電圧の影響時間の増加によるものと考えるのが順当であろう。時間的手法がとれなければ、各アンプのゲイン配分による解決が妥当であろう。

 

ただ、極端な露出オーバーは救えないので、改善としか言えないであろう。私としては適正な露出での撮影で問題がなくなれば、良い。夜景をオート露出で撮影すること自体信じがたい。(ISO感度を高く設定できるためAEでもシャッター時間が長くならないためこのような撮影をする人も増えている)。いずれにしても早急なファームアップを望んでいる。

[2008/12/28 Singapore]

 

この週末は比較的良い天気がつづいたので、こちらのいつものポイントで撮影してきました。前回はISO800での撮影でしたが、ちょっとノイズが多いという感じがしたので、常用感度をISO400にすることにしました。今回は晴れていたということもあり、ISO100で撮影しています。

 

5Dと比べて現像時に解像度が上がったと言う感じはしませんが、最終的には解像度向上の効果はあるようです。ただボカシ後のUSMは緩めにしているためか、フルサイズでのJPEGサイズは増加していないようです。色調も若干よくなった気がします。

 

このように晴れた日の撮影では黒点は出ることはないようです。対策のファームアップは年越しとなりそうな気配ですが、早急な対策をお願いしたいところです。最新のインタビュー記事を見ると、読み出し時間は4fpsが限度ということらしいので、クロック低速化による解決方法はできないようです。あれこれと私なりの検討はあるのですが、私が考えたところで、実際の対応はできないので、おとなしくファームアップを待つことにします。

 

ただ時間的な解決方法をとれないのであれば、完全な解決は難しいものと思います。

[2008/12/25 Singapore]

 

昨夜EveのフライトでSingaporeに戻ってきました。ギャラリーはひきつづき「みなとみらい」でのスナップから4枚アップしています。

 

黒点問題は別として、5D2の絵は確かに良くなっています。解像度のアップと14bit化など、もう5Dにはもどれません。5Dは日本においてきましたが、日本にはD30、10D、20D、5Dと4台ころがっています。まあ私がDSLRを手に入れて、Webを始めたのが2001年ですからまる8年がたとうとしています。デジタルカメラの絵もだいぶ変わってきたことを感じさせられます。

 

今時点で、このカメラはメーカーを超えて私なりに比較すれば、最適なものであると思っています。価格性能的には1Ds3やD3Xなどがありますが、その大きさと重さから使いたくない気がします。α9000なども選択肢の一つではありますが、やはり、14bitがないところが、致命的といえます。

 

ただ黒点は唯一の問題ではありますが、いまのところ等倍以上の表示でしかわからないとはいえ是非早急なファームアップを期待するところです。これが改善されないと私としても、現像法へのさらなる取組というのが、スタートする気持ちになれません。

[2008/12/22 Japan]

 

昨日は5D2をかついで、「みなとみらい」へ。例によってでかけるのが遅くなって3時すぎ、夕暮れどきと覚悟はしたが、この季節ちょっとゆっくりすると日も暮れて半分は夜景撮影となってしまった。黒点検証の撮影のつもりではなかったが、これも十分堪能する結果になってしまった。とりあえず日暮前のものを2枚アップした。

 

5D2購入以後初めてのお出かけであったが、結果的にはまずまず期待どおりの写りぐあいである。やはり画素数の増加はそれなりの効果はでている。絵がやわらかい。等倍でみればそれなりの解像度はでているようであるが、PC画面いっぱいでみても絵のやわらかさが感じられる。シャープネスは最少で逆にぼかしをいれているので、エッジはあまりきかないように調整している訳であるが、ピントの合っている部分と合っていない部分との境目が段階的に変化せず、なめらかに変化している。

 

これは解像度アップによる効果として期待していたことであるが、期待どおりである。いままで、遠景に人の顔が写り込むと顔だけボケたように表現されてしまっていたが、回りの建物などの解像感のバランスがよくなった気がする。解像度効果については等倍表示の解像感を論議する傾向にあるが、大きく表示しなくても高解像度の効果は十分にわかるものである。

 

二枚目の絵はまだ明るい時の絵ではあるが、点光源の右側に黒点が観測することができる。等倍で探すのは難しいが200-300%で見るとわかる。そうたくさんの箇所ではない。結構アンダーでの撮影ではあるが、やはり点光源での飽和は避けることができないようである。

 

黒点問題に関してはまだキヤノンのファームアップは発表されないが、私の予測はクロック低速化でしか解決できないということである。クロックを1/3から1/5にすれば完全な解決が期待できるのであるが、キヤノンの発表は「軽減」といった表現しかされていない。クロックスピードに関してはすでに最善のオプテイィマイズがされていて、これ以上の低速化は難し

 

いのかもしれない。クロックの高速化は画素数が上がるごとに必要とされるもので、1Ds3で問題にならないのは同時読み込みチャンネルが多いことによるのかもしれない。

 

いずれにしても、この問題に関してはファームアップ後の状況を見ないとなんとも結論はだせない。

[2008/12/18 Japan]

 

帰国したのは火曜日の朝、やっと書き込みの時間がとれたので、アップしておきます。ギャラリーはとりあえず、今日撮った近所の絵をアップしています。ISOは800でほぼ問題ないようなので、今後はこの値を使うことにします。CS4ACRでは色温度5000Kで色かぶりは0の設定でいけるようになった。

 

さて問題の黒点であるが、私の個体では飽和しない限り、この問題は発生しないようである。前にも書いたようにこの問題には解像度疑惑がある、つまり読み出しデーターの前後に影響を与えることがあれば、実質的な解像度が低下することになる。実際このことが発生するか検証するのに大部時間をかけてしまった。色々と飽和しない範囲で撮影したが、特に影響はなく、一応安心である。

 

アンダーシュートに関しては点光源を飽和させると発生するようである。前回は直列データーはベイヤー4個ひと組から一個づつと書いたが、自分の個体で確認したところベイヤー4個から一つ置きに一個づつとなっているようである。このため黒点は横4ピクセル後の点に発生しているようである。この発生は飽和時のみ発生しているようなので、インピーダンスマッチングは効果がない。素子上で飽和しないようにすれば改善されるかもしれないがファームでの変更は難しいと思われる。

 

キヤノンからの対策発表はまだのようであるがが、クロックの低速化が確実な方法であると思う。ただ飽和しなければ、この問題は発生しないので、私の使い方上では問題ないと結論づけることができた。夜景の点光源といえども飽和させた撮影は絵として使い物にならない。これは飽和すると光源の色が変わって白になってしまうからである。

 

5Dのハンドオンからこの問題の検証から始まってしまったのは不幸であったが、とりあえずのハンドオンレポートとしては、私の数少ない5Dの不満点を全て補ってくれたという点で、評価できる。連続撮影枚数とバッファフル時間もUDMA45M品を使えばほとんど時間はかからず、撮影会などでバッファフル時間を気にすることなく使えるようになっているし、ファインダーも(Eg-Sは今日届いた)だいぶ大きく見やすくなっている。これらの進歩は黒点問題を凌駕して余りあるといえる。もう5Dに戻ることはできない。

[2008/12/11 Singapore]

 

連続の書き込みになりますが、5D2黒点の解決法を思いついたので、書いておきます。前回は読み出しクロックを下げなければ、根本的解決はできず、動画機能のためにクロックスピードを下げられないと書きましたが、ならば静止画使用時と動画使用時のクロックをダイナミックに変更すれば良いことになります。

 

実際のハードとファームの役割分担については、わかりませんが、Digic4が他の機種にも使われていることを考えれば、読み出しクロックをファームでコントロールすることは可能と考えれられます。ただダイナミックに変更することはかなりのファームウェア変更が要求されると考えられます。

 

この方法でも動画に関しては解決されないのですが、HDビデオといえどもそれほどの解像度は必要とされないためソフトでのごまかしでなんとでもなるとかんがえられます。動画が現状より悪くなることはないでしょう。

 

この書き込みをキヤノンの技術者が見ていることはありえないのですが、担当者なら容易に気づくことであり、私的には、ファームアップによって、解決できるという希望がわいてきました。巨大掲示板などでどんどん叩いていただけば、改善のスピードも上がるいうものです。

[2008/12/10 Singapore]

 

明日のフライトで帰国の予定でしたが、パスポートの残存期間が6か月に満たないということで、急遽キャンセルし、パスポートの再申請をしています。来週早々には帰国できるでしょう。そんな訳で、今回は変則的ではありますが、カラーマネージメントで書きそびれたことと、5D2の黒点問題について書いておきます。

 

カラーマネージメントについては、OSにおけるプロファイル設定はsRGBにすべきだと、書きましたが、そのことを守れば、アプリケーション上では自由にプロファイルの設定ができ、矛盾を生じません。私はPhotoshopの場合作業スペースをAdobeRGBに設定して、書き出し時にsRGBに変換して保存しています。このようにすれば、広域のモニターを使ったときAdobeRGBを扱うことができます。モニターがsRGBの場合はあまり意味がないのですが、カメラからAdobeRGBで読み込めばヒストグラムでAdobeRGBの色域で色飽和をおこしていないかどうかをチェックできます。これは実際カラーマネージメントとはいいませんが、カラーマネージメントの機能を使用することにより、よりよい絵を仕上げることは可能になります。

 

さて問題の5D2の黒点ですが、Web上でRAW画像の黒点の拡大が掲載されているものがあったので、検討してみました。これは明らかに設計上の問題です。センサーの設計の問題と言っている人もいますが、これは素子ではなく、伝送系の問題であることはアナログ回路技術者である私にははっきりとわかります。RAWデーターを見るとベイヤー配列の4個をひと組からそれぞれ一個を横につないで、直列読み出しをしているのがわかります。今回の問題は輝度の変化によって、直列データーにアンダーシュートあるいはオーバーシュートを生じているのがわかります。さらに次の次のデーターもリンギングのため影響を与え黒から再び白に変化しています。横方向の影響は一つ置きであるため、最悪ピクセルにして、横6ピクセルに影響をあたえています。

 

現在は右側に見える黒点しか問題になっていないようですが、点光源の左側にもオーバーシュートとリンギングによる跳ね返りがみられ、左側では一旦白になって、2ピクセル後に暗くなりその2ピクセル後に本体の白になる現象があります。これは等倍画面でも光源の左側に明るい縦筋がみえます。オーバー・アンダーシュートやリンギングの原因はセンサーからDIGICにあるであろうアナログアンプとの間の距離による遅延と浮遊入力容量によって発生します。この発生は5D2だからあるということではなく、一般的な現象です。ではなぜ5D2で問題になるかと言えば読み出し速度を上げるための直列読み出しクロックの高速化が原因といえます。

 

通常これらの過渡的なノイズを避けるため波形が安定してからサンプリングするのですが、ここでは安定以前に次のデーターに移っています。なぜこれだけ高速読み出しをする必要があったのかといえばこれはとりもなおさず、30fpsの動画機能のためであることは想像でき、4fpsの静止画のみであれば、クロック周波数を下げることができ、この問題はおきなかったはずです。これは、検証が甘いというより、設計開始時点での考察が足りないといえます。設計後期においては、このことに気がついていたのかもしれませんが、動画機能を捨てる訳にいかず、目立たないようにするという、ごまかしの対策しかできなかったのではないでしょうか。

 

実際・動画機能を捨ててクロックを低速化しない限り、根本的な対策も方法も思いつきません。あとはまやかしの方法しかないと思います。輝度変化が大きくなければ、影響は少ないといえるものの隣のデーターが次のデーターに影響を与えるという意味で、実質的な解像度に影響を与えているということも事実です。

 

私も1ユーザーとして、スペック上の期待を裏切られたというショックはありますが、総合性能で5Dよりも良いと言い聞かせて使っていかざるを得ないでしょう。

[2008/12/06 Singapore]

 

ギャラリーも引き続き。来週には5D2の絵がアップできると思う。5D2だから絵がきれいになるとか思わないけれど、いくつかの改善点には期待できる。今日上げたマーライオンの絵、周辺によけいなものが写っている。96%の視野率で写りこむことはわかっていたが、構図上ファインダー内でギリギリの選択をしてしまった。96%というのは結構な部分が実際に写り込む。5D2でも100%ではないので、完全にこの弊害を取り除くことはできないが、だいぶ軽減されると思うし、ファインダーの視野角が広がることも期待点である。その他の改善点は手にしてから(来週以降)にしたい。

 

今回はカラーマネージメントに関して、わたしなりの結論を書いておきたい。ずっとカラーマネージメント不要論を展開してきた訳ですが、実際のところ全く不要であると思っているわけではありません。例えば外部にプリントを出すときはsRGBで自動補正なしの対応のある場所に出すことにしてます。プリントされた色調はデイスプレーの色調とほぼ一致するし、ディスプレーで表現できなかった色もプリントで表現できるものがあれば、きちんと表現されます。

 

これらのことは、私のような一般的なユーザーにとって、必要かつ十分なことでもあるといえます。WindowsユーザーがMacユーザーのいうカラーマネージメント理論に惑わされることが忍びないのである。彼らはWindowsシステムにおける色管理を批判するが、Windowsシステムを理解していない。Windowsの基本的なビューアーはsRGB以外のプロファイルもサポートし、その表示を行うが、このソフトのスライドショーは全くその管理を行わない。IEもプロファイルを表現しない。OSにはプロファイルを設定できるが、ビューアーのようなアプリケーションのために設定されるのみである。Windows上のPhotoshopはOSに設定されたプロファイルをもとにアプリケーション内で様々なカラーマネージメント(プロファイル変換・表示・校正)ができる。Vistaではディスプレー等のプロファイル設定も行えるようになったが、いずれにしてもOSはカラーマネージメントに対して、動作をすることはない。アプリケーションがこの設定をもとに動作するだけである。

 

しかるにカラーマネージメントに関してOSを評価することは全く意味がない。ハードウェアの性能のみが、色再現性を制限するものであり、カラーマネージメントがこの能力に影響を与えることはできない。ハードウェアはその性能を最大限に発揮できるように調整(ハードウェア校正・ソフトウェア補正によって)されなければならない。ただこれはカラーマネージメントとは全く関係のない作業である。

 

これはカラーマネージメントに対する私の結論ですが、ここで問題です。「もしあなたが、広色域(AdobeRGBを超える)のディスプレーを手にいれたとしたらOSのプロファイルを何にアサインするでしょうか」。私ならsRGBに設定します。それは現状の多くの環境(自分ではなく・グローバルな意味で)が、sRGB能力であるからです。そして、sRGBに設定したからと言って広色域ディスプレーがsRGB以上の色域を表現できることを何ら失うことはないからです。

[2008/11/29 Singapore]

 

ギャラリーは前回の続きの絵をアップしています。この日の撮影はみんなISO400となっていますが、これは意識的ではなく、気がついたらカメラがそう設定されていたためです。今日は5D2の発売日、発表日のネット予約なので、初ロットが日本の家の方に納品されたようです。日本なので来月11日日本に一時帰国するまでは手にすることはできません。Eg-Sも日本滞在中に入手することができるでしょう。

 

さて今回はお約束のディスプレーのキャリブレーションについて書いておきます。過去に述べたようにキャリブレーションの3要素はガンマ・色温度・グレーバランスです。キャリブレーションにはハードウェアキャリブレーションとソフトウェアキャリブレーションがあります。ハードウェアキャリブレーションはPCのドライバーソフトなどとは関係なくモニター自体でキャリブレーションしてしまうもので、PC自体には標準のプロファイルを設定することができます。

 

過去にはグラフィック用のディスプレーといえばCRTがもっぱら使われていました。CRTはテレビ放送の歴史とともに歩んできた経緯がありますが、このキャリブレーションは必要とされないほどの便利さがあります。実際RGBの輝度レベルを調整して、色温度を合わせさえすれば、グレーバランスは完璧、ガンマは自動的に2.0となります。ガンマが2.0になる理由は電力は電圧の二乗に比例するという物理的な法則のためです。

 

現在Macのガンマ値は1.8でWindowsは2.2だと言われています。昔テレビ放送では、CRTの特性を補正するため、黒伸長、白圧縮回路が放送局側にもうけられいわゆるガンマ補正が行われていたのですが、この補正を値をどの程度にしたら、受像機側で自然で美しい絵が得られるかということから現在の2.2程度に落ち着いてきたと思われます。Macについては印刷業界との整合性において1.8程度が最もあっていることからこの値が採用されていると思われます。しかしこの違いはすでにカラーマネージメントの理念(どの環境でみてもプロファイルを合わせれば同じに見える)からすでに逸脱しているとしか言えません。

 

話は横道にそれてしまいましたが、CRTはほとんど楽なハードウェアキャリブレーションによって、校正することができます。しかし、LCDや他の素子はそう簡単にはいきません。高価なLCDモニターはキャリブレーションツールが付属していてハードウェアキャリブレーションを行うことができますが、安価なモニターやノートPCではハードウェアキャリブレーションの方法は提供されず、ソフトウェアキャリブレーションを行うことしかできません。

 

ソフトウェアだからだめだという訳ではありませんが、色温度を変更すると各色のカーブが違うため各色ごとのカーブを設定しなおさなければなりません。市販のキャリブレーションツールがやってくれるのですが、その結果に満足できなければ、手動と主観による設定になります。ソフトウェアでは各色8bitの制御しかしないので、256諧調で調整しなければなりません。256諧調は多いようですが、実際ガンマ2付近の暗い部分は1bitの変化でグレーバランスが大きく変わることになり、調整はそう簡単ではありません。私の場合でも毎日白黒の絵を見ながら調整を繰り返し、一週間ほどでなんとか妥協できるところに追い込むと言ったところです。

 

しかし、私の言いたいところは最後の仕上げです。調整を完了したデーターいわゆる、デバイスプロファイルをどこにも設定してはいけません。OSにもPhotoshopにもディスプレーがsRGBであると設定することです。これを間違えるとフォトショップのカラーマネージメントシステムがまともに動きません。Photoshop上の”校正設定”でWindows RGBを選んだときと”校正”しないときとで同じ色調にならなければ、これから先のカラーマネージメントにかかわる設定は何をやっているのか意味をなさなくなるからです。

[2008/11/22 Singapore]

 

ギャラリーは前回同様雨上がりのシンガポールを2枚アップしている。天候のせいもあるが、昔のD30時代のはでな色づかいの絵ではない。5D2の発売日も固定されたようなので、今回はディスプレーの色表現はお休みして、5D2の入手前評価を書いておきたい。

 

以前にも書いたが5D2は5Dの数少ない不満点を埋めてくれる製品として評価している。3年の年月の進化として順当なレベルにあると思う。入手前なので、最近増えたWebサンプルでしか評価できないが、画素数の増加による絵の変化に関してはそこから読み取ることができる。

 

銀塩とデジタルの差において、デジタルが勝てない理由の一つとして、解像度とそのシャープネス処理を上げている。いまでも等倍表示でピクセルあたりの解像度を云々する輩がいるようであるが、それは的外れである。解像度とは一画面あたりの表現能力であり、画素数に比例するものである。ただ、画素数が増えたからレンズは良いものを使わなければならないとい考えもまた短絡的である。

 

シャープネス補正はテレビ放送などではアパチャー補正と呼ばれ、VGA解像度の画面を等倍表示する状態でいかに解像感を上げるかということで進歩してきた。常に解像感は最終表現の状態で論ぜられなければならない。そして、ピクセルレベルでのシャープネス処理は改善よりも弊害のほうが大きい。いま20M画素レベルではレンズの解像度を越えつつある。ピクセルレベルシャープネス処理は解像している状態では解像感を増すがレンズが解像できないと極端に解像レベルを下げるのである。これがピントのあったところと合わないところとの差を顕著にして、絵を不自然にする。

 

よく数M画素のカメラでポートレートを撮ると毛穴まで写るのにこれ以上の解像度はいらないという人がいる。デジカメで毛穴まで写るのは正しく表現されていない証拠である。銀塩で撮ればいくら拡大しても毛穴は見えない。実際もそんなに醜い毛穴はないはずである。デジタルは小さな欠陥をより誇張して映し出す。この原因の追及が私の現像法の長年のテーマでもあったが、ここにきて解像度不足を補うピクセルレベルのシャープネス処理であることがわかってきた。しかし現像時にシャープネスを0にしてもベイヤー配列にて解像度アップを図るロジックがシャープネスをかけるので、現像後さらにボカシを入れなければならない。しかし、このシャープネス処理によって発生した黒はぼかしても絵を暗くする。

 

この弊害をなくすには、レンズの解像度を超える解像度をセンサーが持つことである。これによって、不要なシャープネスはかからなくなるし、ボカシを入れたとしても観賞サイズにおいて解像感を低下させることはない。シャープネスがほしければ鑑賞レベルにおけるもっとピクセル半径の大きなUSMをかければ良い。

 

私の思う写真とは女性のポートレートであって(ヌードは究極であるが)、美しく表現できなければ写真ではない。どんな不美人でも、美しい瞬間はあるし、それを表現できることも写真の理想である。またいくら美人でも露出とピントが合っていれば撮った写真が合格という訳ではない。肌荒れなどの欠陥を隠蔽しろと言っている訳ではない。欠陥を誇張するようなカメラは使うべきではないし、そのような現像処理は行うべきではない。

[2008/11/15 Singapore]

 

ギャラリーは前回の続きであるが、激しい雨がひいたあとの絵である。完全な雨上がりといえないが、一応私の好きな雨上がりの色になっている。ところでこのところDVDからリップした、PVをMP4に変換して、OLEDのN85にコピーして、鑑賞している。その色表現はすばらしく、sRGBのモニターでは表現できなかった色があり、こんなシーンがあったかと思うような絵にはっとさせられる。

 

特に赤の表現が素晴らしい。昔撮影会のとき、645のカメラを借りてポジで撮影したことがあったが、モデルの赤い口紅の色と一輪ざしのチューリップの赤だけはポジのスライドと比べていくらレタッチしても、表現できなかったことを思いださせる。モニター上の色表現能力はハードの性能によるのもで、いくらソフトをいじってみたところで、不可能なものは不可能なのである。

 

ここでも、カラーマネージメント不要論が再燃する訳であるが、もう一度整理してみたい。MACユーザーがWindowsは全く色管理されていない、Vistaで少し良くなったなどというが、これははずれていなくてもあまり意味のない論議である。VistaはOS画面とモニターにプロファイルを与えることができるが、私の使用法においてはXPの時から何の進展もない。

 

そもそもsRGBのモニターを持ちsRGBのプリント出力を行う使い方において、他のプロファイルは必要ないし、カラーマネージメントの概念を持ち出す必要も全くないのである。いま広い色域を持つ例えばAdobeRGBのモニターを手にいれたとする。ここで、現在の環境に何の変更を加えずとも、使用者はすばらしい色を楽しむことができる。これは間違いだというから、sRGBからAdobeRGBに変換して見てみる。確かに色は薄くなり、たぶん作成者のモニターに表現された絵に近くなることであろう。しかし、sRGBモニターでは表現されなかった原色はAdobeRGBのモニターでは表現されるのである。逆も同じでAdobeRGBで出力された絵はsRGBモニターではいかにプロ不ファイル変換しようが、表現されることはない。

 

カラーマネージメントの理念はどの環境でみても同じ絵は同じようにみえなければならない。これが達成されるのは同じ性能をもったハード同士に限られるということを認識しなければならない。印刷機あるいはプリンターの性能がsRGBを超える性能を持ちプリンターと同じ表現でレタッチを行いたいのなら、同じ性能を持った例えばAdobeRGBのモニターを持たなければならない。これは当然のことである。

 

最初にPVの話をしたが、PVの多くはVideoカメラではなくフィルムで撮影されている。これは多くの映像クリエーターがフィルムのほうが、デジタルよりいい色が再現でき味があると感じているからである。これは、デジタルにおける再現性はカメラではなく、表示装置の性能に不足があるためと考えている。現状PVや映画などにプロファイル表現はない。ユーザーが高性能のモニターを持っているならきれいな絵をそうでないならそれなりの絵で見てもらいたいというのが、製作者の意図であろう。通常の人の多くがsRGBで出力するのは、sRGB環境しかないからである。ここにはカラーマネージメントの概念も必要性もない。

 

次回はキャリブレーションとハード性能について書きたい。

[2008/11/08 Singapore]

 

ギャラリーは久々にシンガポールに戻って2枚アップしている。どうも日頃の行いが良くないのか、晴れていても出かけると天気が悪くなる。この日もスポット到着時に雨が降り出しほとんど雨宿りに時間を費やした。この2枚は降り出す前の絵である。前回は携帯電話の市場性について述べたが、どうも技術者がこんなことを書いても説得力がない。いずれ私見にすぎない。今回はカメラの解像度と現像処理(シャープネス)に関して書いておきたい。

 

すでにDSLRの解像度は135フィルムのそれを超えたといわれるが、それは事実であろうか。フィルムとの比較サンプル等を見てもDSLRのほうがはるかに高い解像感をもっている。ただそれは意図せずともかかるシャープネス効果により、解像感が高まるための理由もある。このシャープネス効果は解像感を上げるのに役立つがそのことによる弊害がフィルムカメラを越えられない障害として存在することを無視できない。具体的に言えばピントの合った部分と合わない部分の差が顕著であったり、針葉樹がボケルとかいう現象になって現れる。

 

通常ある周波数特性を持った回路に正のパルスを加えると前ブチと後ブチにアンダーシュートが発生する。この理論を使ってシャープネス処理を行うのである。画像の場合は時間軸ではなく空間において処理されるが、原理的には同じである。周波数特性と応答特性には相関性があり、周波数特性を制御することにより、応答特製を変化させることができる。これは数学的にいえば、フーリェ変換と逆フーリェ変換を組み合わせて、計算すればよいことで、デジタル信号処理で使われる手法でもある。時間軸の場合帰還をかけることにより、ナイキスト周波数付近の特製を変化させられるが、空間の場合は周辺ピクセルの値に位相差を持たせて加えることによりシャープネスの度合を変化させる。

 

さて昨今の高画素化によって、現像時にかかるシャープネス処理は行わずとも十分解像感はあるのであるが、JPEG出力はどうしてもかかってしまうようである。これらの処理が入ると解像度限界付近においては様々な弊害が顕著に現れることになり、画質の悪化をまねくのである。この弊害をさけるにはRAW撮影して良質の現像ソフトを使用することであるが、それでも画素数とローパスフィルターの特性が設計的に最適かされていないと、アンダーシュートがでたり(シャープネスがかかる)眠い絵になったりのである。多くの場合ナイキスト周波数に引っかかる周波数を持った被写体は多くはないのであるが、それでもポートレート時のウブ毛とかがこの周波数に同期がとれてしまう場合がある。5D2の20MPixelレベルではどうなることか結果をみたいところでもある。いずれにしても現像時のシャープネス処理は行うできでないことは確かである。

[2008/10/31 Singapore]

 

ギャラリーは引き続きバンコクの絵を上げている。さすがにこのくらい絞ると、このレンズでも周辺まで解像度の高い絵を撮れる。昨年末にシャッターユニットとローパスの交換をした5Dであるが、その後掃除もしていないが、ゴミがほとんど(全くではないが)ついていないのは驚きである。ただ一段アンダーで撮っているにもかかわらず、ピーカンのスナップでは白とびがいくつかの点で発生しているのが気にかかる。

 

さて、前回は日本の携帯はoLEDもついていないのかと書いたが、秋冬モデルで何機種か採用しているようである。今回は日本の携帯が技術的にすぐれているのかという点に私見を述べたい。技術力といっているのは、どれだけ多くの機能を持っているかという量の論議ではなく、あくまで質の面での話である。多くの機能とはカメラがついているとかお財布携帯とかGPSがあるかとかいうことになるが、これらは技術的に組み合わせにすぎず、それぞれ個々のものをみれば専用品より当然質が落ちているので、携帯の技術力ということにはならない。

 

技術力をいうなら当然質の問題で語らなければならない。これは、最も基本的なところでは通話品質である。電話としての音質はどうであろうか、いつでも確実に着信がとれるか、通話にノイズが入ることはないか、受信感度はどうかなどである。ディスプレーについていえばきれいに見えるか、全体としての質感はどうであろうかということである。これら質の面でいえば、まあ海外大手Nokiaなどの値段相応のものに比べてまあ一応の線は確保できていると思う。従って技術力という点については、一応あるレベルにあるが、それ以上でもないといえる。

 

次に日本の携帯が海外に通用するかという点については全くNOといわざるを得ない。この件に関してはもうすでに結論がでていることではあるが、サムソン・LG等の韓国メーカーが自国の方式でもない、3Gの製品をつくり確実にシェアーを伸ばしていることを考えれば、非常に寒い状況にあることは確かである。やはり、これは事業者主導の日本の特殊事情が足をひっぱっているといえる。日本ではインセンティブのために各社最高レベルの携帯しか売れない。機能を絞った安価なものを作ってもユーザーが払う金額はたいした差がないからである。

 

海外をみれば、ユーザーに必要とされる機能がついていれば、基本性能が良くデザインの自分にあったもの、質感が高いものなど要求はそれぞれであるが、日本と比べて安価に手に入るし、自分の要求にあったものを自分のアイデンテティーとして電話を持っている。日本人からみればこんな機能もついていないのかと遅れて見えることであろう。逆に日本メーカーの電話はどれも画一的であり、おもしろみがない。日本メーカーの技術の閉鎖性から、海外市場へ出したときの言語対応などのローカライズも難しさもある。機種の少なさ価格の問題などもこの円高ではどうしようもない。行政主導のSIMロック解除も遅遅としてすすまない。

 

パソコンなども世界的にみれば、もう完全に負けているのに、日本という島国にいるかぎり、日本製が一番いいと信じていられる。これも給料はさっぱり上がらないのに、これまでの円安状況に甘んじてきた大企業の策略にのっていたにすぎない。円が実力値を取り戻したとき、安い海外製品が入ってきて、日本製品の技術力を知るときがやがてくる

[2008/10/26 Singapore]

 

ギャラリーは先月旅したバンコクから2枚アップしている。

 

このところ新しい種類のDisplayとして、wLEDタイプとoLEDの表示を手に入れることができたわけであるが、表示能力に関して私なりの結論がでている。wLEDに関してはsRGB領域を越えられないのは、RGB素子の発光スペクトラムにあると考えている。wLEDそのものは白が出せれば良い訳でRGBスペクトラムが正確なRGB特性を持っている必要はない訳で、特にwLEDがディスプレー用に設計されたものでなければ、理想的な色域を表現することはできない。例えば緑LEDのスペクトラムは赤に偏っており、純粋の緑LEDは高価である。従って高価なwLEDを使用すればより広域の色を再生することが、可能であろう。このような特性をもったバックライトはwLEDではなく、RGBLEDバックライトと呼ばれているようである。しかし、wLEDでも今までの冷陰極管のものに比べればずっと良いことは確かである。

 

OLEDに関しては表示用に開発されているようであるので、さすがにRGBスペクトラムは良くできており、さすがの色を表現してくれる。oLEDについては寿命が短い欠点があるが、パネルを薄くできるところに長所があり、携帯電話に使用するには、格好の素子であるといえる。実用化されているのは韓国メーカーの機種に多く、日本製にはあまり聞かない。日本はもはや携帯後進国なのか。

 

さて本題のカメラであるが、DSLRに関していえば、世界でも日本メーカーの独壇場であるといえる。5D MarkIIの発売まで、そろそろ一か月であるが、このカメラに対する私の期待を述べておきたい。世の中では5Dからの進歩があまりないとの感想が多いが、私にとってはすべての点において5Dでの不満点を解消してくれるものだと思っている。

 

まず視野率の改善であるが、100%までいかなかったのは残念であるが、96%から98%まで増加したことは大きな進歩である。ファインダー倍率が同じであれば視野も広がる。トリミング量も少なくなる。視野率はペンタ部の大きさにかかわってくるので、コスト面からこの辺で妥協しなければいけないところもある。

 

画素数の増加は大きな変更点であるが、これは多いに歓迎すべき点である。ベイヤー配列であるがためにコントラストの切り替わり部分に発生する誤信号に悩まされていたが、これはセンサー解像度がレンズの解像度を超えることによって解消されてくる。この理由によりかかる不要なシャープネスがポートレートの絵を破たんさせていたことも十分経験している。最近スタジオポートレートを撮る機会も少なくなってしまったが、やわらかな表現という意味で期待している。

 

諧調14ビット化についても、過去から願っていたことである。背景が明るいポートレートを撮影した場合。顔の部分を持ち上げる処理が必要であるが、ノイズの増加もさることながら、諧調の不足を感じることが多々ある。ストロボやレフ板で撮影時の工夫が必要であるが、それでも調整時点で諧調不足が多々感じられるのでこの点の改善が期待できる。

 

最後にUDMA対応という点である。スタジオポートレート撮影の場合、連写における問題点は連写速度でも、バッファ量でもない。バッファが一杯になってから次の撮影ができるまでの待ち時間である。これだけは使ってみないと改善量が十分であるかどうかは不明であるが、例えば一秒に一コマ撮影するとして、バッファフルにならずに撮影がつづけられれば、私の場合問題がないレベルである。

 

総じて言えばスナップや風景に関していえばほぼ銀塩の域にあるといえるが、スタジオ撮影に関してはまだ銀塩に水をあけられており、5D MarkIIがどれだけ肉薄できるかが期待点である。

[2008/10/18 Singapore]

 

今週からギャラリーはBangkokから。BBSのほうにも書きましたが、Nokia N85を購入しました。Singaporeという地の利をいかして、世界に先駆けての購入の早さとなったわけですが、Nokia Upateもまだ機種をrecognizeできない状態で早すぎるのも何かなあというところ。

 

このところDispalyの色管理ということで述べていますが、このN85は現状最大サイズのOLED(有機EL)をDisplayに採用した機種です。さすがに色の再現性はすばらしく、WLED採用のノートLCDとはずいぶん違います。純色表現のすばらしさからこれはAdobeRGBの領域をも完全にカバーしていると感じられます。ただグレーバランスが暗いところで赤によっているところが残念ですが、これはPCのように自分で調整という訳にはいきません。

 

方法は内部を検討してみればいじることは可能と思いますが、Nokiaが高価になることを押し切ってこの方式を採用し、この調整をしてくるというというところに携帯電話のディスプレーに何かしらのポリシーを感じざるを得ません。これは明らかにカラーマネージメントにおけるポリシーとは全く異なる次元のものです。

 

ところで、WLED採用ノートPCのキャリブレーションのほうも検討を繰り返していますが、結局はキャリブレーターハードを使わず、ソフトだけで調整を完了しています。ただキャリブれーターの測定値によれば緑のCIE座標のy値が0.6を超えておらず、実力的にはsRGBの領域を超えていないというこがわかったところです。通常のLCDディスプレーはsRGB対応のCRTに対してかなり能力が落ちるとは知っていましたが、やっとsRGBの色域を表現できるようになったというところが正直な結果というところでしょう。

 

もう一度カラーマネージメントに対して考察してみましょう。モニタープロファイルのasignにはモニターハードがsRGBなどの標準色域をもたない場合にキャリブレーターの結果をプロファイルにアサインするようになっていますが、これはOSの色管理に対していろいろの矛盾(というより理解の足りなさ)を生じます。私が色管理などすべきではないというのはこの点で、キャリブレーションによってsRGBのモニターを構成できたとするならば、キャリブレーション結果をICCプロファイルに設定するのではなく、標準のsRGBをICCプロファイルに設定すれば、Windowsでもphotoshopの色管理も正常に動作することができます。

 

高度のグラフィックデザインには印刷物との互換性から広域の色を再現できるディスプレーが必要とされます。この理論をsRGBもろくに再現できないディスプレーを持つ一般ユーザーに拡大しても誤解を生むだけであり、カラーマネージメントを無視してきたWindowsOSにもそれなりのポリシーがあるといえます。

[2008/10/11 Singapore]

 

今週もギャラリーには日本での撮影からアップしている。温泉旅行は五浦海岸から、最後は地元のハワイアンズに移った。フラガールズで有名になったハワイアンダンスショーは40年以上続いているが、今もすばらしい。

 

前回はカラーマネージメントに関して多少乱暴な表現をしてしまったが、やはりソフトによる色管理というのは色々制限が多く、Macのように使用するハードが固定されないと、理論的に成り立ちにくいものである。とはいってもディスプレーのキャリブレーションに関しては最善をつくすべきである。

 

やっと古いキャリブレーションツールを引っ張り出してディスプレーの調整を終了した。キャリブレーションツールについては現在多くのところで製品化されているが、そのままキャリブレーションを行ってもまともな結果は得られない(私の持っているものだけかもしれないが)。結局は主観による再調整が必要である。キャリブレーションツールのキャリブレーションはどうなっているのか疑問であるが、他にもいろいろ問題がありそうである。

 

このキャリブレーションツールで最も有用なのは添付されている微調整用のソフトである。これは明度別ポイントで出力レベルを調整できるトーンカーブ調整ツールみたいなものであるが、ディスプレードライバーには明度・コントラスト・ガンマのスライドバーしかないので、色温度やグレーバランスの調整はほとんど不可能なためである。

 

前回も述べたようにディスプレー調整の必要十分な項目は色温度・グレーバランス・ガンマである。方法はまず信頼できないキャリブレーションツールで、色温度ネイティブ・ガンマ2.2としてキャリブレーションを行う。結果はいうべくもなく無残であるが、ガンマの基本位置は参考になる。その後ポイント微調整によって、色温度とグレーバランスを主観で調整する。緑カーブがガンマ補正後の直線となるように各ポイントをいじって調整し、その後赤と緑のポイントをモノクロの絵がモノクロとなるように調整すれば良い。調整は主観ではあるがモノクロの絵がモノクロになるという明解な基準に合わせることなので、基本的には間違いがない。ただこれはなかなか難しい作業で、諧調表現された絵を使うと割と楽である。

 

ガンマの確認には黒レベル0に対して10の四角が確認できる程度、白レベルに関しては249の四角が確認できれば、ほぼ調整できていると言える。この調整方法はモノクロ基準であるので、調整する人の個人差はなく、どんなディスプレーにでも適用できる。主観調整ではあるが、この調整方法が間違いであると指摘される理由はどこにもなく、最も信頼できる方法である。

[2008/09/28 Singapore]

 

先週は日本への帰国、今週末はバンコクと忙しく更新できずにいました。ギャラリーはとりあえず、日本帰国時の温泉旅行から茨城県北部の五浦(大津港)での撮影から三枚アップしています。前回述べたように色を出すなら開放撮影ということでF2.0(さすがに1.2はきつすぎる)で撮影しています。当然絞りを開いた撮影が適しているものと不適のものがありますが、風景における解放撮影とは何かというのを考えさせられます。

 

さて日本にはDELLのPCが届いていたので、これを使って作業をしています。前述のようにDELLのPCのWLEDオプションを発注していましたので、色再現性という点での期待があった訳です。予想どおり色の再現性という点では、通常のものよりはるかに広い色域を持っているようです。一般的に言われるようにWLEDバックライト方式はAdobeRGB色域をカバーしているようです。

 

ただOSを今回よりVistaに変えているため、キャリブレーションとカラーマネージメントはまだ十分行えておらず、色温度設定の不完全さはありますが、他のPCの色合いがみすぼらしく見えます。ことディスプレーに関することだけに、Web上で比較してみせることはできませんが、白の明るさ色の濃さ、コントラスト等満足のいくものと感じています。

 

キャリブレーションに関しては簡易的には調整してはありますが、本格的にはこれからです。Vistaのカラーマネージメントに関してはちょっとおかしなところもあり、ドライバー等のソフトも不足しているので、今後もう少し時間がかかりそうです。とりあえずの調整がついたらまた報告する予定ではいます。

[2008/09/17 Singapore]

 

今日の更新は変則的ですが、明日夜日本へ出発ということで、更新しています。それとやっと待望の5D後継機発表ということで、チョッとコメントを書いておきます。

 

マーク2は買いかということですが、私の場合は発表と同時に迷いなくヨドバシドットコムをポチりました。視野率は期待の100%までは行かなかったのですが、98%とだいぶ良くなっています。視野率に関しては現像時に自動的にトリミングすればよいのだからあまり気にすることはないと書いたことがありますが、基本的にその考えは変わっていません。5Dの96%が実際にどの程度かというと、ノートPCのLCDパネルに合わせてフレーミングすると外枠をはみ出して撮影されるほどなので、結構なトリミング量といえます。それが2%増えたということは無駄にする部分が少なくなるという意味があります。ただ同じファインダー倍率の場合ファインダーを覗いた視野が2%増えることになり、この点で魅力があるといえます。

 

画素数に関してはダイナミックレンジとノイズレスの関係から少ないほうが良いと思っていた時期もありましたが、1D3のポートレートサンプルをみてから、ポートレートほど解像度が必要だと感じています。というのはポートレートでちょっと引いた時に顔の輪郭にある産毛がセンサーの解像限界と一致して、輪郭がボロボロになる傾向がありました。やはりセンサーの解像度がレンズの解像度を越えることにより、デジカメとしての悪い部分を乗り越えることができると感じています。いまだにローパスはなくすべきだといっている人がいますが、解像度が上がればそんなことはどうでもよい状態となります。今回のポートレートサンプルもその意味でこの問題を乗り越えていると感じさせてくれます。

 

その他には動画・ライブビューとか私にとってはどうでも良い機能がありますが、あって邪魔になるものでもないので得にコメントはありません。順当なところでは、RAW14bitによる諧調表現の拡大もうれしく、CFのUDMA対応など、バッファフル後の開放時間に寄与します。私の場合は連写よりもバッファフルの待ち時間の短縮が重要です。この辺は手にしてみないと体感できないところでしょう。AFに関してはフルサイズのファインダーはAPSのファインダーよりもピントの山がつかみやすい(これも理由がありますが、今回は割愛)ので得に気にしていませんし、確認用のLCDも実際は露出を見るだけなので、それほど気にするところではありません。

 

いずれにしても5Dを3年使った後に買い換えるカメラとしては順当な進化であると考えています。同時発売のレンズはあまり興味がなかったのですが、ちょっと前に発表になったカールツワイスの50mmF1.4に魅力を感じています。

[2008/09/14 Singapore]

 

今日も家で仕事、ギャラリーは在庫からである。来週は日本再来週はタイということで、仕事もやむおえない。そろそろ5D後継機も現実的になってきたようで、ペンタ部の形状もだいぶ変更になっているようなので、視野率100%も本物の可能性が高い。私の要求に対しては100%満足のカメラになりそうである。

 

さて私がフルサイズのカメラにこだわるのは、前回からの話題である、色再現性という事と大いに関係がある。前回の説明では色純度の高い色を再現できないのは他の色の光が回り込むためであると書いた。カメラの場合他の光とは本来センサー部あるいはフィルム面にあたるはずのない光が回り込むことによって混色が発生する。いわゆるカブリといわれるものである。カブリはレンズ内あるいはミラーボックス内で壁にあたった光がセンサーに回りこむためである。

 

ミラーボックス内は黒く塗ってあるが、実際にセンサー面をはみ出したひかりの回り込みはディスプレーのコントラスト比の比ではなく非常に大きいということは容易に想像できる。初めてフルサイズカメラを手にしたとき、その色のすばらしさに感動したものである。当時その理由を考察し、ミラーボックス内の回り込みによるグレーバランスの劣化という仮説を立てたが、ここにきてそれが現実であるというという考えを深めている。また初めてEF85mmF1.2を手にしたとき、風景を開放で撮影して、木々の緑のあざやかさに驚いたことも思い出される。また絞りとシャッター速度の組み合わせで撮影された絵の色調が異なることを実験したことも思い出される。

 

私の現像法検討の原点もここにある。この理論からいえば、色の再現性を求めるならば、イメージサークルのあったレンズを使わなければならない、APSカメラにEFのLレンズを使っても良好な色再現性は得られない。ただF値の小さなレンズを開放で使用すると、APSでも周辺減光のために純粋な色を表現することが可能である。撮影会では女性のポートレートを撮るときに黒バックにして行う訳もここにあった。イメージサークルが大きくても周辺減光や周りが黒い場合カブリは少なくなるからである。逆に逆光撮影で色を出すのは至難の技であるといえる。

 

こう考えると色再現性のよい、いわゆる色のりのよい絵を撮影する方法は明白になってくる。明るいレンズで開放で撮影する。ポートレートは黒バックで撮影する。草木の色を出したいなら周辺も同じ色である森の中で撮影する。などである。ただ風景を開放でというのは、なかなか弊害が大きい。周辺減光は現像ソフトで修正できるが、周辺の解像度は甘くなってしまう。この辺は何を撮りたいのかはっきりさせた上で撮影条件を決めるという写真撮影の原点に戻って考えるべきであろう。

 

理論面で言えばカメラそのものの設計によってこの色再現性は改善できるはずである。APSカメラでもミラーボックスを大きくすれば色再現性は上がるはずであるし、APS-Hの1Dがフルサイズのミラーボックスを使用していれば、その色純度はフルサイズと同等以上である理由も納得がいく。またコンデジや携帯カメラではスペースに余裕があるので、他の光が回りこまないような構造にしやすいことも考えられる。もっと極端なことを言えば中判や大判のほうが縦横比が正方に近く、イメージサークル外の減光も大きいので色再現性ははるかに良いはずである。

 

今でもフィルムとデジカメの画質の違いは良く言われることで、少なくとも同じサイズのセンサーと同じレンズをつかわなければ、レタッチだけで同等の画質を表現することはできない。

[2008/09/07 Singapore]

 

今週も家で仕事ということで、出かけるひまもなく、ギャラリーは先週の在庫から一枚アップした。こういう絵は正面から傾きのないように撮影する、とわかkってはいてもなかなか現場ではなかなか難しい。現像してみれば腕の未熟さが歴然である。ノートPCの買い替え、5D後継の予感そしてOLEDディスプレーの携帯N85の発売等、今年の末は大量出費の予感である。

 

さて注文していたDELLのノートPCも日本の方に届いたということで、今日はディスプレーの色再現性について知っていることを述べておきたい。以前からディスプレーの色域はコントラスト比であると言っているが、世間で言われるコントラスト比とは黒と白の比であって、私の意味するところとは少し違っている。コントラスト比というのはRGBディスプレーの各色ごとのコントラスト比を考えるべきで、世間一般に言われる10000:1とか1000:1とかコントラスト比もRGB各色ごとでいうと通常100:1程度と考えられる。

 

液晶の場合、この比率はバックライトの光源スペクトラムと各素子に埋め込まれたRGBの色フィルターの特性によって決定されるが、色フィルターの透過スペクトラム特性は明るさを確保するためある程度広い特性となっている。それに対してバックライト光源がRGBの各色にピークを持っていないと、例えば緑の光が赤にも青にも漏れてしまい色純度が低下する。一般のバックライトはある程度RGBにピークを持った特性を持っているが、中間色にサブピークがあって、色の純度が保てないとものの本にかいてある。白色LEDはRGBのLEDで構成されサブピークがないので、WLEDバックライトのLCDは、AdobeRGB域の色表現ができるともものの本に書いてある。

 

しかし、もっと期待できるのはOLED液晶のディスプレーである。バックライト方式ではサブピークがないとしても緑の光源は赤のフィルターも青のフィルターにもあたる訳で色フィルターの特性が他の色で完全に落ちていなければ、やはり色純度に影響をおよぼす。この点OLED方式(有機EL)では構造上緑のLEDの光は緑のフィルターのみをとおり、他の素子に漏れないような構造になっているため、色純度ははるかに良いといえる。WLEDもOLEDも実際に手にとってみていないので、どれほどかは想像の範囲でしかないが、いまから楽しみである。

 

それではデジタルカメラの場合はどうであろうか。カメラの場合RGBに対する中間色YMCの光にも感度を持つ必要があるため色フィルターにはある程度のオーバーラップが必要である。ただ緑の光が青と赤の成分を発生しないことであるが、多少のもれは諧調以下のところにあり、色純度にほとんど影響はないとみることができる。赤外光の遮断特性など、多少物理学的な要因は残るもののほとんどセンサーの違いによる影響はないと考えている。しかしながら実際のカメラの色表現性というところにはもっと大きな構造上の落とし穴があることを知らなければならない。

 

と、ここまで書いたところで、長くなったので、続きは次回ということで。

[2008/08/31 Singapore]

 

そうこうしているうちに8月ももう終わりである。このところの天気は相変わらずであるが、今日はシティにでかけた。といってもFunan近くで写真を数枚、と若干の買い物をして、帰宅した。ギャラリーにアップはしているが、南国の割りには暗めの絵になって申し訳ない。

 

FunanではNokiaストアに立ち寄り、N95・8GBとN81をちょっといじくってきた。N95/8GbもN95よりは作りはしっかりしているようで、スライドのガタもなく、これなら問題なさそうである。あとはLANケーブルを4本程度購入して今日のお出かけは終了であった。そういえば先週注文したDELLのPCは現在国際輸送中ということで、2週間はかからないようである。もう発表から一年も経過した製品なので、部品調達も解消したらしい。Funanでこの品物もちょっと見てきたが確かにディスプレーは明るいようである。ただ色再現性まではじっくりと見ることができなかった。

 

以前から話題にしている家の隣のフードコートにあるカレーラクサであるが、正式な店の名前はDepot Road Zhen Shan Mei (徳普路真善美) Claypot Laksaという。色々とこちらのブログ等を調べてみるとSingaporeには他にも同名の店が数件あるが、ここ(Alexandra Village)が一番らしい。 Mun2's weblogの方に現住所のGPS地図と窓から見下ろしたフードコートの絵をアップしている。

 

始めにこちらに来たときにみんな食べているので、食べてみてからやみつきになっている鍋焼きカレーそばであるが、シンガポールを代表する料理の一番の店が家のそばにあったとは驚きである。ここのフードコートは一坪たらずの店が数十件ならんでいるが、そのうちの一つである。現在は少し値上がりして小S$3.5、中S$4.5、大S$5.5で、営業時間は8:30AM-3:30PM・月曜定休となっている。

[2008/08/25 Singapore]

 

このところこちらはあまり天気がよくない。たぶんそういうシーズンなのであろうか。ギャラリーはずっと前に撮った絵で引き伸ばしているが、天気がよくなったらでかけて撮りり直しと考えていたがその機会もずっとない。

 

だいぶ仕事のほうも落ち着いてきたので、心に余裕がでてきたというか怠惰になったというか、週末は寝すぎて頭がいたい。こういう生活をしていると物欲がわいてくる。N96も5D後継機もすぐには出そうにないということで、Webを眺めているうちに持ち運びしているノートPCを新調することにした。

 

PCはもう日本製の意味はなく、海外製のほうが、安価で性能がよい。このところだいぶAcerのPCをサーバー用に購入してきたが、手元で使うには性能のよいものがいい。現在はDELLのノートを使っているが、やはり買い替えもDELLのものにすることにした。DELLの場合オプションを選べるし、フルスペックにするのには都合が良い。日本製はフルスペックのものは値段が高いし、使いもしない機能がついている。その割にBluetoothなどのオプションがついていないし、コンパクトフラシュ用のExpressCardも選べない。前回もそんな理由でDellにした。

 

今回目についたのが、WLEDバックライトLCDパネルのオプションである。LEDバックライトは以前からあこがれていたので、高くついたが、これを選ぶことにした。私の場合LEDバックライトに期待するのは色管理や表示がきれいになるのではというところであるが、メーカーの説明ではLCDパネルの厚さを薄くすることができるとの説明しかなかったので、色管理はどれほど良くなるかはあまり期待できなさそうである。まあ手にはいってからのお楽しみというところであろうか、前回の例から納品は2-3週後であろう。ちょうど日本への帰国タイミングにあわせている。

[2008/08/17 Singapore]

 

ギャラリーは先週の撮影から2枚追加しています。このところ仕事もやっとひと段落というところで週末の一日は外出できる余裕もできました。今日もカメラを持ってでかけたのですが、SimLimSquareの見学に時間をとられ、折からのスコールで写真撮影を断念して帰宅しました。

 

先週のFunanは期待はずれだったので、日本人にも有名な電気デパートのSimLimSquareに出かけてみました。コンピューター関係に混じって携帯電話専門店も結構あって、Nokiaの製品も結構置いてあるようでした。しかしシンガポールではNokiaはそれほど多くなく、htc等のPDAタイプが主流に感じます。香港では携帯電話といえばNokia、いたるところに携帯電話専門店があったのですが、こちらではコンピューター店と携帯電話店が同列にならんでいるので、電話を求める客には少したいへんな気がします。

 

バンコクではタイ人ならだれでも行くMBKセンターに携帯電話店がひしめいているので、電話は一般人に買いやすい雰囲気にあります。最近はサムソン・LGなどの専門店もふえてきましたが、やはりNOKIAが主流でした。いきなり話題がタイに飛んでしまいましたが、携帯電話評論家の言うように、海外まで出かけてNOKIAを買いたいのなら香港かバンコクがずっといいと思います。ただシンガポールでも日本よりははるかに買いやすい環境ではあります。ところで先週話題に上げたN96に関してはもうUKでは発売になっていると思っていましたが、どうも世界的に今月末のようです。価格が多少はるのですが、発売されたら手に入れたいと思っています。

 

さてFunanもSimLimSquareもマーライオンも、市の中心部にあるのですが、アパートからは日本で横浜の自宅からみなとみらいへ行くよりは近い距離で、今回は初めてこちらのバスを利用してみました。バスはこちらの生活になれないと多少難しいのですが、ネットでバス路線図を調べてバスの番号を調べて乗ってみました。なれないと降りる場所が難しく、早めに降りてしまいましたが、そこはN82のGPSをたよりに目的地にたどりつくことができました。やはり、地図だけでは現在地がわからないことが多いので、使うこともないと思っていたGPSも結構有用であると感じた一日でした。

[2008/08/11 Singapore]

 

シンガポールらしい絵をということになるのがマーライオンであり、これしかない。先週からの約束で、小雨の中を出かけて撮影してきました。マーライオンは他にも何体かあり、セントサ島にあるのが最も大きいらしい。ここのものは新しい。(十年前の写真には写っていなかったので)

 

実は今回でかけたのはNokiaN96がそろそろ発売ときいて、これの近くにあるFunanというコンピュータデパートに買いにいくのが目的であった。香港ならどこでもある携帯ショップもこちらではあまりみかけない。どうもこちらではHTCなどのPDAタイプが主流のようで、ノキア製品はあまり売っていないようである。やっと一回にNokia shopを見つけて聞いたところあとfew weeksとのことで結局は手にいれることができなかった。

 

以前シンガポールの食事で鍋焼きカレーそばがうまいと書いたがどうもこれはカレーラクサというものらしい。ラクサはマレーシア料理らしいが、ココナツミルクベースのカレーラクサというのは有名らしい。アパートの近くにある食堂の鍋焼きカレーラクサは絶品であるが、昼しかやっておらず、他の場所ではあまり見かけない。

 

この日撮影のあといつものレストランに行くとめずらしく混んでいたので、となりのタイレストランで適当なものを頼むとこのカレースープが出てきた。タイではあまり見かけなかったので、タイ料理もシンガポールではローカライズされているのかもしれない。結局昼食と夕食に同じ味のものを食べてしまったという落ちである。

[2008/08/03 Singapore]

 

今週末こそ出かけてシンガポールらしい絵をと思っていたのですが、結局家から会社のサーバーにアクセスして仕事にはまってしまいました。そんな訳でギャラリーはバンコク寺院でのKOIの後ろ姿から2枚アップしています。

 

そろそろ5D後継機といううわさも流れていますが、今度こそでるのでしょうか。5Dももう3年ですが、実のところ現在の5Dには何の不満もありません。壁にぶつかったときはカメラを変えるというのが、ハイアマの常識だそうですが、最近写真もあまり撮っていないので、壁もあまり感じなくなりました。

 

5Dに関してはここにも書いていますが、過去シャッターユニットの交換とローパスフィルターの交換を行いましたが、この原因となったゴミもその後まったくついていません。実際交換後一度も掃除していません。次の5Dに望むものは世間一般に言われていることと変わりはないのですが、私の場合やはりDigic3の14bit化でしょうか。やはりノイズレスになるに従って諧調の不足というのは隠せなくなってきていると思います。

 

他に言われていることを上げると低ノイズ化やセンサー画素の据え置きなどというのがありますが、現在の処理は現像ソフトにおいて解像度を上げる処理がきつすぎると感じます。ポートレートを撮影すればわかることですが、肌荒れなどあまりにくっきりと写りすぎそのままでは使い物になりません。銀塩ではそんなことはなく、それでもソフトフォーカスレンズが重宝されているのを見れば、そんなにくっきり写してはいけないということになります。通常はカラー・モノクロノイズ消去を大目にかけ、それでも不足の場合はソフトフォーカス処理を行います。まあ解像度を失わずにこれらの処理を行おうとすれば、画素数は多いにこしたことはありません。

 

またもう一つ言われることに視野率がありますが、現在の視野率は96%で、100%にするにはペンタ部の大型化が必要とされます。まあこの点はセンサーサイズがフルサイズではなく、96%のサイズと考えればいいことです。現像時に常に96%のクロップをすれば良いのですから。

 

いずれにしてももうAPSにはもどれません。抜群のグレーバランスの良さとマニュアルでのピントのあわせやすさはフルサイズであるがためのものだからです。理由は過去書いていますので、ここでは述べません。

[2008/07/27 Singapore]

 

一週間ぶりの更新です。ギャラリーにはバンコクでの撮影から2枚アップしました。絵は仏教寺院の撮影ですが、どうもここは昔船でやってきた日本人を祭ってあるようである。だれなのかはチェックできなかったが、タイ人はそんな歴史的背景など気にする様子もなく、せっせと仏壇をおがんでいるようである。

 

今日は詐欺サイトについて一言。世の中には多くの詐欺サイトが存在するようで、通常は無視すれば事がすんでしまうが、クレジットカードの番号まで入力してしまうと知らない間にチャージされてしまうということがある。日本の携帯電話などでもクリックだけでチャージされることがあるようであるが、PCからのアクセスではクレジットカード番号を知られない限りはチャージはできない。ただ請求される場合もあるが、無視すれば事が済む。

 

ただ自分の恥をさらす様であるが、先日仕事で、ビデオストリーミングのISO資料をさがしているときに会員になれば、資料が手に入るとの宣伝文句から約500円の会費をクレジットカードで支払ってしまった。インチキサイトであるので、いざ連絡が来たパスワードでログインするもそんなものはどこにもみつからない。まあそれは覚悟の上の支払いであるので、あきらめることにした。

 

しかし問題はそれからである。カード請求代行会社より、5000円程度の請求があるとの連絡、キャンセルしたければできるとのこと。身に覚えがないので早速キャンセル。ただメールがきたのはクレジット会社に請求後なので、結局2度目もクレジットから引き落とされたようである。これで済めばいいのであるが、また請求が発生するようであればカード番号を変えなければならないことになる。

 

クレジットカードの場合通常はカード会社の認証サイトにつれていかれてパスワード認証するのであるが、小額の場合はカード会社も認証なしに支払いをするようである。ただ一万円以上の場合はその後カードが使えなくようにセットされていることもあり、過去に実際にネット購入後にカードを停止されてしまうことがあり、何度もカード会社に連絡を入れたものである。クレジットカードによる月会費支払いなどはことわりなしにカード引き落としがされるが、会費の上限は5000円程度でこのしくみは働いているようである。

 

ただ上限が月の上限ではなく、一回の上限なので、毎日課金されてほうっておくと、全財産を引き落とされてしまうことになりかねない。訴えたところで、サイトの先は遠いところにあり、カード請求の代行会社もグルくさいので、リファンドは無理であろう。今回は被害は5000円程度で済んだのでよしとしなければならないが、この詐欺のしくみはうまくできていると関心する。この仕組みをWebに仕込んでおけば、人間が介在することなく、金もうけができる。いったいどれくらいの人間がだまされて気づかずにお金をとられているのであろうか。

[2008/07/19 Singapore]

 

仕事もひと段落ということで、今週末は少しゆっくりできそう。ギャラリーにはタイの猿山の撮影を2枚アップしています。タイの猿は日本の猿ほどワルサはしないようで安心です。

 

今週も仕事の話から。画像をデコードしたあとディスプレーに送るまでの過程でYUVフォーマットというのがしばしば使われます。YUVはここで良く論議されるRGBフォーマットとは異なっています。Yデーターは輝度データーでモノクロのデーターを含みます。UはブルーのデーターVはレッドのデーターを含みYUV一組でカラーのピクセルを構成します。グリーンがないと思われるかもしれませんが、UとVともにデーターがあればグリーンということになります。

 

この考えはいままで現像法検討の中でRGBしか頭になかった私の検討にブレークスルーをもたらしてくれるかもしれません。通常RGBでも1ピクセル各ユニットは1バイト8ビットで示され、RGB3つで24ビットデーターだという表現がされます。YUVでは4:2:0と4:2:2フォーマットがありますが、通常使われる420で話を進めると2x2の部分においてYは4バイトの情報を持ちUとVはそれぞれ1バイトの情報を持ちます。つまり色情報は2x2の部分を一つのピクセルとして表しています。結果的に1ピクセルの全情報は12ビットで表せることになります。

 

一見RGBに比べて情報をはしょっている気がしますが、実際のベイヤー配列のRAWデーターと比較してどうでしょうか。デジタルカメラで使用されるベイヤー配列はまさにYUVフォーマットであるといえます。RGBフォーマットでは2x2のそれぞれのピクセルがそれぞれの色と輝度データーを持っているかのように表現されますが、実はこのデーターは作りものであることがわかります。つまりRAWデーターはYUV420の情報量とほぼ等価であると考えることができます。

 

DEGIC-3では14ビット出力になったといわれますが、センサーからの読み出し諧調とDIGIC内部でRAWデーターがどのように再組み立てされるのかというところに非常に興味があります。

[2008/07/12 Singapore]

 

約一月も更新をさぼってしまった。といのもあまりの仕事の忙しさ。夜もアパートからから会社にあるサーバーにアクセスして仕事の状態で、とても更新などできる状態ではありませんでした。しかし先週末にはちゃっかりとタイ旅行。先週末にはひと段落ついているはずとの予測から予約していたのでしかたありません。ギャラリーにはタイでの撮影からアップしています。

 

仕事の方はまだひと段落はしていませんが、見通しがついたので、更新しています。仕事の一部はTVカメラの絵をNokia N810に表示させるという作業がありますが、これがなかなかてこずっていました。TVカメラの絵NTSCはVideoServerでMP4に変換され、ネット上に放出されるのですが、MP4にも圧縮フォーマットはいろいろあってN810で標準サポートしていないフォーマットであるためWebから探してDownloadしなければなりません。

 

ただN810のCPUはARMELであり、Codecはマシン語で書かれるため、ソースコードの入手はできずじまい。しかしN810にMPLAYERをダウンロードするとliboggとlibtheoraがダウンロードされこれがXVidを理解するので、MP4ヘッダーをOggヘッダーに変更するプログラムを検討していたのですが、MP4ペイロードも開示も十分ではなく、ウェブ情報も十分ではないため断念。しかたないためVideo ServerをMJPEGに設定変更することにして、検討しています。

 

まあいろいろ愚痴っぽい言い訳ですが、MJPEGで当面やっていかなければなりません。しかしMP4に比べて広い帯域が消費されるため、いずれまたMP4も検討しなければならなくなるでしょう。でもこの作業によってVideoストリーミングの色々を学びました。検討したプログラム自身はLinux共有のものですから、Linux上のマルチメディアの扱いについてはだいぶ習熟できたと思っています。

[2008/06/15 Singapore]

 

例によって一週間ぶりの更新です。さらに今週末はたまっていた仕事をこなすためにアパートで仕事です。会社のサーバーを外部からアクセス可能になるようセットアップしたので、アパートにいても会社と同じように作業ができます。これも良し悪しです。したがって出かける暇もなく先週と同じ在庫からギャラリーにアップしています。今週末の日本への一時帰国もきまって、気分はルンルンのはずですが、やはり仕事の進行がおもわしくなく不安が残ります。

 

こんちらでの生活もだいぶなれてきました。生活のしやすさという面では香港より格段にいいと思います。やはりどこへいっても英語が通じるからでしょうか。昼食時にオープンエアのレストランでアジアめしを食べていれば、ふところも気になりません。でもやっぱりタバコは高い。

 

アパートのとなりは結構人気のあるオープンエアーのレストランですが、ここのイエローヌードルは結構うまい。麺が黄色かどうかはスープが黄色なので、わかりませんが、鍋焼きうどんの器に入れてだしてくれるのですが、最初はそれほどではなくても食べるにつれて、うまいと感じるようになり、スープまで平らげてしまいます。スープはどうやらココナツミルクにチリを入れた唐いものですが、いい味を出しています。$3/4/5と種類があるようですが、いつも$3(230円)をたのんでいます。

 

いくら過ごしやすいところに住んでいるとはいえ、日本への帰国はやはり楽しみです。今回はチョッと短い帰国になりそうですが、楽しんできます。

[2008/06/08 Singapore]

 

このところの更新は一週間に一度にペースダウンしていますが、やはり精神的には週末にならないと心に余裕がでないためです。今日は先週でかけたHarbor Frontでの撮影から2枚アップしました。Harbor Frontといってもちょっと先はセントサ島ということで海らしきものはみえません。昔はケーブルカーでのみ本島とつながっていたような気がしますが、今は電車でもつながっているようです。

 

シンガポールの観光といえば、マーライオンですが、一番大きいものがセントサにあるらしい。何箇所かあるようですが、観光もセントサ・マーライオン・動物園程度のようで、バンコクや香港に比べれば本当に観光スポットは少ないといえます。ただイーストコーストのレストランで食べるチリクラブは絶品で、まあ観光というより食べ歩きのほうが適しているといえるかもしれません。

 

古くから禁煙国として知られていますが、喫煙者は比較的多く、屋外での喫煙は日本よりずっと自由です。ただ一箱S$11以上、日本円で千円弱するのはヘビースモーカーの私にはつらいところで月5万円程度の出費となってしまい、結構つらいものがあります。物価は香港より安く、食事も外食のほうがお金がかからない状態で、タバコをすわなければ結構生活費は安く済むといえます。

 

仕事の方もなんとか軌道にのってきそうで、一安心ですが、日本への一時帰国は仕事開始し始めで言い出しにくいところです。

[2008/06/01 Singapore]

 

こちらについてから、半月やっと自宅にインターネット環境がはいりました。3Mbps Downということで速度的に不満ですが、モバイル・固定電話・TVとのパックだそうで、安く上げるなためらしい。会社払いということで多少はがまんしなければならない。リンク速度は20Mbps程度のようであるが、TV・電話との共用でインターネットについては3Mの制限がかかるようである。

 

実際香港でもそうであったが、バックボーン接続がボトルネックになっているようで、実際その速度はでていない。ロケフリーも100kbps程度まで下げないと音声・映像にとぎれがです。ロケフリーはN810で視聴しているので、画質的にはなんとか見れる。モバイルブロードバンドはN82とのBT接続していたが、安定して視聴できなかったので、50GBのパケット量はとうてい消化できないレベルである。ともあれルーター・サーバーの設定も完了し、以前の生活パターンにもどりつつあります。

 

こちらでの生活にもなれつつあります。アパートは2ベッドルーム・2バスルームの広さで一人で住むにはもったいない状況ですが、外食してレストランで毎日食べてもこちらでもらっている分で十分カバーできそうです。シンガポールはビザの取得も最も楽な国のひとつで、雇ってくれる会社さえあれば、EPを取得可能のようです。

 

来週から新しいスタッフを迎えて本格的な開発スタートとなります。多少不安な面もありますが、がんばっていこうと思っています。

[2008/05/22 Singapore]

 

シンガポールについてから一週間がたとうとしています。ギャラリーは近所の絵を3枚ほどアップしています。もうちょっと遠出してそれらしい絵を撮ろうと思ったのですが、あまりの暑さにアパートに帰ってしまいました。アパートのほうはまだADSLがつながっていないので、更新は明日会社からすることにします。ネット環境が整うのは来週末、月末になってしまいそうです。

 

モバイルのほぼ環境が整いました。S$69(約5千円)でHSDPA(3.6Mbps)が50GBまで使えるので、心置きなくつかえます。ただ従量制でも課金の上限が2万円程度なので、安心です。これは電話機をノートPCにつないでも良いのですが、どうもケーブル接続もBluetooth接続もモデム接続がうまくいかないので、N810にBluetooth接続してインターネットを楽しんでいます。ただ4インチ強、800x480のワイドVGAではちょっと狭いというか字が小さいと感じます。

 

カメラの方は50mm以外のレンズは別送しているので、本格的には来月からということになりそうです。こちらの暮らしはいまのところ香港より快適と感じています。アパートの部屋も大きく90平米ほどあり、室内は冷房もきいて快適です。香港のようにビルが密集していないので、空も見えるし、緑も多いです。アパートは4階建ての3階に住んでいますが、部屋の中央でもN82でGPSをつかむことができます。

 

アパートのとなりに小さな店が共同でテーブルを並べている建物があり、いわゆるアジアぶっかけ飯が3-4ドル(2-300円)で食べられるのでお得です。こういったところはタイではみかけましたが、香港にはなかった気がします。人も香港より少なく昼食も並ばすに食べられるのがいいです。人が少ないと店の人が愛想よく注文を聞いてきたりします。

 

なによりも英語が通じるのが良いと前回書きましたが、全ての人が英語を話せるわけではなく、香港同様いろいろの言葉が聞こえてきます。こういった人種の坩堝みたいなところでは英語しか共通に使える言語になりえないと考えたほうがよさそうです。それでも私のような外国人には香港に比べてずいぶんと気が楽です。

[2008/05/12 H.K.]

 

今日は仏誕ということで香港は休日です。いよいよ今週末からシンガポールに移動することになります。休みを利用しての引越しの準備に大わらわです。相変わらず写真を撮る暇もなく、ギャラリーは前回の撮影会の合間に撮った’もくれん’の絵をアップしておきました。

 

仕事のほうは、N810のソフトを開発をすることになっているので、開発環境のセットアップを行っています。debian(LINUX)にmaemoSDK(ARMSEL)をインストールして、やっと開発環境を設定したところです。あとはビデオストリーミングをいかにN810上で再生するか検討を進めていかなければなりません。

 

引越しのために部屋の中は殺伐としてしまい、あまり写真のことを考える余裕もなくなっています。シンガポールに移って少し落ち着いたらもう少し、撮影の機会を増やしたいと思っています。今回が香港からの最後の書き込みになると思います。

[2008/05/03 H.K.]

 

もう5月、シンガポール移転の日が近づいてきました。仕事のほうも忙しく、引越しの準備もままなりません。ギャラリーのほうも在庫からワット・アルンの絵を追加するのみです。

 

N810購入により、SDKを導入する必要があったのですが、現在のFedora8では、設定が面倒なので、推奨のDebianにインストールしなおすことにしました。同じLinuxで使用するアプリケーションも同じものなのですが、カーネルやドライバに多少の違いがあり、OSも一度のインストールですんなりとはいきません。なんとか香港と会社のPCにインストールを完了して、動作OKとするのに今週いっぱいかかってしまいました。

 

しかし、またもや世の中の進歩に脅かされてしまいました。前回のFedora導入のときからそう変わってはいなかったはずなのですが、同じハードに複数のOSを導入するXenやWindows上にLinuxカーネルを作成するcoLinuxがあることを恥ずかしながら初めてしりました。CYGWINしらなかった時期にLinuxを動作させるために新たにPCを購入したのは失敗だったのかもしれません。

 

これも勉強代と考えるべきでしょうが、自分の専門でもないところで最新技術についていくのはお金がかかるものです。今月はAdobeのInDesignとDreamWeberを購入したし、高くはないが、DivXエンコーダーも購入したので、だいぶ出費がかさんでしまいました。まだ5D後継機の発表がないのが救いのような。

[2008/04/27 H.K.]

 

更新があいてしまいましたが、相変わらず写真撮影のひまがないことから在庫からワット・アルンの絵を一枚追加しました。シンガポールへの移転は来月16日ときまりましたが、相変わらず引越しの準備は捗っていません。

 

N810を買ってしまったためではありませんが、仕事のほうはLinuxPCへのビデオ・ストリーミング配信の方法を検討しています。ここに書いてもしかたがないことですが、Windowsと比べてLinuxやシンビアンS60の配信は様々なものを追加しないといけません。いろいろ学ぶことが必要です。といことで、最近は仕事でもプライベートでもLinuxOSの習得にいそがしくなっています。

 

N810に関しては、インターネットタブレットとして重宝していますが、プロモーションビデオクリップをダウンロードして楽しんでいます。最近のLCDディスプレーの性能は驚くばかりです。視野角も広く、測ったわけではないが、コントラスト比もかなり高くなっています。もう十分にAdobeRGBの領域をカバーしているのではないかと思えるほどです。

 

おおかたのプロモーションビデオクリップはいまだにフィルムを使用して撮影されているようです。ビデオカメラで撮影されたメーキング映像と比べてみると明らかに色調が違います。トーンカーブがフィルムとビデオカメラでだいぶ違っていることもわかります。まだまだデジタルカメラの絵はレタッチだけで、フィルムの味を出すのは難しい気もします。

 

また普通のモニターでみたとき、フィルムの絵はビデオカメラの絵に比べてきれいとはいえず、なぜ多くの人がフィルム使うのか疑問に思っていましたが、高性能のモニターで見るとフィルムの味というのもわかるような気がします

[2008/04/18 H.K.]

 

ギャラリーの方は在庫から前々回のバンコクから一枚アップした。ワット・アルンでの撮影である。ワット・プラケオのきらびやかさはないが、また別の味わいのある寺院の一つである。

 

ところで、Nokia N810を遅ればせながら衝動買いしてしまいました。いつも利用しているExpansysからの購入ですが、香港からの出荷で日曜日に注文して火曜日には手元に水曜日に追加バッテリと8GB-SDHCを注文して木曜朝には手元にとのスピード入荷となりました。

 

これはインターネットタブレットという名前での製品ですが、WiFiとBluetoothとGPSのインターフェイスを持ったLinux PCです。Wide VGA(800x480)のLCDとタッチパネルを持っていて、約5万円ということで、安い買い物といえます。実際N95やN81と比べてずいぶん安い。3GやGSMのインターフェイスを持たないけれど、手持ちのN82などをBluetoothモデムと使用すればどこでもインターネット接続可能で、パケット定額が安いシンガポールで使うのに持ってこいの品物だと思っています。これで次機種のN96などに触手を動かす必要もなくなりそうです。

 

内部スペックについてはWeb上にあふれていますが、ROM256MB、RAM128MB、内部フラシュ2GB、8GまでのMiniSDをスロットに入れることができます。つまりこれは立派なPCであり、Linuxを動かすには十分な機能をそなえています。実際初期状態では基本的な機能しか組み込まれていませんが、フリーのプログラムをダウンロードすれば、自由にカスタマイズすることができます。日本語化もCJKプロジェクトからダウンロードすることにより、あっという間にに日本語LinuxPCになります。

 

なによりも日本サーバーからのロケフリーでいつでも日本のテレビを見ることができるようになったことはうれしいことです。Linux用リモートデスクトップソフトを入れて、各所に設置してある、Windows Serverのデスクトップがみれたのは感動的でさえあります。また一つ弄くり回すおもちゃができて寝不足になりそうです。

[2008/04/11 H.K.]

 

シンガポール出張から香港に帰ってきました。シンガポールにはカメラを持っていかなかったので、ギャラリーのほうは手持ちがなく、先日の撮影会の合間に撮った花の絵をアップしています。

 

シンガポールのほうは一応順調に進み、人員の採用・アパートの決定・EPの申請書の作成などを終え、来月中旬には3年半過ごした香港をあとにシンガポール居住となります。しばらくは引越しの準備など少しだけ忙しくなるかもしれません。

 

思えば海外居住については過去アメリカ東海岸、オーストラリアのシドニー、今の香港、そして来月からのシンガポールとずいぶんと他の人に比べれば、多い経験だったと考えています。

 

シンガポールは香港と同じ東南アジアに属しますが、食事もだいぶ違うと感じていますし、住居もだいぶ雰囲気が違います。どこが違うというと簡単には説明できないのですが、やはり国が変わればそれなりに文化も異なるものです。

 

ただ、街中で英語が通じることは香港とは違ってだいぶ生活しやすいのではないかと期待しています。香港でも英語が通じない訳ではないのですが、やはり標準が広東語というのはビジネス面でも生活面でも結構厳しいものがありました。

[2008/04/04 H.K.]

 

今日の香港は清明節ということで祝日でした。久しぶりに良く寝てこのところの寝不足の解消を図った。ギャラリーのほうは引き続き撮影会からのアップになります(これで最後)。

 

とりあえず今回の撮影はピントの歩留まり以外はまあ成功といえるのですが、現像の過程において諧調の不足が感じられることがあります。特に最後の絵では顔の部分の諧調が不足しています。色相を振ると諧調の段差を感じました。バックの明るさの中で逆光になっている顔の部分を持ち上げるているので、この部分の諧調が十分とれないことが原因です。レフ板でだいぶ光をあてているのですが、14bitRAWになればもう少し改善されるのではないかとも考えています。

 

ところで、日本XPサーバーのFirewall設定のためにアクセス不能になってしまったと書きましたが、日本居住の妹にリセットスイッチを押してもらい無事回復することができました。これはウィルス対策ソフトがリモートデスクトップのログイン待機状態ではまだ機能を開始しないためで、何事もあきらめることなく、色々試行することが一見不可能に見える問題を解決できるものだと感じました。

 

来週はシンガポールへの出張となります。来月からの長期滞在をひかえての準備出張となります。

[2008/03/30 H.K.]

 

引き続き先週の撮影会の中から3枚追加しています。今回の撮影はピントずれの歩留まり以外はまあほどほどに結果を残せたと感じています。一人のモデルでこれだけ多くのシチュエーションで撮影できたのは会を取りまとめてくれた幹事に感謝です。

 

今回の撮影ではほとんどEF135mmF2を使用しました。やはり85mmではポートレートにはちょっと短いということだと感じています。APS時代に多用した85mmF1.2もあまり出番がなくなるかもしれません。ただスナップ用に時々は気分を変えて使ってみるのも良いかもしれません。単レンズとしては200mmF2.8も持っているのですが、135mmに比べて若干切れが悪い気がします。

 

ところで、TVロケフリーおよび録画に使用していたWinXPサーバーが外部からアクセス不能となってしまい、次に日本に帰る3ヶ月後まで、こちらで日本のTVを見ることができなくなってしまいました。これはリモートでウィルス対策ソフトをアップデートしたためで、PCのFirewallがdefaultに戻ってしまったためです。リモートを切断する前に気がつけばよかったのですが、一度切断してしまうとそれっきりアクセス不可となってしまいました。なんとおろかな悲しいできごとです。

 

また話題は変わりますが、3年住んだ香港を後にして5月からシンガポールに移ることになりました。やっと住み慣れた香港から新たな地に移動することは、この年ではつらいところもありますが、人生もうひとがんばりしなければならないようです。

[2008/03/27 H.K.]

 

先週は日本でしたが、今は香港に帰ってきています。日本で久々に撮影会に参加したので、ギャラリーに3枚上げています。

 

今回の撮影会は西立川の昭和記念公園での撮影会でしたが、雨の合間にちょうど晴れた日にあたり晴天のもとでの撮影を行うことができました。かねてから5Dでのポートレート撮影は失敗つづきでしたので、失敗原因を排除しようと準備したのですが、まだ完璧というわけにはいかず、かなり失敗しています。特にピントあわせに難点があり、400枚の撮影から半分ほど捨てる結果になっています。

 

最初の絵は、開放での風景撮影ですが、135mm程度になれば、まあそれほど難点なく写っています。絞れば雰囲気はずいぶん変わったはずですが、一応開放の味はでているようです。肝心のポートレートですが、みんな逆光が好きなようで、レンジの狭いデジタルではなかなかつらいところがあります。それでもレフ板のおかげで、現像時の補正でなんとか見れる程度になっています。屋外でのポートレート撮影ではレフ板が必須アイテムであることを実感しました。

 

それにしても全身程度のショットでF2.0で目にピンを取るのは結構きびしいところがあります。もっと注意深くピントあわせをすれば良かったと後で反省していますが、AFではもっと歩留まりが悪くなると思っています。縮小サイズでは合っているように見えてもピクセル等倍では明らかに後ピンになっていることがわかります。意識しないと他のところに目がいっているようです。

[2008/03/15 H.K.]

 

ギャラリーにまたバンコクでの撮影を3枚追加しました。いよいよ来週月曜日から日本へ一時帰国します。今回はコミティの撮影会もあるようなので、久々に屋外ではありますが、ポートレートの撮影ができそうです。

 

5Dにしてからポートレートの撮影ではあまりいい結果を残せていないので、今回は事前準備をしてから行いたいと思っています。ポートレートにおける使用レンズと絞りシャッタースピードの関係はだいぶ難しいと感じています。APSからフルサイズになってドアップの撮影が少なくなっています。これは愛用の85mmがポートレートにはフルサイズでは短いということもあります。135mmを使えば良いのですが、2.0までしか開けられないので、敬遠していました。

 

開いて撮るだけがポートレートではないので、絞っての撮影もだいぶ試みていたのですが、スタジオでは暗すぎて、手振れを連発してしまったり、とにかくいまだに試行錯誤の連続で、撮影会機会も減ってしまったので、いまだにどのように撮影すればいい結果が得られるという結論が出ていない状態です。

 

また5Dでは一般的ポートレート撮影といえる上半身撮影では、他に決定的な問題があります。この距離においては産毛がちょうど解像度限界にあって、この部分がきたなくなってしまうことです。ベイヤー配列の解像度付近での処理はこのような結果をもたらすのですが、フルサイズ1200万画素というバランスが良くないようです。色々メーカーのサンプルを見るのですが、この点に関してはどのカメラも同じ傾向にあるようです。

 

さすがに1DSのサンプルは良さそうですので、2000万画素になればこの問題はあまり顕著ではなくなると思えます。高価なカメラならいい写真が撮れる説には賛成したくないので、レンズを開放付近で撮って顔の輪郭部分はぼかすとか、産毛がこの解像度限界にかからない画角で撮影するとかいっそう高度のテクニックが必要となると思います。

 

いずれにしても写真の上達には多くの撮影機会を経験することが大事だと考えています。

[2008/03/09 H.K.]

 

ギャラリーには、引き続きバンコク・ワットプラケオから2枚アップしました。タイ旅行から一月また日本への一時帰国がせまってきました。

 

最近は写真撮影を行っていません。仕事の方も一段落というところですが、また新たな展開がありそうです。パソコンのLinux設置もだいぶ整備され、目的のwireshark、Asterisk、MipselのCrossCompilerなども相当な苦労がありましたが、やっとインストールすることができました。

 

だいたい私の使用したいLinuxのソフトというのはソースからコンパイルインストールするケースが多くBinaryで提供されるものはほとんどありません。そのためインストールは手順はシステムを理解しないと不可能で示された手順でやってもうまくいかないケースがほとんどです。表示されるエラーメッセージから何がいけないのか不足しているのか、推測し作業を進めなければなりません。

 

ただWindowなどでは不可能なものはあくまで不可能ですが、Linuxでは努力次第でなんとかなるものです。ただ不足するソフトの検索や解説などインターネットがなくては何もできないのが現実です。本当にインターネットのありがたを感じるこのごろです。

 

最近の技術の進歩はインターネットの普及によって格段のスピードで進んでいると感じるわけで、技術者は常にネットで世界を見ていなければ時代の流れについていくことはできません。

[2008/03/02 H.K.]

 

バンコクでの写真を2枚アップしました。ワットプラケオでの撮影です。ちょっと濃い目の仕上げにしてみました。

 

先月はPCの設定に忙しく写真撮影もWeb更新もできなかった。Windows Vistaのインストールと設定に一週間、Linux Fedora8のインストールと設定に2週間かかってしまった。Fedoraに関してはずっと毎日初期インストールを繰り返し、やっと落ち着いたところである。

 

おかげで、Linuxには相当詳しくなってしまった。どちらもサーバー構成なので、セキュリティには気を使わなければならない。最近のOSはVistaにしろFedoraにしろセキュリティのためのファイル管理が導入されている。このことが、プログラムの動作を制限しているためそう簡単にインストールしたプログラムが動作してくれない。いろいろ設定してやっとほぼ満足のいく動作となった。

 

Linuxに関しては日本に設置するために購入して設定したのであるが、最近のOSはVistaにしろ、Fedoraにしろデスクトップが美しい。手元にも一台ということで、日本用にも今度帰国したとき、PCをもう一台購入して設置することにした。Linuxに関しては無料でOS導入ができるので、安いデスクトップを購入すれば出費は5-6万で済む。クライアントPCの導入に比べて格段に安価である。

 

これで、日本二台香港二台のサーバーが同時稼動することになる。これをいつも持ち運びのノートPC一台で制御する。ノートPC画面に4台のリモートデスクトップウィンドウを同時させて運用するというのは自分でもすごいと感じる。

[2008/02/17 H.K.]

 

バンコクから帰って一週間になってしまいましたが、遅ればせながらバンコク・ワットプラケオの絵を一枚アップしました。やはりバンコクは暑かった、このところの香港の寒さはうらめしい。

 

実はこの一週間VistaとLinuxのインストールに格闘(というより翻弄されて)いました。現在は日本と香港にXPのサーバーを立てていますが、UnixソフトをCYGWINで扱うのに限界を感じてLinux/RedHatでも立ち上げようかと思ったのが始まりでした。近くで一番安いノートを買ってRedhat9をインストールしようとしたのですが。

 

一番安かったのがAcer-4520で7万円程度。携帯一個の値段ですがVista Home Basicが入っていました。しかし、CPUはAMD64x2でRedhatもXPもインストールできない。そこで、Vista Ultimateと2GRAMを購入してこれをWindow Serverにして以前に使っていたAcer-3680にLinuxを組み込むことにした。

 

Vistaのインストールはそう問題はなかったが、使っているアプリが全滅で、なんとか動かすことにずいぶんと時間を費やした。さらにAcer-3680にRedHatを組み込もうとしたが、これはLANが全く動かない。Kernel再構築まで試みたがドライバを認識できない。色々調査すると、RedHatはもう古く今はFedoraらしい。そこでFedora8をダウンロードして、なんとか動かすことができたのが現在の状況である。

 

まだアプリケーションの組み込み等の作業が残っているが、なんとかいけそうである。それにしてもLinuxを扱うのは難しい。それ相当の知識と経験が必要である。インターネットがなければこれらの作業は全く困難である。Linux関連はほとんど無料で、なんとかなるが、いま考えればVista UltimateのOEM版HK$1,800が予定外の出費であった。

[2008/02/03 H.K.]

 

香港もこのところ寒い日が続いています。気温は一桁台と思われますが、温度計がないので正確なところはわからない。もちろん日本よりは寒くはないのですが、暖房設備が整っていないこちらの冬はかなりつらい。

 

今週は農暦新年(旧正月)ということで飾りつけがクリスマスがら正月用に変わっています。それにあわせて私も暖かいバンコクへ出かけようと思っています。このところ更新が長くおこなわれなかったのですが、シンガポール出張後残した仕事に追われていたためです。やっと正月前にひと段落ということで久々更新の精神的余裕が生まれたというところでしょうか。

 

ギャラリーにはシンガポールの写真を引きずっていますが、この寒さのせいで、写真を撮りにいく気がおこりません。少しレタッチを工夫してメリハリをつけてみました。表示データー上色温度の表示が違っていますが、もちろんそれだけの変化ではなくトーンカーブも結構いじっています。

 

新5Dの発売は肩透かしをくったように、いまだに発表されないようですが、まだまだ現在の5Dで十分です。今度はRAW14bit化と解像度アップは確実なところでしょうが、この2点だけで出たら購入してしまうかもしれません。

[2008/01/12 H.K.]

 

シンガポール出張を終え香港に帰ってきました。ギャラリーにはシンガポールでの典型的な写真スポットでの撮影から一枚アップしています。実はこのスポット数年前にキャノンDSLRの普及型初代機であるD30で撮ったことがあります。日本サーバーにJPEGデーターだけ残っていたので、同時に2枚アップしています。

 

探す前は、当時の絵などお笑いだろうと思っていたのですが。たしかに解像度やモアレの出方などD30にはいろいろ問題もありました。シンガポールも2001年とはだいぶ変わってしまいましたし、季節も違います。しかし、当時の絵は生き生きとしています。

 

風景なんて誰が撮っても同じだろうと思っていたのですが、そうではないようです。撮り手の情熱や現像法にかける情熱も数年の間に失ってしまっていたようです。年齢とともに写真にかける情熱も薄れてきてしまっているのかもしれません。今回は以前の写真を見てだいぶショックを受けてしまいました。

[2008/01/07 Singapore]

 

今年2度目のアップはシンガポールからです。今日から仕事でこちらに来ています。昼間は仕事なので、取り合えずホテルのベランダからの夜景撮影です。まあ仕事のほうの滑り出しはまあまあ順調ということで、多少は写真を撮れるかも。

 

さてこちらは香港同様中国人の社会ですが、こころもち、香港より高級な感じ。ホテルは町の中心部の高級ホテルですが、香港より多少安価に贅沢感を味わえます。

 

夜景は絞って低速シャッターでということを学んでからそう失敗はなくなりましたが、低速シャッターでは被写体ブレになるのは覚悟しなければなりません。mun2's WebLogのほうにN82の絵をアップしていますが、5Dのほうが良くないと困ります。

[2008/01/05 H.K.]

 

今年初めての書き込みです。年末から友人が香港にきていたので、一日は日帰りでマカオ行ってきました。ギャラリーには今回の数少ない撮影の中から2枚をアップしています。とにかく写真とは関係のない人と出かけても、写真を撮っているひまはほとんどない。今回の撮影はこれだけ。

 

香港のカウントダウンは久々に街ですごしましたが、すごい人出。歩行者天国となった道路は人であふれラッシュアワーの電車の中のよう。熱気を感じさせます。とにかく先週は毎日遅くまで酒びたりで、客も帰った今日ゆったりと過ごしています。一日のマカオは例によって博才のない私は散々でしたが、なんとか損も最小にとどめて今年もなんとか生きていかなければなりません。

 

これからまたいつもの生活が始まる訳ですが、月曜から一週間ほど仕事でシンガポールです。前回のシンガポールも仕事に追われて一枚も撮影せずに帰ってきましたが、今回は5日間と少し長いので、今度こそは何枚か撮影ができればと思っています。

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